Final Fantasy XI ハゲ 日記
Skin Head Monk Stonecold

LastUpdate 2003-10-31


■2003年10月24日(金曜日) キコリは木を切りたい

 ザ・ザンギョー。なんか毎週金曜日は残業の日になっているようないないような。金曜日残業だと、休日が少なくなったような気がしたりしなかったりするのはスチャラカ社員過ぎですねすいませんごめんなさい。
 そんなこんなで22時30分くらいに帰宅。Pancrase観ながら晩メシ喰って、ログオン。

 昨日のレベル上げで、あと500ポイントでレベルアップにまできていたので、予定通りソロで経験値稼ぎしながら片手斧のスキル上げでもしようかと思う。時間もあんましないし、ちょうどいい。
 ハゲ戦士、バタリア丘陵へ出撃。
 北の海岸で、”トリ”をメインにシコシコ戦う。せっかくソロなので、休息時には作ってもらったノーブルチュニカとバガボンドボーズに着替える。これでHP回復量+2だ。
 つーか片手斧持ってると、完璧にキコリだ。そのうち”歩く木”を切り倒したい。

 しばらく孤独にやってると、ヒマつぶしにPotimaroアニーキがきてくれた。ぶっちゃけPLである。調子に乗って「丁度いい」オークとかに襲いかかる。アニーキは普通免許のの筆記試験に5回連続失敗中であるらしい。実技は一発だったらしいのだが。
 お陰様でハゲ戦士LV34になると、これから標識覚える、といってHNM狩りにでかけて行くアニーキ。
 もうすこしだけソロで狩り、テキトーなとこでジュノに戻ってログアウト。

■2003年10月25日(土曜日) 最強の日

 10時くらいに起床。どうせ早起きしても人材揃わなくてレベル上げ行けないしな、とか後ろ向きな気分でログオン。モンクのレベルを上げたいんだが、すっかり止まってしまった。豚の角煮まんが美味い

 仕方がないので戦士のレベル上げでもしようかなとか思っていると、なんかサンドリアで集合しそうな気配がしたので飛空挺に飛び乗る。でもって乙女のように恥じらいながら仲間に入れてもらう。
 Pentの吟遊詩人アーティーファクトクエストその2である。走ってラグモント峠を抜け、”トラ”とか殴りつつもボスティン氷河を走り、バタリア丘陵へ入り、エルデューム古墳へ突入。
 1体づつ”骨”を倒し、えらいあっさり勝利。えらい簡単にクエスト完了。

 ジュノに戻ると、最近よく出現する受験生の黒ミスラTirlaが、LV60制限のBC戦に行きたいといっていたので、ノリと勢いで行くことに決まる。狙いは黒魔道士でも装備できる盾、アストラルシールド(盾 耐火+2 耐氷+2 耐風+2 耐土+2 耐雷+2 耐水+2 耐光+2 耐闇+2 30HPをMPに変換 LV58 白黒赤ナ暗召)である。
 だらりとバストゥークに集合。チョコボでパルブロ鉱山へ出撃。
 BC戦に詳しいAonoriさんに作戦の指示に従い、1体ずつクゥダフを倒す。倒す順番があり、それに従っていれば問題はない。LV40BCのマンドラゴラ戦と比べても、かなり楽ちんである。
 余裕で勝利。これだったら、かなり気楽に挑めそうだ。
 だが戦利品は、チキンナイフとエンハンスマントと宝石数個という、なんともショボボンなもの。つーかキング・オブ・ハズレアイテムズだったようだ。魔法がひとつも出ないっつーのは珍しいらしい。

 来年あたりのバージョンアップで、戦争だか闘技場だか、プレイヤー同士の戦闘が搭載される予定である。そのためにキャラクターを残して置こうと、すっかり「信長の野望Online」に行ってしまったシーフのBashiさんが一時復帰してきた。
 今日だけ遊んで、すぐ解約だそうである(解約してもキャラクターを削除しなければ3ヶ月保管される)。
 せっかくのなので、合流して遊ぶことに。
 限界突破クエストその3のお手伝いをしよう、ってことだったんだが、対象者が急用で16時にならないと戻ってこないというので、Hanacoさんを加えて3人でソロムグ原野へ、コカトリスの肉を集めに。
 相変わらず、ハゲが倒してもコカトリスの肉は出ない。トレハン2は偉大だ。

 BashiさんがTabar Beakを見つけて戦ってたので、ぶらりとそっちへ走る。すると目の前に別の”恐竜”がいたので、殴りかかる。Hanacoさんもやってきて、Bashiさんも参加。
 倒すと、おめでとうと2人がいう。
 戦 利 品 に、 ド ー ド ー の 皮 が
「うぎゃああああああああ!」と叫んでパニック状態になるハゲ。いや、確かにデカかった。確かになかなかHPが減らなかった。乱撃3回くらい使った。確かに強かった。
 Deadly Dodoだったのか!
 なんというか、無欲の勝利とでも申しましょうか。油断しすぎと申しましょうか。

 そろそろ時間になったので、ジュノに戻る。メンバー3人加えて、6人パーティーになる。限界突破クエストその3に出発である。
 まずはダボイへ。「テレポ」でコンシュタット高地へ。違うジャン。ってことでベドーへ突撃。いきなりキビシイところだな、とか思うもBashiさんが絶対回避している間に紋章をゲットして「エスケプ」で脱出。
 次は今度こそダボイへ、ってことでラテーヌ高原へ。これまたすんなり紋章ゲットして「エスケプ」で脱出。
 なんといいましょうか。ハゲのときとはえらい大違いな安定感です
 大混乱に大パニック! 予期せぬ事態に犠牲者続出! ギリギリの戦闘をくぐり抜け、間一髪でなんとか紋章をゲット! いやー凄まじい冒険だった! ……なんて予想はもろくも崩れ去る。もう完璧です。かなりまったり感漂っています。
 リーダーの資質の差とでも申しましょうか。_| ̄|○ ←

 ラストはオズトロヤ城。ってことで「テレポ」でタロンギ大峡谷へ。ここでHanacoさんが18時まで犬の散歩で離席。その間に、”HagePOWER”から助っ人を呼び込む。オズトロヤ城は、けっこーキツイのだ。
 実はこの日20時から、Taruoが主催者で「猛者のメヌエットIV」をオズトロヤ城へ取りに行く予定だったのだ。しかも前日数時間こもっても1つも出なかったという、かなりの難産。今日こそは、と張り切っていた。
 まだ20時まで間があるので、とりあえずこれるメンツだけくることになって合流。
 Techuがホーリーブレストにスパイクネックレスで、白魔道士っつーかクレリック装備で前衛っぽさ満点

 Hanacoさんが戻ると、オズトロヤ城へ突撃開始。Indianaが暗号を巧くまとめて、すんなり奥の広間へ到着。手前から邪魔なヤグードを片っ端から殴り倒し、奥の高台を目指す。
 運がいいんだか悪いんだか、高台にはYagudo High PriestYagudo TemplarYagudo Avatarが鎮座されております。「レイズII」目当てのライバルはいないので、紋章を手にするにはあの最悪3兄弟を倒さなければならない
 増援がくるまで手を出さないようにして、Yagudo Conductorを目当てにそこら中のヤグードを倒す。「猛者のメヌエットIV」も目的のひとつなのだ。
 コッファーのカギがやたら出ます

 増援が到着し、かなりの戦力補強になる。Yagudo High PriestとYagudo Templarを倒し。いよいよヤグードの王、Yagudo Avatarとの対決である。
 さすがに、LV60では攻撃がさっぱり命中しない。溜まってたTPで空鳴拳を撃つと、その後ちっともTPが溜まらない。ログを見たらダメージ0とか出てる。こりゃお話にならない。
 なんとこのYagudo Avatar、召喚獣を呼び出した。ガルーダだ。うわぁ、こりゃあスゲエ、とか思うもなにもせず。「アストラルフロウ」とかいう技で強烈なダメージがくる、と聞いていたのだが、それも出さず。
 Yagudo Avatarの殲滅に成功!
 主をなくしたガルーダが、ぼんやりと中空を漂っている……。

 戦利品は、オークスタッフと契約書『風の精霊』と獣人白金貨。ちょっとハズレかも知れない。最終的に30%くらいしかTP溜まらなかったハゲは、獣人白金貨をゲット(4マンギルで売れた)。役立たずだったのに申し訳ない。
 対象者は、なにもいない高台に登り、紋章をゲット。これで限界突破クエストその3はクリアだ。おめでとう!
 しかしまあ、なんつーか感慨深い。獣人の王と呼ばれるノートリアスモンスターと戦うことができるとは。

 ていうかガルーダ。しばらくすると消えるとの話だったんだが、1時間くらい経っても消えず。攻撃しようと思ってもターゲットできない。魔法もアビリティも届かない。
 ドキドキしながらも、GMコールするハゲ。もちろん初めてだ。7件待ち。メッセージを簡潔に書かなくてはならず、意味が通じたかどうか不安になる。誤解されてアカウント剥奪されたらどうしよう、とか無意味にビビる。
 しばらくすると、GMからTellが。すっかり状況を把握したらしい。ガルーダが引っ込む。
 名セリフ「良い旅を」とかTellでいわれちゃったよ! ちょっとだけ嬉しかったり。

 で、はしょります
 7時間くらい経過します。
 そんでもって、結果を発表します。

「ケアルV」1個、「リジェネIII」1個、「シェルIV」5個、「レイズII」5個、「重装騎兵のミンネIV」3個くらい、「遁甲の術:弐」3個くらい、「エアロガII」数個、「光明のファンタジア」数知れず、コッファーのカギ数知れず。

「猛 者 の メ ヌ エ ッ ト IV」 1 個 も 落 と さ ず

 オズトロヤ城を占領したといえるほどの大殺戮を行い、Yagudo High PriestやYagudo Templarを滅殺し、特にYagudo Conductorを狙って暴虐の限りを尽くしたのだが、目的のモノは一切出ず。
 これほどまで出ないアイテムだったとは……。アーチャーリングなんて目じゃないくらい出ない
 Taruo、精神崩壊しそうになる
 ていうか、メンバー全員ぐだぐだにとろける
 場所を移動して、落とし戸の手前で狩るも、やっぱり落とさず。仲間が徐々に落ちていき、何人かが助っ人にきてくれた。
 しかし、さっぱり落とさない

 ハゲも限界突破。
 Indianaに「テレポルテ」で東アルテバ砂漠まで送ってもらい、その場で倒れる。
 きゅう。

 そういやあれだけ魔法出て、ハゲは1個もゲットできなかったな……。あ、「光明のファンタジア」はゲットできたか。競売では売れそうもないので、店売り1300ギルだったけど……。

■2003年10月26日(日曜日) 茶帯試験の修行

 ぐったり疲れていたので午前11時に起床。駅前のモスバーガーで朝メシ兼昼メシ、床屋は混んでたので来週でいいか。

 帰ってきて、『レッドドラゴン』を観る。ハンニバル・レクター博士3部作の恐るべき第1章(笑)。『羊たちの沈黙』の前の事件だ。ぶっちゃけこれっぽっちも期待せず。
 前回の『ハンニバル』は題名通り”ハンニバル・レクター博士のプロモーションビデオ”でクソつまらなかったんだが、今回は意外にも普通におもしろかった。普通にサイコサスペンスだった。エドワード・ノートンいい味出してる。さすがに『羊たちの沈黙』レベルにまでは達していないが、レクター博士の使い方も巧く、謎も演出もいい感じだ。
 犯人の多重人格的な葛藤の表現はイマイチだった。裏人格のときにはもっと大袈裟に表情変えるとか、顔を隠すとか必要だったんでは。マスクで顔覆ってるシーンもあったが、1カットだけだったし。もっと怖く変態的に演出できたはず。まあ、十分に変態なんだが。
 あと、全裸でナニをブラブラさせて階段上るシーンにビックリ。

 ちょうど14時になったので、ハゲモンクログオン。東アルテバ砂漠のゲートクリスタルのとこで復帰。
 14時から、こないだミッションをちゃんと受けてなくて闇の王を見ることすらできなかったRadaの、ミッション12を手伝う予定なのである。すでにメンバーはジュノに集合中である。ハゲは砂漠で”サソリ”とか殴ってます。砂さそりの毒が出た。わぁい。
 急ごう
 全力疾走でラバオに到着。「デジョン」でジュノに戻り、サポートジョブに白魔道士をつけて、みんなと合流。
 タルシーフRada、ナイトTaruo、黒ミスラTirla、赤ミスラPent、白タルNoritamaにハゲモンクという布陣。この戦力なら、まったく問題ないだろう。「テレポヴァズ」でどどっと出撃。

 もうなんつーか慣れたもんである。庭みたいなもんである。いや、むしろハゲにとっては墓みたいなもんである。よく死ぬので、死ねるポイントは熟知しているのである。死神のサガである。
 そんなわけで、完璧に隠れ通して闇の王の間に到着。
 エン系のダメージは物理効果無効状態のときにもダメージ出るということを確認しつつ、闇の王撃破。
 Lionの厚化粧っぷりを堪能しつつ、Radaミッション12クリア! おめでとう!
 Tirlaに「デジョンIi」でジュノまで送っていただく。

 さて、ヒマになった。レベル上げもいいが、ちょっと邪魔なアイテムがある。
 ドードーの皮である
 どうせなら、邪魔なアイテムをあと2つ増やそうと思い立ち、飛空挺でサンドリアへ向かい、走ってラグモンド峠を抜ける。ズヴァール城から走って行けばよかった。相変わらずの行き当たりバッタリである。
 ボスティン氷河を走り、ヤツが出現するポイントへ。ヤツとは、Nueである。”トラ”のノートリアスモンスターである。まだ一度も出逢ったことはないが、話によると「いつも放置されている」「行ってみたらいた」という気安い”トラ”であるらしい。
 しかもヌエの牙は、ドロップ率100%だと思われる。3つのクエストアイテムの中で、いちばん簡単に手に入るアイテムだ。

 2時間後、2匹目のNueでやっとヌエの牙をゲットする
 ぜんぜん放置されてないじゃん。ドロップ率100%じゃないじゃん。なかなか出現しないじゃん。黒虎の牙1ダース溜まっちゃったようわぁい、とか微妙な笑み浮かべつつ、呪符デジョンでジュノに帰還。
 荷物を整理すると、上層でチョコボに飛び乗る。
 目的地は、オルデール鍾乳洞。
 いよいよ、最大の難関であるモルボルガーとの対決である。コイツは凶悪に強いうえに、倒されると24時間経過しないと登場しない。しかも、加えて12時間の誤差もあるという。
 Nueでさえいなかったのだから、偶然バッタリ出会うという可能性は天文学的にすくない。これは腰を据えた張り込みが必須である。忍耐である。禅の思想である。
 そんなわけで、やっぱりいなかったので、Stroper Chymeを狩りつつ張り込み開始。
 ライバル3〜4人いても、8割くらいの確率で釣り勝つ。アーチャーリングは出ないんだが。

 張り込みはヒマなので、『007 ダイ・アナザー・デイ』を観ちゃう。「007シリーズ」って1作も観たことないんだが。初めてまともに観るジェームス・ボンド。昔”00777(ダブルオースリーセブン)”のジェームス・ドボンとかキャラクター作ってたのは秘密だ。
 あっぶない映画だ。いきなり北朝鮮が相手だ。007かなり無茶苦茶だ。ていうか敵の方が無茶苦茶だソーラレイですよ。太陽光集めて放射する兵器ですよ。個人企業がロケットで衛星軌道上に兵器を打ち上げちゃってますよ。ICBMなんか打ち落としちゃうらしいですよ。38度線を遠慮無く焼いちゃってますよ
 後半のパラシュートサーフィンは、モノスゴイ合成で笑える。予算あるんだかないんだか、豪勢なんだが所々しょぼい。B級アクション映画のノリっつーか。ボンドカーといい、スパイ道具といい、非常に子供っぽい。
 ごく普通のアクション映画。まあまあおもしろかった。

 しかしモルボルガーはサッパリ出ない。24時間っつーことは、午前中とかに出現しちゃってたら出逢うことすらできない。果たして今夜中に見ることがかなうのか。
 かないません
 もう深夜1時なので、この場にハゲ放置である。誰かが倒したとしても、モルボルガーの登場時刻がわかればめっけもんである。
 そんな感じで就寝。

 朝7時起床ログを確認。ゴブリンが「ブレイズスパイク」かけているログでいっぱい。モルボルガーは登場しなかったのだろうか。
 どうにもモルボルのつるで荷物がイッパイだったので、呪符デジョンでいったんジュノに戻る。この間にモルボルガーが出現していないことを祈りつつ、アイテムを競売に出したり倉庫キャラに送ったり。
 再度呪符デジョンを交換し、チョコボでオルデール鍾乳洞へ。
 Stroper Chymeを狩っているひとはいたけれど、モルボルガーの広間は誰もいない。まだ登場していなかったかな。
 ライブハゲで仕事しながら確認できるかも、と思いながらもハゲ放置で出社。

 出 勤 中 に 、 ハ ゲ 惨 殺

 掲示板に書き込みがあり、驚いてライブハゲを見たらハゲの死体が
 犯人は……LV60のハゲがからまれて死ぬといったら、もう決まっている。
 ヤツだ。ヤツが出たに違いない。
 モルボルガーだ!
 ライブハゲで確認。午前10時にジュノ上層に戻っていたから、1時間前の午前9時に死んだということだ。つまり、モルボルガーは午前9時に出現する可能性が高い!
 ……無理じゃん! 土曜日まで戦えないじゃん!

 ていうか、出勤中に死ぬなんてあるんでしょうか。_| ̄|○

■2003年10月27日(月曜日) アニーキとハゲ

 Potimaroアニーキとはじめて出逢ったのは、タロンギ大峡谷だ。ソロで苦戦していたアニーキをTikiが辻ケアルして助け、「仲間にいれてあげようよ」といったのが始まりだった。”ポチ”で”マロ”かよ、と、その名前にインパクトを覚えた。
 去年の6月25日のことである。
 そのときは、そのまま別れた。
 次に逢ったのは、ブブリム半島だ。別のパーティーでリンクしていたのを、辻ケアルで2回くらい助けた。
 それから、すこしづつTellが届くようになっていた。

 ハゲがPotimaroを「アニーキ!」とはじめて呼んだのは、ミッション6のドラゴン戦であった。
 もたもたしててまだLV20だったハゲモンクだったのだが、アニーキはもうモンクLV30だった。だからモンクの兄貴という意味である。普通に「アニキー!」では芸がないので、「アニーキ!」と呼んだ。
 なんかしばらくはハゲとアニーキでお互い「アニーキ!」と呼び合うという、「アニーキ」連呼状態が続いたが。

 それから、よく遊ぶようになった。

 常に先行していたアニーキは、タルモンクとして悩みながらも、どんどんレベルを上げていった。ハゲはもたもたしていたから、メインジョブでのレベル上げで一緒になることはなかった。遊びジョブでは何度も組んだけれども。
 そのうちアニーキは吟遊詩人がメインとなってしまったので、モンクのアニーキではなくなってしまった。
 でも、アニーキはアニーキだ。

 よく一緒に遊んだ。

 よく呼び出しを喰らった。

 クフィム島を全裸サブリガ姿で走ったり、バルクルム砂丘で全滅したり、船で釣りしたり、種族装備を取るのを手伝って貰ったり、ミッションに行ったり、クエストやったり。
 パーティーを組むと必ず誰かが死ぬので、「死神ストン」とか呼ばれたり。
 乱撃を覚えると、嬉しそうに見せてくれた。サポートジョブに白魔道士をつけて「レイズ」が使えるようになると、「誰か死んでくれえええ!!」とかいうので死んでみたり。
 ドンケツ相撲をしたり、シリをなでられたり。
 花火が実装されると、わざわざ大量に買い込んできて、いっしょに打ち上げたりして遊んだ。


 ジュノ下層の占い屋の前で、空を見上げる。


一応キリがいいため
○○ドを倒して引退
キャラは消す
友達のキャラでチャットする可能性大

フレンド達と○○ドを倒す10/28火曜日 午後21:00より (引退試合みたいなもん)
別LSのリーダーと○Aを倒す?/?  (お世話になったのでせめてもの。みたいな感じ)
フレンドとお世話になった人へお別れの挨拶
世話になった人(フレ登録してある方)にギルやアイテムを送る
下層にてシャウト そして落ちる


 ログオンすると、アニーキから簡素なメッセージが届いていた。世話になったLSのリーダー全員に送ったようだ。
 なにもする気が起きない。
 でも、じっとしていられない。
 LSメンバーのところに書いてあった引退宣言には、引退までまだあと2戦あると書いてあるにも関わらず、もう去ってしまったのだと勘違いしたハゲは、チョコボに跨るとタロンギ大峡谷を目指す。

 アニーキとはじめて出逢った場所だ。

 あのとき、アニーキがひとりで戦ってた敵は、マンドラゴラだったか、”ウサギ”だったか。
 あれから1年4ヶ月。ハゲも強くなった。今なら、一撃で勝てる。
 ブブリム半島。そしてウィンダスまで歩く。水の区。ドラゴン退治に向かおうとしたところで、アニーキが回線落ちした場所。
 お互いサンドリア王国所属なのに、なぜかウィンダスの思い出がよぎる。

 昨日、オルデール鍾乳洞でモルボルガーを張り込んでいた。そのまま放置で寝てしまったのだが、ログを見ると、アニーキからハゲを呼ぶTellが届いていた。
 引退のことを話したかったんだと思う。


 話をしたかった。


 アニーキに限ったことではない。
 もうヴァナ・ディールの魅力は薄れている。

 ハゲはまだレベルを上げたいジョブもあるし、合成だってやっとこれから始めようとしているところである。欲しいアイテムもたくさんあるし、ミッションもまだやっていない。やりたいクエストも残っている。
 しかし、ペースの早いひとは、もう既に十分遊び尽くしてしまっている。
 アニーキもそうだ。
 ランク10にもなり、HNMを倒し、キョウレツに強い敵とも戦った。
 もう、やり残したことはないのだと思う。

 アニーキのことだから、心変わりするかも知れないけど。
 またふたりで大暴れすることができるかも知れないけれど。



 これからも、どんどんヴァナ・ディールを去って行くひとは増えると思う。

 だが、ハゲは残る。

 みんなが辞めていくからこそ、ハゲはヴァナ・ディールから去りにくくなってしまう。


 思い出が残っているから。





 今も思い出す。タロンギ大峡谷で、ひとりで戦っていたアニーキを。


■2003年10月28日(火曜日) モンクダマシイ

 ヴァナ・ディールでの1日は、現実時間では1時間だ。つまり現実時間で1日経てば、ヴァナ・ディールでは24日経過していることになる。現実時間で1年経てば、ヴァナ・ディールでは24年経過していることになる。
 プレイ時間というものがあるが、プレイしていないときも、ヴァナ・ディールでは時が流れている。

 あなたは何歳ですか?

 ハゲモンクことStonecoldは、ウギャアとサンドリア王国に足を踏み入れたのは、去年の5月18日午前8時頃である。
 スタート時のキャラクターの年齢は、プレイヤーの脳内設定に任せられるはずだ。
 とりあえず20歳だったとしよう。まだまだ若造だ。
 今日ログインしたのが20時として、528日と12時間。つまり12684時間経過したことになる。
 ってことはヴァナ・ディールでは12684日経過したことになり、それは37年273日と18時間経過したといい換えることができる。

 も う す ぐ 還 暦 で す

 ……あまり深く考えない方がいいと思いました
 以上。今日のコラムでした。

 そんなわけで定時で帰宅してログオン。
 Potimaroアニーキがいたので「アニーーキ!」と叫ぶ。ジラートミッションに行くところだった。まだジュノ港にいるようなので、逢いに行こうとモグハウスを出る。
 回線が落ちる
 しかもADSL回線事業者イー・アクセスの機器異常で繋がらず。最近機器異常が頻発しております。
 なんつータイミングで落ちるんじゃあああ! とか泣き叫びながらも復帰を待つ。
 30分くらいで復帰。でもアニーキは出発しちゃってた。
 だが、今日すぐに解約するわけではないことが確認取れた。モンクのターティファクト装備はすべて捨てちゃったらしいけど。
 まだ時間はある。まだ、ともに遊ぶこともできる。

 昨日、心に決めたことがある
 アニーキといったら、モンクのアニーキである。今はもう吟遊詩人のアニーキであるが、やっぱりハゲにとってはモンクのアニーキである。つまりモンクである。モンクなのである。
 アニーキはモンクLV61で止まってしまったようだ。
 跡を継ぐのである
 ハゲが、アニーキの跡を継ぎ、モンクとして輝かしい金字塔をうちたてるのである!! 目指せLV70!!
 かなり血にまみれそうだがキニシナイ。

 つーことで、パーティー参加希望を出してジュノ上層あたりをぶらぶらするハゲ。なんにも変わってないような気もするが、そんなことはない。何時間だって待ってるぞ、という気持ちが入っている。
 ちょっと後ろ向きなキアイだかキニシナイ。
 しばらくすると、念願叶ってパーティーに誘われた。嗚呼素晴らしい。この時間帯に野良パーティーが組めるなんて。LV60まで頑張ったかいがあったってもんだ。
 どうやらリーダーの吟遊詩人さん、白魔道士さん、黒魔道士さんは同じLSのメンバーらしい。
 ナイトさんを加えて「テレポルテ」で東アルテバ砂漠へ。シーフさんを加え、テリガン岬へ出撃。

 青い空の下で、健康的に戦闘開始。エモノは主にゴブリンだ。なんとなく、バルクルム砂丘時代を思い出す。
 空鳴拳を覚えて初めてのレベル上げだ。多少緊張するも、すぐ慣れる。不意だまダンシングとの連携で、ガッツリ敵のHPを削る。とっても役に立ってる感があって、恍惚とするハゲ
 ここのゴブリンは、やたら自爆する。ナイトさんのテクニックなのかも知れないが、もう自爆率50%を越える。連携するにもタイミングを間違えると、空鳴拳に自爆を合わせられてしまう
 炎のクリスタルとか、バンバン出る。こういうときに限って相変わらずハゲの荷物はパンパン。なんで毎回ミスラ風山の幸串焼きを作ってからレベル上げに行くんだろうか、このハゲは。

 そんなわけで、話題も多いはずなのだが、会話がない
 シーフさんが釣りに行き、ゴブリンを連れてくる。後衛から「おk」の返事もない。言葉少なに発言するのは、ハゲとシーフさんだけ。あとは、リーダーがすこし会話してくれた。
 ほぼノンストップで狩りまくれるし、リンクしても対処は完璧で危なげない。リンクしたうえに開幕自爆がちょっとコワイくらいだ。経験値効率も良い。みなさん巧い。ランクも9とか10とかだし。
 でもやっぱり、会話がないと疲れる。ここまで沈黙が続くと、堅くなってしまって巧いボケも浮かばない。
 邪推かも知れないが、LSで会話してるのかなぁ、とか思っちゃう。同じLSのメンバーが数人いるパーティーは嫌われるのもわかる。たぶん杞憂なんだと思うけど。

 2時間30分くらいで約8000ポイントの経験値を稼ぎ、コミュニケーション不足のまま狩り終了。黒魔道士さんにジュノまで送り飛ばしていただき、ザクっとパーティー解散。
 モンクとして気分一新して初めての狩りとしては、ちょっと地味であった。
 なんかこう、獣使いに操られる獣になったような気分だった。
 パーティーの役に立てるのなら、ぜんぜん問題ないのだが。

 ちょっと早めだが、このへんでログアウト。
 風呂に入って就寝。

 夜中にオフクロの悲鳴で飛び起きる。寝ぼけた頭で「マジで!? マジデ!?」と繰り返し叫んでた。思い出すとバカっぽい。ヘッドスライディングで滑り込みつつ頭をなでると反応アリ。まだ大丈夫だった。まだまだ大丈夫だ。きっとまだ大丈夫。
 18年も飼っていた猫が、虫の息なのである。
 いつ呼吸が止まるかわからない。でも、これだけ生きたのだから、大往生だと思う。

■2003年10月29日(水曜日) 隠し欠番

 こんなときに限って残業。でも帰らせていただく。
 間に合わなかった。
 18時30分。
 家に着くまで待っていて欲しかった。

 中学二年のころからだから、もう18年も飼っていたことになる。
 拾ったときは3ヶ月くらいだったそうだ。だから18歳。人間の年齢に換算したら、100歳を越える。
 灰色のアメリカンショーt−ヘアー。捨て猫だったので、なんとなく雑種。でも日本の猫と違って、プライドが高い。触ろうとしても抵抗に遭い、両手が血だらけになることもあった。からかってたら本気で噛みついてきて、手に穴が空いたり。
 友達が遊びにきて、ちょっかい出すと、帰りの靴は猫ションだらけだ。
 喰ってばかりいるので、身体はデカくなり、ニャジラと呼ぶに相応しい猫となった。

 ふてぶてしいヤツだった。

 冷たくなった猫。
 オヤジのときと同じだ。
 身体は堅くなり、瞳は閉じられたまま。もう寝息は聞こえない。名前を呼んでも、尻尾は動かない。
 オヤジと同じ墓にいれてやりたい。寂しくはないだろう。

 大往生だ。
 苦しむことなく、眠るように逝った。



 なんだか今週は、悲しいことが続く。


 ぼんやりとしつつ、倉庫キャラで東ロンフォールをぶらぶらする。ついでに『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を観る。スティーブン・スピルバーグ監督、レオナルド・ディカプリオとトム・ハンクスが競演の話題作。
 なんつーか、最近CMの方がおもしろい映画が増えたような。CMを観て期待すると、本編観てガックリする。これもそんな映画。冷静に観ると、ディカプリオってかなり気色悪い息子だ。家族愛望み過ぎ。親にだって自由がある。
 実話がベースらしいのだが、映画で観ると無理があり過ぎてリアリティがない。まあハリウッド映画にリアリティなんて元からないんだが。同じ実話ベースだったら『ブロウ』の方がおもしろかった。
 レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの映画に当たりなし。

 テキトーなとこで就寝。

■2003年10月30日(木曜日) 隠し欠番

 だいぶ繁盛しているらしく、時間の都合がつかずに17時〜18時の間だという。なので16時に帰ろうかと思うも怒濤のように修正依頼がきて、てんてこまい。やっと片づけたと思ったら、この日このタイミングでサーバがダウン。
 人生で1日しかない日だというのに。
 仕方がないのでサーバセンターに立ち寄る。ありえない障害。電源がイカれたらしい。こんな脆いサーバなんてサーバじゃない。
 手の施しようがないので、そのまま直帰。

 家に到着すると、それだと思われるトラックが十字路を通り過ぎて行った。もう18時。終わったのだな、と思う。
 だが玄関のカギは締められたまま。慌てて外へ飛び出ると、猫を抱いたオフクロが歩いていた。
 間に合った。
 合流して、おとなしくなった猫を抱く。トラックに乗せていただき、小金井公園脇まで移動。

 ペットの火葬。今では、こうしてトラックの中で火葬してくれるサービスがある。
 猫の場合は、1時間くらいで火葬が終わる。強火で行うと10分くらいで終わるらしいが、あくまでも火葬だ。丁寧に、ゆっくりと焼いてくれる。
 そして綺麗な骨になった。
 このペット葬儀屋のオッサン、なんつーか、かなりペット好きだ。好きでもなければやってられない仕事なんだろうが、実に親身になって火葬を執り行ってくれる。オヤジのときよりも親切丁寧に納骨してくれた。おまけでちいさな位牌まで作ってくれた。
 これで25000円。思わずチップで10000円くらい渡したくなった。人件費出てないんじゃないだろうか。

 遺骨になった猫をオヤジと並べる。同じ墓に入れる予定だ。
 家族だから。
 オヤジも寂しくないだろう。

 21時くらいに、「ヴァルデラマー!」と叫びながらログオン。本当は「サイババッ!!」と叫びつつログオンしたかったのだが、名前が思い浮かばなかった。とりあえず、髪型繋がりで。
 パーティー参加希望を出してみたものの、サーチしてみたらモンクが3人も売れ残っていたので、あっさり諦めることにする。
 ミスラ風山の幸串焼きを焼いて、ハゲ屋オープン。ジュノ下層でカッコよく座り販売。
 システム設定のミスなのかバグなのか、31日開始予定のハロウィンイベントで手に入るアイテムをフライングゲットしているひとたちがちらほら。欲しいけど、レアEXのアイテムなので、倉庫キャラに渡すこともできない。
 モグ金庫が圧迫されたままなんで、今回は見送ることにする。

 ハゲを放置して『ギャングオブニューヨーク』を観る。またレオナルド・ディカプリオ主演映画だ。アメリカ合衆国創世記の歴史の勉強になるお話。
 なんか、ヘタなスプラッター映画よりも血が流れているんじゃないだろうか。ピューピューバシャバシャ。辺りは血の海。団体戦で、ナイフと手斧持って、ザックザク敵を切り刻む。腕や首は飛んだりしないが、逆に地味に痛そう。銃を使わずにナイフや手斧で殺戮するところに、憎悪とか民族の誇りとかあるんだろうか。原始的な衝動。民族的な確執と個人的な復讐。
 少年チャンピオンでやってる、暴走族とかチーマーとかギャングとかが喧嘩してるやつの、いい年したオッサンバージョン。マンガは殺し合いまではしてないけど。
 2時間くらい寝たと思ったのだが、起きたらクライマックスの決闘シーンだった。なんか大砲とんできてグダグダになってたけど。主人公の復讐劇と同時進行で歴史が語られてて、とってもシュール。噛み合ってないじゃん。で、歴史的には結局金持ちが勝利。あんなんでいいのか疑問だが、主人公は一応復讐を果たしたみたい。
 レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの映画に当たりなし。

 ミスラ風山の幸串焼きを補充して、ハゲ屋放置で就寝。
 なんかハロウィンのお陰でで売り上げサッパリなんですけどガッデム。



BACK


■このサイトは、Internet Explorer 6.0 にて動作確認をしています■

Copy Right (C) 2002 SHIN All Right Right Reserved.
e_mail stonecold@hagepower.net