第9地区

2010年04月10日 23:59:39 | 【カテゴリー: 2010年に観た映画
この記事の所要時間: 約 1分32秒

「第9地区」を友人連中と一緒に観てまいりました。立川のCINEMA TWOです。
 ピーター・ジャクソンが監督かと思ったら製作だった。監督は新人だった。

 ネタバレなんか気にしない。

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 有名な役者を使わなくても、経験豊富な監督じゃなくても、こんなにおもしろい映画が作れちゃうんだぞー! という奇跡的な作品。
 南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に突如現れた宇宙船の中に乗ってたエビ人間が帰れなくなって困ってるので仕方なく隔離地区第9地区を用意して生活させてから28年、新しく用意した第10地区に強制移住さる仕事の責任者になった主人公がハプニングで半エビ人間になってしまい軍を相手に孤軍奮闘し宇宙船を逃がしてあげるお話です。
 着ぐるみとかバカにしちゃう美麗CG至上主義のひとにとってはアレかも知れませんが、映画の完成度はすばらしく高いです。
 主人公の演出が巧く、”こんなやつどーなってもいいや”という客観視点と、”ようしそこはそうでなくっちゃ!”という感情移入が可能なようになってます。
 テーマは、とても深い。
 いろいろな風刺や皮肉が込められ、現実問題に当てはめてしまうとリアル過ぎて恐くなるくらいです。
 知識があればあるほど心に痛い主題です。
 それなのに、この映画は小粋なエンターテイメントになってます。
 リアルな問題を宇宙人という非現実に置き換え、リアルなキャラクターの身に非現実的なことが起こる様を、リアルなドキュメンタリー風に撮ってます。この塩梅が絶妙。痛いのに楽しめちゃう。
 それにしても、どんだけ租借すればこんなふーに痛さを秘めたままおばかでステキな作品にできちゃうんでしょうか。
 マジで奇跡的な映画です。

 いゃあ、映画って、本当に良いものですね。

 

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