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革のツナギ着てました

2008年2月14日 木曜日
この記事の所要時間: 約 6分32秒

POLICE  東京ドームキターッ!!!!

 というわけで、2008年2月13日水曜日、THE POLICEのライブに行ってきましたZE!
 正直、チケット買った時点で満足しちゃって当日ライブがあることを忘れるんじゃないかと危惧してたんですが(経験あり)、大丈夫でした。朝からiPod touchでTHE POLICEの曲を聴きまくって事前準備バッチリです。

 17時開場、19時30分開演、ってことで、18時くらいに丸ノ内線後楽園駅に到着しました。
 すんごい寒いというか空気が冷たい。でも胸はワクワク。心ウキウキ。
 寒いんならとっとと中に入ればいいのに、後楽園ホールの方まで歩いてみたら、グッズ売り場を発見。
 しかし、さっそく並んで警察グッズをガッポリと買おうと思ったのに、サイフがガス欠気味。THE POLICEファンには意味がわかりTHE POLICEを知らなければ知らないで見過ごせるようなかっちょいいデザインのニット帽があったんですけど、買えませんでした。はうん。ギリギリでプログラムだけ買えました。
 ていうか、プログラムを1部買うだけに10分くらい並んだんですが、東京ドームの中にもグッズ売り場はありました。しかも空いてました。ぎゃふん。

 ドームの中に入り、まだ開演まで時間があると思って喫煙者隔離部屋でたばこを吸ってたら、急に曲が流れてきてびっくり。慌てて客席に向かうと、前座のフィクション・プレインが演ってました。
 フィクション・プレインは、スティングの息子ジョー・サムナーが率いているトリオのバンドです。ジョーが予想以上に父親似で笑ってしまいました。あと、カタコトでけっこー日本語喋ってました。
 構成も親父のバンドTHE POLICEと同じでしたが、音楽性は違ってて、ハードロックバンドがやるバラードっぽい曲ばっかみたいな感じでした。
 うーん。ちょっとCD欲しいとは思えないかなー。

 ステージの前方にずらーっと並ぶ30,000円もしたアリーナ席は、当然のようにパイプ椅子でした。30,000円も出してパイプ椅子かよ、とか思ったんですが、どうせ演奏中は立つのでどーでもいいなと思い直しました。
 それよか、今日は独りです。
 孤独です。
 孤独のメッセージです。Message In A Bottleです。
 左右に座ってる人たちが思いっ切り盛り上がってたら寂しいなあ、とか考えてたんですが、やはり右隣はサラリーマンのグループ。ちょっと老年入ってるひともいて、昔から好きだったんだなーオーラが出てました。楽しそう。
 左隣は、女性でした。なんか彼女は孤独そうでした。携帯カチカチやってました。孤独のメッセージです。Message In A Bottleです。
 なんとなく、微妙な空気でした。額に縦線が降りました。
 無言のまま、孤独に開演を待ちます。

 そして、ついに始まりました。
 いきなりMessage In A Bottleからだったので、吹きました。なにか胸に突き刺さってきます。最初はnext to youかと思ったのに、なんという的確な選曲。
 出てきたTHE POLICEのメンバーは、普段着でした。
 当然ですが、20年前より老けてます。スティング56歳。スチュワート・コープランド55歳。アンディ・サマーズに至っては、なんと65歳でキース・リチャーズより年上です。
 はっきりいいまして、老年バンドです。
 それなのに、すんごいパワフルです。
 ぶっちゃけアンディ・サマーズのことを心配してたんですが、こりゃあバリバリの現役ですよ。むしろテクニックとか上達してますよ。えらいハッスルしてました。
 スチュワート・コープランドの妙技も、ナマで見れました。やっぱスゲーよこのひと。もはや人間業じゃない。それに、やたら楽しそう。
 スティングは、若干気難しい親父的な感じがしました。声を枯らしたのか、MCのときは声が低かったです。歌では高音に戻ってましたが。
 THE POLICEのステージは、これだけドデカイ会場でも、基本的にコーラスやサポートメンバーが皆無で3人だけ。THE POLICEのTHE POLICEとしてのこだわりです。スティングのベースが腹に響き、アンディ・サマーズのギターが空気を切り裂き、スチュワート・コープランドのドラムが身体を揺らします。間違いなく、THE POLICEの音です。
 いくらアリーナ席とはいえ、前から2ブロック目なので、肉眼では表情までは見れませんが、姿は15センチくらいには見えます。動きと音にずれもありません(東京ドームの外野席だと距離のせいでずれまくる)。大きなスクリーンがステージの後ろにあり、メンバーを見ながら拡大映像もリアルタイムで見れるという親切セットだったので、とてもTHE POLICEを満喫できました。
 いやあ。
 まさか、本物を見ることができるとは。
 ナマスティングです。ナマスチュワート・コープランドです。ナマアンディ・サマーズです。
 おそらく、本物を肉眼で見るのは最初で最後でしょう。
 感動です。
 感無量です。
 20年前の自分に自慢してやりたいです。
 すげー。
 マジすげー!
 生きてて良かった!!

POLICE  携帯とかなら写真撮影OKだったもよう。もっと撮っておけばよかった。でもノリが途切れるというか、ぶっちゃけ写真なんか撮ってる場合じゃなかったです。

 曲目は、こんな感じでした。
01 Message In A Bottle
02 Synnchronicity II
03 Walking On The Moon
04 Voices Inside My Head ? When The World Is Runnming Down
05 Don’t Stand So Close To Me
06 Driven To Tears
07 Hole In My Life
08 Every Little Thing She Does Is Magic
09 Wrapped Around Your Finger
10 De Do Do Do, De Da Da Da
11 Invisible Sun
12 Walking in your footsteps
13 Can’t Stand Losng You ? Reggatta De Blanc
14 Roxanne
休憩
15 King Of Pain
16 So Lonely
17 Every Breath You Take
アンコール
18 next to you

 アンコール前のアンディ・サマーズの動きが、とても面白かったです。やるなあ、おじいちゃん。
 それにしても、約2時間があっという間でした。
 もうおしまいなの? って感じでした。アンコールも1曲だけだったんで、寂しかった。
 個人的には「Synnchronicity I」が聴きたかったんですが、大好きなアルバム「Synnchronicity」から5曲も演ってくれたのでいいです。
 ていうか、全部良い曲ですよ!
 サイコーですよ!
 孤独のせいか、隣と身体が当たるのに気を使ったり、立ち位置を確認したり、変な声出してないか気になったり、なにこいつとか思われてないだろうかとか気にしたりと、微妙に会場と一体化できなかったんですけど、すげー楽しかったです!
 あ。
 そういえば、同じブロックにふつーに竹中直人がきてました。なんか革のツナギ着てました。

POLICE  これがアリーナ席の特典。日本公演のTシャツ入ってました。
 でもこれ、特典があることは知ってたんですけど、どこで配ってるのかわからず(アナウンスもない)、隣に座ってたサラリーマン組が話してたのを盗み聞いて、やっと手に入れることができました。
 忘れてたり知らなかったりで、入手できなかったひととか多かったんじゃないかなー。

ひとりで行ってきます

2007年11月15日 木曜日
この記事の所要時間: 約 4分50秒

 THE POLICEというバンドを知っていますでしょうか。
 1977年に結成し、80年代前半に、けっこー人気があったイギリスのバンドです。
 スティングという名前くらいは、聞いたことがあるひともいると思います。
 ガンダム的にいいますと、「機動戦士Ζガンダム」で永野護がデザインした、ヤザン・ケーブルのモデルがスティングです。
 ぶっちゃけ、洋楽を聴き始めたときには、THE POLICEはもう解散してました。むしろスティングの「Fortress Around Your Heart」を聴いてスティングに惚れてそこからTHE POLICEに辿り着いたという感じでした。「The Dream of the Blue Turtles」は、今でも最強の名盤です。
 THE POLICEは、パンクとレゲエの融合的なサウンドで、なんかこう、好き勝手やってる雰囲気が好きでした。レンタル屋さんでレコードを借りてきて、カセットテープにダビングして聴きまくってました。アルバム「Synchronicity」は、昔買ったCDをなくしてしまい、買い直したくらいです。
 スティングの声やビジュアル、アンディ・サマーズのいい加減なギターの音色も好きですが、なんといってもスチュワート・コープランドのスティック捌きは壮絶を極めてました。彼は人間じゃないのかも知れない。そう思えるくらい強烈でした。
 でもまあ、派手さはなかったです。
 わりと通好みな地味目のバンドだったよーな気がします。

 1984年の解散から、約20年。
 彼らは再結成しました。
 1986年に再結成したときは、結局喧嘩別れして焼き直しの1曲だけ作って終わっちゃいましたけど、今度はしっかりと再結成してくれました。
 ギターのアンディ・サマーズは、もう還暦迎えちゃってるおじいちゃんですが、思い切って再結成してくれました。
 再結成ツアーで、世界中を回っています。

 で、日本公演もやってくれます。
 京セラドーム大阪と、東京ドーム。

 ――東京。

 ええ。
 これは。
 行くしかないでしょう!

 というわけで、@ぴあのプレリザーブに申し込んでみました。
 ノリノリのイケイケです。
 しかし、プレリザーブには、以前からライブとかお笑いとか演劇で何回か申し込んでるんですが、当選した試しがないので、期待なんかしません。ネットで簡単にできるので、とりあえず申し込んでみただけです。
 本番は、チケット発売開始時の、電話攻勢。
 一般発売日は、11月18日 (日)10:00AM。
 けれど、世界ツアーするくらいだから、日本でもすぐにソールドアウトするでしょう。電話予約なんかしたことないので、勝手がわからず、敗戦濃厚です。
 まあ、取れなかったら取れなかったでいいや。
 そんなふうに、軽い感じで考えていました。

 ――なのに。

 取れてしまいました。
 @ぴあのプレリザーブで。
 あっさりと。
 しかも。
 第1希望 プレミアム席 30,000円。

 ――さんまんえん。

 正直、引きました。
 さーっと血の気が引きました。
 やってもーた。
 へたこいたー。
 そんな言葉で頭の中が埋め尽くされました。
 3万円だよ3万円。
 そこまでTHE POLICEが好きなのか? 3万円かけてもいいくらい好きなのか? それだけの価値は見出せるのか?
 悩みました。
 すんごく悩みました。
 なにしろ、3万円あれば、20インチのワイド液晶モニタが買えます。
 ていうか、もうひとつ、悩みのタネがあります。

 ――ひとりぽっち。

 はい。
 チケットは、1枚だけなんです。
 だって、THE POLICEが好きで好きでたまらなく好きで3万円くらい余裕で払えるよ! って友達がいないのです。
 これは、つらいです。
 以前から、プロレスや格闘技へひとりで観戦しに行ってますが、”語れない”、”ともに興奮できない”というのは、かなりの勢いでつらいんです。左右の席ではガンガン盛り上がってるのに、ひとりぽっちでニヤニヤするだけで精一杯なのです。
 とっても、つらいんです。

 どうしよう。
 Yahoo!オークションとかでチケット売ってもいいんじゃない?
 だって、3万円は高いよ。
 それに、ひとりぽっちは寂しいよ。

 ――しかし。

 チケットが届きました。
 席の場所は、B-8の2列目。
 ステージのほぼ中央。前から2ブロック目。
 他の東京ドームでのコンサートの座席表を見ると、1ブロック12席X15列なので、前から17列目。
 さすが3万円。
 見えるじゃん。
 さいたまスーパーアリーナみたいなキチンとした座席じゃなくて、たぶんパイプ椅子が並べられるだけだから、17列目ってステージからかなり近いと思います。
 音が時差で聞こえてくるとか、ステージに立つひとが米粒みたいにしか見えないとか、ないです。
 スティングのベース、アンディ・サマーズのギター、スチュワート・コープランドのスティック捌きが、肉眼で見れるじゃん!

 うほおッ!

 胸の奥で、なにかが弾けました。
 正直、ひとと語れるほどTHE POLICEに詳しいわけじゃありません。mixiで語られているようなレア音源とか知りません。日本公演があるって知るまで、存在を忘れてました。
 でも、好きでした。
 いえ。
 今も、好きです。
 THE POLICEが、曲が、詞が、スティングが、アンディ・サマーズが、スチュワート・コープランドが、好きです!
 それだけでいいじゃあないですか!

 ひとりで盛り上がってまいりました。
 脳内で興奮してます。
 というわけで――

 東京ドームにひとりで行ってきます!

 つってもまあ、来年の2月の話ですけどね。


 しっかりと事前学習。