クリアしました

2007年06月20日 00:00:02 | 【カテゴリー: ニンテンドーDS
この記事の所要時間: 約 4分30秒

「ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング」をクリアしました。
 実は、通勤時間にちまちま続けていたんです。
 完全に、電車内だけでクリアしました。自宅では、一切プレイしておりません。
 いやあ、久しぶりにゲームをクリアしました。
 残念ながら、達成率は98%でした。
 ミッションを1個だけ見逃してたみたいです。
 隠しエンディングが観れませんでした。あと1個だったのに。1個だけなのに。1個のみ。どこで見逃したんだろう。1個。悲しい。ガッデム。ビッチ。シット。うわーん。

 さて。
 せっかくなので、簡単にストーリーをご紹介しましょう。
 まず、甲冑を鳴らしながら、ラオウが出て参りました。
 ラオウですラオウ。
 魔闘気をまとい、「うぬう!」とかいってます。圧倒的な存在感と、パワー。どこからどう見ても、筋肉マッチョの大男です。経絡秘孔を指先で突くよりも、拳で殴った方が遙かに威力が高そうな、あのラオウにそっくりな奴です。もちろん、敵です。
 ラオウなので、やってることが常軌を逸しています。
 まず、手に入れた魔の力を使い、戦争で死んだ恋人を生き返らせました。でも、「うぬう! こんなもの、我が愛する人間ではないわ! この失敗作が!」などと暴言を吐き、せっかく生き返った恋人を、パンチで天空の彼方までぶっ飛ばします。猛烈に暴力的です。
 しかし、「うぬう! やはり、この手で息の根を止めねば気が済まん!」などと突如ブチ切れ、浮遊大陸まで追いかけます。そこで主人公のヴァン一行と出会うと、「気が変わったわ。こうしてくれる!」などと叫び、恋人を召喚獣のオーディンに変化させ、ヴァン一行にけしかけます。そして、自分は高笑いを残して退場するという、強烈な傲慢さ。
 けれど、ラオウは女の子だったのです。
 ラオウ子だったのです。
 仲間の口から「彼女は」「彼女が」という台詞が出てきても、まさかな、そんなことないよな、だってどこからどう見ても巨漢だし、言動がラオウだもんな、と疑っていましたけど、やっぱり女の子だったのです。
 凄まじい脳内イメージができあがりました。
 ラオウ子。
 しかも、ファザコンでした。母子家庭で育った彼女は、年上のおっさんに、ころっと騙されてしまったのです。
 更に、鎧を脱いだらウサギ耳までついてました。
 涙出ました。

 ずっとラオウ子のエピソードが続いてましたが、後半から、「ファイナルファンタジー」らしくなってまいります。
 神様です。
 地上にいたけどいじめられて浮遊大陸に行った神様が、今更地上を滅ぼそうと思いついて、出てきてたみたいです。
 全部、神様が悪かったのです。ラオウ子をたぶらかしたのも、この神様だったのです。
 だから、神様を倒すのです。
 宇宙空間だか次元の狭間だか知らないけど、「ファイナルファンタジー」っぽい空間にある神様の城に、ヴァンたちは乗り込みます。
 最後の戦闘。
 神様は、ヴァンたち9人にボコボコにされます。
 絶望にうちひしがれ、孤独で鬱でどうしようもない神様に対して、ヴァンたちは「オレたちには仲間がいるぜ!」「すっげー今楽しい!」「毎日が楽しい!」「友達ってサイコー!」「僕たちってば仲良し!」「喧嘩もするけど、すぐ仲直り!」「笑っちゃうぜあはははは!」「悲しいことがあっても慰めてもらえる!」「今すっげー楽しい!」「今すっげー幸せ!」なんて口々に叫びます。満面の笑顔で。
 力と、言葉の暴力。
 いろんな意味で、窮地の神様。
 神様は、神様なので、死にません。いくら殴られても、斬られても、死にません。地面にはいつくばった神様は、いつまでも、いつまでも、笑顔で幸せを叫ぶヴァンたちに、ボコボコにされ続けます。
 心身共に、壮絶なダメージを受ける神様。
 殴り疲れたヴァンたちが休息を取ると、神様は立ち上がります。この隙にと、なにかわかった風なことを言い残し、泣きながら去っていくズタボロの神様。
 はっきりいいまして、いじめです。
 肉体と心を攻める、陰湿ないじめです。
 神様を、徹底的に、完膚無きまでいじめ抜くだなんて、ヴァンたちはスゴイ。
 神様は、もう二度と立ち直れないでしょう。
 めでたしめでたし。

 ていうか、ストーリーの細かいところは、よくわかりませんでした。
 クリアしてみても、わけわかめでした。
 ですが、気になりませんでした。
 細かいことなんか、どーでもいいんです。
 プレイヤーじゃなくて、キャラクターたちがストーリーをわかっていればいいんです。
 キャラクターの感情に、共感できればいいんです。
 よくわからない情報も、キャラクターたちがわかっていて、考え、悩み、その結果「頑張るぞ!」「敵を倒すぞ!」「取り戻すんだ!」って感じに燃えていただければ、プレイヤーであるこっちも燃えます。段階を踏み、「世界を救うんだ!」「神様を倒すんだ!」と、徐々に話がでかくなれば、どんどん燃えてくるってもんです。
 そーゆーもんです。

 というわけで、面白かったです。
「ファイナルファンタジー」を、たっぷりと堪能しました。
 このゲームは、間違いなく「ファイナルファンタジー」でした。
 グラフィックスも美麗だし(ニンテンドーDSにしては)、音楽もいいし、ストーリーも神様でした。
 戦闘は、最後までぐだぐだでしたけど。

 でも、ムービーのときのパンネロのズボン、下がりすぎだと思います。

 

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