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なにしろ、松本人志です。

2007年6月7日 木曜日
この記事の所要時間: 約 1分52秒

「大日本人」を観てきました。6月2日に、立川のCINEMA CITYです。監督は、松本人志。
 年に何本かは、絶対に映画館で観たい映画、っていうのがあるもんです。今年は、「スパイダーマン3」と、「パイレーツ・オブ・カリビアン3」、そしてこの「大日本人」がそうでした。
 なにしろ、松本人志です。
 あの、松本人志です。
 正直、吉本がバックアップして無理矢理第二の北野武にしようとしてるところがアレだし、カンヌもどうかと思うんですが、なにしろ松本人志なので、どうしても松本人志なんです。超期待しちゃいます。
 で、超期待したまま、事前情報も超仕入れずに、超観に行きました。
「ひとりごっつ」超映画版でした。
 いろんな意味で、松本人志でした。いい意味でも、悪い意味でも。かなり観る人を選ぶ映画だと思います。
 序盤は、リアリティを高めるためのドキュメンタリー風味。失礼極まりないインタビュアーが、バカっぽくていい感じです。きっとテレビ局はT○Sに違いありません。
 最初のでっかくなるシーンで、ブルっときました。戦闘シーンとか、もうジャパニーズ・カルト映画の領域です。「ピノキオ [ルート]964」を思い出しました。奇形的なところが大好きです。まさかこんなチープなCG使ってるとは思わなかったので、びっくりでした。ていうか、竹内力の扱いは、アレでいいんでしょうか。
 ドキュメンタリータッチのまま、淡々と、じんわりと、進みます。ストーリーとか盛り上がりとかありません。板尾が出てくる辺りになると、普通に下品で面白くなるんですけど、結構シュールです。
 クライマックスで、「あ。この映画自体がネタだったんだ」と気づかせてくれます。観客から笑い声が出てましたが、ここは唖然とするか呆然とするところだと思いました。
 それにしても、初監督作品としては、かなりレベルの高いものになっていると思います。最初のシーンから、ちゃんと作ってるなーと思いました。更に、松本人志にしかできない松本人志らしさが、前面に出まくっていました。いい意味でも、悪い意味でも。
 個人的には、ち、ちょ……、面白かったっていうか好きです。つか、単館系の映画だと思います。この調子で、2作目3作目と作って欲しいです。