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「鉄男 THE BULLET MAN」を嫁と観てまいりました。立川のCINEMA TWOです。
塚本晋也監督による「鉄男」3作目です。
もちろん、前2作とは繋がってません。新しい「鉄男」です。
主演は変わり、田口トモロヲではなくアメリカ人の新人さんです。
けれど、”やつ”はもちろん”やつ”が演じます。
ネタバレなんか気にしない。
忘れてました。「鉄男」は爆音映画でした。
こんな普通の映画館でシートが振動するほどの爆音が楽しめるとは思っていませんでした。
嫁に耐えられるかなと思って心配したんですけど、ちゃっかりイヤフォンつけてました。持ってて良かったiPod。
彩度の薄い精神をかき乱すような映像。
ストーリーなどあってなきが如く、恐怖を覚えるような強烈な爆音と、不安にさせる優しい静音が、心臓の鼓動のように交互に放たれます。
「鉄男II BODY HAMMER」の時は爆音に反して台詞の声が小さかったのですが、今作は字幕なので読み逃すことはありません。
1カットだけゲストで田口トモロヲが出演していると聞いていました。しかし、まさか本当に1カットというか一瞬だけだとは思いませんでした。瞬きしてたら見逃すレベルです。
幸せな家庭が理不尽に崩されるのは、「鉄男」の定番。
そして”やつ”が塚本晋也監督自信であるのも、「鉄男」の定番。今回も生々しく気持ち悪いです。
サイバーパンク風味でエンターテイメントっぽくなっていた「鉄男II BODY HAMMER」よりも、1作目の「鉄男」に近くなっていました。”やつ”の衣装とか、1作目のオマージュっぽいところもありました。でも、あのエログロやナンセンスさはありません。
意外だったのは、破滅的ではなかったこと。
融合までは今までと同じですが、”やつ”と混じり合うことはありませんでした。
今回の「鉄男」はクールで自制心があり、決して道を踏み外さない。
これが今の塚本晋也監督が撮る今の「鉄男」なのだなと思いました。
いゃあ、映画って、本当に良いものですね。
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