この記事の所要時間: 約 2分23秒
「カイジ 人生逆転ゲーム」を観てきました。立川のCINEMA TWOです。
マンガが原作の映画です。
藤原竜也が主演です。
ざわざわしたくて、公開初日の10月10日に観に行きました。
ネタバレなんか気にしない。
友情出演の松山ケンイチがやたら目立ってて、香川照之がクライマックスを盛り上げ、天海祐希が美味しいところをかっさらって清々しい思いをしてました。
主人公の藤原竜也は、やっとのことで逆転勝利したのにエピローグで逆転負けをしちゃいます。
まさに人生逆転ゲーム。
いきなりすごいネタバレでごめんなさい。
ていうか、藤原竜也がダメ人間に見えません。
だってイケメンです。
声に力ありすぎです。
確かにちょっと気持ち悪いとこありますけど、映像の中でさえも役者オーラを発してて一般人とはあきらかに存在感が違います。
だからとても残念なことに、カイジって感じがありません。
彼のなりきり度やイっちゃってる感は、「カイジ」というか福本伸行の作品に出てくるキャラクターに相応しいですけど、ダメ人間を演じるには無理がありました。カリスマと行動力と向上心と知能と体力と美貌を兼ね備えたダメ人間なんて、ちっともダメじゃない。イケてる成功者がちょっと気を抜いてただけ、みたいな雰囲気でした。正直、ラストシーンで黒いリンカーンリムジンが彼を迎えにきてロマンスグレーの執事が出てきて「お帰りなさいませご主人様」とかいわれても違和感ありませんでした。
序盤の展開が早すぎ(アニメだったらこの速度で丁度いいんだよなー、と嫁がPCで観てた「クイーンズブレイド」をチラ観して思いました)、藤原竜也の無理のあるダメ人間っぷりもあって、ちょっとげんなりしたのですけど、山本太郎が出てきたあたりから盛り上がってまいりました。
ちなみに嫁はこの映画を観るにあたり予習として何故か山本太郎を調べまくり、Youtubeで「メロリンQ」」を観まくってました。衝撃でした。
やっぱいい役者が揃うと、作品が締まるなあ、と思いました。
鉄骨渡りのシーンは、惜しいなと思いました。ビルの高度をまったく生かしてなかったので、恐ろしさが伝わってきませんでした。
香川照之とのEカード勝負は、素晴らしかったです。相手を信用した上での読み合いと騙し合い。とても「カイジ」というか福本伸行の作品っぽかったです。
そして天海祐希。とてもいいオンナでした。キャラクターに説得力がありました。
映画が終わったあと、とても劇場内が”ざわ……ざわ……”してました。
一緒に観た友人にいわれて思い出したんですが、耳を切ったりとか焼き土下座とか残虐性のあるシーンはまったくなかったです。
原作を読んだのはかなり前なので、また読みたくなってきました。
いゃあ、映画って、本当にいいものですね。
タグ: カイジ, 人生逆転ゲーム, 天海祐希, 松山ケンイチ, 藤原竜也