Master of Epic ハゲ 日記

Pandemos Monk Stonecold




LastUpdate 2004-11-05

corumSS

■2004年10月29日(金曜日) MOE日記 その1 〜3度流れ着いたハゲ〜

 今日こそ本格的に「ResonanceAge」じゃなくて「Master of Epic」である。
 21時くらいには猫の面接。久しぶりに猫を抱いた。2匹飼うかも知れない。癒されるぅ〜。萌え萌え〜。

 ていうか、今日は長いです(愚痴が90%)

Master of Epic

「Master of Epic」にログインするには、ゲームIDが必要なのである。それは、「BB Games」というゲーム運用サイトで発行される、「Master of Epic」専用のログインIDなのである。
 仕事中、なんとしてでもゲームIDを取得しようと思う。
 相変わらず、サーバが重い。「同意する」ボタンを押すとエラーページが出て先に進めないのだがら、どうしようもない。アクセスで混んでいるというよりは、意図的にこうしているんじゃないかと思う。
「BB Games」のマイページからゲームIDを発行できないかと思ったのだが、ここにももログインできなかったので、パスワードの再発行をもう一度やってみる。
 パスワード再発行の申請をして、送られてきたメールに書かれたURLをクリック。サーバが重くて接続失敗するのだが、接続失敗した時点でURLが無効になるので、またパスワ−ド再発行の申請。
 それを3回くらい繰り返し、やっと接続できてパスワードを再登録。
 しかし、まだ「BB Games」のマイページにログインできない。辟易しながらも、再度パスワード再発行の申請。送られてきたメールに書かれたURLをクリック。今度は1発で繋がった。
 む。
 パスワード再登録のページに書かれた注意書きをよく読んだら、パスワードは8文字までと書かれていた。

 8文字以上入れてましたよ! ええ、入れてましたとも!

 でもさあ、8文字以上がダメだったらエラー出してくださいよ! なんでスルーして勝手に8文字にカットして登録するんですか?! そんなのわかるわけないじゃん!

 解決。8文字以内のパスワードを登録したら、「BB Games」のマイページにログインできるようになった。
 やっと一歩前進
 しかしながら、「BB Games」のマイページからはゲームIDを取得することができなかった。なんでやねん。頭にきたので、お問い合わせページからご意見メールを送りつけてやった。現在(11月1日午前11時)まで返答はないけど。
 やはり「Master of Epic」の登録ページからゲームIDを取得しなくてはならない。
 相変わらず、サーバが重い。「同意する」ボタンを押すとエラーページが出て先に進めないのだがら、どうしようもない。アクセスで混んでいるというよりは、意図的にこうしているんじゃないかと思う。
 ごくまれに、ログインページが出現するのだが、BB−IDでログインしようとしても弾かれる。どう考えても、意図的にこうしているんじゃないかと思う。これ以上ゲームにログインできるユーザを増やさないようにしている、としか思えない。
 腹が立つ以上に呆れてしまう。
 こういうときの頼りは2ちゃんねるだ。同じような境遇のひとがたくさんいて、悲鳴を上げている。専用のスレッドまで立っている。
 しばらくレスを読み、そこで有益な情報を得る。クッキーを利用した登録方法だ。裏技である。「BB Games」のマイページにはログインできるので、それを利用した方法だ。
 その方法を何度か試すと、ついにゲームIDの登録ページが表示された。初めてこのページが表示された
 長い。長かった。だがしかし、まだ油断はできない。

 ID重複チェックができませんエラー

 ほらこれだ。やっぱりゲームさせる気ないだろう
 しかしやってみたいのだ。遊んでみたいのだ。こんな純真無垢な心を踏みにじるなんて、運営陣は酷い。
 それでも仕事中なのにいろいろ手を尽くし情報を集め、クッキーを利用した裏技その2で、なんとかゲームIDを取得することができた。ありがとう2ちゃんねる下痢になってしまえ運営陣
 準備万全。
 キアイを入れて帰宅。

 晩メシを喰って、いよいよログイン! こんにちは、「Master of Epic」の世界!
 もう既に長い長い旅をしてきたような気持ちで、キャラクターを作成する。そうだ、「Master of Epic」とは長い付き合いのような気がするけど、まだゲームは始まっていないのだ。
 ハゲのキャラクターが作れた。つっても、角の生えた毛深くないガルカみたいな、パンデモスという種族だ。その勇ましい外見とは裏腹に、争いを好まない優しい心を持つ。という設定らしい。モンクには向いているかも知れない。
 名前はもちろんStonecold。モンクとして殴りまくる人生を送るつもりだ。
 さあ、キャラクターができると、いよいよオープニングだ。

 未来になんかヤバイことが起こる筈なので、勇者を召喚しまくったのだが、すぐに全員死んじゃった。Stonecoldも死んじゃった。
 死体のまま海に流されたStonecoldは、ある海岸に流れ着いた。

 いきなり死体から始まりかよ! とか突っ込む気力もないくらい呆然としてたら、生き返る。蘇らせてくれたアメリカンなチビ老人の話を聞き、チュートリアルの始まりだ。ここで、基本的なゲームの操作方法を学ぶ。
 そういや「ResonanceAge」も最初はこんなチュートリアルだったなあ、とか思う。ここまで親切ではなかったけど。グラフィックは、思ったよりも綺麗じゃない。キャラクターも、小さくてよくわからない。
 アイテムの売買、トレード、戦闘方法、調理方法とか教えてもらう。序盤の必須科目である3つの部屋を得て、4つめの部屋。ここからは、やらなくてもいい任意の課題だ。せっかくなので、突入する。
 泳ぐ方法を教えてもらい、高いところから飛び降りる。
 死ぬ
 まさかチュートリアルで死んだ時のことまで教えてもらえるとは思わなかった。至れり尽くせりである。

 次の部屋では、いよいよ職業を選ぶ。基本的にはスキル制なのだが、一応職業がある。ハゲはとりあえずウォーリアを選ぶ。というか全職業のスクロールを貰ったので、全部覚える勤勉なハゲ
 奥の部屋に入ると、どこぞの空間に飛ばされる。そこには、とんでもなくたくさんのプレイヤーキャラクターがいた。初期装備の服が白っぽい服なんで、なんだか療養所か収容所の広場にいるような気がする
 とにかくここにいるひとたちは、みんなあの凄まじい難関を突破してきた戦友たちである。こころなしか、親近感が沸く。
 この部屋の目的は、パーティーを組んで奥へ向かう、というやつである。ひとりじゃあとても進めないような敵が出てくるのだろう。ログインすることに比べれば全然たいしたことがないように思えるが。
 なんか広間から伸びた通路の先に、岩石男みたいなのがいた。なにかと思ったら誰かに襲い掛かったので、ハゲも助っ人に入る。近くにいたひとも乱入し、なんとか倒す。
 こんな強い敵が出現するのか。だったら、パーティーを組まないと先に進めない……ていうか、その通路にはもうたくさんのひとが並んでいた。いくつか死体まで転がっている。
 どうしたらいいのかよくわからないひと達だろう。敵が出現すると、みんなで寄ってたかって退治する。敵の動きがヘンテコで、あっち行ったりこっち行ったりしてわけがわからないけど、とりあえず倒す。
 このままみんなで移動すれば、パーティー組まなくても奥まで行けるんじゃないだろうか。
 それにしても、スキルがガンガン上がる。このチュートリアルで鍛えたスキルは、そのまま持って行けるはずなので、この場所での経験は、かなり有効なんじゃないだろうか。
 ハゲが叫んでも、誰もなにも喋らないのが不気味といえば不気味なのだが。聞こえてるのだろうか。
 サーバが落ちる

 サーバ落ちはいつも突然だ。
 でも大丈夫。もう認証ゲームをやる必要はない。ログインゲームさえクリアすればいいのだ。
 とにかくあのチュートリアルをクリアすれば、かなり強くなれるはずだ。パーティーも組んでみちゃおうかな。あの先には、いったいなにが待ち受けているのだろうか。もしかして、ボスとかいるかも知れない。それを、たくさんの仲間とともに倒すのだ。
 わくわくしながらタバコをふかし、悶々としながらメンテナンスが終わるのを待つ。
 23時、サービス再開。ログインゲームはあっさりクリアできた。

 未来になんかヤバイことが起こる筈なので、勇者を召喚しまくったのだが、すぐに全員死んじゃった。Stonecoldも死んじゃった。
 死体のまま海に流されたStonecoldは、ある海岸に流れ着いた。

 ……ええと。
 巻き戻りってやつですか? またやりなおし? あのめんどくさいチュートリアルの最初から?
 海岸で呆然とたたずむStonecold。蘇らせてくれたアメリカンなチビ老人に話しかけたら、チュートリアルの始まりだ。最初の3部屋は必須なので、ぐだぐだな気分でとりあえずクリア。
 4つめからは、任意である。もう面倒くさいので、これはやらないことにした。いいから早くゲームをやらせろ。職業の基本スクロールをもらえないかと思ったけど、チュートリアルの世界から旅立つ前に、装備品とお金とともに渡してくれた。
 問題ない。修行は、ハゲが救う世界でやればいい。
 ワープする機械に乗り、戦士のギルドがあるという城下町ビスクへ飛ばされる。

 ついにハゲの冒険の始まりである。
 城下町ビスクという町にも、たくさんのひとがいた。町は広く、ちょっとだけ嫌な思い出に気分が悪くなる。そうだ、「ResonanceAge」で訪れたことがある町だ。入ったら二度と出られない沼のある町だ。
 記憶を無理やり脳髄の奥に追いやり、NPCの話を聞いて戦士ギルドへ向かう。あちこちに道案内や町案内のNPCがいて、実に親切設計だ。ひともたくさんいるのに、そんなに重くない。
 ただし、せっかくかわいいキャラクターのはずなんだが(ハゲを除く)、キャラクターが小さくてぜんぜんわからない。装備を脱ぐと下着姿になるのだが、ちっとも萌えない。タイトル(「MOE」)に偽りありである。
 せっかくなので、ハゲもブリーフいっちょうになる
 そのまま戦士ギルドに行き、登録する。これで今日から戦士である。名前の上に、「武閃」というギルド名がついた。これって「FFXI」でいえば名前の上に「獣使い」とかつくようなものなので、あんまし意味ないんじゃないだろうか。

 さあ、次はいよいよ狩りである。ガツガツ戦って、モリモリ強くなるのである。
 町の外へ出ると、初心者に優しいおねーさんに、パンと水をいくつかもらう。やっぱり喉が渇いて腹が減るゲームであった。このシステムって、いちいち補給しに戻らなくてはいけないのでやたらめんどくさい。お金もかかるし。
 川や湖を泳いでいても喉が渇いて死にそうになるゲーム。調理も町かキャンプでしかできない。フィールドに焚き火があっても、フライパンと肉を持っていても、調理することができないのだ。もちろん生野菜をその場で食べることもできない
 それはそうと、戦闘である。
 フィールドは、やはり「ResonanceAge」での記憶を彷彿させる。
 だがしかし、あの時と圧倒的に違うことがあった。
 人口である。
 ひとが多すぎるのである。
 そのせいで、敵が全然いないのである。かなり遠くまであるいても、いるのはプレイヤー、プレイヤー、プレイヤー。敵が出現すると、その手前で待ち構えていたキャラクターが退治する。そのままそのひとは、そこで待機。
 ただのザコ敵が、まるでノートリアスモンスターのように貴重である。
 サーバが落ちる

 緊急メンテナンスである。一度か二度、メッセージが流れたが、落ちる直前にはなにもなかった。だから、ログアウトはできなかった。「コルム オンライン」の時もそうだったけど、「FFXI」って偉大だなあ、とか思う。
 なんだかんだいって、「FFXI」の運用ってレベル的には神のようなものである。他のオンラインゲームをやってみて痛感する。「FFXI」の運用は、とても素晴らしい。スクエア・エニックスは、誇っていい。
 ハドソンは、埃まみれだ。
 それでも、まだ「Master of Epic」には期待している。わくわくしながらタバコをふかし、悶々としながらメンテナンスが終わるのを待つ。
 深夜0時、サービス再開。ログインゲームはあっさりクリアできた。

 未来になんかヤバイことが起こる筈なので、勇者を召喚しまくったのだが、すぐに全員死んじゃった。Stonecoldも死んじゃった。
 死体のまま海に流されたStonecoldは、ある海岸に流れ着いた。

 ……ええと。
 巻き戻りってやつですか? またやりなおし? あのめんどくさいチュートリアルの最初から?

 3 度 目 か よ!

 海岸で呆然とたたずむStonecold。蘇らせてくれたアメリカンなチビ老人に話しかけたら、チュートリアルの始まりだ。最初の3部屋は必須なので、ぐだぐだな気分でとりあえずクリア。
 4つめからは、任意である。もう面倒くさいので、これはやらないことにした。いいから早くゲームをやらせろ。職業の基本スクロールをもらえないかと思ったけど、チュートリアルの世界から旅立つ前に、装備品とお金とともに渡してくれた。
 問題ない。修行は、ハゲが救う世界でやればいい。
 ワープする機械に乗り、戦士のギルドがあるという城下町ビスクへ飛ばされる。

 2度目のハゲの冒険の始まりである。
 もうめんどくさいので、ギルドにも行かずに外へ出る。どうせまた巻き戻されるかも知れないんだし、クエストとか手間のかかることをやるだけ無駄だ。
 外へ出たら、すぐにホームポイントを設定する。これをしなかったから、巻き戻されてしまったのかも知れない。
 パンと水を貰い、準備OK。しかしながら、プレイヤーキャラクターの多さは致命的だ。敵が全然いない。たまに見かけても、誰かが戦っている。
 それでもなんとかヘビを見つけて殴りかかる。倒すと、また敵を探す旅である。
 効率が悪いなんてもんじゃない。
 こんなことなら、ちゃんとチュートリアルをやっておけばよかった。アレをやっておくのとやらないのとでは、全然違うんじゃないだろうか。いくら走り回ったって、戦えないのでは強くなれない。

 やっと戦えたヘビを倒し、休息していると、話しかけられた。
 Pinocoである。タルタルっぽい、少女のキャラクターである。魔法使いである。「FFXI」で某アイフル犬の名前をつけたタル娘のひとである。なんというか、かなりの偶然である。確率的にはなんと1/2。あんまりたいしたことのない確立である。
 せっかくなので、パーティーを組む。でっかいヘビを見つけたので、2人で戦う。戦闘方法は、敵をターゲットして、オート戦闘ボタンを押すだけ。
 戦闘が終わるまでの1分くらいの間、「地味だね……」「うん……」「こんなんだったっけ……」とか会話も弾む
 Pinocoに話を聞くと、Pentも同じサーバにいるという。そのうち一緒にパーティーを組んで、冒険したいものである。
 そして、ここでとてつもなく有用な用法をいただいた。

 ログアウトしないとセーブされないらしい

 ハゲが3度死体として海岸に流れ着いたのは、そういう理由があったのである。
 話しながら怖くなったので、Pinocoと2人でログアウトする。
 とりあえず、ここまでセーブ。

 戻ると、Pinocoとパーティーを組んで敵を探す。
 なんだかにょろりとした敵がいたので戦ってみる。しかし、強すぎて勝てそうにない。こういう時は、逃げるに限る。全力疾走で、町まで逃げる。
 パーティー全滅
 まあなんというか、ハゲらしい冒険のオープニングである。
 このゲームでは、死んでしまったら、死体はそのままそこに残る。魂だけホームポイントに戻るので、死体を回収しに行かなければならない。死体回収屋というのもあるらしいが、よくわからない。
 ホームポイントで、透明な全裸の魂になる。
 その肉体に見とれていたら、サーバが落ちる

 なんつーか、このゲームサーバは1時間もちませんか!
 もう夜も遅いので寝てもいいのだけど、散々悶々とさせられたので、このままでは終われない。ていうか、また死んだまま海岸に流れ着いて、チュートリアルからやり直すはめになったらどうしよう
 もしそうなったら、今度こそ愛想が尽きる
 悶々としながら風呂とか入って時を過ごす。
 深夜1時、サービス再開。
 ハゲは死んでいなかった
 ていうか、Pinocoと全滅していないことになっていた。ログアウトした時ちゃんとセーブされていて、それ以後のことはなかったことにされていたのだ。

 なんだか不安定というか不安なゲームだな、とか思いつつ城下町ビスクに入る。
 戦士ギルドに行き、名前の上に「武閃」というギルド名をつける。ついでにスキルも購入。「ジャブ」と「ローキック」だ。格闘家の基本だ。「タックル」も覚えたいが、まずは打撃からだ。
 ギルド前でぶらぶらしていたらPinocoに発見される。全裸になって踊る
 Pentと遊びに行くというPinocoと別れ、落ちることにする。
 しかしながら、度重なるアクシデントに欲求は不満したままである。不完全燃焼も甚だしい。
 というわけで、西の海岸でスキルを上げようと思うものの、全然敵がいない。プレイヤーだらけである。どうしようもないので、あきらかに強そうな豹に襲い掛かるが、あっさり死亡
 泣きたくなる
 GMのメッセージが流れ、東にも狩場があるし、ほかの町へワープすれば、狩場はすいているといわれる。まるで交通整理である。渋滞しすぎなので仕方がないだろうが。

 ビスクに戻り、思い出の”二度と出られない沼”がある区域にでる。”二度と出られない沼”は見たいとも思わないのでスルー。
 レクスール・ヒルズという名の狩場は、やはり見覚えのある場所だった。記憶と絶対的に違うのは、敵がいなくてプレイヤーだらけ、ということだ。
 どこが空いているんだよGMさん。敵なんかいないじゃないか
 こんな状態だから、なかなかスキルが上がらない。上がらないから、いつまでも同じ場所にいいる。そういうことだろう。
 結局ここでは一度も戦えないまま、ぐったりしてログアウト。

 やはり運営側がケチっているのだと思う。こんなにユーザがくるとは思っていなかったのだと思う。予測できなさすぎ。見積もり甘すぎ。「BB Games」もほとんど使用できない状態だったので、他のゲームにも支障が出たんじゃないだろうか。
 もうなんつーか、ぐちゃぐちゃである。

 しかし、「Master of Epic」の酷さはこんなもんではなかった……。

corumSS corumSS
Pinocoを下敷きにして死亡(なかったことに)。 パンツいっちょうでうろつくハゲ。

■2004年10月30日(土曜日) MOE日記 その2 〜そこにいない敵〜

 深夜3時までゲームしていると、普通だったら午後まで熟睡モードなのだが、這い上がるように朝9時に起床。14時からは、たこ焼き麻雀大会なので、昼メシまでしかできない。
 だからこその起床。だからこその期待。今日こそは、たっぷり稼ぐのだ。

Master of Epic

 びくびくしながらログイン。もう死体のまま海岸に打ち上げられることはなくなった。ほっと胸をなでおろす。
 この時間だったらライバルも少ないだろう、とか思ったのだが、結局ラグで身動きできないコウモリを1羽倒しただけで、もう敵を狩ることができなくなる。プレイヤー多すぎ。走り回っても、全然戦えない。
 ここで、あることに気づく。

 敵がいて、殴ってみても、そこにいない

 川柳ではない。なんのこっちゃ、と思うだろうが、これがこのゲームの最大最悪なところだ。
 目の前に敵がいるのに、そいつはそこにはいないのである。
 どういうことかというと、こちらにはAという敵が目の前に見えている。だからAに対して攻撃を行う。しかし離れた場所にいるプレイヤーBにも、敵Aは目の前に見えている。
 ひとことでいえばラグである。こんな迷惑なラグなんて聞いたことはないけど。どんなヘボいプログラムをしているのだろうか。
 こんなことになる。
 敵AはハゲとプレイヤーBの両方からダメージを受けてしまう。プレイヤーBの攻撃を受けたので、ハゲの目の前からプレイヤーBに向かって走り去っていく敵A。しかしハゲもダメージを与えているので、しばらくすると敵Aはハゲのところへ戻ってくる。
 結局ダメージを多く与えた方がいずれ固定するのだが、しばらく行ったりきたりである。
 最初は、わけがわからなかった
 敵Aがあっちへ行っちゃったので、他の敵Bを見つけて攻撃したりすると、まずいことになる。こんな時に限って敵Aが戻ってきてこっちに固定されちゃうので、当然2体の敵を相手にしなくてはいけなくなり、諦めて死ぬか、泣きながら逃げ出すことになる。
 こんなこともあった。
 敵を見つけて攻撃していて、やけに早く敵のHPが減るなと思ったら、隣にプレイヤーがいて戦っていた。見落としたわけではない。サーバが重くて、プレイヤーの情報をロードできていなかったのだ。
 敵を見つけても、そいつが誰かに攻撃されているのかどうかサッパリわからないのである。敵のHPが減っていれば、かろうじて判別できるけど、出現したての敵は判別不可能だ。

 城下町ビスクの東にあるレクスール・ヒルズでは敵と戦えないので、ワープ装置を使って他の場所へ飛ぶことにする。
 選んだ先は、ネオク山にある村。そこはドラゴンの住む村だった。最初びっくりしたけど、ドラゴンが住人らしい。魔法使いの村だ。
 ネオク高原に出ると、ここもプレイヤーの数は多いけど、城下町ビスクの近隣よりは遥かにマシだ。クモやサソリが、すこしではあるが余っている。ネズミがいないので、肉を拾って調理することができないのが残念だが。
 モリモリ頑張るハゲ。素手で殴りまくって、素手とキックのスキルを上げる。
 やっとゲームが始まった、って気がする。
 ホームポイントも移し、おねーちゃんにパンと水を貰う。クモやサソリではスキルが上がらなくなると、もっと奥へ行ってにょろり系の敵を倒す。
 スキルが上がり、どんどん強くなっていくのがわかる。
 数値上だけだけど。ダメージも命中率も、あんまり変わってないような気がするけど。

 革の鎧とか身につけ、パワーアップするハゲ。しかしながら、恐ろしくなるくらいお金が溜まらない
 キャンプにいる初心者に優しいおねーちゃんがパンと水をくれるのは、初心者にだけだ。ハゲももうすぐ初心者とはいえなくなってしまうだろう。そうなったら、自分でお金を払って食事と飲料を買わなくてはならない。
 資金がない
 ザコ敵を乱獲しようにも、始めたばかりのプレイヤーがたくさんいるので、そんな迷惑行為はできない。
 なんとか金を稼ごうと思い、西の奥にある鍛冶ギルドへ行く。所持品があまり持てないので、調理のバインダー(レシピをメモっておける)以外に鍛冶のバインダーを買うことはできない。素材を掘るだけで我慢しなくてはいけない。
 つるはしを買って、採掘のスキルを買い、山間にぼっこり突出している岩や石を掘る。スズや銅が掘れる。喜んで店に持っていったら、1つ1円で買い取ってくれた
 泣きたくなる

 例によってラグにより敵があっちいったりこっちいったり、プレイヤーキャラクターが横にいたりとかしつつ、敵に囲まれて逃げ出したり、死んだり、NPCのガードに助けられて「ガードさん助かるなあ」とか喋っても誰も応えてくれなくて寂しくなったりする。
 さっきやっとゲームが始まった、って気がしたのだが、やっぱりこれはちょっと違うような気がする
 ラグで敵とうまく戦えない。敵がそこにいるのかどうかわからない、敵が誰かと戦っているのかわからない、というのは致命的だ。ぶっちゃけ、楽しくない。ストレスが溜まる。
 とにかくサーバが貧弱すぎるというか、ひとつのサーバでは耐え切れないほどのプレイヤーがいるような気がする。
 ゼロに戻してもいいから、もう一度設備をちゃんと作り直してからサービスを再開して欲しい。
 大きな会社だから、きっと上の許可が下りなくてこのまま行くんだろうけど。
「ResonanceAge」で失敗したこのオンラインゲームは、「Master of Epic」という名で2度目の失敗をするのであろうか

 しかし、「Master of Epic」の酷さはこんなもんではなかった……。

corumSS
こうやって死ねるうちはまだ良かった……。

 時計は12時。お昼ごはんの時間だ。
 というわけで、「タコヤキマージャンサンバII 」へつづく。

■2004年10月31日(日曜日) MOE日記 その3 〜もうダメかも知れないハゲ〜

 朝5時くらいの電車で朝帰り。ぐだんぐだんで、帰宅後即就寝。ぐがー。
 午後2時くらいに起床。カップラーメンとかすするぐだぐだっぷり。
 でもゲームやりたい。スキルを上げるのだ。PinocoとかPentはだいぶ先に行ってしまったであろうか。たこ焼き喰ってる間に。

Master of Epic

 つるはし背負った角の生えたハゲモンク。今日もガッツガッツと岩を砕く。
 相変わらずラグが酷く、岩も石も目の前にあるんだかないんだかしばらく判別に困る
 敵も相変わらずで、殴るとどっか飛んでいってしまうので他の敵を殴ると、どこからともなくさっき殴ったやつがやってきてリンク。もうわけがわからないというか、ゲームになってない
 殴った後、戻ってくるまで1分くらい待つのがいいらしい。
 普通に戦いたい

 採掘でつるはしを使うには、片手棍のスキルが1だけ必要みたいなので、商店で棍棒を買う。なんかもう似合いすぎてどっからどう見ても野蛮人。ていうか原始人。うごー。
 スキルが1になったので、棍棒を売りに行く。ついでにパンと水を、初心者に優しいおねーちゃんに貰う。これ、かなり消費率高い。今は初心者だからいいが、いずれは生きていくだけでお金がかかることになる。安定した収入が望まれる。
 サラリーマンになりたい
 そう、切に思うオンラインRPGなんてめったにないだろう。

 サーバが落ちる
 前述したが、このゲームはログアウトしなくてはセーブされない
 つまり、3時間の苦労ががパァ
 3時間分の経験値を失うとかではない。3時間、なにもなかったことになるのだ。この精神的ダメージは計り知れない。
 これを回避するためには、こまめにログアウトするしかない。しかし、ログアウトしたら最後、二度とログインできないかも知れない。ログインできたということは、それだけである意味奇跡なのである。
 普通にゲームがしたい

 しばらく時間を置き、頑張ってログインゲームに勝つ。
 予想外に、巻き戻っていなかった。せいぜい10分くらいか。棍棒をまだ持っていたので、買い物をした時にセーブされたわけではなさそうだ。どこでセーブされていたのかよくわからない。もしかしたら運用の手動操作による任意なセーブなのかも知れない。
 誰かがシャウトで「あと20分で落ちろよー」みたいなことを叫んでいた。誰が落ちるか。たしかにこまめにログアウトした方がいいのだが、すぐにログインできるという保証はない。大きなお世話だ。
 サーバが落ちる
 ごめんなさい。
 公式サイトを見ると、メンテナンスらしい。
 ゲーム内で告知はあったようだが、それはハゲがログインする前のことだったようだ。でもさ、普通ゲームしてたら公式サイト見れないよね?

 なんだこれ。
 もう、なにもいう気力がない。

 でも、このゲームで遊びたい。
 だから、メンテナンスが終わると、すぐにログインしようと頑張る。

 頑張る。

 ……頑張る。

 …………。






ログインできませんでした。






 なんだこのゲーム。

 というわけで、つづきはこちら

■2004年11月1日(月曜日) MOE日記 その4 〜城オンライン〜

 ボランティアで野良猫を助けるおばちゃん組合に、猫(どこからか拾ってきた猫)を譲ってもらうはずだったのだが、急にダメになった。それどころか、組合のブラックリストに載せられて、もう二度と猫を飼うことはできない、とオフクロはいわれたらしい。
 こちらが相手を信用して、昔飼っていた病気の猫の話をしたのが気にかかったらしい。
 こんな酷い話などない。
 久しぶりに激昂して電話で怒鳴る。なんであんたたちに猫を飼う権利を奪われなければならないのだ。それに、ダメになったのなら、もっと早くいってくれ。エサも用意して、わくわくしながら待っていたのに。
 結局ブラックリストには載らないそうだ。30分くらい情緒不安定気味に話した。相手のばーさんは組合の会長らしく、こちらの感情に全然動じない。でも、探せば猫を飼うことができるのだな、と思ってほっとする。
 ボランティアなんざ、所詮こんなもん。しかし、横のつながりは侮れない。
 なんだか失恋したような気分になり、鬱になる。
 あの猫、可愛かったのにな……。

Master of Epic






今日もログインできませんでした。






「城オンライン」とは、「MOE」の起動画面に大きく描かれた城を、ただただ眺めるだけというゲームである。
 1GBものデータをダウンロードし、できることはこの城を眺めるだけである。
 ミニゲームとして、ログインゲームを搭載。
 哲学的な気分になれることうけあいである。

 というわけで、つづきはこちら

■2004年11月2日(火曜日) MOE日記 その5 〜がんばったハゲ〜


Master of Epic

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 この後、しばらくログインゲームもしたけどクリアできず。

 つづきはこちら

■2004年11月3日(水曜日) MOE日記 その6 〜根性を見せるハゲ〜


Master of Epic

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 パッチあて メンテ終えても No Answer
    吐息も出ない 秋寂びの夜

 つづきはこちら

■2004年11月4日(木曜日) MOE日記 その7 〜張り切って飛び込むハゲ〜


Master of Epic

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 もう無理。

 つづきはこちら



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