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やっぱり顔か

2007年12月26日 水曜日
この記事の所要時間: 約 2分48秒

 年末です。メリークリスマス!
 今日も忘年会です。
 神経痛で脇下が痛いです。
 新年に向けて、コンディションを整えています。

「憑神」を観ました。レンタルDVDです。原作は浅田次郎で、主演は妻夫木聡。
 時は幕末。人徳があって才能があるのに、まるでついてない下級武士の妻夫木が、貧乏神、厄病神、死神に取り憑かれ、周りのひとびとを巻き込みながら、武士としての生きがいを見つけ、立派に死んでいくというストーリーでした。
 相変わらずというか、西田敏行が怪演。もうこれだけで観る価値があります。すごい。西田敏行すごい。すごすぎる。でも、前半でいなくなっちゃう。残念。超残念。
 疫病神の赤井英和が出てくる辺りから、雲行きが怪しくなります。死神の森迫永依は、実はあんまり好みじゃないです。個人的には、香川照之がいい味出してたと思います。
 演出的には、演劇っぽかったです。特に、後半。クライマックスの出撃するシーンとか、死んでいくシーンの演出は、舞台だったらいいですけど、映像だと空虚でとてもチープになってしまってました。
 面白かったです。

「ハチミツとクローバー」を観ました。レンタルDVDです。アニメじゃなくて映画です。主演は、櫻井翔、伊勢谷友介、蒼井優、加瀬亮、関めぐみ。
 原作は、1巻をちょこっと読んだくらいです。もしかしたら2巻くらいまで読んでたかも。どっちにしろ、あんまし記憶に残っていなかったんですが、やっぱり最初は違和感ありました。
 しかしその違和感は、物語に引き込まれているうちに、気にならなくなってきます。
 青いです。
 春です。
 青春です。
 残念ながら、身悶えるほどじゃあありませんでしたが。
 ていうか、自分勝手なストーカー恋愛ものでした。わりとヤバめで引いちゃうような犯罪者が、何人か出てきます。
 十代だったら、恋愛って自分勝手なもんだよね、なんて共感できたかも知れません。どうしてわかってくれないんだろう、とか。こんなに好きなのに、とか。
 でも、今観ると、若干イラっとします。自分さえ良ければ相手の意思を無視していいのか。自己中心的で一方通行すぎじゃないか。恋愛って、思いやりじゃないか。分かり合って、その先からじゃないのか。つか、コイツのどこがいいんだ。見かけだけで判断してんじゃないか。やっぱり顔か。顔なのか。みたいな。
 それにしても、大学の教授って、青春を間近で鑑賞(ときには介入)できていいなーと、心の底から思いました。
 あと、蒼井優が、死ぬほど可愛かったです。演技もよかったです。「クワイエットルームへようこそ」のときとは全然違う雰囲気で、若手実力女優の奥の深さを感じました。
 伊勢谷友介もステキでした。こーゆー役もいいですね。バッチリ決まってたと思います。抱かれてもいいです。
 中村獅童はちょい役でしたけど、とてもシブイ役で、思わずじーんときてしまいました。わずかな時間でもしっかり仕事をするなんて、やっぱすごいですこのひと。
 櫻井翔は、嫁がしきりに「次長課長のブサイクな方にそっくり!」と力説していましたが、そんなにブサイクじゃないですよね? 演技レベルは他の主演4人に比べると落ちますが、笑顔でごまかしてました。頑張ってたと思います。
 ちなみに、原作をキッチリ読んでる嫁は、この映画を全否定した挙句、途中で寝てました。
 面白かったです。