SHIN's Individual Interest Page

独断・偏見 映画品評

2002年1月〜2002年12月


LastUpdate 2003-01-30

■2002年12月17日 『ソードフィッシュ』 ★★★☆☆

■2002年 9月16日 『オー!ブラザー』 ★★★★☆
■2002年 9月16日 『フロム・ヘル』 ★★☆☆☆
■2002年 9月16日 『バンディッツ』 ★★★☆☆
■2002年 9月11日 『ヴィドック』 ★★★☆☆

■2002年 7月20日 『スターウォーズ エピソード2』 ★☆☆☆☆ [館]

■2002年 5月15日 『トラフィック』 ★★★☆☆
■2002年 5月14日 『A.I.』 ★☆☆☆☆
■2002年 5月13日 『俗物図鑑』 ★★★☆☆
■2002年 5月12日 『CUBE』 ★★★☆☆
■2002年 5月12日 『π』 ★★★☆☆
■2002年 5月12日 『スパイダーマン』 ★★★★☆ [館]
■2002年 5月 9日 『メン・イン・ブラック』 ★★☆☆☆
■2002年 5月 8日 『キャプテン・スーパーマーケット』 ★★★★☆
■2002年 5月 7日 『XYZマーダーズ』 ★★☆☆☆
■2002年 5月 4日 『スパイダーマン』 ★★★★☆ [館]
■2002年 5月 1日 『フォレスト・ガンプ/一期一会』 ★★★☆☆

■2002年 4月29日 『レクイエム・フォー・ドリーム』 ★★★★☆
■2002年 4月28日 『キス・オブ・ザ・ドラゴン』 ★★★☆☆
■2002年 4月25日 『みんなのいえ』 ★★★☆☆
■2002年 4月24日 『ファイナルファンタジー』 ★★☆☆☆
■2002年 4月20日 『人狼 JIN-ROH』 ★★★★☆

■2002年 3月22日 『天使のくれた時間』 ★★★☆☆
■2002年 3月21日 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』 ★★★★☆
■2002年 3月21日 『ロード・オブ・ザ・リング<旅の仲間>』 ★★★★☆ [館]
■2002年 3月17日 『反則王』 ★★★☆☆
■2002年 3月17日 『レザボア・ドッグス』★★★★☆
■2002年 3月16日 『JSA』 ★★★☆☆
■2002年 3月 7日 『ボーンコレクター』 ★☆☆☆☆
■2002年 3月 6日 『ロミオ・マスト・ダイ』 ★★☆☆☆
■2002年 3月 4日 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』 ☆☆☆☆☆
■2002年 3月 1日 『メキシカン』 ★★★☆☆

■2002年 2月28日 『漂流街 THE HAZARD CITY』 ★☆☆☆☆
■2002年 2月23日 『ロード・オブ・ザ・リング<旅の仲間>』 ★★★★★ [館]

■2002年 1月20日 『PLANET OF THE APES(猿の惑星)』 ★☆☆☆☆
■2002年 1月13日 『シュレック』 ★★★★☆ [館]
■2002年 1月 6日 『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』 ★★★★☆


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■2002年12月16日 『ソードフィッシュ』
2001年米 製作総指揮 ブルース・バーマン、ジム・バン・ウィク 監督 ドミニク・セナ
出演 ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★☆☆

『ソードフィッシュ』を観た。「バトルフィールド・アース」を観てからとにかく気になるジョン・トラボルタ主演のミスディレクション・アクション映画。
 テロ組織を壊滅させるためにテロ行為を行う資金として、20年前の麻薬取締局の極秘作戦「ソードフィッシュ」で生じた95億ドルを銀行にハッキングして頂いちゃおう、という作戦を強引かつ豪快に実行する。
 ハッキングつっても、直接銀行襲っちゃて人質までとって立て籠もり、銀行の端末にCD−ROMから直接ウィルスをインストールするんだけど。
 ウィルスつっても、ワームらしいが、ワームって自己増幅するウィルスのことじゃなかったっけ? そもそも128ビットの暗号解読のウィルスらしいが、……それ、ウィルスっていうのか? ていうか、やたら多機能なウィルス。何でもアリのご都合プログラム。

 とにかくなんだ、ウィルス作成シーン。世界一のハッカーが、スーパーコンピュータを使ってウィルスを開発するんだけど、ぜんぜんコード打ち込まない。3Dの立方体がくっついて完成。
 視覚的にわかりやすいが、これプログラミングじゃないな。当然ウィルスでもない。なにを開発してたんだろ?
 こういう前時代的な表現って、いつまで続くんだろうか。
 劇中でジョン・トラボルタが「最近の映画はリアリティがない」とか講釈をたれるんだが、この映画こそリアリティがない。つーか自虐的な皮肉なのかもしれんけど。

 かなりめちゃくちゃなストーリーだが、飽きさせないで最後まで一気に観れた。
 んだが、ミスディレクションがどーのこーのとかいうが、特にたいしたものでもなく。驚きがあるわけでもなく。ちゃんと事前にネタを晒していて、ミステリ的に正々堂々としてはいるが、ネタ自体がなんともイマイチ。
 つーか、テロにはテロでというジョン・トラボルタ演じるガブリエルの思想。無茶苦茶に見えるが、テロには戦争でというアメリカの現状そのまんまのような気がする。そういう意味では風刺のきいた映画なのかな。:p
 それにしても、ジョン・トラボルタの頭デカイ。クールなのにコメディっぽい。ダイスキだ。

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■2002年9月16日 『オー!ブラザー』
2000年米 監督 ジョエル・コーエン 脚本 ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演 ジョージ・クルーニー、ジョン・タトゥーロ、ティム・ブレイク・ネルソン、ホリー・ハンター、ジョン・グッドマン、チャールズ・ダーニング、クリス・トーマス・キング

全体:★★★★☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★★☆

『オー!ブラザー』を観た。
 1930年代、うまいこと脱獄に成功したへっぽこ3人組は、リーダーのジョージ・クルーニーの口車にのせられて、リーダーが住んでいた町へ向かう。ヘンテコなやつらと出会いを繰り返し、あるスタジオで歌とか唄っちゃったら大ヒット(でも3人は知らず)。実は妻の再婚を止めたかっただけのジョージ・クルーニー。なんか知らないけど、唄ったら大人気でうまいこといってハッピーエンド。

 コーエン兄弟の作品。
 いやはー、こういう脳天気なノリってダイスキだ。ヘンタイたくさん出てくるし。
 まあ、ムリがあったり無茶だったり、アラ探せばいくらでも出てくるだろうけど、そんな無粋なことはいいっこナシで。ホメロスのオデュッセイアとかなんかベースになってるらしいが、そんなこと気にせんでもいいだろう。のんびりまったり楽しく観ることができました。
 映像的にも、かなり美しいんじゃないだろうか。
 ていうかずぶぬれボーイズ最高! ウキウキ気分になれる。

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■2002年9月16日 『フロム・ヘル』
2001年米=チェコ 監督 アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ
出演 ジョニー・デップ、ヘザー・グラハム、イアン・ホルム、ジェイソン・フレミング、ロビー・コルトレーン

全体:★★☆☆☆ ストーリー:★☆☆☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★☆☆☆

『フロム・ヘル』を観た。
 切り裂きジャックもの。ジョニー・デップが解決しました。でもなんか虚しくなってアヘン中毒で死んじゃいました。

 ジョニー・デップってカコイイな。初めて観たけど、かなり人気者らしいね。背が低そうだけど。
 んだがまあ、スカスカの映画だなあ。なんつーか、なにもかもがどうでもいい。ノリが悪い映画だ。コワくもなく、謎もどうでもよく、盛り上がらない。
 映像的にも、『ヴィドック』の方がだいぶ凝っているような気がする。
 ビルボ・バギンズが出てた(イアン・ホルム)。そんだけ。

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■2002年9月16日 『バンディッツ』
2001年米 監督 バリー・レビンソン
出演 ブルース・ウィリス、ビリー・ボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェット

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★☆☆

『バンディッツ』を観た。
 刑務所から唐突に脱獄し、銀行強盗を繰り返すナンパ肉体系のブルース・ウィリスと神経質のビリー・ボブ・ソーントン。愛に飢えた人妻ケイト・ブランシェットと出会い、なんとなく2人の仲が微妙になりつつ銀行強盗を繰り返すが、更に微妙な関係になり、最後は仲間割れして……とみせかけた大仕事を完遂させてハッピーエンド。

 実にご都合主義の強引なストーリーだが、こういう三角関係っつーのは、マンガチックですごくおもしろい。特にビリー・ボブ・ソーントンが、えらいイイ味だしてて素晴らしい。完全にブルース・ウィリスを食っちゃってた。つーかブルース・ウィリス、ヅラだな。
 人妻で欲求不満の色気ムンムン役なケイト・ブランシェットも、エッチですばらしい。なんでか知らんが2人のオトコを転がしちゃってる、ってとこもイイ感じ。つーかダンナが可哀想だな。
 銀行強盗の方法もユニークだ。ヘビーなことやってるのに呑気な雰囲気なので、まったりと観れる。

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■2002年9月11日 『ヴィドック』
2001年仏 監督・脚本 ピトフ
出演 ジェラール・ドパルデュー、ギョーム・カネ、イネス・サストル、アンドレ・デュソリエ、エディット・スコブ

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★☆☆

『ヴィドック』を観た。
 探偵のアブラギッシュなデブオヤジ・ヴィドックが、鏡の仮面を付けた変態錬金術師に殺さる。ヴィドックの伝記を書くという青年が現れ、事件の真相に迫っていく。回想シーンで大暴れする、アブラギッシュなデブオヤジ。ラストで犯人が暴露され、アブラギッシュなデブオヤジが鏡の仮面を付けた変態錬金術師に勝つ。

 とにかくアブラギッシュなオヤジのドアッップが盛りだくさんで、アブラギッシュなオヤジファンにはたまらない作品。掻き揚げ丼とトンカツと串カツと豚汁を、真夏の密室で食べるような映像。風呂に入りたくなる。
 わりと狭さを感じる。お金かけているんだかかけていないんだかわからない。ていうか、狭い空間をCGでごまかしているような感じ。それでもカットの流れとか、引っ張り方とか、かなりいい感じ。
 オレ的にはけっこービックリした犯人。タイトルが「ヴィドック」という探偵の名前なのに、まず真っ先に死んじゃってどうなのよ?! とか思ったが、回想シーンで大活躍。ついでにラストでも大活躍。飛んで跳ねて殴る蹴るアブラギッシュなデブオヤジ。
 変態錬金術師がいったい何者なのか、とか、なんで? どうして? なんなの? とか、疑問も残るが。

 ヴィドックという探偵は、フランスでは有名な探偵らしい。日本でいうと明智小五郎みたいなもんか。元犯罪者で邪悪な雰囲気丸出しだが、かなり好みのキャラクターだ。推理や捜査も気持ちいい。
 犯人が怪人二十面相タイプで、こいつだけファンタジーになるのもどうかと思うが、最後はリアルが勝つので良しとしよう。

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■2002年7月20日 『スターウォーズ エピソード2』
2002年米 製作総指揮 ジョージ・ルーカス 監督 ジョージ・ルーカス
出演 ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、クリストファー・リー、サミュエル・L・ジャクソン

全体:★☆☆☆☆ ストーリー:★☆☆☆☆ キャラクター:★☆☆☆☆ 映像:★★★☆☆

『スターウォーズ エピソード2』を観た。
 エピソード1から10年後。やたらキレやすいアナキン・スカイウォーカーは、一方的にパドメに惚れる。何故かパドメもアナキンに惚れる。オビ=ワン・ケノービはアナキンにバカにされている。なんだかよくわからんが戦闘になり、ヨーダが大活躍して終わり。

 朝9時にチケットを購入し、マックと書店で時間を潰す。開始1時間前の11時から並ぶ。暑い。
 映画開始直後に退屈そうだな、と思う。30分後、就寝。頑張って15分で起床。ラストのヨーダに涙を流して爆笑。
 それにしても、これだけイマイチなヤツしか出てこない映画も珍しい。脇役達の地味なお話。
 まあ、エピソード1に比べれば100倍マシだけど。クソつまんなくはないが面白くもない。

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■2002年5月15日 『トラフィック』
2000年独米 製作総指揮 キャメロン・ジョーンズ、グレアム・キング 監督 スティーブン・ソダーバーグ
出演 マイケル・ダグラス、ドン・チードル、ベニチオ・デル・トロ、ルイス・ガズマン、デニス・クエイド、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★☆☆ 映像:★★★★☆

『トラフィック』を観た。それなりに話題になった大作。
 ワシントンの麻薬対策本部長官マイケル・ダグラス、麻薬取締局捜査官の2人、メキシコの麻薬取締官の2人、実は夫は麻薬売買人だった妻。結局麻薬組織の力の前では無力であると悟る話。

 落ちてない。
 麻薬組織を壊滅させようと頑張るが、結局は取り込まれたり放棄してしまう。麻薬組織側は、また元通りに戻ってガンガン麻薬を流通させる。こりゃ麻薬バンザイ映画かい。えらい美味そうに麻薬吸ったりしてるし。
 社会派映画っつーけど、つまんない映画の言い訳みたいなもんだ。

 マイケル・ダグラスのシーンはすべて蒼く撮られ、メキシコでは黄色く撮られる。その他はフツー。印象的なシーンのみ淡々と流し、他ではカツカツ細切れにカットされる映像。ドキュメンタリー風に揺れるカメラアングル。かなり凝った作りだと思う。巧く作ってるな〜、って思った。んだが主人公分散カットは「パルプ・フィクション」的な面白みはないし、カメラアングルは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に及ばない。音楽も印象に残ってない。
 ラストで邂逅するかと思えば、すれ違ったり一瞬重なる程度。やたら長い映画なのに、まとめは巧くないと思った。退屈はしなかったけど、いつまとまるんだ、そろそろまとめようよ、まだ続くの? とか思ってたらそのまま終っちゃった。
 これがリアリティなのか?
 けっこーストレス溜まるかも。

 ベニチオ・デル・トロがカッコイイ。ラストも余韻に浸れる。マイケル・ダグラスは、ただのダメオヤジだった。
 ていうか、始まる前の「トラフィックTV版」のCMで、ストーリーをあらかた紹介してて、しかもその通りに映画は進行して、それ以上のオチもなく終了してしまった。なんか納得いかない。損した感じ。

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■2002年5月14日 『A.I.』
2001年米 製作総指揮 ヤン・ハーラン、ウォルター・F・パークス 監督・脚本 スティーブン・スピルバーグ
出演 ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジュード・ロウ、フランシス・オコナー、ブレンダン・グリーソン、ウィリアム・ハート、ジェイク・トーマス

全体:★☆☆☆☆ ストーリー:☆☆☆☆☆ キャラクター:くまちゃんロボ 映像:★★★★☆

『A.I.』を観た。キューブリックが書いた脚本を、スティーブン・スピルバーグが滅茶苦茶にして半年で作ったクソ映画。
 新型の少年ロボ・オスメントは、親の愛を求める仕様。息子が昏睡状態なので、オスメントを息子として登録しちゃう母親。でも息子が奇跡の生還。息子はオスメントを苛めるが両親は放置。事故でオスメントは息子を溺れさせてしまっう。母親に捨てられるオスメント。ピノキオの話ではブルーフェアリーが人間にしてくれるので、ブルーフェアリーを探すオスメント。ブルーフェアリーはロボ製造工場のオッサンだった。ロボのくせに絶望して入水自殺するも、水中ヘリに乗って助かり水中に沈んでいた遊園地のブルーフェアリー像を発見して、その前で願いを呟きながらスリープ。2000年後、宇宙人に母親を再生してもらい、1日だけ幸せになって機能停止。

 ひっでえ話。救いようが無いクソ映画。映像だけはやたら綺麗。
 嘘か本当かはどうでもいいとして、キューブリックが書いた脚本(かなり手塚治虫的)との相違点を見ると、スティーブン・スピルバーグがいかにヘタレなのかがよくわかる。勇気が無いっつーか、わざと表面的にあたりさわりなく作っている。
 スピルバーグの思う、未来の夫婦の形なんだろーか。裕福だが、理解しあっていない夫婦。薄っぺらい愛情。会話の無い食卓。子供を放置。自分が思う時だけ子供を愛撫。・・・・・・なんつーか、イヤな家庭だ。主人公の少年ロボを、ペットのように捨てさる。最初はこの夫婦の描写が足りないと感じたんだが(冒頭の博士のシーンはいらないだろ)、描写するまでもない薄い夫婦だとわかった。特に親父はサイテー。
 応用性はあっても、プログラムどおりにしか行動できない主人公ロボ。対象が非常な人間でも、愛を求めなくてはならない。・・・・・・どこに感情移入すりゃいいんだ。救いはくまちゃんロボ。コイツが唯一の救い。
「愛は求めたりするものではない。気づいたらそこにあるもの」ではなく、「愛は常に求めるもの。相手の主張など気にしてはいけない」というのは無茶なんじゃないかい? ストーカーの理論だよ、こりゃあ。プログラムした人間がストーカーなのか?
 ひたすら付き添い、手助けをするくまちゃんロボこそ、無償の愛の実践者。誰も気づかないくまちゃんロボの愛こそ、この映画の本当のテーマにすべきなんじゃあないのか。
 ていうか、「与える愛」プログラムは既に存在してて、わざわざ「求める愛」プログラムを作ったのか。アホかい。

 なんんかこう、ぎこちないっつーか演技が中途半端だなー、とか思ったら、なんだ、半年でテキトーに作った投げやりな作品だったのか。やたら背景とか舞台とか世界設定とかはしっかり作りこんでいるのに、肝心の中身がいい加減過ぎる。クライマックスでは、明らかに泣かせようとしているんだが、完全に引く。背筋が寒くなる。ある意味ホラー。
 やたら長くてなかなか終んなくてキツイ。キカイは所詮キカイなんだよ、って感じですげーアホらしい。手塚治虫を知らないアメリカ人向けの映画。

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■2002年5月13日 『俗物図鑑』
1982年日 製作 東田成太郎、春田克典、藤井寛隆 監督 内藤誠
出演 平岡正明、巻上公一、南伸坊、入江若葉、栗林由美子、山城新伍、伊藤幸子、山本晋也、上杉清文、牧口元美、朝比奈順子、土方聡司、大林宣彦、海琳正道、安岡力也、黒岩秀行、四方田犬彦、竹中労、末井昭、手塚真、松田政男、石上三登志

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★☆☆☆☆

『俗物図鑑』を観た。筒井康隆の、オレが大好きな小説の映画化。
 ゲロ評論家や覗き評論家や放火評論家や自殺評論家や皮膚病評論家や性病評論家や麻薬評論家やカンニング評論家などのゲテモノ評論化がつまる梁山泊プロダクション。世間との戦いに突入し、自衛隊の砲撃の前に破れる。

 あらすじを書くだけでガックリくるバカ作品の映画化。オレはこの小説のクライマックスで、「かっちょえ〜」と言って号泣したと友人に言ったら、「バカ」と返された。そんな思い出の「俗物図鑑」の映画化。だがそれがいい。
 是非10億円くらいかけて作り直して欲しい。そう思わずにはいられない作品。もう、ヒドイ。いくらなんでも酷い。これでもかっ、って言うほどひどい。だがそれがいい。
 素人ばっかりのキャスティングなんで、セリフが棒読みで酷い。表情も演技もない。たまに本物(山城新伍とか)が出ると、その差がものスゴイ。出てくる女性も時代が時代なんで(失礼だが)ブサイクばかりでキツイ。だがそれがいい。
 ゲロを食す山城新伍。ケツを丸出しするPTAのオバサン。小便を漏らす安岡力也。だがそれがいい。
 ラスト、実は女性は全員妊娠していた。何故か自衛隊が砲撃を始める。何故かジャズを演奏して対抗する。これは筒井康隆っぽくていい。
 ヒカシューってなにもん? え"? 田口トモロヲってこの映画でデビューなの?! だがそれがいい。

 間違いなくバカ映画。色んな意味でオモロイ。が、たいていの人は正視に耐えられないと思う。観てよかった!

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■2002年5月12日 『CUBE』
1997年カナダ 製作総指揮 コリン・ブラントン、ジャスティン・ホワイト 監督 ビンチェンゾ・ナタリ
出演 モーリス・ディーン・ウィント、ニコール・デボアー,ニッキー・ガーダグニー,デビッド・ヒューレット,アンドリュー・ミラー,ジュリアン・リッチングズ

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★☆☆☆ 映像:★★★☆☆

『CUBE』を観た。なんか日本でしか売れなかった低予算映画。なのか?
 直径130メートルの正方形の中に、1万数千の正方形の部屋がある。何故かその中に閉じ込められた人たち。トラップが仕掛けられていて、間違った部屋へ入ると死んでしまう。協力して脱出を試みるが、疑心に苛まれる。

 観始めた時は、いきなり話が始まるので「な〜んじゃこれは、くっだらねー」とか思ったものの、グイグイ引きこまれていくのに気づく。とにかくサイバーな正方形の部屋だけしか出てこない。回想シーンもなにもない。出てきてすぐ死ぬキャラもいる。協力する人たちも、ミスや裏切りで死んでいく。閉鎖された空間にある心理的な罠。極限状態のサイコホラー。
 役者もヘタじゃあないけどイマイチな感じ。っていうか、主人公ナシの映画。誰に感情移入していいかわからんが、別に感情移入しなくても楽しめる。
「監視されているような気がする」というセリフと「外は人類の犯した過ち」みたいなこと言ってるセリフがあるので、これは人類滅亡後の宇宙人のゲームかなんかなんだろーか。

 素数とか因数とか、「π」に続いてやたら難しい数学的レトリックが使われてて、なんだか脳が疲れた。
 ていうか、この作品と「π」のダブルヘッダーは、我ながら無謀だと思った。

 あと、スタッフロール観ながら煙草ふかして余韻に浸っていたら、なんか「エレヴェイテッド」という作品が始まった。この監督の短編作品らしい。最初、なんかやたら長い予告だなあ、とか思ったらおまけの作品だった。
 エレベーターという閉所で怒るサイコホラー。なにが起こっているのかわからない恐怖。疑心暗鬼とヒステリーと閉所恐怖症と宇宙人。短編映画ならではの緊張感。「CUBE」よりわかりやすい。ていうか、作品のあとに始まった作品と言う、ある意味ホラーな現実に、ちょっと戸惑った。そしてそれが味になった。
 でもなんかこの監督の限界が見えたよーな気もする。

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■2002年5月12日 『π』
1998年米 監督・脚本 ダーレン・アロノフスキー
出演 ショーン・ガレット,マーク・マーゴリス,スティーブン・パールマン,ベン・シェンクマン,パメラ・ハート

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★★★☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★☆☆

『π』を観た。「レクイエム・フォー・ドリーム」の監督ダーレン・アロノフスキーの1本目。
 主人公は「この世界のあらゆる事象は全て数式で解明できる」と信じている天才数学者で、部屋に篭って自作コンピュータで計算を続ける。持病は死ぬ程強烈な頭痛。株価予想をさせて金儲けを企む奴らやカラバ系ユダヤ教の信者に拉致られたりしながら、遂に真理の数式を発見する。そして主人公は頭痛から開放され、天才的頭脳も失うのであった。

 モノクロの映像とイカした音楽で鬼気迫る作品。やっぱこの監督の作品って肌に合う。「レクイエム・フォー・ドリーム」は、この作品の進化系であると頷ける。薬を飲むカットはそのまんま。っていうか、とにかく効果的で迫力ある素晴らしい音楽は耳に残る。

 数式がどーとか因数とか素数とかさっぱりなんだけど、要は「この頭痛から開放されたい」って話しだと思う。頭痛との戦いの記録っつーか。自分の脳味噌を突っつく夢とか(ゲロゲロ)頭剃っちゃうとか、暴れて気を失ってしまうような頭痛との戦いは、壮絶を極める。その凶暴な頭痛の酷さは、映像と音楽で猛烈に感じられる。
 薬のせいか、頭痛の恐怖による被害妄想か、極度に自意識過剰になる主人公。絶対に真理の数式があると確信するのは、頭痛への恐怖のため。数式が間違っていた時には、絶望で自棄になる。
 数学も、結局は神の領域に辿り付く。真理の数式を理解する者が神なのだ。だが、主人公は神になんぞ興味は無い。頭痛が治ればそれでいい。全てを失ったとしても。
 右側頭部に手術跡。これは幼い頃目が不自由で、その治療の為のものだったのだろうか。ラストでは、絶叫と共にそこに電動ドリルを突き刺す。真理の数式で解いた頭痛解除の方法。そして頭痛と天才的計算能力から開放され、幸せそうな顔で微笑む。

 なんつーか、自主制作映画のニオイ。ヘタにSF方面へ走らず、サイコな方面に走り、圧倒的な音と映像で魅せる。
 それでも、このクオリティはスゴイ。

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■2002年5月12日 『スパイダーマン』
2002年米 製作総指揮 アビ・アラド、スタン・リー 監督 サム・ライミ
出演 トビー・マグワイヤ、ウィレム・デフォー、カースティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、ブルース・キャンベル

全体:★★★★☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★★☆

『スパイダーマン』を観た。奇才サム・ライミ監督が放つ、アメコミヒーロー・アクション。2回目。

 ブルーズ・キャンメル発見! もしやコイツかと疑った、リングアナウンサーがそうだった。っつーか、しっかりキャストに出てたっす。
 スタッフロール後のおまけもしっかり確認! つーか、アニメの主題歌(かな?)が流れただけ。ちょっと拍子抜け。
 それにしても、2回目でもしっかりと楽しめた。立ち見だったけど、退屈もせずに2時間苦痛なく過ごせた。さすがに観終わった後は疲れたけど。
 う〜ん、やっぱサム・ライミだね。

 ストーリーはどーでもいい、とか思ってたけど、なんかすっげー巧くまとまってる。キャラクターもみんな立ってて、叔父さんが亡くなるところではやっぱり泣いてしまった。
 確かにラストの戦いは地味かも知れないけど、サム・ライミっぽさが見られるのでオレ的にはOK。ヒロインのブサイクさ加減は・・・・・・やっぱ2回目でもキツイかも。

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■2002年5月9日 『メン・イン・ブラック』
1997年米 製作総指揮 スティーブン・スピルバーグ 監督 バリー・ソネンフェルド
出演 トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス、リンダ・フィオレンティーノ、ビンセント・ドノフリオ、トニー・シャルーブ

全体:★★☆☆☆ ストーリー:★★☆☆☆ キャラクター:★★☆☆☆ 映像:★★★☆☆

『メン・イン・ブラック』を観た。「メン・イン・ブラック2」が近々やるみたいなので。
 実は宇宙人は既に地球に来ており、変装して暮らしている。そこへある凶悪な奴がやってきて、ある星の王族の持っているギャラクシーを奪う。それを取り戻さないと地球を破壊されてしまうので、頑張って取り返す。

 なんてことはない映画。サム・ライミの濃い映画観たあとだとキツイ。あまりにも薄味。キャラの魅力もなし。
 綺麗に作ってあるけど、特にスゲーってシーンもなく、ありふれた予想範囲内の展開。ちょっと退屈。
 くだらなさすら感じられなかった。宇宙人ネタも、枯渇状態なのかな。

 ゴキブリが気持ち悪かった。そんだけ。

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■2002年5月8日 『キャプテン・スーパーマーケット』
1993年米 監督 サム・ライミ
出演 ブルース・キャンベル、エンベス・デイビッツ、マーカス・ギルバート、イアン・アバークロンビー、ブリジット・フォンダ

全体:★★★★☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★★ 映像:★★☆☆☆

『キャプテン・スーパーマーケット 死霊のはらわた3』を観た。いきなり「BRUCE CAMPBELL VS ARMY OF DARKNESS」とタイトルで出る。役名じゃなくて役者名かよ! と、いきなり突っ込める(椅子からずり落ちる)究極の作品。
「死霊のはらわた」の続編(というかリメイク)の「死霊のはらわた2」の正当な続編。前作で中世ヨーロッパに飛ばされてしまったアッシュ(ブルース・キャンベル)は、死者の書(ネクロノミコン)を死霊から取り戻し、元の時代へ戻るために頑張る。前作で自分で切断した右手にはチェーンソウを装備していたが、メカ義手にチェンジ。背中にショットガンを背負い、死霊軍団と戦う。無事に現代へ戻ったが、そこにも死霊が。ショットガンをガツンガツン撃ちまくってヒーロー。(劇場公開版)

 サム・ライミ3発目。見るのは2回目。以前は「死霊のはらわた」→「死霊のはらわた2」→「キャプテン・スーパーマーケット 死霊のはらわた3」という、よく頭おかしくならなかったなと感心する連続鑑賞だった。いや、おかしくなったのかな。すっかりサム・ライミにハマったのだから。
 やっぱバカ映画だね〜。投げられたチェーンソウが右手に「カポン!」と嵌るシーンとか、ガンガンショットガン撃ちまくってビシッっとキめるシーンとか、もう大爆笑だ。主人公の頭の悪さ(記憶力のなさ)と自信過剰っぽさとカッコよさがたまらない。
 映像的には、「魔人ハンターミツルギ」レベルのカクカクアニメーションのゾンビやスケルトンなんでアレだが、甲冑とか中世っぽさの演出はなかなか巧いと思った。っていうか、細かいギャグ(死霊軍団が墓から仲間を掘り起こすとことか)がシビレル。
 最大の大爆笑は、ボスの死霊をすっ飛ばすシーン。すっ飛ばされると悟った死霊が、「ギャアー!」という悲鳴とともに、パカっと頭が開いてアゴが外れる。なんじゃこりゃ。思わず椅子からすり落ちた。

 ラストで現代に戻る劇場公開版ではなく、100年後に行っちゃうサム・ライミ版というのがあるらしい。是非観てみたい。
 っていうか、「死霊のはらわた」と「死霊のはらわた2」が観たくなった。

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■2002年5月7日 『XYZマーダーズ』
1985年米 監督 サム・ライミ 脚本 サム・ライミ、コーエン兄弟
出演 リード・バーニー、シェリー・J・ウィルソン、ブルース・キャンベル

全体:★★☆☆☆ ストーリー:★★☆☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:☆☆☆☆☆

『XYZマーダーズ』を観た。サム・ライミとコーエン兄弟が組んだ最強のバカ映画。
 ヘタレな主人公はデブとアホの殺し屋に殺されそうになった女性を助けたけど冤罪で死刑にされそうになったけどギリで間に合って結婚できてめでたしめでたし。

 サム・ライミ2発目。なんとなくサム・ライミ特集。この作品、見てなかったのだ。あと「ギフト」とか「シンプル・プラン」とか「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」とか「クイック&デッド」も観ていない。っていうかフツーっぽいしなあ。ちゃんと「サム・ライミ臭」があるんだろーか。
 とはいえ「サム・ライミ臭」あり過ぎなこの作品。「死霊のはらわた2」の前に作ったのか。ここまで来ると、チープっつーか、しょんぼりな気分になってしまう映像。自主制作映画でも、もーちっとマシなんじゃないかしらん。楽しんで作ってるんだろーけど。・・・・・・いや、楽しいんだけどね、実わ。
 いきなり電気椅子に座らせられる主人公→尼さんが車をすっとばす→主人公の回想シーン、となって事件が語られるわけだが、もう無茶があり過ぎで現実感がマヒ。ギャクマンガの世界。キャラクターも、デブとアホの殺し屋、ダッサイ主人公、ゲス男(ブルース・キャンベル)、みんなバカで笑える。「市長が大急ぎで現れる→冤罪が晴れて止めにきたと思って喜ぶ主人公→公開死刑に間に合ってよかったとウキウキの市長」みたいなとことか。細かい演出っつーかカット割りっつーか、とにかく楽しめる。映像は、かなりしょんぼりなのだけれど(カーアクション(?)シーンとか)。

 コーエン兄弟のせいか、ちゃんとコメディとしてまとまっていると思う。フォローが効いている、っつーか。ハッピーエンドだし。
 あと古い作品だからだろうけど、後付けのタイトルロゴはダっさかった(-_-;)。

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■2002年5月4日 『スパイダーマン』
2002年米 製作総指揮 アビ・アラド、スタン・リー 監督 サム・ライミ
出演 トビー・マグワイヤ、ウィレム・デフォー、カースティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、ブルース・キャンベル

全体:★★★★☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★★☆

『スパイダーマン』を観た。奇才サム・ライミ監督が放つ、アメコミヒーロー・アクション。
 主人公は幼馴染の女の子に惚れているがなにも言えないシャイないじめられっこ。大学の社会科見学で訪れた研究所でスーパー蜘蛛に刺されて遺伝子がおかしくなり、スーパーパワーと蜘蛛能力を得てしまう。強盗を見逃したのが原因で、育ての叔父を亡くし、その力を正義の為に使うと決心した主人公は、大学卒業後、ニューヨークで悪人を成敗するヒーローになる。親友の父は自分の作った超人になる薬の副作用で悪人・グリーンゴブリンになってしまう。主人公は勝つが、正義のヒーローに愛はいらないのであった。

 ゴールデンウィークに、優越感に浸れる(一週間だけだが)先行レイトショーで観た。一人で観たのだが、隣がアツアツカップルで寂しさ倍増だった(;´Д`⊂。
 実はあんまり期待していなかったんだが、CM観てもなんだか「サム・ライミ臭」がニオってきたので、気にはなっていた。これは「スポーン」や「X−MEN」とは違うなにかがある、と。で、なにかがあった! おもいっきり「サム・ライミ節」炸裂。無理やりチープさを出して、B級映画にしているふしさえある。どことなくダサイ、どことなく情けない、なんだかちょっと笑えてしまう、そんなB級な映画だった。予算があればこれだけ遊べるんだなー、みたいなことを思った。「ダークマン」がとんでもなくチープだったから。
 かといって駄作という訳ではなく、スピーディーだしキメどころはしっかりキメているし、色んな意味で効果的なCGやアクションシーンは素晴らしい。ネットを使って、ビュンビュンとニューヨークの街を飛び回るシーンはスゴイ爽快だ。ストーリーはやっぱりありがちで無理もあるが、敵役のウィレム・デフォーの二重人格の演技とか演出はスゴイし、アクションシーンもイカス。
 っていうか、アメコミの「スパイダーマン」の知識よりも、むしろサム・ライミを知らないと100%楽しめないかも知れない。いや、肌に合う人間にはガツン! と来るはずで、こっからサム・ライミにハマってもいい筈だ。とにかくサム・ライミでよかった!
 個人的には、グリーンゴブリンがやられる前に放つ声と表情(飛行メカが股間に命中)と、ラストの予測可能なセリフ(「ダークマン」好きにはたまらない)が印象的、っつーかツボだった。間違いなくサム・ライミの作品だ。

 サム・ライミの作品には欠かせない(?)苛められ役者(?)ブルース・キャンベルがちょこっと出演しているらしいが、見逃してしまった。あと、スタッフロールの後にもオマケ映像があるらしいんだが、これも見逃してしまった。というわけで、今週末にもう一度観ることが決定。
 DVDでたら買うかも。っていうか、買う。

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■2002年5月1日 『フォレスト・ガンプ/一期一会』
1994年米 監督 ロバート・ゼメキス
出演 トム・ハンクス、サリー・フィールド、ロビン・ライト、ゲイリー・シニーズ、ミケルティ・ウィリアムソン、ハーレイ・ジョエル・オスメント

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★☆☆ 映像:★★★☆☆

『フォレスト・ガンプ/一期一会』を観た。フォレスト・ガンプの一生。そういえば観ていない名作を観ようシリーズ。
 少し知的障害を持つトム・ハンクスは、苛められて走り続け、大学に入るとフットボールで走り続け、ベトナムへ行くと戦場で走り続け、海老漁業で成功するが母が亡くなったので辞め、自宅で芝を刈る生活をしていたら幼馴染の恋人と再会したけど家出され、思い立って西海岸から東海岸まで走り続け、4年くらい走り続けたがいきなり辞めて家に帰ると恋人からの手紙が来たので逢いにいったら子供が居てビックリ。恋人は病気で亡くなってしまったが、子供と共に幸せに暮らすのであった。

 思ったよりも退屈しなかったけど、長〜〜い作品。トム・ハンクスの演義は素晴らしいね。あんまし知的障害って感じはしなかったけど。ちょっと挙動不審だけど、芯のとおったすっげーいいヤツって感じ。自分をわきまえている、っつーか自分の能力を自覚している。普通の人でも、なかなかここまで自分を知っている人もいないと思う。
 意地悪な視点で見ると、こういう人物は利用されるだけ利用されてポイ捨てにされる、というのが普通であると思うが、この作品ではやたら大成功する。出てくるヤツらはみんな、捻くれていたりするけど本当はいいヤツら。なので、かなり童話的なニオイもする。一種のファンタジーみたいな。
 表のアメリカ史と裏のアメリカ史を、主人公と幼馴染の恋人に演じさせている、という表裏同時進行のストーリー。んだが幼馴染の恋人の堕落っぷりは、主人公に対するライバル心つーか対抗心みたいなものが原動力になっているような気がする。典型的な落ちぶれだけど。家庭崩壊による不良化というのは、日本もアメリカも変わらないね。

 大統領やジョンレノンとの特撮競演は、ぼんやりと観ないとやっぱ不自然に見える。ちょっと前のカップヌードルのCM並の合成技術。まあ、こんなもんか。
 ところで走りまくっている時、メシとか水分補給とかどうしていたんだろう。よく凍死とかしなかったなあ。

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■2002年4月29日 『レクイエム・フォー・ドリーム』
2001年米 監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 エレン・バースティン、ジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー、マーロン・ウェイアンズ、クリストファー・マクドナルド、ルイーズ・ラッセー、ショーン・ガレット

全体:★★★★☆ ストーリー:★★★★☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★★☆

『レクイエム・フォー・ドリーム』を観た。ドラッグによる破滅。落下するジェットコースター・ムービー。
 主人公はヤク中。友人と、買ったヤクに混ぜ物をして増やし、売りさばいて金を得る。主人公の母は、TV中毒。ある日番組から出演依頼が来た。思い出の紅いドレスを着ようとしたが、太ってしまってチャックが締まらない。ダイエットを決意するが我慢できず、医者に薬を貰ってダイエットをする。主人公は、恋人のヤク中にブティックの店を出そうという。だがヤクが手に入らなくなる。ヤクが切れて暴れる恋人。金の為に体を売る。主人公はヤクを手に入れるために出かける。ダイエットの錠剤によって、幻覚に襲われる母親。薬を止められず、量は増える一方。錯乱し、人格が崩壊する母親。注射あとから黴菌が入り腕が腐っていく主人公。友人とともに警察に捕まる。腕を切り落とされる主人公。慰み物になる恋人。刑務所で強制労働させられる友人。精神病院に入院した母親。全員人生をリタイヤ。

 あんまり期待しないで観たのだが、これはスゴイ。モノスゴイ。壮絶な落ちっぷり。しかも救いようがない落ちっぷり。更にどうにもならずにThe END。た、たまらん。
 BGMと相俟って、テンポがいいストーリー展開。スピーディーに緩やかに、緩急のある絶妙な映像。まったりとしていた前半から、どうしようもなく落下するだけのクライマックス。「怪物の出てこないホラー映画」というのも頷ける。
 観ながら思い出したのが、スタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」。テーマとか全然違うと思うけど。あれはブラックジョークがキツいイカれた難解なファンタジー映画だったが、こっちはクールでリアルでイタい解りやすい映画だ。ってゆーか、なにも似てないじゃんとか思った。いや、なんかニオイが似てるなーとか思ったんだが気のせいかな。
 ストーリー的には、別になにもない。ダメなヤツらとありがちな母親がヤク中になって落ちていくだけ。んだがキャラクター、演技、テンポ、映像、演出と、完璧な凄まじさを作り出している。オネーチャンも可愛いし。
 でも、ちょっと自分の母親が心配になった。みのもんた教にハマらないことを祈る。

 音楽がサイコー。まいった。たまんねえ。サントラすげー欲しい。
 DVD買うのもいいかも。すげー欲しい。

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■2002年4月28日 『キス・オブ・ザ・ドラゴン』
2001年米仏 製作 リュック・ベッソン、スティーブ・チャスマン、ジェット・リー、ハッピー・ウォルターズ 監督 クリス・ナオン
出演 ジェット・リー、ブリジット・フォンダ、チェッキー・カリョ、ローレンス・アシュレイ、バート・クウォーク

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★☆☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★☆☆

『キス・オブ・ザ・ドラゴン』を観た。ジェット・リーのリュック・ベッソン的大暴れアクション映画。
 中国系麻薬組織の捜査を手伝うためにフランスに来たジェット・リーは、フランス警察の警部にはめられて犯人にされてしまうが、大暴れして警部をブッ殺しておしまい。

 どうも映画監督っていうのは(リュック・ベッソンだけかも知れんが)、警察が黒幕だとなにをしても許されると思っているらしい。いくら警察とはいえ、一人の人間であるのだから、一般市民をマシンガンやロケットランチャーなんかでドッカンバッコンと殺しまくって許されるものであろうか(もしかしてフランスってそういう国なの?)。世論はなにも言わないとでも思っているのであろうか。テロリストも真っ青な、市外でのドンパチ。関係ない一般市民がバタバタと死んでいく。
 とにかくジェット・リーを犯人にしようと企てた警部の行動指針がさっぱりわからん。中国人になんか恨みでもあるんだろーか? あれだけ一般市民を殺しまくったり、売春婦を囲ったり、マフィアみたいな真似してるけど、なんで警察内で英雄視されてるんだか。無理があり過ぎ。
 アクションシーンは、迫力も力強さもあって凄くよかった。「ロミオ・マスト・ダイ」より、かなりよかった。

 んだがやっぱ、ジェット・リーは子供に見えちゃうね。ヒロインとのロマンスも、立って見詰め合うと身長差があるんで、思わず笑っちゃう。
 針を使うのは、いいアイディアだと思った。やり過ぎちゃうと「北斗の拳」みたくなるところを、ラストでガツンと一発かますだけで、あとは適度な使用方法でなかなか面白かった。

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■2002年4月25日 『みんなのいえ』
2001年日 監督・脚本 三谷幸喜
出演 唐沢寿明、田中邦衛、田中直樹、八木亜希子、野際陽子、吉村実子、清水ミチコ、山寺宏一、布施明、梶原善、近藤芳正、梅野泰靖

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★☆☆☆☆

『みんなのいえ』を観た。三谷幸喜映画第二弾。家を建てよう。
 田中直樹と八木亜希子の夫婦は、念願のマイホームを建てる。設計を、八木亜希子の大学の後輩であるインテリアデザイナーの唐沢寿明に。建築を、八木亜希子の父である田中邦衛に任せる。頑固な唐沢寿明と田中邦衛は対立し、喧嘩し、なかなかうまくいかない。だがだんだん理解しあう二人。田中直樹は田中邦衛だが大好きで、二人が仲良くなるのでジェラシーを抱く。
 なんとか家は完成。めでたしめでたし。

 映画が始まる前に、映像特典。監督・三谷幸喜自身による作品の見所紹介。すぐに終了。ほんとにただの紹介。
 田中直樹の情けなさっぷりはオモロ。唐沢寿明にジェラシーを抱くところもオモロ。だんだん理解しあう唐沢寿明と田中邦衛もいい感じ。ゲストとして色んな人が出てるのもいいと思う。
 映画、っつーかTVドラマ。とくに何も考える必要はないと思う。

 まあまあ面白かった。楽しんで作ってる、って感じがする。
 家を建てるのは大変。新築マンション買うんでも大変だったし。

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■2002年4月24日 『ファイナルファンタジー』
2001年日米 製作総指揮 坂口博信  監督 坂口博信
出演 ミン・ナ、アレック・ボールドウィン、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ウッズ、スティーブ・ブシェーミ、ビング・レイムズ、ペリー・ギルピン

全体:★★☆☆☆ ストーリー:★★☆☆☆ キャラクター:☆☆☆☆☆ 映像:★★★★☆

『ファイナルファンタジー』を観た。リアルなフルCGムービー。
 隕石が落ちてきて、なんだかよくわからんモンスターが出てきて人類はほぼ絶滅。シド博士が対抗策を発見し、人々はバリアの中の都市で暮らしていた。8つの生命体があればなんとかなると言うシド博士。主人公は博士の助手として8つの生命体を探す。8つの生命体をなんとか見つけて、カレシは死んだけどなんとかなっておしまい。

 霊能力ものだとは思わなかった。地味なゴーストバスターズとも言う。
 隕石から出てきたモンスターは、宇宙人の幽霊。幽霊は生物に触れると魂を抜き取ってしまうという驚愕の真実。ガイア理論だかなんだか知らないが、チープでつまらない設定。8つの生命体つっても「少女」とか「雑草」とか、なにがなんだか基準がわからん。集めれば霊を浄化できる、っていうのも意味がわからん。なんで? っていうか、どうせ意味不明ならFFらしく「クリスタル」にすればよかったんじゃないか?
 単純に、月にでも移住すればいいじゃん、とか思った。宇宙ステーションとかあるんなら、スペースコロニーもありそうだ。それにしても、何喰って生きているんだろうか、ここの人たちは。やっぱ科学合成食料とか点滴とかなのかな。

 ものすごい大根役者のカタくてヘタクソな演技。見事なまでに魅力の無いキャラクター。笑えないほど定番でありきたりなキャスティング。唐突感のある演出。全ての面で、間違いなく駄作。
 CGつっても、彩度を落として無理にリアルさを出しているけど、肌のテクスチャーなんか象の肌みたいだ。変に綺麗に見せようとしているのか、オーバーな顔の演技がまったくできてない。動きもところどころ、ぬめっとしてて不自然な感じ。モーションキャプチャーしていない部分なのかな。
 コスチュームやメカのデザインは、日本的ではなくてアメリカSF的。グレーが基調。なんか地味だなあ。映像の彩度を落としているんで、余計に地味に見える。お蔭で、映画自体の印象も地味になる。

 CMや広告なんかで見てて、主人公の女の子が”しゃくれ”で”アゴがイノキ”でぶっさいくだな〜とか思ったんだが、実際動いて喋るのを見たら、そうでもなかった。可愛い、とは思わなかったけど。巨乳にするだけで、客の入りが10%は増えたんじゃないかな、とか思ったり。
 つーか、アニメなのか実写なのか、最初どう観ていいか戸惑った。最後まで戸惑った。つまんないから。
 しかも、みんなにオススメするほど徹底的につまらないわけでもなく。中途半端。駄作なら駄作らしく、ほんのちょっとでもいいからバカやってほしかった。作ってる人たちは、きっと真面目に凄いものを作っている、って思ってたんだろうなあ。トホホ。
 PS2のFFXのムービーの方がクオリティ高いんじゃないだろーか。ストーリーは、比べ物にならないほどゲームのが上。

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■2002年4月20日 『人狼 JIN-ROH』
1999年日 監督 沖浦啓之  原作・脚本 押井守
出演 藤木義勝、武藤寿美、木下浩之、廣田行生、吉田幸紘、堀部隆一、坂口芳貞

全体:★★★★☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★☆☆ 映像:★★★★☆

『人狼 JIN-ROH』を観た。アメリカではなくドイツに占領政策を受けた架空の日本。そんな日本の60年代学生運動的な背景。
 首都圏にその活動範囲を限定した第三の武装集団、首都圏治安警察機構、通称<首都警>は、組織的凶悪犯罪の鎮圧にあたるが、都市ゲリラ戦にまで発展し、激しい世論の指弾を浴び、孤立を深めつつあった。
 <首都警>の中核をなす特機隊、俗称<ケルベロス>の一員であった伏は、反政府ゲリラの掃討作戦中、下水で女の子を追い詰めるが銃殺できず、自爆を許してしまう。伏はへこむが、女の子の眠る墓地で、死んだ女の子の姉と名乗る圭と出会う。だがそれは、特機隊潰しを画策する首都警公安部の策謀であった。しかし特機隊はその策略を逆手に取る。実は”人狼”と呼ばれる内部粛清部隊の一員だった伏。首都警公安部の親友をミンチにし、圭を銃殺する。

 主人公は、童貞で美少女好きのムッツリスケベ。そして殺人鬼。女の子は殺せないけど、男だったら親友だろうがなんだろうが平気で銃殺する最低野郎。
 とにかく気になったのが、美しい下水。ネズミどころかゴキブリ1匹いない。ゴミや汚物どころかぬめりすらなく、流れる水は清流の如し。こんなに美しかったんだ、東京って。・・・・・・んなアホな。
 街中のオブジェクトの描画が、まるで現在に存在するもののよう。あの当時そんなに古くない筈の壁や滑り台が、すげーボロイ。家の壁や町並みもぼろい。ドイツに占領された日本らしいが、空襲とかは無かったのだろうか。
 絵が美しいのはいいが、汚いとこは汚くあるべきでは。綺麗であるべきとこは汚く描いてるし。
 話の最大の謎。なんで「赤頭巾」の絵本を主人公に渡したのか。意味わからん。わざわざバラすため渡したのか。つーか、話のベースが赤頭巾だから、演出的に、としか考えようが無い。
 主人公のバカっぷりも強引だ。どうなるのかわかっててトキメいちゃったのか。この辺の迷走っぷりは、「あいつは犬だ」というセリフに繋がるんだろうけど。

 所詮アニメだなあ、とか思った。だいいちプロテクトギアが露出し過ぎだと思う。「紅い眼鏡」「Straydog ケルベロス 地獄の番犬」みたいに、せいぜい5分くらいの露出にしないと、恐さがでない。あれではただのロボットアニメだ。
 観終わった後、漫画の「犬狼伝説」(銀装版)を読んでみた。セリフがまるっきりそのまんまなんで、なんだか萎えた。押井守の中では完結しちゃってるんだろーね。
 っていうか、監督がイヤイヤ作った作品らしい。スポンサーが「押井守に監督させるとなにされるかわからん」というので、無理やり監督に抜擢されたんだそーだ。脚本もそのまま通したんだろうね。でもストーリーは、押井守が関わっているとは思えないほど解り易かった。これが「犬狼伝説」的に正解なのか失敗なのかは、わからないけど。

 女の子の、声優っぷりを発揮した声(浮きまくり)を除けば満足できた。アニメとしてのクオリティも高いと思う(3D使ってる部分は浮きまくってたけど)。安かったらDVD買ったのに。

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■2002年3月22日 『天使のくれた時間』
2000年米 製作総指揮 アーミアン・バーンスタイン、トーマス・A・ブリス、アンドリュー・Z・デイ 監督 ブレット・ラトナー
出演 ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、ドン・チードル、ジェレミー・ピーブン、ソール・ルビネック、ジョセフ・ソマー、ジェイク・ミルコビッチ

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★☆☆ 映像:★★☆☆☆

『天使のくれた時間』を観た。ビデオの予告に入ってた作品だなーとか思って借りた。
 ニコラス・ケイジは投資銀行のやり手の社長。ナイスでクールな独身貴族。スーパー金持ち。フェラーリに載ってハイソな生活。だがクリスマスイヴの夜、人助けをしたら、別の自分になっていた。13年前、仕事よりも恋人を選んでいた自分になっていたのだ。才能を使うことの出来ない、平凡な家庭。可愛い奥さんと、可愛い子供たち。イライラするが、だんだん愛というものを理解し始める。しかし、手放したくない、と感じたときに、もとの自分に戻ってしまう。
 天使がくれたクリスマスプレゼント。それは”愛”。

 書いてて恥ずかしくなった。んだが、これまた意外。退屈だろーなーとか思ってたら、これがやたら面白い。
 ”王様が乞食になる話”だと思ってたら、”王様が大富豪の主人になった話”だった。王様は大富豪の生活など我慢できない。プライドが許さない。そんな序盤。
 んだが、やっぱり平凡だが幸せな家庭、ってやつの方が素晴らしいよなあ。奥さんむっちゃ可愛いし(いろんな意味で)。子供も可愛いし。あんな生活知ってしまったら、スーパー金持ちなんかやってらんないよなあ。金じゃないんだよ、人生は。
 現実に戻ったラストは、13年ぶりに恋人と再会し、強引に口説き落として愛を語らう。仕事をほっぽりだして。投資銀行倒産で社員は路頭に迷うことだろう。

 ”おとぎ話”みたいな映画だ。感動するところはないけど、まったりできる。っつーか、悶々とする。
 ティア・レオ―ニ、えらい可愛い(股洗いはショッキングだったが)。ニコラス・ケイジ、ヒゲ跡コイなあ。

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■2002年3月21日 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
2000年英独米オランダデンマーク 監督 ラース・フォン・トリアー
出演 ビョーク、カトリーヌ・ドヌーブ、デビッド・モース、ピーター・ストーメア、ジャン・マルク・バール、ウド・キアー、ステラン・スカルスゲールド

全体:★★★★☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★★☆

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観た。ビョーク主演の話題のダメ映画。
 ミュージカルが大好きな、チェコからの移民であるビョークは、いずれ失明してしまう遺伝性の病気であり、既に視力は殆ど無い。それでも息子に遺伝することがわかっているので、息子の手術代を稼ぐために無理して働く。んだが世話になっているダメ警察官に、貯めていた全財産を奪われてしまう。ダメ警察官のダメな自殺を手伝うようなカタチで殺人を犯したビョークは、逮捕され、裁判で空想を語って負け、死の恐怖に震えながらも公開絞首刑になるのであった。ガタン。

 後味サイアクでムカツククソダメ映画だという噂だったので、そのつもりで気合を入れて観た。愉快犯的に観た。初っ端のわけわからん映像(劇場版では暗闇だったみたい)に、クソ映画の片鱗を感じて、ニヤニヤしながら観始めた。
 ・・・・・・意外。えっれーおもしろかった!
 噂に聞いていたほど主人公は強烈に不幸って訳でもなく(不幸だけど救いはある)、最悪についてないって訳でもなく(殺人の罪で捕まっちゃうけど)、ミュージカルって訳でもなく(ミュージカルはキライだ)、とにかく楽しめた。カメラワークも”記録映画”っぽくて、オレ的にグッド(フツーに撮ってたら、ドアップばっかで窮屈だったけど)。ストーリーも逆落とし的にズガンと降るので、ある意味痛快。
 確信犯的にパーツが巧く決まっているように思えた。ラストシーンも気持ちいい。
 さすがにビビッたけど。

 ビョークのヴォーカル声は、どーにもならなかったようだ。”ミュージカル好きの庶民”の役なのだが、声を抑えたところで隠せるものでもなく、そのプロフェッショナル特有の圧力みたいなものは、最初のセリフでしっかりとバレてしまっている。
 しかも挿入されるのは、ミュージカルじゃなくてプロモーションビデオだ。もっとストーリーに密接しているのかと思ったら(「サウスパーク」みたいに)、空想の中で演じられるものなので、はっきりと分離している。これがよかった。白々しくもなく、素晴らしい彩りを加えている。
 息子が重要なファクターなのに、かなり軽んじられているところも、確信的だと思えば納得もできる。

 でも、あの警察官はイマイチ意味不明な心理だなあ。奥さんとグルなのかと思ったら、単独犯みたいだし。ちょっと強引。だいいち、事件の捜査もぜんぜんしていないっぽいし。ストーリーの為の事件、って感じだ。無理があり過ぎる。
 たかが2000ドル。当時(?)10倍の価値だとしても、日本円で280万円くらいか。人の命と比べると、たいしたことないように思えちゃう。そこがまた、「不幸」というパーツのひとつなのかな。

 この作品を「面白い!」と言い切ってしまう人間に、いいヤツはいないのは確かだと思う。
 ビョークって、エレファントカシマシのヴォーカルに似てる。

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■2002年3月21日 『ロード・オブ・ザ・リング<旅の仲間>(吹き替え版)』
2001年米=ニュージーランド 製作総指揮 マーク・オードスキー 監督 ピーター・ジャクソン
声 浪川大輔、谷田真吾、有川博、大塚芳忠、小山力也、平川大輔、内海賢二、村治学、飯泉征貴、坪井木の実、塩田朋子、家弓家正、菅生隆之、山野史人 (吹き替え版翻訳 平田勝茂)

全体:★★★★☆ ストーリー:★★★★☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★★★

『ロード・オブ・ザ・リング<旅の仲間>』を観た。2回目。噂の吹き替え版で。

 事前情報。戸田奈津子の字幕はやっつけ仕事で誤訳も多く、ぜんぜんダメダメ。吹き替え版は、しっかり訳していてかなり良い。そんな感じ(特に2ちゃんでの情報)。
 ん〜〜、微妙。確かにサムは字幕版より吹き替え版の方が、役割がよくわかるような気がする。ラストシーンも。かなりグッっときた。これは確かに吹き替え版の勝ちだと思う。
 ガンダルフの呼び方も、吹き替え版では「灰色のファンダルフ」と言ってたりして、セリフの情報量的には充実している。
 ただ、ラストのアラゴルンのセリフが、なんだかグッっとこなかった。あんなんだったっけ?

 なんだか途中であくびが出たり、時間が気になったりした。やっぱ長いよ3時間。吹き替え版のせいかな〜、なんか緊張感に欠けた。映像は確かに綺麗・・・・・・いや、きったないぞ。吉祥寺の映画館で観たんだが、映画ってこんなに映像汚かったっけ? 音声は迫力あるけどさ。フィルム廻せば廻すほど汚くなるのかな?
 DVDまで待ってればよかった。
 サウロン、なんかアホだ。
 ウルク・ハイ軍団だったのね。

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■2002年3月17日 『反則王』
2000年韓国 監督 キム・ジウン
出演 ソン・ガンホ、チャン・ジニョン、パク・サンミョン、チャン・ハンソン、キム・スロ、シン・グ、ジョン・ウンイン、イ・ウォンジョン

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★☆☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★☆☆☆

『反則王』を観た。何故か韓国のプロレス映画。力道山と猪木の魂がここに! ・・・・・・なかった!
 ダメ銀行員の主人公は、上司のヘッドロックから脱出する方法を学ぶためにプロレスを習おうとするが、なりゆきでプロレスラーとしてデビューしてしまう。しかも反則しまくりの反則王として。同僚の女の子にフられた主人公は、反則王として素晴らしい試合をするのであった。そしてラスト、上司との決闘。

 またソン・ガンホである。しかも主人公である。更に、ダメキャラである。アクションシーン、ガッツンガッツンである。プロレスしちゃうのである。・・・・・・いや、マジですっげーな、この人って。なんでもOKかい。
 主人公のダメっぷりがスゴイ。遅刻常習犯、契約をひとつもとれない、上司にいじめられる、好きな女の子にちょっかい出して嫌われる、ヤンキー少年ズにからまれて走って逃げる。でも全然へこたれない。さすがに告白してフられたときはヘコんでいたが。
 それにしても懲りない男だ。精神的にタフなんだが、ダメっぷりがタフなんだから手におえない。とってもイカスキャラだ。

 プロレスシーンは、ソン・ガンホ本人が演じており、迫力もリアリティもないが、それなりに技を出したりして素晴らしい。全体的にコミカルではあるけれど、バク転、ドロップキックなんかを出し、しっかり相手の技を受けていたりする。んだが、なにしろ実力がないので”反則王”なので、主な攻撃は、ぎこちない反則技ばっかりなんだが。観客にすらバレバレの。
 でも、”空手チョップ”は韓国でも”カラテチョップ”なのだが、”ウルトラタイガーマスク”とか、”ウルトラパワーボンボン”とか、ネーミングセンスはサイアクだ。
 しかも観客全然入っていない。レスラーもしょぼい(本物の韓国レスラーたちなのかな?)。ジュニアっつーか貧弱で、日本のDDT以下だ。どうも日本で試合するのが名誉らしい(それが例えIWAでも)が、これもリアルな話なんだろうか。何故か主人公はWWFの試合(ストーンコールドVSケインか?)のビデオ観ていたけど。
 韓国のプロレス事情がわかって寂しくなった。どうにも子供だましの見世物だ。どう責任取ってくれるんだ、大木金太郎。

 ラストシーン。上司と決闘をする主人公。勢いよく走り寄る途中でコケて終劇。
 人間そー簡単には変わりません。キャラクター、舞台設定、ギャグ、全てがコテコテのおバカ映画でした。
 日本じゃここまでおもろい映画は作れないかなー。

 ってゆーかそのマスク、全然”タイガー”じゃないぞ。

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■2002年3月17日 『レザボア・ドッグス』
1992年米 製作総指揮 リチャード・N・グラッドスタイン、ロンナ・B・ウォーレス、モンテ・ヘルマン 監督 クエンティン・タランティーノ
出演 ハーベイ・カイテル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、クリス・ペン、スティーブ・ブシェーミ、ローレンス・ティアニー、カーク・バルツ、エディ・バンカー、クエンティン・タランティーノ

全体:★★★★☆ ストーリー:★★★★☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★☆☆

『レザボア・ドッグス』を観た。クエンティン・タランティーノ監督デビュー作。直訳すると”犬達の薀蓄”。違うかな?
 宝石強盗をする為に集まった6人のプロの強盗たち。名前や素性を知らせず、色のコードネームで呼び合う。だが、完璧な筈の計画が失敗。集合場所の倉庫に集まるが、裏切り者がいるという不信感に、殺しあって全滅してしまう。

 とにかく喋り捲る。モウレツに喋りまくって喋りまくる。喋りがこの映画の全てだ。これがまた痛快。
 観終わったあと、シーンの場所が物凄い少ないことに気づく。約5割が倉庫。あとはレストランとか狭い事務所とか車の中とか誰かの部屋とか。派手でバイオレンスな印象を受けるのだが、ほとんど倉庫で演じられたことだけだ。まるで舞台演劇。
 ストーリーはどうということはなく、時間軸に逆らった回想シーンが、ポップに挿入されるタランティーノ節。全体的にクール、っつーかコミカルでポップだと思った。血だらけだし耳とか削がれちゃうけど。
 ・・・・・・他には特に書くことないな(-_-;)。

 あきらかに”真面目な映画”じゃなくって”不真面目な映画”であり、マンガ的な映画だ。
 「パルプ・フィクション」の方が色々と凝っていて面白いけど、この作品もなかなか良かった。
 でもジョン・ウー未経験なんだよな、オレ。

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■2002年3月16日 『JSA』
2000年韓国 監督 パク・チャヌク
出演 ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、キム・テウ、シン・ハギュン

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★☆☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★☆☆

『JSA』を観た。JSAとは”Joint Security Area”。つまり韓国と北朝鮮の境界区域。
 韓国と北朝鮮の境の橋。北朝鮮側の建物で、二人の北朝鮮兵士が韓国の兵士に銃殺される事件が起こる。中立国スイスから派遣された女性調査官は事件の真相を探るが、北朝鮮側と韓国側の言い分がまったく噛み合わない。捜査を進めると真相が明らかになるが、韓国の兵士は自殺してしまう。

 う〜ん、微妙。はっきりと「シュリ」の方が面白かったと思う。興行成績自体は「JSA」のが上らしいけど。
 衝撃の真相。「オナラがくさかったのでドアを開けたんです!」・・・・・・こりゃ衝撃だわいΣ(゚Д゚;。
 国境を越えた”男の友情”。っつーか、”ともだちんこ”。非常に子供っぽい、無邪気で”ともだちんこ”な関係を続けてしまったという罪。禁断の”ともだちんこ”。そして、オナラがくさかったのでドアを開けたら上官が立っていた。銃声。
 とってもマターリとしていただけに、事件自体の緊張感が中途半端で、しかもオナラで殺人劇だ。どうにも戸惑う。
 んだが、深いっちゃー深い。ラストシーン。女性調査官の気軽な言葉。間違ったことを思い込んでいたことに気づいてしまった主人公。ピストルをくわえて引き金を引く。
 友情を育みながらも、北朝鮮と韓国の決して交わることが無い信念。「南に来たら、いくらでもそのチョコパイが食べられるぞ」「オレは北でこのチョコパイを食べたいんだ!」この辺の描写は、確かにリアルで緊張感もある。あくまで南からみた北の表現なんだろうけども。
 観終わったあと、最初から観直してしまった。気づかなかったオレがバカなのだが、伏線とかえらい張ってあった。

 中立国スイスから派遣された女性調査官。捜査を進めて真相に至る。作品的に必要なキャラなのだが、存在自体を否定したい。いらないよ、コイツ。なんかムカつくし。コイツのせいで話が台無しな気がする。
 主人公。韓国の兵士。どう見ても爆笑問題の太田光だ。
 準主人公。北朝鮮の兵士。ソン・ガンホ。またおまえかい。韓国映画のほとんど全てに出演してるんじゃないだろーか。

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■2002年3月7日 『ボーンコレクター』
1999年米 製作総指揮 マイケル・クローウィッター、ダン・ジンクス 監督 フィリップ・ノイス
出演 デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリー、クイーン・ラティファ、マイケル・ルーカー、マイク・マクグローン

全体:★☆☆☆☆ ストーリー:★☆☆☆☆ キャラクター:★★★☆☆ 映像:★★☆☆☆

『ボーンコレクター』を観た。直訳すると「骨収集人」。
 全身麻痺(両肩から上と右手の人差し指だけ稼動)で寝たきりになっている黒人の刑事が主人公。まさかのアームチェアディティクティヴ(安楽椅子探偵)。準主人公の不遇なポリス女は、未成年更生方面への転勤がやっと叶ったのだが、殺人現場を発見し、うまく証拠物件をおさえたことで、主人公に気に入られてしまって、無理やり事件の捜査に加わることに。第二第三の殺人事件が起こる。不遇なポリス女に現場の検察を無理やり行わせる主人公。残されたヒントをもとに、推理で犯行現場を特定するが、ギリギリ間に合わない主人公。第四の犯行後、主人公は犯人に狙われる。不遇なポリス女がキリギリ間に合って犯人を射殺。メリークリスマス。

 物凄く疑問。オレはどこでこの作品の噂を聞いたのだったろうか。確か良質の作品、サイコホラー、そう聞いていた。・・・・・・勘違いだったかなあ。ちゃんと作ってはいるけれども、くっだらない映画だった。なんとなくチグハグな感じだし。
 ただの犯罪もの。殺人は残酷・・・・・・でもないよなあ。生きたまま人間の骨を奪い去る猟奇殺人・・・・・・なんかじゃなく、ただのモノマネ殺人。昔の猟奇ものの本を真似て行った、っつーことだった。なんじゃそりゃ。かなりガックリ。推理も科学的分析をもとに行ってはいるが、どうかと思う。殺人の動機もアホらしい。
 犯人は、序盤でちょいっと出ただけの男。ヒントは「わりと有名な役者なので、ちょい役な訳がない」というものらしい。もうアホかと。バカかと。監督を問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
 主人公とポリス女のロマ〜ンスも、必要あるのか? ポリス女のカレシの存在価値は、1カットだけかい。だいいちポリス女の設定が、”わかりやすい「羊たちの沈黙」のクラリス”みたいでなんだか萎える。
 観終わった後、植物人間になった夢を観た。犯罪やストーリーよりも、主人公の苦悩の方がインパクトがあった、っつーことか。

 準主人公のポリス女。誰だっけ。どっかで観た女優だな〜、と、観ながら気になる。あ! きっとシガーニー・ウィーバーだ! ・・・・・・って、こんなに華奢だっけ。もっとマッチョだったよーな。だいいち、年齢は・・・・・・。
 とか思ってビデオを返しにいったら、背後に「トゥームレイダー」の立て看板が。うお! アンジェリーナじゃん! (ごめん)

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■2002年3月6日 『ロミオ・マスト・ダイ』
2000年米 製作総指揮 ダン・クラッチオロ  監督 アンジェイ・バートコウィアク
出演 ジェット・リー、アリーヤ、イザイア・ワシントン、ラッセル・ウォン、DMX、デルロイ・リンド

全体:★★☆☆☆ ストーリー:★★☆☆☆ キャラクター:★★★☆☆ 映像:★★☆☆☆

『ロミオ・マスト・ダイ』を観た。ジェット・リー主演、「マトリックス」の進化系アクション映画。
 アメリカに居る弟が殺されたことを知ったジェット・リーは、あっさりと香港の刑務所を抜け出して、そのまま飛行機でアメリカに行く。NFL招致のために土地を手に入れようとする、アメリカヤクザと中国ヤクザ。中国ヤクザのボスがジェット・リーの親父。偶然から、アメリカヤクザのボスの娘と親しくなるジェット・リー。アメリカヤクザのボスの息子も殺され、アメリカヤクザと中国ヤクザの仲が緊張する。足を洗おうとしていたアメリカヤクザのボス。それをあざ笑うアメリカヤクザのボスの部下。実はアメリカヤクザのボスの部下と中国ヤクザは手を組んでいた。怒るジェット・リー。親友と戦って勝つ。親父は自殺に追い込む。
 殺人後、アメリカヤクザのボスの娘と一緒に、平気でパトカー&ポリス軍団の横を通り過ぎる。

 完全に予測可能なストーリー。ジェット・リーの、「オシャレなジャキー・チェン映画」。
 ジェット・リーのアクションも、わりと少な目。”「マトリックス」の進化系アクション”とはいえ、やはりワイヤーアクションは不自然過ぎると迫力が無い。空中キックは腰が入ってないので効きそうにない。力が入っていない。打撃は作用反作用の原理だ。
 必殺技が決まるとレントゲン写真になるのが、「北斗の拳」か「モータルコンバット」的でオモロだったが。
 意外に黒人女優のヒロインが可愛かった。ジェット・リーは、やっぱアメリカが舞台だと子供みたいだ。

 作り的には、ちゃんと作っている作品。家族愛も恋愛も無理なく自然だ。ただ、ヤバイ仕事でヤバイことやってるのに、緊張感が全然無い。キャラがみんなオモロ系かまったり系だからか。
 それにしても、主人公。簡単に脱獄しちゃうし、飛行機乗れちゃうし(パスポートは? 検問は?)、女は殴れないとか言って、ヒロインを武器にして女の敵を殺しちゃうし(殺させちゃったよ!)、車を数台盗んでるし、何台も車にぶつけてるし、カーチェイスで道路交通法違反しまくりだし、人の家に不法侵入しまくりだし、殺人も自殺教唆もしちゃう。コイツかなり極悪人なんだけど。でも絶対に捕まらない。まるで警察には彼が見えていないようだ。物凄く不思議。
 この辺が面白味なのかな。なんでやねん! ってトコが。

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■2002年3月4日 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』
2000年米 製作総指揮 ジョエル・シルバー  監督 コートニー・ソロモン
出演 ソーラ・バーチ、リチャード・オブライエン、ジェレミー・アイアンズ、マーロン・ウェイアンズ、ゾーイ・マクレラン

全体:☆☆☆☆☆ ストーリー:☆☆☆☆☆ キャラクター:☆☆☆☆☆ 映像:★★★☆☆

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を観た。テーブルトークRPGの最高峰「Dungeons&Dragons」の映画化。
 メイジ(魔法使い)が貴族という世界で、王女は「人類は平等」だと言って革命を起こすつもり。だが評議会(全員メイジ)で全員に反対されて困る。宰相は悪いヤツで、王女の持つゴールドドラゴンを操る杖を狙う。
 シーフの主人公は、シーフの相棒(途中で死ぬ)と魔法大学に盗みに入り、騒動に巻き込まれる。魔法大学の助手の魔法使い(巨乳)、街中で知り合ったドワーフ、王女の部下のエルフ(ダークエルフ?)とともに、レッドドラゴンを操る杖を探しに行く。
 クライマックス。ゴールドドラゴンに乗り、ゴールドドラゴン軍団で自分の国を攻める王女。主人公は悪の宰相をやっつける。

 説明して欲しい。どこが「D&D」なんだ?! ここまで良いトコの無い映画も珍しい。
 だいたいなんだよ王女。民主主義的に評議会開いて決裂すると、ドラゴンに乗って攻めてくるんかい。トンデモな暴君だな、王女。ブサイクだし演義ヘタクソだし。
 ドラゴンはやたら出てくるが、爬虫類か恐竜扱い。知能もナシ。ゴールドドラゴンよかレッドドラゴンのが強いし。
 ダンジョンに至っては、2つ出てくるがどちらも方眼紙で10マスくらいの一直線。試練のダンジョンのトラップはまあまあだったけど、たった3個の仕掛けじゃん。っつーか、ダンジョンっていうのか、コレ。
 わけのわからない紫(しかも三つ目)とか緑のデミヒューマンは出るし、オークだかリザードマンだかわからんやつらは居るし、酒場とか市場のシーンなんか、宇宙人いっぱいのスターウォーズみたいな感じ。この監督、剣と魔法のファンタジーを理解していないか、まったく知らないんじゃないだろうか。すっげーやっつけ仕事。
 ビボルダ−(何故か警備隊の一員)が出たり、セリフで「D&D」の設定を喋ったりしているんだが、映像的には”らしさ”は皆無。
 ドラゴン軍団の空中戦はなかなかのもんだけど、こんなの「D&D」じゃありえない。ドラゴンは兵器でも乗り物でもないぞ。

 この映画の最大の敵は”退屈”。主人公パーティーは、最後までこの敵を退治することは出来なかった。
 役者のオーラが全然感じられなかったのが凄かった(1名除く)。この人たち、シロウトですか?

 ・・・・・・実は三部作の一作目だという噂があるんだが。お、恐ろしくて昼も眠れないΣ(;;´Д`) 。

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■2002年3月1日 『メキシカン』
2001年米 製作総指揮 クリストファー・ボール、アーロン・ライダー 監督 ゴア・バービンスキー
出演 ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、ジェームズ・ガンドルフィーニ、デビッド・クラムホルツ

全体:★★★☆☆ ストーリー:★★☆☆☆ キャラクター:★★★☆☆ 映像:★★★☆☆

『メキシカン』を観た。ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツの共演が話題を読んだロマンティック・コメディ。
 伝説の銃”メキシカン”。ブラピは組織の任務でメキシコに”メキシカン”を受け取りに行くが、アホなドジをふむ。一方その頃、ジュリア・ロバーツは、組織で働くブラピに愛想を尽かして、独りでラスベガスを目指す。ブラピの逃亡を防ぐ為に、組織の殺し屋に捕まってしまうジュリア・ロバーツ。ブラピはメキシコでついてない。打ち解けあい、”真実の愛”について語り合うジュリア・ロバーツとホモの殺し屋。やっとジュリア・ロバーツと再会したブラピは、ホモの殺し屋を殺害。なんとか”メキシカン”を届けたブラピ。ひと悶着あって、なんとなく二人はうまくいっておしまい。

 何故か純愛ラヴアクション映画だと勘違いしていた。おもいっきりラヴコメディ。ブラピのアホアホっぷりがオモロ。
 肝心の”メキシカン”という伝説の銃のくだりが、はっきりいってどうでもよ過ぎ。あ・そ。って感じ。それよかジュリア・ロバーツと旅をともにしていたホモの殺し屋との”真実の愛とは?”談義の部分がメインだったりする。
 そのホモの殺し屋を、あっさり銃殺しちゃうブラピ。やっぱし”友人”よか”恋人”を選ぶもんなのかのう、オンナは。なんとなく納得いかない。旅で知り合った、とことん語り合った友を殺されたのに、ラストはブラピとラヴラヴ。
 そーゆーストーリーだからか。

 思っていたよりオモロかった。最近ブラピの映画はサイアクにつまらん(最近の「オーシャンズ11」もサイアクらしいし)、とか思ってたので、予想よか良かった。評判は悪いみたいだけど。
 まぁまぁな映画。

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■2002年2月28日 『漂流街 THE HAZARD CITY』
2000年日本 監督 三池崇史
出演 TEAH、ミシェル・リー、及川光博、吉川晃司、柄本明、野村祐人、奥野敦士、麿赤兒、大杉漣

全体:★☆☆☆☆ ストーリー:☆☆☆☆☆ キャラクター:★★☆☆☆ 映像:★☆☆☆☆

『漂流街 THE HAZARD CITY』を観た。馳星周原作の無国籍バイオレンス。でも原作完全シカト映画らしい。
 ブラジル人の主人公が中国人の恋人と国外逃亡したいができず、中国人マフィアやヤクザに追われて友人を散々殺された挙句、ヤクザをブッ殺して終わり。と見せかけて、主人公射殺されて終り。エンディングでは、生き残った中国マフィアの部下とヤクザのチンピラが愛を育む。全体的に意味不明。というか、解りたいとも思わない。

 三池崇史監督ということで期待していたんだが、ちょっとイかしたダメ映画だった。クソ映画ではないとは思うが。
 考えちゃダメ。逃亡資金180万円を手に入れる為に、中国マフィアの事務所を襲撃するんだが、何故か拳銃やショットガンや手投弾は余裕で持っているとか。ヘリを強奪して強制送還のバスを襲撃しても、指名手配されずに楽々沖縄まで行けたり。冒頭で何故か全裸になったり。きりが無い。
 明らかにメキシコとかアメリカっぽい荒野の公道を「埼玉県」とかやっちゃったりとか、全然関係ないとこでCG使ったりとか、観てるだけでなんにもしない警察とか、デタラメな部分とごちゃ混ぜになって、もうどーでもいいや、って気分にさせてくれる。
 キャラクターは、吉川晃司のヤクザと及川光博(ミッチー)の中国マフィア以外は全然つまらんかったけど。

 とにかく、味のうっすいカップラーメン。スープを入れないお湯だけのカップラーメン。具はたくさん。そんな感じの映画。
 ・・・・・・映画、って言っていいのか、コレ?

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■2002年2月23日 『The Lord of the Rings<The Fellowship of the Ring>』
2001年米=ニュージーランド 製作総指揮 マーク・オードスキー 監督 ピーター・ジャクソン
出演 イライジャ・ウッド、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、ショーン・アスティン、イアン・マッケラン、イアン・ホルム、ビゴ・モーテンセン、オーランド・ブルーム、リブ・タイラー、クリストファー・リー、ケイト・ブランシェット、ショーン・ビーン、ジョン・リス・デイビス、アンディ・サーキス、ヒューゴ・ウィービング、マートン・ソーカス

全体:★★★★★ ストーリー:★★★★★ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★★★

『ロード・オブ・ザ・リング<旅の仲間>』を観た。噂の超大作、指輪物語第一部。呑んだ帰りに先行ロードショーで。
 冥王サウロンの指輪をホビットたちが捨てに行く話。一言で言うとこんなもんだが、これが約3時間X3本だか5本だか。
 第一部は、主人公のホビット、フロド・バギンズが、養父のビルボから指輪を受け取り、サウロンが復活したらしいので、魔術師ガンダウルフと共に旅に出るが、黒い騎士とかオークとかに襲われてタイヘン! 人間、エルフ、ドワーフの仲間が増え、9人で旅に出たけど指輪の魔力がキツくってタイヘン! 敵がえらい凶悪でタイヘン! ガンダウルフが死んじゃってタイヘン! 仲間になった人間が指輪の魔力にやられちゃって、襲ってきたりしてタイヘン! 友達のホビットがオークにさらわれちゃってタイヘン! そんな感じ。フロドは従者のサムと二人きりで旅を続ける。つづく。

 とにかく時間経過がわかんない。感覚的に3日くらいかなーとか思ってたら、本1冊書きあがるくらい時間が経ってたり。えらくツライキビシイ長い旅をしているんだろうけど、感覚的にはすぐに目的地に着いちゃう感じ。苦労感がイマイチ。
 っつーか、かなりはしょってるので意味不明な場面も多い。中盤のエルフのオバチャンなんか、アレではただのサイコババァだ。エピソードもごっそりカット。フロドとサムの関係さえ説明されていない(お蔭でラストが意味不明かも)。
 まー、原作もんの宿命なんだろーけど。あれだけの量の物語を、たった3時間に押し込められるわけが無い。だいぶシーンカットされてるだろうし。第一部も上下に分けたら調度よかったかも知れない。
 でも、3時間はあっという間だった。こっちも感覚的には30分くらい。えらい充実した。

 はっきり言って、かなり面白い。もう、しょっぱなのツカミからしてグッ! っときた。冥王サウロン、チョーカッコイイ!(「蒼天航路」の呂布みたい) ・・・・・・見方によっては、ちょっとダッサイかも知れないけど。
 上から飛ぶように流れる圧倒的な中つ国の情景も、とにかく圧巻でスゲエ! 美しいホビット庄、エルフの都市、バカデカ広いダンジョン、サルマンの塔。オークの軍勢もゴッツイスゲエ。そして見慣れた(懐かしい)指輪文字。
 ガンダウルフも味出しててすっげーイイ! キャスティング最高だね! ホビットも足の甲に毛が生えてて完全にホビットだし(フロドは美形過ぎなよーな気もするが)、エルフはエルフっぽいし、アラゴルンはとてもエラが気になった。む。なんか気になったのだ。そんなにイイオトコか、アレ? 馳夫さんじゃなくってストライダーだし。
 ゴクリがなー。ゴラムだって。訳し方なんだろうけど、「ゴクリゴクリ」で覚えてたのにゴラムとか言われてもなー。ウルク・ハイも、「オレら戦闘種族ウルク・ハイなのヨ!」とか叫ぶバカっぽさがなくって、なんかカッコイイ。つーかホラー系。監督がそうだからなんだけど、モンスターはホラー系だ。トロルもコエー。

 説明不足、戦闘シーンが長いなど、100点満点じゃないけど、あと2〜3回くらい映画館で見たい作品。DVDが夏くらいに早くも出るらしいので、即買い決定だ!
 っつーか1年も待てねー! 原作読もう!

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■2002年1月20日 『PLANET OF THE APES(猿の惑星)』
2001年米 製作総指揮 ラルフ・ウィンター 監督 ティム・バートン
出演 マーク・ウォールバーグ、ティム・ロス、ヘレナ・ボナム・カーター、マイケル・クラーク・ダンカン、エステラ・ウォーレン、ポール・ジアマッティ

全体:★☆☆☆☆ ストーリー:★★☆☆☆ キャラクター:☆☆☆☆☆ 映像:★★★★☆

『PLANET OF THE APES(猿の惑星)』を観た。奇才ティム・バートン監督。旧「猿の惑星」リ・イマジネーション作品。
 磁気嵐を発見したので、教育中のエテ公を宇宙ポッドに乗せて放出したらどっか行っちゃったので、主人公がこっそり宇宙ポッドで助けに行ったら磁気嵐にぶつかってテレポート。猿が支配するの惑星に不時着。なんだかんだあって、自分が助かる為に猿や現地人を利用し、うまいこと脱出して地球に帰れたの? って作品。

 今年初のクソ映画。ディスカバリーチャンネルの「猿人間の文化と生態系」って番組みたいな感じ。
 主人公の自己中心的な行動が赦せない。助かるとなったら、協力者全員放って脱出しやがるし。
 だいいち、なんでこんな地味でぱっとしない主人公に協力しようなんて思うのか。現地人に紛れても、全然目立たないのに、なんでサルはヤツに注目したのか。ストーリーの為か。
 猿に支配されている人間も、訳わかんない。喋れんじゃん。馬に乗れんじゃん。獣扱い、つーかただの奴隷だ。

 映像的にも、顔面アップやバストアップが多用されていて、とにかく画面が狭い。そして状況把握がさっぱりできない。
 サルの街がどのくらいの規模か、街の周りは? 今主人公のいる場所は? さっぱりわからない。シロウトくさいカメラアングルばっかりで、気持ち悪くなる。

 オチ、つーか、映画と分離したところでストーリーを見れば、わりと良質だと思う。本はいい感じだ。
 サルのメイクは凄かったし、サルの動きも凄かった。でも、こんなの映画じゃない。

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■2002年1月13日 『シュレック』
2001年米 製作総指揮 ペニー・フィンケルマン・コックス、サンドラ・ラビンズ、スティーブン・スピルバーグ 監督 アンドリュー・アダムソン、ビッキー・ジェンソン
出演 浜田雅功、藤原紀香、山寺宏一、伊武雅刀 (日本語吹き替え版)

全体:★★★★☆ ストーリー:★★★☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★★☆

『シュレック』を観た。映画館で。しかも立ち見で。更に日本語吹き替え版で。
 バケモノのシュレックが、喋るロバと共にお姫様を助けてどーにかなるお話。
 すごく綺麗なCGアニメーション。もはやこの程度では誰もなーもいわんと思うが、なかなかクオリティは高かった。お姫様かわいかった。

 狭い劇場で立ち見だったんだけど(オレだけ)、90分間一気に観れたので、全然疲れなかった(トイレに出て行くヒトが約2名いて気になったが)。
 とにかく喋り捲るロバ。ちょっとロンリーでモウレツに不潔だがけっこ優しいシュレック。裏があったお姫様。ラストはちょっと複雑な気持ちになった(笑)が、キャラクター全員が生きていて、うまく纏まったおもしろい作品だ。
 でも「ひとは見かけじゃない、中身なんだ!」っつーテーマだとしたら、もっとカッコイイ登場人物とか出さないとダメだろう。ブサイクとダメ人間しか出てこない。お姫様はかわいいけど。
 やっぱお子様向け(つーか家族向け)なのかな。おもしろかったけど、薄い感慨だ。

 それにしても日本語吹き替え版、オレ的にはかなりよかった。浜ちゃん、山ちゃん、藤原紀香、伊武雅刀。かなりよかったんじゃないだろーか。
 でも同じ仕事やっておきながら、マイク・マイヤーズやキャメロン・ディアスに比べると、かなりギャラ低いだろうな。

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■2002年1月6日 『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』
2001年米 製作総指揮 ボブ・ダクセイ、ドン・ゼッフェル 監督 スティーブン・ソマーズ
出演 ブレンダン・フレイザー、レイチェル・ワイズ、ジョン・ハンナ、フレディ・ボース、アーノルド・ボスルー、オーディド・フェール、ザ・ロック

全体:★★★★☆ ストーリー:★★☆☆☆ キャラクター:★★★★☆ 映像:★★★☆☆

『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』を観た。前作がけっこーオモロかったので、期待。
 前作で結ばれたナイスガイと遺跡オタクの夫婦とその息子+嫁のダメ兄貴が、蘇った超能力司祭・イムホテップと戦い、エジプトの遺跡で大暴れする映画。前世の記憶とかが入り乱れ、死んだり復活したりで、もーめたくた。
 確かに前作観てないと面白みが減るんだが、前作観てからけっこ時間経ってるのでうろ覚え。大英博物館の館長って、前作で出てたっけ?
 期待していたWWFみんなのチャンピオン・ロック様も、けっこ出番少ない。たったあれだけで数ヶ月も休んでたんかい。

 相変わらず、なーも考えないで観れるどたばた映画でオモロかったのだが、前作のと比べてどーか。ん〜〜、ちょっとテンションダウンしてるかなー。主人公が夫婦になっちゃってラヴラヴ全開になっちゃってるし。息子はいい味だしてるとは思うが、あんな両親持ってちとかわいそうだ。
 小野伸二(イムホテップ)が、猛烈な最強っぷりを見せ付けてくれるが、こっちもモトカノを復活させてラヴラヴなので(前回あれだけ苦労して失敗したのに)、けっこまったりと話は進む。前回程危機感がない。
 前世の因縁とか出してきて、いろいろ広がってきちゃった感じ。けっこーファンタジーしてる。
 CG多用なんだが、ラスボスはなんかPS2のRPGで出てきそうなくらいのクオリティだったよーな。
 ラストでダメ兄貴が、またしてもキーアイテムを拾ってた。確実に3があるな。次の敵は神か悪魔か。期待。
 でも原題「マミー」なんだよな。

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