Final Fantasy XI ハゲ 日記
Skin Head Monk Stonecold

LastUpdate 2003-10-10


■2003年10月3日(金曜日) 置いて行かれたハゲ

 定時で逃げ帰ってきてカレーライス喰ってログオン。

 さーて今日もモンクのレベル上げにいこうかな、とジュノ下層でバザーしつつLSでだべってたら、赤魔道士Gasinがオズトロヤ城に行きたいと発言。コッファーのカギを入手したいと。
 オズトロヤ城のコッファーには、LV58で着れる赤魔道士のアーティーファクトが入っている。Gasinはもう装備できるレベルだ。しかしながら、コッファーのカギを落とすヤグードはかなり強敵だ。
 そんなわけで、お手伝いメンバーがゾロリと揃う。なんだかんだで、かなりのメンツが揃う。もちろんハゲも参加。Tarutoとか、ログインしたばかりのIndianaも誘う。
 で、オズトロヤ城といえば、モンクのアーティーファクトクエストその3の場所でもある。えらい強いモンクマニアのヤグードと戦わなくてはいけないクエストである。
 ビビンビビンビンビンビンビンビンビンジョー
 Kayataにもクエストを受けに行かせちゃう。

 貧乏LS”HagePOWER”。有無をいわさずジュノ港から走り出す
 先行してオズトロヤ城に入ったTaruo。ハゲも続いて中に入ると、Taruoの悲鳴が。なにごとかと思ってそっちに行くと、もう笑っちゃうくらいとんでもないヤグードトレインが。何体いるんだよコレ。
 みんな中に入ってきちゃったので、混乱しつつもヤグードを殺戮する。とにかくこっちも数が多いので、やたら重い。身動きできないくら重い。殴りたいヤグードに殴れない。でもとにかく殴りまくる。
 やっとこさ退治し終わると、あっちとこっちに死体が。このトレインに轢き殺されたらしい。Indianaが「レイズII」で救助。
 誰がナニをしたためにこんなことになったのかはわからないが、なんかいきなり嵐の予感である。

 とりあえず順調に先へ進む。カラクリ扉を潜ってヤグードどもを排除しながら進む。気づくとNomiaかKayataとIndianaが回線落ち。今日のオズトロヤ城はやたら重い。
 全員戻ってきて、難なく目的の場所へ到着。
 あの松明に、Gasinが作ってくれたヤグードドリンクをぶっかけると、モンクマニアのヤグードが躍り出てくるという。話的にはタイマンするのが正しいのだが、どうせLV100くらいにならないとタイマンできないので、数の暴力で対応。
 Huu Xalmo the Savage登場。寄ってたかって殴りまくる。つーか強い。シャレにならない。とにかく百裂拳かましてくるよりも、そのHPの高さにインパクトがある。ちっとも減らない。
 あちらの百裂拳に合わせてハゲも百裂拳。シカトされるくらい当たらないし、ダメージでない。
 こりゃ勝てるのか!? とか思いつつもひたすら戦い続けると、やっとこさ撃破。10分以上はかかったんじゃないだろうか。今日のメンバーの1人でも足りなかったら、死者がでていたかも知れない。
 ハゲモンク、クエストアイテムのフー・サルモの羽根をゲット!
 手伝ってくれてありがとう!

 続いてKayataの番だ。1戦でかなり戦力を消耗したので、たっぷり休息を取る。
 すると、こちらと同じようなアライアンスが到着する。こっちよりも戦力的には充実していそうな、AF装備が目立つパーティーだ。てっきり「レイズII」目当てのパーティーだと思っていたら、なんとモンクのアーティーファクトクエストその3をやるという。
 しかも3回もやるという。
 何故かわからないが、今夜はモンクフィーバーである。

 あちらが戦闘を始めると、邪魔なヤグードが出現したので片づける。そしたらポロリとコッファーのカギを落とす。ウィンダスミッションで使うらしいカギも一緒に。えらい気前の良いヤグードである。
 なにはともあれ、Gasinおめでとう!
 あちらが戦闘を終えたので、こんどはこちらの番だ。Kayataの番である。
 準備万全、キアイを入れてKayataが松明にヤグードドリンクをふりかける。だが出てこない。Kayataに畏れをなしたか。ヤグードドリンクを水で薄めたのがバレたのか
 一度戦ってクエストアイテムをゲットしていたハゲがいるのがイカンのか。連続して戦えないだけなのか。
 両方かも知れない。
 ってなわけでハゲがパーティーから抜ける。すぐには出現しなかったが、1分くらいしたらHuu Xalmo the Savage登場。モンクはとにかく体力だ、といわんばかりのHPだが、慣れたせいか、1度目よりかは楽に撃破。Kayataもフー・サルモの羽根ゲット!
 Kayataおめでとう!

 さて、わりとあっさりと終わってしまったカギ取り&モンクアーティーファクトクエストその3。せっかくここまできたので、ついでに限界突破クエストその3もやっちゃおう、ってことになる。ていうか、手伝ってくださいとお願いする
 限界突破クエストその3は、ダボイ、ベドー、そしてオズトロヤ城の最深部の、最も危険なところに落ちている紋章を拾い集めてこい、という絶叫もののクエストなのである。無茶無理無謀なのに必須なクエストなのである。
 他のパーティーが暗号入力して落とし穴に落ちるのにビンジョーするハゲモンク。でもハゲしか落ちてない
 泣きそうになりつつ待ってたら、みんな落ちてきた。わーよかった。みんながいればなんとかなる。紋章がある場所わからないし。

 自分で自分に「インビジ」をかけて、果敢にもGasinが先行して取りに向かう。Kayataは、Indianaに「インビジ」をかけてもらい、2人で奥まで走って行った。
 さあ、次はハゲの番だ。今のうちだから早くおいでとIndianaが叫ぶ。マップを見て場所を確認。あそこか。
 ハゲも行くのだ。あの危険なところへ。
 よし! あ。危険な。ヤグードがいます。ヤグードがいます。
 さあ、ハゲも。ヤグード。
 えと。
 あのう。
 い、インビ……えと。見つかっちゃったらまずいよなぁ。
 すると、なにもいわず、笑顔のNomiaがプリズムパウダーを手渡してくれた。「インビジ」の効果があるアイテムだ。
 ありがとうNomia! これで大丈夫だ!
 途中で姿を消したKayataたちとすれ違う。無事にゲットしたようだ。次はハゲの番だ。最深部へ辿り着くと、”???”ポイントを発見。周りには、危険なヤグードはいない。「インビジ」の効果を解いて姿を現すと、紋章をゲット!
 よし! 帰ろう!
 みんなのところへ!
 か、帰ろう!
 よし! あ。危険な。ヤグードがいます。ヤグードがいます。
 さあ、ハゲも。ヤグード。
 えと。
 あのう。
 い、インビ……えと。見つかっちゃったらまずいよなぁ。
 しかしながら、うまい具合に「レイズII」目的だと思われるパーティーがヤグードを倒していたので、そのわきをスタスタと走り抜ける。入り口近くには2体のヤグードがいたが、背中を向けている間に、慎重に走って通り抜けることに成功!
 みんなありがとう!
 い……インビジかけてくれたら嬉しかったな……。

 本日のすべての目的達成。
 夢か、幻か。はたまたなんかの間違いか。えらい順調に目的達成。
 珍しい。つーか奇跡っつーか。
 特にハゲとTarutoが一緒にいて、死者が出ないだなんて。初っ端のヤグードトレインで死にそうな目には遭ったけど。他の誰かが死んではいたけど。
 手伝ってくれたみなさんのお陰です。とてもとてもありがとう!

 とりあえずオズトロヤ城から脱出して、メリファト山地でだらり。
 そのままだらりとしていても仕方がないので、Tarutoが「デジョンII」で、ひとりづつジュノに送る。
 黒魔道士はTarutoだけだ。自分で「デジョン」を唱えられない仲間を、ひとり、またひとりとジュノに送る。
 ラスト。
 残りはハゲだけだ。
 Tarutoが「デジョンII」を詠唱。
 さあ、ジュノへ。
 Tarutoがジュノへ飛んでった

 さすがTarutoである。わざわざ「デジョンII」で自分が飛んで行っちゃった。最後の最後にかましてくれた。
 やろうと思っても、なかなかできないことである。
 どっかのハゲを思い出したが
 久しぶりに画面見ながら笑いつつ、仕方がないので、走ってジュノヘ向かう。ソロムグ原野でコカトリスの肉を求めて彷徨っていると、Kayataが一緒にバストスークへ行こうというので、急いでジュノへ戻る。
 飛空挺でバストゥークへ。飛空挺の甲板で、Kayataを尻に刺してワンステージ
 大工房へ向かい、イベントを観てテンプルホーズ(両脚 防29 Lv60 HP+18 ガードスキル+10 カウンター+1)をゲット! まだ着れないけど。レベル上がっても、敵のターゲット取らない限り着ないけど。
 どうでもいいが、モンクのAFクエストやったほうが、ミッションのストーリー(闇の王)にえらい深みが出ると思うんだが。

「デジョン」でジュノに戻り、ミスラ風山の幸串焼きを焼いてハゲ屋オープン。
 ちょっと早めに就寝する。

STO STO ものスゴイ数のヤグード。どーやったらこんなに!?
やはりモンクはHPの高さなのだろうか。

■2003年10月4日(土曜日) 走る地獄の巫女

 午前8時起床。ちょっと早く起きすぎた。ベッドでぐだぐだ。ハゲ屋の売れ行きを見る。ミスラ風山の幸串焼きを補充。
 気づくと9時。ちょうどいい。そろろ家を出よう。
 JR立川駅到着。北口の遊歩道を歩き、シネマシティへ。1階のチケット売り場で、小綺麗だが無愛想なネーチャンからチケットを買う。この映画館は非常に綺麗だが、従業員は全員腹黒いやつばかりだ。上辺だけは、とても綺麗だ。
 好きになれない映画館だ。
 ロビーで、時間まで一服。青臭いダサイ系の男子高校生が、女の話とかしている。
 好きになれない映画館だ

 本日は、『ジュニー・イングリッシュ』を観にきたのである。「ミスター・ビーン」ことローワン・アトキンソン主演の、バカスパイ映画だ。本日が日本での公開初日である。初日の初回である。
 映画版の「ミスター・ビーン」は最悪のクソ映画だが、TV版の「ミスター・ビーン」は大好きだ。ローワン・アトキンソンを巧く使えば、志村けんだって軽くしのぐコメディアンになる。
 ……まいった。評価不能。やっぱシネマシティはダメだ。
 ぶっちゃけ、大笑いしながら観てたんだけども、なんかこー劇場の雰囲気につられているのかも、とか思ったり。みんな笑ってるから余計におもしろく感じているんじゃあ、とか思ったり。
 ホームシアターをすこし大きくしたような、とてもとても狭い劇場。客は100人くらいで満員か。シートがもう、緑色で頭の部分が丸くなっていて、『東映まんがまつり』がぴったりな劇場。ていうか、なんか子供ばっかりだし。中学生、小学生が多い。親子連れとか。あとは高校生カップルとか。坊主頭のオッサンが独りで観ているのは、かなり浮いている。なんかモノスゴイ肩身が狭い。
 大笑いしながら鬱になる
 ……まいった。横着しないで新宿行けばよかった。
 レンタルビデオで借りれるようになったら、もう1回観よう。少なくとも、くだらない退屈な映画ではなかった。

 マクドナルドで昼メシ喰って、ビックカメラでウィルスチェッカーのソフトをポイントだけで購入し、帰宅。
 セカンドPCにウィルスチェッカー入れたら、ウィルスが3つもみつかる。トロイの木馬と、Winny用のウィルス。あっぶなー。
 とりあえず何事もなかったようにログオン。

 週末はGasinがいないので、今日は地獄の巫女でレベル上げ。辺境行きの飛空挺パスも持っているので、堂々とパーティー参加希望を出す。パーティーに誘われると、やっぱり狩り場はカザムだ。
 やたらマンドラゴラに眠らされながらも、モリモリ稼ぐ。ライバルがたくさんいてなかなか狩れないし、相変わらずゴブリンが大暴れしている。それでもおいしいので、ライバルは減ることはない。
 地獄の巫女、LV24になる。
 あと500ポイントでレベルアップだったのだが、狩り終了。ジュノに送っていただき、パーティーから抜ける。
 ちょっと微妙なリーダーのパーティーだった。3レベル差はちょっとキツイよ。

 さて、もうすぐLV25だ。目標のレベルまでもうちょいだ。「レイズ」まであとすこしだ。
 ハゲにたかられて所持金がなかったので、ハゲ屋で儲けたギルを振り込む。準備は万全だ。ジュノ上層からチョコボに飛び乗り、シャクラミへ向かう。いよいよミッション4をクリアしに行くのだ。
 シャクラミに入ると、「楽に倒せる」ゴブリンを地道に狩り、LV25になる。
 さっそく「インビジ」を覚え、奥へ行ってミッションアイテムをゲット。てってこ走ってウィンダスへ向かう。

 ウィンダスに到着すると、ホルトト遺跡とか回ってミッション4をクリア。サンドリアと違ってなかなかおもしろいイベントだ。ボタン連打で流したけれど
 続いてミッション5を受け、チョコボでタロンギ大峡谷へ。21匹ほど狩り、チョコボに乗って急いでウィンダスへ帰る。1日(1時間)以内に戻らなければならないのだ。
 かなり時間が余った。結構簡単なもんだな、とか思いつつミッション5クリア。クリスタルを貢いで、ミッション6を受ける。
 三大強国。各国を回れ、というやつだ。
 いよいよドラゴン戦が見えてきた
「レイズ」を購入して覚えると、サンドリアのドラゴンと戦いたかったので、チョコボでバストゥークを目指す。

 バストゥークでは、「デジョン」をゲットしておきたい。「デジョン」がないと、えらい不便だ。ていうか、飛空挺や「テレポ」や「デジョン」に慣れていると、チョコボでの移動がえらいめんどくさい。なまったものである。
「デジョン」のクエストは、ある程度クエストをクリアしていないと発生しない。なので、なるべく効率的にと、街を走り回ってクエストをこなす。クエストクリアに必要なアイテムは、躊躇無く店や競売場で購入する。
 競売場で「デジョン」買った方が安上がりなような気がしてくる
 10個くらいクリアして、大工房のガルカに話しかける。まだダメだ。まだクエストは発生しない。

 ミッションのためにパルブロ鉱山へ行く。ハゲのときはなにもくれなかったのだが、最近は領事館でつるはしを3本いただけるようだ。3本もあれば、鉱山の砂利は余裕で掘れるだろう。ハゲの二の舞はごめんだ。
 あ っ さ り 3 本 折 れ る
 こういう仕様なのかも知れない。ていうか、こんなもろいつるはしなんか用意するなよ領事館

 いくつかクエストをクリアしたので、大工房のガルカに話しかける。まだダメだ。まだクエストは発生しない。
 やっぱ20個はクリアしないとダメなんだろうか。
 ガックリとうなだれつつログアウト。

■2003年10月5日(日曜日) オレンジ色のハゲモンク

 朝7時30分起床。即ログオン。パーティー参加希望出してぼんやりする。朝っぱらからキアイ十分。脳髄の回転速度は、イクラちゃんが乗る三輪車なみの速度だが。キコキコキコ。
 ぼんやりしながら、昨日届いたソフトバンクのファイナルファンタジーXI ジョブ・マスターズガイドとかエリア・マスターズガイドとかギルド・マスターズガイドとか流し読みする。正直ネットの情報の方が役に立つ。コラム以外読むとこナシ。
 それよりも、既に持っている書籍を同時購入してしまっていたことがショックだ。ショッピングカートに入れっぱなしだったんだろうか。恐るべし、ワンクリック注文
 つーか、今日はなかなか誘われないなぁ。

 1時間くらいすると、やっとパーティーに誘われたので合流。ハゲはもうすぐLV59になるし、メンバーの2人がLV59なので、狩り場はテリガン岬か龍王ランペールの墓かと楽しみにしていたのだが、ボヤーダ樹に決まってた
 ジュノ港から、チョコボで出撃。
 朝だけあって空いているボヤーダ樹。マンドラゴラの連戦かと思ったが、いつもどおり”カニ”と”イモムシ”を狩る。シーフさんが釣りに行き、侍さんが盾役。ハゲはただただ殴りまくる。
 んだが、敵のターゲットが安定しない。強い敵にはめっぽう弱いモンクだが、もうここの”カニ”や”イモムシ”は強いとはいえない。弱い敵にはめっぽう強いモンクなので、乱撃かますと敵のターゲットがきちゃう。
 シーフさんの”不意だま”の成功率が低い。ていうか、なんか躊躇しているような。連携も巧くやれていない。侍さんのTPはさっきから300%だ。撃っちゃえばいいのに、とか思いつつも連携から外れて呑気なモンクは、乱撃かまして”カニ”につっつかれる

 寡黙でビミョーな雰囲気のパーティーで、こりゃあレベルアップできないかな、とか思ったのだが、段々うち解けてきて、なんとか6000ポイントくらい稼ぐことができた。ハゲモンクLV59になる。
 このパーティーにはランク9の人が半分くらいいたのだが、知識に技術が追いついていない感じだった。メインジョブじゃないだろうから、そんなもんかも知れないが。
 リーダーの「デジョンII」でジュノまで送っていただき、パーティー解散。

 さて、本日は13時からベドーである。ベドーで、コッファーのカギをクゥダフどもから略奪するのである。
 モンクのアーティーファクトをゲットするのである。残念ながらKayataはこれないのである。白魔道士もベドーでコッファーを開けなくてはいけないのだが、Tikiは仕事なのである。
 とてもとてもありがたいことに、”HagePOWER”のそうそうたるメンバーが集まっていただけた。非常に感謝しまくりである。
 いつの間にか現地集合になっていたので、Gwenとともにジュノから走ってベドーを目指す。徐々にメンバーが集まりだし、いよいよベドーの奥深くへ出撃。とても強いクィダフを、数の暴力でメタメタのメチメチにやっつけまくる
 白魔道士Onyonyoが旅から帰ってきたので、参加。ハゲとOnyonyoの分で2つのコッファーのカギをゲットするのだ。
 ていうか、いきなりコッファー発見。カギよ出ろ出ろと祈るが出たのは「フラッド」。うおーなんかスゴイがコレじゃない。こんなステキな魔法はいいからカギを出せ。とかやってたら、開けられちゃう。

 まあ仕方がない。とにかくカギだと、とても強いクィダフをやっつけまくる。フルアライアンスに近いくらい人数が多いので、2手に別れてクゥダフを狩ることにする。レベルの高いチームは1パーティーで奥へ。残りの2パーティーは数でごまかして戦う。
 奥へ向かう途中で、Techuがからまれて死んじゃう。うわああん、面目ない。油断大敵なベドー
 ていうか、奥へ行ったチームがコッファー発見。カギよ出ろ出ろと祈るが出たのは「ウォタガII」。うおーなんかスゴイがコレじゃない。こんなステキな魔法はいいからカギを出せ。とかやってたら、やっぱり開けられちゃう。
 まあ仕方がない。とにかくカギだと、とても強いクィダフをやっつけまくる。
 今度はすぐ近くにコッファー発見
 なんか知らないが、今日はコッファーにやたら恵まれているが、カギに恵まれていない

 ひとつ思い当たることがある。
 以前、ガルレージュ要塞で同じくコッファーのカギを求めて”ホネ”とか殴っていたときのことだ。5時間かかってもカギは1つも出なかった。そのときと、同じ要因をハゲは持っていた。
 ハコのカギやコッファーのカギを、たんまりと持ってきていたのである
 もし該当のカギを持っている土地へ行くことになったら、鼻息荒くハコを探してやろう、とか思っていたのである。
 これが原因ではないのか。別の土地のコッファーのカギとはいえ、同じコッファーのカギであることは間違いない。これを多数所持していることによって、カギの出る確立がイヤな方向へ修正されてしまっているのではないか。
 貴重な時間を割いて手伝って貰っているのだ。僅かな可能性でも、マイナス要因は省いておいた方がいい。こっそりと、カギをポイポイ捨てる。どうせモグ金庫で腐らせていたカギだ。
 するとどうだ! それから30分もしないで、コッファーのカギが出たではないか!
 いやまあ本当にそうだったというわけではないかも知れないが、出たことは事実だ。ていうか、コッファーは目の前だ。しかもそのコッファーの前に、どこぞのシーフさんが。ベドーにカギ取りにきているのは、ハゲさんチームだけではない。
「はやく開けて!」とみんなが叫ぶ。戦闘中だったが、カギを得るとハゲは戦闘から離脱して、コッファーへ走る。
 テンプルシクラス(胴 防41 LV58 HP+20 VIT+3 命中+5 チャクラ効果アップ)をゲット! その場で装着!
 ありがとう! ほんとうにありがとう!

 さあ次はOnyonyoの分だ。いちどカギが出ると、連続で出ることがあるので期待したんだが出ない。カギよ出ろ出ろと祈るが出たのは「ウォタガII」。うおーなんかスゴイがコレじゃない。こんなステキな魔法はいいからカギを出せ
 しかしながら、20分くらいでポロリとカギが出た。こりゃラッキー! あとはハコが出るのを待つばかりだ。暇つぶしにそのへんのクゥダフを殴りつつ出現を待とう、っつーかコッファーのカギが出る
 なんか知らないが、コッファーがみつからないと、カギにやたら恵まれるらしい
 道に迷いまくっていた赤魔道士Gasinが合流するころには、うまい具合に近くにコッファーが出現し、Onyonyoは古びた小手をゲット。
 これにてカギ取りは終了!

 ……なんですが、まだみなさん時間は大丈夫でしょうか?
 お願いします是非お願いします。ってなわけで限界突破クエストその3のために、もっと奥の凶悪な場所へ、紋章を拾いに行くのを手伝っていただく。最近手伝って貰ってばっかりのハゲである。
 クエストを受けられるのに受けていなかったNoritamaさんが、ジュノに限界突破クエストその3を受けに飛び、チョコボで颯爽と戻ってきた。これにて限界突破クエストその3の対象者は、Gwen、Gasin、Noritamaさん、Indiana、Onyonyo、Zinzaにハゲで、7人。
 沈黙マシーンで沈黙になると、呪いマシーンのわきを駆け抜けて、クゥルン大伽藍へ。この先に、クゥダフのボスともいえるえらい強いやつがいる。その真っ直中に、目指す”???”ポイントがあるのだ。
 仲間の到着を待っていると、さっきいた場所でSevaschanとTechuとGasinが死んでいた。何故かサイレントオイルが発動しなくて、クゥダフにからまれてしまったらしい。慌ててそっちへ戻る。
 襲いかかるクゥダフどもを蹴散らしつつ、3人の衰弱が治るまで待つ。
 全快すると、もう呪いとか気にせずに突撃。クゥルン大伽藍へ。

 さあ、到着した。最深部の大広間だ
 いよいよその時がきた。
 とはいえ、こちらも大人数である。なんとか全員無事に、任務を達成したい。見ると、「スニーク」を見破るボス級のクゥダフは、Ruby Quadavが1体だけだ。しかし、そいつの足下に”???”ポイントはある。
 みんなでどうしよう、こうしようと作戦を考えていると……
 Sapphire QuadavのポイゾガIIが発動
 誰かのスニークが切れてしまい、運悪くクゥダフに見つかってしまった!
 こうなったら、やることはひとつ
 とりあえず逃げよう。だが、やることはやっておこう

 うおおおおおおお!! とつげきいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃ!!

 全力疾走で奥へ行き、”???”ポイントの前で「スニーク」を切る。だいじなもの:クゥダフの紋章を手にいれた!
 直後にRuby Quadavの攻撃→Stonecoldに、162ダメージ。Platinum Quadavの攻撃。クリティカル!→Stonecoldに、208ダメージ。Ruby Quadavの攻撃→Stonecoldに、184ダメージ。
 とどめはAdaman Quadavの攻撃。クリティカル!→Stonecoldに、242ダメージ。Stonecoldは、Adaman Quadavに倒された……。
 まさに一瞬のことであった
 おとりもなにもない。あっという間にHPが尽きた。
 NomiaもRuby Quadavに殺され、ZinzaはSapphire Quadavに「バインド」を喰らい、殺されてしまった。
 阿鼻叫喚の地獄絵。凶悪なクゥダフの前に、無惨にも散る。

 だがしかし。
 さすがである
 Gwen、Gasin、Noritamaさん、Indiana、Onyonyo、Zinza、全員クゥダフの紋章をゲットしていた。転んでもタダでは起きないとはこのことである。負けるが勝ちである。無理が通れば道理は引っ込むのである。
 とにかく任務は成功である
 NomiaとZinzaは死んだ位置がよかったらしく、「トラクタ」で安全な場所まで運ばれ、「レイズII」で復帰。だがハゲの死体は、なんつーかRuby Quadavのお膝元。体臭が臭ってくるほど近い。
 こりゃムリだろう、とか思うも、Techuが男気を見せてくれる
 ギリギリまで近づいて、ハゲに「レイズII」。まだ復活しないで、と注意する。
「わしが、ディアガしたら生き返って、オイルすぐ使って」
 クゥダフどもの位置を見て、Techuが「ディアガ」。そのへんのクゥダフどもが、一斉にTechuに襲いかかる。Techuは踵を返し、一目散にエリア切り替えまで走る。Aonoriさんたちが、しっかりと援護。
 Techuが引きつけている間に、ハゲは復活! すぐさまサイレントオイルを使う。ていうか、すぐ背後でRuby Quadavは「リジェネ」なんか優雅に唱えているんだけど。ここまではTechuの「ディアガ」は届かなかったらしい。
 背中を向けているRuby Quadav。ハゲは見つかっていない。これは逆に幸運である。ナイスである。ベリーグッドである。
 安心してエリア切り替えまで走るハゲ。
 無事脱出成功!

 まったくもってTechuには大感謝である。既に何度も何度も何度も何度も助けられているが、今日もまた、大いに助けられてしまった。もしハゲが松浦亜弥であったら、桃色吐息で嫁に行っているところである
 いろいろあったが、とにかくすべての任務完了である。
 みんなには、頭がハゲるほどに大感謝である!

 満面の笑みでジュノに戻ると、晩メシまでハゲ屋放置。
 晩メシ後に、地獄の巫女で復帰。

 クエストをこなしつつも、つるはし1ダースかかえてパルブロ鉱山へ。ハゲのときと同じく、今度はイッパツで鉱山の砂利をゲット。つるはし3本で6個も採れる。なんだろーなーもぅ。
 ミスリルに生成して、バストゥークに帰る。ミッション任務クリア。次はいよいよサンドリアでドラゴン戦だ。
 しかしその前に、「デジョン」をゲットせねば。クエストはもう17個もクリアした。大工房のガルカに話しかける。まだダメだ。まだクエストは発生しない。
 仕方がないのでチョコボでコンシュタット高地へ。クエストを2つ消化して、チョコボでバストスークへ戻る。
 競売場で「デジョン」買った方が安上がりなような気がしてくる
 なんだかんだで、クエストは22個クリアした。これでいい加減クエストを受けられるだろう。かばんの奥にしまいこんだスライムオイルを、やっと渡すことができるに違いない。
 大工房のガルカに話しかける。まだダメだ。まだクエストは発生しない。
 こんなにも、条件厳しかったか。LSで聞くと、わりと簡単に発生したと聞く。
 おかしい。
 なにかがおかしい
 ハゲのときはどうだったか。思い出してみる。確かこのガルカに話しかけるも、やはりなかなかクエストが発生しなかった。そして、YskとPiyo、昔のEseとともに、バストゥークでぶらぶらしつつ、クエストの場所を……。
 思い出した。
 そうだ。
 そうだった。

 こ の ガ ル カ じ ゃ あ な か っ た ん だ

 大工房の水車の横のガルカにずっと話しかけていた。違う。一階の、サーメット精製室にいるガルカだった。
 とんだガルカ違いである。
「デジョン」ゲット

 もうこんな街には用はない。覚え立ての「デジョン」でジュノへ戻ると、チョコボでサンドリアを目指す。いよいよ、というかやっとこさドラゴン戦である。やっとここまできた。あー時間無駄にした。
 LSで話をすると、Kayata、Onyonyo、Disek、Johns、Gasinが手伝ってくれることになった。
 スタコラサッサとゲルスパ野陣営へ突っ込み、ユグホトの岩屋へ。初めてのサンドリアでのドラゴン戦。イベントが流れる。あいかわらずヒドイ奴ばっかりだなエルヴァーンのNPCは
 かつて無いほどあっさりとクリア。こんなもんだっけ、ドラゴン戦って。「ケアルII」いちどもしなくても勝てたような。
 手伝ってくれてありがとう!

「デジョン」でジュノに戻り、チョコボでウィンダスへ。ミッション6クリアでランク3になる。
 なんかえらい出費だったなー、とか思うが、なんだかんだでちょっとプラスになったくらい。それでランクも上がったし、「デジョン」も覚えられたので良しとしよう。クエストクリア数は、バストゥークが一番多いこととなった。
「デジョン」でジュノに戻る。ランク3になったし、「レイズ」も覚えた。辺境行きの飛空挺パスもある。これでなんの障害もなく、レベル上げができる。

 ハゲに戻ってミスラ風山の幸串焼きを焼く。
 テキトーなとこでログアウト。風呂入って就寝。

STO STO オレンジモンクになって殴りまくる。
予想通りのハゲ死体。

■2003年10月6日(月曜日) 隠し欠番

 なんつーか、いろんな仕事が舞い込んでくる。次から次へと。もーやんなっちゃう。
 22時くらいに任務完了。
 23時くらいに帰宅。晩メシくってログオン。
 つってもナニもやることない。仕方がないので、ソロムグへ。電話で仕事の対応しながら、コカトリスの肉3つゲット。ミスラ風山の幸串焼きを焼く。
 そのままハゲ屋放置で就寝。

 今週中に、LV60にしたいなー。

■2003年10月7日(火曜日) 隠し欠番

 なんつーか、いろんな仕事が舞い込んでくる。回収がなかなか進まなくて、ひたすら待つ。もーやんなっちゃう。
 まあ、たった3時間程度の残業なんて、残業とはいえないだろうけども。
 21時30分くらいに任務完了。電車の中で「ファイナルファンタジーXI プレイ日記 ヴァナ・ディール滞在記」読了。文章のテンションに並があるのは日記っぽいな。
 22時30分くらいに帰宅。晩メシくってログオン。
 つってもやっぱりナニもやることない。
 貴婦人Stonecoldで、炎のクリスタル集め。ラグモンド峠に行ってみたけどゴブリンの数が足らず。東ロンフォールを南下しつつ、西ロンフォールへ入り、ラテーヌ高原で「自分と同じくらい強い」”トリ”に、一方的に殺戮される。
 炎のクリスタル7個とワイルドオニオン1個をハゲに送る。
 ハゲになって復帰。カザムでカザムからしを買い、サンドリアでマウラにんにくを買う。6ダースづつ。
 今夜もハゲ屋開店。放置バザーの予定だ。

「もーやってられにゃい!」
 殺風景なモグハウスの中をうろうろと歩きまわり、部屋のほぼ中央で申し訳なさそうに浮かんでいるモーグリの前に立つと、ついに彼女の癇癪が爆発した。ミスラ族特有の細く長い尻尾は震え、全身の産毛が逆立つ。か細い足で床を何度も強く叩き、歯を食いしばり、拳を握りしめる。怒りでどうにかなってしまいそうだ。
 キッ、と顔を上げる。薄く涙を浮かべ、モーグリを睨みつける。
「どーなってるにゃ! ムカつくにゃああ! フザケンにゃ!」
 今まさに、牙を剥きだして飛びかかろうとする。
 噛みつかれてはたまらない。その恐ろしい姿を見て、モーグリも慌てる。頬の引っかかれ傷が、やっと治ったところなのだ。
「お、落ち着くクポ! 仕方がないことクポ。これもお仕事クポ」
「にゃにが仕事にゃ! お前、偉そうだにゃ! だいいち、いちいち語尾にクポとかつけるにゃ! 腹立つにゃ!」
「ご、ご主人様だって、にゃーとかにょーとかいってるクポ。同じクポ」
「一緒にするにゃあああ!」
 がぶり。
 モーグリの悲鳴がこだまする。

 森の国ウィンダス共和国。ここに住まう、ミスラ族の少女Stonya。彼女の仕事は、自営の運輸・倉庫業である。ジュノという国にある、ハゲ屋というまことに陳腐な名前の商店が、彼女の主な取引先である。
 ハゲ屋から品物が送られてくる。クリスタルとか、合成品の素材等だ。それらをStonyaは競売場に持っていき、資金を得る。数が揃わなければ売れない品物もあるので、それまでは倉庫で保管しておくことになる。
 そして、ハゲ屋から注文がくる。競売場で得た資金を使い、注文された品物をハゲ屋に送る。最近は、炎のクリスタルとかワイルドオニオンが多い。それらの品物を、競売場で購入する。当然、競売場では相場がある程度変動する。
 今日も、ハゲ屋から注文がきた。ワイルドオニオンを2ダース送ってくれ、というものである。
 しかしながら、ここ最近、ハゲ屋からの品物が届かない。サボっているのか、不況なのかは定かではないが、既にStonyaの運用資金はかなり切迫してきている。しかも、今日に限ってワイルドオニオンの落札価格がすこし高い。2ダースも購入したら、いよいよ資金は底をつく。
 だが、逆らうわけにはいかない。ハゲ屋に切られてしまったら、それこそ廃業の危機である。
 下請け業者は、いつも厳しい。

「送ってきたにゃ! ワイルドオニオン2ダースにゃ! 1ダース4000ギルもしたにゃ! 2ダースで8000ギルだにゃ! ……とんだ赤字にゃ。てゆーか、もう資金にゃいにゃー。明日からどうするにゃー。ロイヤルベッド欲しいにゃー」
 頭に包帯を巻いたモーグリの前で、がっくりと肩を落とすStonya。
 彼女は仕事を頑張ったお金で、ゴミ箱ひとつないこの部屋に、様々な家具を揃えようと思っていた。ウィンダスに住むようになってまだそれほど経ってはいないが、はじめは希望と夢に満ちていた。
 それが今では、仕事をこなすだけで精一杯。儲けはなく、自転車操業のように競売場を往復するだけの毎日。
「そう落胆することもないクポ。またきっと品物を送ってくるクポ」
 仕事のパートナーであるモーグリは、感情の起伏の激しいStonyaを興奮させないように、言葉を選んでそういった。
「……そうかにゃー。あのハゲ、最近あんまり活動していにゃいっぽいにゃ。ゴブリンマスク1個とかしか送ってこにゃいにゃ。きっとさぼっているにゃ。そのくせ、儲けることばっかり考えているにゃ。そうに違いにゃいにゃ。ムカツクにゃああ!」
 足を踏みならして憤りを露わにするStonya。
 身に危険を覚えるモーグリ。また怒らせては、身体がもたない。
「ま、まあ、まだ倉庫には売れる品物が残っているクポ。陸ガニの肉とか、けっこー売れるクポ」
「ほほう。ハゲに売るにゃといわれているものを、売れとか抜かすのかお前は。にゃんて悪いやつにゃ」
 地雷を踏んだ。
 モーグリの顔が青くなる。嫌な汗が流れてくる。
「いえいえいえいえ滅相もないクポ。そ、倉庫もそろそろいっぱいになってきているし、きっとわかってくれるクポ」
「てゆーか、それはお前が不甲斐にゃいからにゃ。お隣さんにゃんて、倉庫に置ける品物の数が、ウチよりもたくさんにゃ。そうにゃ。お前が悪いんだにゃ!」
「そ、そんなことないクポ! ボクだって、休みをいただければ……」
「休むとか抜かすか、こにょ給料泥棒め!」
「ち、違うクポ! 違うクポ! や、やめてくださいクポー!」
 がぶり。
 モーグリの悲鳴がこだまする。

 生い茂る木々に囲まれた、緑溢れる森の区。小鳥のさえずり。暖かな風。まぶしい太陽。小さなタルタル族の冒険者たちが、瞳を輝かせて走り去っていく。小川では、戦いに疲れた旅人が、釣り糸を垂らしている。
 ここでは、とてもゆっくりと時間が流れている。
 中央広場の噴水の縁に腰掛け、Stonyaはんやりと爪の掃除をする。
 さっきから、爪の間に挟まった粉がなかなか取れない。
「つまらなそうにしているな」
 声の方へ顔を向けると、青白い肌をした、白目の巨漢が立っていた。ガルカ族の、Stonecooldだ。憂鬱そうな表情は、いつもと変わらない。短い白髪が、風に揺れる。
「あんたはいつも疲れてるっぽいにゃ。あんたよりはマシにゃ」
 Stonecooldも、ハゲ屋の下請け業者をしている。彼の場合はもっと酷く、一方的に搾取されている。モンスターを倒して得たアイテムを、そのままハゲ屋に送っている。何故そんなことになっているのか、詳しい事情をStonyaは知らない。
 ため息をつきながら、白髪のガルカはStonyaの横に腰を降ろす。
「正直、やってられんな」
「ハゲ屋のことかにゃ」
「それもある。しかし、それよりも……」
 出番がない。
 Stonecooldは大きくため息をつく。
 落ち葉が一枚、彼の頭の上に落ちた。
「にゃんかてきとーに暴れて、ストレス発散するしかにゃいにゃ。ゴブリンでも殴ってきたらいいにゃ」
「む。ゴブリンか……。結局、それも仕事になるな。ワイルドオニオンや炎のクリスタルを集めろと。……そんな仕事でも、ないよりはマシだが」
 重く沈んだ沈黙が流れる。
 心なしか、肌に感じる風が冷たい。彼はいつもこんな沈んだ調子で、明るく振る舞っている姿をStonyaは見たことがない。想像もつかない。似合わない、とは思うが。
 釣り人が、竿をしまう。待ち合わせをしていたようで、何人かの冒険者たちと肩を合わせ、東の門の方へ走り去っていく。
 この街は平和だが、門を潜れば、そこは凶悪なモンスターが跋扈している、危険な世界だ。
「キミは、外へは行かないのか? キミこそ、外で暴れたらいい。気も晴れる」
「あんたがいっても説得力にゃいにゃー。あたしはそういう野蛮にゃことはしにゃいんにゃ」
 それに。
「む。なにかあるのか? 巧いストレス発散法でも」
「あるにゃ!」
 Stonyaの爪の間に詰まった発火薬の粉が、ようやくすべて取れた。

 合成に失敗した。クリスタルは消失した。コカトリスの肉を失った…。ワイルドオニオンを失った…。
 なんでこー爆発するかな。1ダース作ると、だいたい1回は失敗する。
 そのままハゲ屋放置で就寝。

■2003年10月8日(水曜日) ブリガン・ハゲ

 朝確認してみたら、けっこー売れ残ってた。やっぱジュノ下層の噴水前よりも、階段の踊り場の方がいいようだ。ミスラ風山の幸串焼きを補充して、出勤。
 今日こそ思いっ切り定時で帰宅。晩メシ喰ってログオン。
 夕方辺りに回線落ちしていたので、ミスラ風山の幸串焼きはまだ売れ残ってた。

 さて、今日はGasinの帰りが遅いという。なんというかタイミングが悪い。ハゲモンクの方がひとつレベルが高いので、これ以上差を広げるのもよろしくない。それ以前に、パーティーに誘われることは難しい
 久しぶりに竜騎士でもやってみようかな、って気になる。竜騎士はLV44なのだが、LV45で防具の衣替えだ。金庫で眠らせておくのも邪魔なんで、上げてしまいたいと思う。
 ってなわけで、ハゲ竜騎士出撃。1時間くらいは誘いがこないだろうなあ、とか思いつつもサーチしてみたら、なんつーかひとがいない。具体的にいうと、パーティー参加希望者は4人しかいない
 こりゃあ長期戦になりそうだなあ、とか思いつつも競売場覗いていたら、誘われる。喜んで承諾。
 入ってみたら、パーティー参加希望出していた4人だった

 なかなか人材がいなくて、メンバーが揃うまで時間がかかる。
 なんとか集まったはいいが、竜騎士、竜騎士、シーフ、白魔道士、赤魔道士、吟遊詩人という構成。後衛のバランスはいいが、盾役がいない。しかし、このレベル帯だったらそんなにこだわることもないだろう。
 ってなわけで、西アルテバ砂漠に向かって出発。
 中央のグランドキャニオンのふもとで、”カブトムシ”を狩りまくる。連携を提案して、ハゲは単発でダブルスラストを撃ちまくる。どうも最近連携から逃げるクセがついている
 キャンプ地点にもわきでる”カブトムシ”。しかも、再登場まで5分と短い。ていうわけで、モウレツにリンク。1体倒して2体目と戦っていると、またリンク。またまたリンク。またリンク。
 そんなこんなで5チェーン262ポイント。赤魔道士と吟遊詩人がいるのはダテじゃない。

 何度か戦っていると、リーダーのミスラシーフさんのコントローラーの調子が悪くなる。具体的にいうと、動かなくなる。キーボードで動かすことは可能だが、釣りとか不意だまとか当然できなくなる。こりゃマズイ。
 どうやらPC版らしい。そういえば、ハゲもいちど、ログインしたら視点がぐるぐる回り続けて止まらなくなった、という事態に遭遇したことがあった。PC版のコントローラーは、わりと問題が多い。
 仕方がないので、シーフさんログアウト。POLでは問題なかったといって戻ってきたが、数戦したらまた動かなくなった。
 FFXIを再起動。PCを再起動。USBを抜き差し。
 数戦してはログアウト。戻ってきて戦っていると、また動かなくなる。
 チェーンの最後にログアウト、という流れになる。

 それでも経験値は溜まってしまうのがこのレベル帯。ハゲ竜騎士LV45になる。
 ブリガン・ハゲの誕生である。
 ちょっと嬉しい。
 しかしながら、LV45になるとここの”カブトムシ”はおいしくない。「とてもとても」強いやつはかなりレアになり、ほとんど「強い」”カブトムシ”になってしまう。チェーンボーナスが入っても、100ポイントに届かない。
 狩り場提案したのはハゲなんで、ちょっと申し訳なくなる。

 仲間が23時で落ちるというので、ラバオに戻ってパーティー解散。シーフさんのログアウトが何度もあったが、最終的には7000ポイントくらいは稼げたんじゃないだろうか。なかなかの稼ぎだった。
 シーフさんが何度もログアウトしちゃうことになったが、パーティーの雰囲気はハゲが維持した。これは自負である。
 ただ、戦闘中一瞬眠気に襲われて、ふと意識回復したら敵が後衛に攻撃してた。盾役失格である。しょぼぼん。
 それにしても、竜騎士2人はなかなか強い。子竜の攻撃も捨てたもんではない。弱点属性のブレスで、100ダメージ出すこともあるし。確かに装甲は薄いが、後衛さんを焦らせず、飽きさせない程度のHPの減り具合だったと思う。

 ちょっと早いがログアウト。
 ペンタマシーンになりたい。

STO ブリガン・ハゲ。
背中にはTikiから借りたトライデントシュガーレスガム。

■2003年10月9日(木曜日) モンクの明日のために

 今週の月曜、火曜が嘘のようにヒマヒマーンで眠い目をこすりながら定時で帰宅。やるべき仕事はあっても、やらなければいけない仕事がないと、えらい士気が低い。
 ビタミンUがいいらしい。今夜は青汁飲んで寝よう。晩メシ喰ってログオン。

 今日もGasinがいないのでモンクのレベル上げは止めておこうかと思いつつもLV60にしちゃいたい欲望の坩堝。ここはグっと我慢のハッとしてグー。田原俊彦は今なにをしているのだろう。トシちゃん感激。チョンワチョンワクエックエックエー。
 そんなわけで、今日は戦士の武器のスキル上げにいきたいと思います。
 ごく自然ななりゆきでございます

 戦士にジョブチェンジすると、倉庫から武器や防具をかき集める。足りないものは、競売で購入。
 武器は、両手斧だ。スキル0の両手斧を、レベル上げで使えるくらいまで上げておきたい。具体的には85くらいまで上げておきたい。片手剣、両手槍、両手斧が使えれば、とりあえず戦士としてはやっていけるであろう。たぶん。
 本格的に戦士をやるとしたら、サポートジョブには忍者をつけ、空蝉しつつ片手斧を両手に握ってバッコンバッコンやらかしたい。
 とはいえ、あくまでも戦士はモンクのサポートジョブだ。モンクLV80を見据えて、戦士はLV40まで上げておきたい。
 準備が整ったので、ジュノ上層から出撃かます。

 戦士は、ちょうどレベルは30になったところで止めていたので、バタリア丘陵の「強い」”トラ”やゴブリンに見つかったら、レベルダウン必至である。慎重に、ジャグナー森林まで走る。
 さっそくスキル上げ開始。両手斧で、「練習にもならない」”タマネギ”をブッ叩く。スキル0.1も上がらない。それどころか、こちらのHPがガリガリ減っていく。”タマネギ”を倒しても減っていく。
 振り返ったら「楽に倒せる」ゴブリンが
 当たり前だが一度も命中しなくて死にそうになったので、片手剣に持ち代える。なんとか勝利。
 こりゃダメだ。ジャグナーでスキル上げは死の香り。ケツを巻くってジュノに逃げ戻る。

 ジュノ港で、バストゥーク行きの飛空挺に飛び乗る。
 なぜバストゥーク行きに乗ったのかというと、たまたま飛空挺がジュノに1分以内に到着するからであった。
 行き当たりバッタリである
 何故か走って商業地区へ入り、そのまま南グスタベルグへ出る。よく考えるまでもなく、このへんの敵は一撃で倒してしまうので、スキル上げにならない。鉱山地区まで走って行き、チョコボに乗る。
 行き当たりバッタリである

 コンシュタット高地に着くと、Potimaroアニーキと感動の再開
 しばらくアニーキは”HagePOWER”を離れて某HNMLSへ移籍していたのだが、クゥダフの神を3時間かけて倒したのをキリに、戻ってきたのである。なんでも、HNMは出現待ちがえらいたいへんだったらしい。
 今日は久しぶりにPiyo、Gra、Orukaと変態3兄弟が揃い、LSでは下品トークが炸裂している。本日新人として”HagePOWER”に入った黒魔道士Cludが、引いていないか心配になる

 アニーキと別れ、スキル上げ開始。わりとよく上がる。エモノを探すのが面倒くさいが、レベル上げしているひとも少ないので、遠慮無く「練習にもならない」”タマネギ”とか”ハチ”とか”ヒツジ”とかをブッ叩く。
 ひたすらブッ叩く。とにかくブッ叩く。
 眠くなりそうになりながらもブッ叩く。Stray Mary出ないかなメリーのホルン14万ギル〜、とかつぶやきながらブッ叩く。
 23時くらいになると、なんかライバルが多くなる。Stray Mary目当てだろうか。”ヒツジ”が枯れてきたので、場所を移そうと思って走りまくるがエモノがいない。”エビ”がいい感じだが数いない。
 それでもとにかくブッ叩く。風呂に入ってブッ叩く。ブッ叩いてブッ叩いてブッ叩く。
 3時間かかって、なんとかスキル40までもってきた。
 正 直 か な り 退 屈 な 作 業 で あ る
 あと45も上げなきゃいかんのか……。気が遠くなる。眠くなる。
 寝よう。

 チョコボに乗ってジュノに戻り、戦利品を片づけてログアウト。ワイルドオニオン1ダース分くらいにはなるかな。
 そのまま就寝。
 あ。青汁飲むの忘れた。



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