心配してしまうくらいすごくて可愛かったです

2008年02月15日 00:00:00 | 【カテゴリー: 2008年に観た映画
この記事の所要時間: 約 2分37秒

 やっぱりどうしてもTHE POLICEのニット帽が欲しくて、お金降ろして会社帰りに東京ドーム(14日は追加公演)へ向かったんですが、売り切れでした。ガチョーン!

 ちょっと前になるんですけど、レンタルDVDで「エクステ」を観ました。インディーズ系映画界を席巻した園子温の監督作品。主演は、栗山千明と大杉漣。
 サイコホラーだと思ったら、カルト映画だった。
 一般向けだと思ったら、思いっ切りサブカル系だった。
 というわけで、一緒に観てた嫁は、ポカーンでした。
 特にラストシーンなんか、カルト映画が好きじゃなきゃ許されない、カルト映画が好きじゃなきゃ笑えない、カルト映画が好きじゃなきゃ納得できない、ヘンテコでナンセンスでシュールなアレ系でした。素人にはオススメできない。
 好きなんですけどね、こーゆー作品。でも、心の準備ができてなかったんで、ちょっと苦笑い的な感じで観てしまいました。
 個人的に大好きな役者である大杉漣が、ものすごい怪演してるっていう噂を聞いていたので、すんごい期待してたんですが、あんまり大杉漣から外れてない大杉漣でした。たとえば藤原竜也がこの役をやってたら鬼気迫るものがあったかも知れませんが、大杉漣は役の幅が広いので、こんなイカレ役でも特にインパクトありませんでした。いつもの大杉漣です。
 逆に栗山千明は、めずらしくとても明るい役で、素晴らしい空気を醸し出していました。この清々しい空気感は、なかなか出せない映像だと思います。透明感のある演出がとてもきれいで、好感持てました。
 さて。
 ぶっちゃけ、この映画にエクステと大杉漣はいらなかったんじゃないだろうか。栗山千明が逆境を乗り越えるドラマだけでよかったんじゃないだろうか。そんなふうに思えてしまう映画でした。
 良かったでした。



 レンタルDVDで「ローズ・イン・タイドランド」を観ました。監督脚本は、あのテリー・ギリアム。
”現代版不思議の国のアリス”と銘打たれた映画です。嫁も、このコピーを見て、このDVDを選びました。
 そしたら、ドラッグと死体とキチガイの映画でした。
 汚くて、臭くて、間違ってて、どうしようもないストーリーでした。
 R-15でした。
 もう、まともな登場人物がひとりも出てこない。みんな心の底からイカレている。だれも救ってくれないし、救おうともしない。完全放置でなすがまま。しかも、妄想や幻影じゃない。完全なる現実。ここまで徹底されてるのはすごい。言葉を失う気狂いっぷりです。
 主人公で少女のジョデル・フェルランドがむちゃくちゃ美少女で可愛いというか演技がすごい達者で本当にすごかったんですが、役が役だけに、こんなに巧く演じてしまって大丈夫なのだろうか、なんて心配してしまうくらいすごくて可愛かったです。10歳でこの萌力は、これだけでR-15だと思います。
 さて。
 この作品も、テリー・ギリアムを知ってれば、テリー・ギリアムなら仕方がないなあ、って思えるテリー・ギリアムな作品でした。素人にはオススメできない。
 というわけで、一緒に観てた嫁は、ポカーンでした。
 テリー・ギリアムでした。


 

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