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「月に囚われた男」を嫁と観てまいりました。恵比寿ガーデンシネマです。
東京だと恵比寿でしか上映していないという、いわゆる単館系の映画です。
監督はデヴィッド・ボウイの息子、ダンカン・ジョーンズ。
公開前から評判が良くて、ずっと狙っていました。
ネタバレなんか気にしない。
懐かしさを覚えるほど古き良き正統派なSF映画でした。ハヤカワ文庫の古典SF小説を読んでるみたい。
特撮も古き良き正統派なSF映画的で、美麗なCGとかじゃないのが却って古き良き正統派なSFっぽい雰囲気を作り出していました。
月の基地で、エネルギー採掘の監視をサポートロボとともにひとりでしていた主人公。3年間の任務終了まで2週間と迫ったある日、彼は事故を起こしてしまう。基地の中で目を覚ます主人公。エネルギー採掘マシンが1台停止していることが気になり、サポートロボの制止を振り切り確認に行ってみると、瀕死の重傷を負った自分がいた。
基本的に登場人物はひとり。
2人いるけど、ひとり。あとロボが1台。こんだけ。
月の基地という閉鎖空間で、自分と自分が暮らす。
大手映画配給会社が配給してたら、”衝撃のラスト!”とか煽るんでしょうが、この映画は淡々としています。単館系で良かった。
こういう作品だと主演の技量が重要ですが、サム・ロックウェルはすばらしい演技を見せてくれたと思います。ひとりふた役というか、ひとりをふたり分です。
あと、サポートロボの存在感や葛藤もすばらしかった。
SF的にはいろいろと突っ込み要素があるような気がしますけど、そんなことは些細なことです。
まったく退屈することなく、目を見開いて最後まで観れました。
お金をかけた派手なエンターテイメントだけじゃなく、たまにはこういうしっかりした映画も良いです。
いゃあ、映画って、本当に良いものですね。
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