大航海時代 Online ハゲ 日誌

Great Captain Stonecold




LastUpdate 2004-11-18

DOLSS

■2004年11月12日(金曜日) 大航海日誌 欠番 〜新宿の海〜

 今日は、会社の技術連中だけで呑み会。なんだか最近クソ忙しい。開発とかできない。そんな中、呑み会。帰っちゃっていいのだろうか、とか思いながらも呑み会。
 新宿で、中華っぽいしゃぶしゃぶ。やたら辛いのと、やたら薄いスープ。タレなし。あとで店員が、辛いので茹でて辛すぎたら薄い方で味を調節してくださいと教えてくれた。高級すぎて、味が物足りなかった。庶民風バンザイ。
 二次会に、ダーツ。初めてのダーツ。雰囲気がなんか似合わない気がする迷彩ジャケットの坊主男。なんかカウントアップするやつをやる。5人いて2位の成績。なかなか面白い。でもまだルールがよくわからない。
 深夜0時前にお開き。満員電車にぎゅうぎゅうになりながら帰宅。

『大航海時代 Online』

 ちょっと「MOE」をやる。PinocoとTarutoと一緒に、巨人に追い回されたり、アマゾネスに殺されたりした。
 航海には出られず、ダウン。
 ぐう。

■2004年11月13日(土曜日) 大航海日誌 その3 〜いろいろ気づいたキャプテン・ハゲ〜

 新宿をぶらついて空振りに終わったあと、マンガ喫茶でだらだらする。読みたいマンガがなくってストレスが溜まる。ていうか無性に航海に出たくなる

『大航海時代 Online』

 クエストを受け、イギリス北東部のエジンバラに海賊退治にでかける。
 ロンドン沖以外の行ったことのない町は、海図に記載されていない。不安になりながらも、情報を元にイギリスの東の海を走る。この海に、スタナー号はあまりにもちいさい。
 スタナー号の耐久力が19しかないのに気づく。確か新品のころは38くらいあったはずだ。いつの間にかこんなにボロボロになっていたのか。新しい船に買い換えたいが、なにしろ資金不足だ。
 やっとエジンバラに到着。あとは海賊を倒せばクエストクリアだ。
 一撃で海賊にやられる
 転覆したのを救出してもらい、エジンバラで復帰。お金が減る。船を修理して出航。
 一撃で海賊にやられる
 転覆したのを救出してもらい、エジンバラで復帰。お金が減る。船を修理して出航。
 一撃で海賊にやられる
 転覆したのを救出してもらい、エジンバラで復帰。お金が減る。そろそろこのクエストのクリアは無理なんじゃないかと気づき始めたキャプテン・ハゲ。いったんロンドンまで帰ろうと思う。
 もはや修理費すらない。文字通り一文無しである。屁も出ない。
 一撃で海賊にやられる
 クエストをギブアップ宣言。イベントの海賊なんで、ギブアップすればもう出ない。穴だらけのスタナー号で、よろよろとロンドンへ向かう。賃金が払えないので、船員たちが暴れ出す

 ロンドンで地道なクエストをこなして、なんとか資金を稼ぐ。とはいえ、まだ新しい船は買えない。
 お金を稼いだら、ちゃんと銀行に預けよう、と思う。撃沈されると、所持しているお金をかなり失う。連続して撃沈されると、もう本当に泣きたくなる
 貯金に手数料はかからないし、預けておけば利息も入る。町に銀行がないと、おろせないのがキツイところだが。
 保険もかけておこうと思う。保険は安いやつならたいした手数料もかからない。
 貿易もするようになった。ぶっちゃけ、これをしてなかったから万年貧乏だったのだ。せっかく町から町へと旅するのだから、地域の特産品を船に積まないなんて、もったいない。戦艦だから、あんまり積めないけど。
 なんとなく、このゲームのセオリーみたいなのがわかってきた。
 銀行と貿易。そして、無理なクエストは受けない、ってことだ。

 ボロボロのスタナー号で、キャプテン・ハゲは地道に頑張るのであった。

 深夜0時。
 というわけで、殺し合いにでかける。

■2004年11月14日(日曜日) 大航海日誌 その4 〜使い込んだキャプテン・ハゲ〜

 昨夜の殺し合いで寝るのが遅かったので、午後近くになってだらりと起床。
 今日も「MOE」や「Rose Online」には目もくれずに、航海に出るのであった。

『大航海時代 Online』

 木材を20個買って海軍ギルドに納品しなさい、というクエストを受けた。前金で、1万ドルくらいもらった。
 ニヤリと笑うキャプテン・ハゲ
 その金を持って、さっそく新しい船を買った。スタナーII号と命名。
 この前金は、木材を買う資金であるのはわかっている。使い込みではない、これくらいの船がなくては、木材は運べないとの賢明な判断である。間違ってなんかいないのである。
 ドキドキしながら、スタナーII号で出航。木材を買いに出かける。
 どこにも売ってない
 ロンドンからイギリスの南の海を西に行き、フランスの町を回ってみても売ってない。オランダに行っても売ってない。60日以内に納品しなければいけないので、焦るキャプテン・ハゲ。
 港に行くたびに、「木材売っている町を知りませんかー!」と涙目で叫び続けていたのだが、オランダの港でやっとプレイヤーキャラクターに情報を教えてもらえた。とても感謝である。
 オスロで見かけた、という。
 地図を見ると、イギリス領であるのにかなり遠い。スカンジナビア半島だ。とても時間的に間に合いそうもないが、とりあえず向かってみる。

 気が遠くなるくらい遠い。食料がなくなり、船員たちが不満をいう。ていうか餓死寸前だ。左右の陸と地図を眺めながら、血まなこになって町を探す。
 海賊から逃げながら、やっとオスロの町に到着。オランダの港から、20日近くかかった。クエストの猶予は残り8日。どう考えてもクリアは無理だ。
 ていうか、オスロに銀行はなかった。木材は売っていたけど、手持ちの金だと5個しか買えない
 なにもかもが足りない
 いちばん足りないのは、キャプテン・ハゲのお脳かも知れない。
 中途半端に木材を5個飼い、ロンドンに向かって旅立つ。時間はあっという間に過ぎ、クエストは自動的に破棄された。前金は、全額返済である。5000ドル預けていた銀行から、5000ドルの借金を通達された。
 オスロは遠い。
 もう二度とくるもんか、とか思う。

 ロンドンに到着すると、いらなくなった木材を売る。虚しくなる
 地道にクエストや貿易をこなして、借金を返済する。地方海賊とかを襲い、荷物を巻き上げ、お金を貯める。
 新しく剣と服も買って、強くなった。試しに陸地でならず者を探すも、強いのばっかりだったので逃げ出す。陸戦で負けると、船員が愛想をつかして逃げ出すので困る。
 ロンドン沖では、スタナーII号は敵なしである。余裕である。ロンドン沖のクエストでは、少々物足りなくなってくる。これなら、難易度の高いクエストもクリアできそうである。
 イギリスミッションでオスロへ行かなくてはいけないので、ついでにオスロでやるクエストを受ける。
 オスロは気が遠くなるくらい遠いが、一度行っているので不安はない。しっかり食料と水を積んで、準備は万全。今度は難なくオスロへ到着した。イギリスミッションを進め、クエストをクリアするために南下する。
 コペンハーゲンという町に着いた。ここでクエストの正体が判明する。バイキングを倒せ、というものだった。
 倒すどころか、まともに戦えるのかどうか不安になる。バイキングといえば、その名前からして強そうだ。海で見かけたバイキングも、かなり大きな船に乗っていた。

 この辺で、深夜0時。
 今日はもう就寝。
 相変わらず、スクリーンショットが撮れない。しょぼん。

■2004年11月15日(月曜日) 大航海日誌 その5 〜上品になったキャプテン・ハゲ〜

 残業。仕事がえらい忙しい。コンテンツ作成でイッパイイッパイ。開発ちっとも進まない。sqlreralはIPCで接続してみたけど遅いまま。ていうか会社で日記すら書けない。このまま繁忙期に突入かも知れない。ヒィ。
 たった「2」という文字がなかったために2時間悩む。たった1バイトのために、かなり苦悩する。
 ぐでんぐでんに疲れ切って帰宅。
 でもって給料明細が届いていたのだが、9月後半と10月前半に祝日が計3日もあったお蔭で、5万近く少ない。残業もあまりしなかっかし。ていうか、どう考えても生活費がない。どうしよう。

『大航海時代 Online』

 コペンハーゲンの南東の海域で、一撃でバイキングにやられる
 無理。
 この北の海は、まだキャプテン・ハゲには早い。クエストを諦める。ていうか、もう合計LV10を超えているので、ペナルティが酷い。積荷のすべてを失ってしまうなんて。2万ドルくらいの荷物を積んでいたのに……。
 気づいたら、船の耐久度が60→38に減っていた。回復しない。まだそんなに使ってないのに、竜骨がイカレた、ってやつだろうか。ボロボロになってた。戦闘をしまくるのは、かなりリスクがあるようだ。
 コペンハーゲンの北の海にいる船を助け、イギリスミッションだけはクリア。オスロに報告に行き、新興貴族の童顔のネーチャンと一緒にロンドンを目指す。
 ロンドンに到着すると、新興貴族のネーチャンの兄が陰謀により逮捕。嫌なオッサンの部下になる童顔のネーチャン。ハゲは見てるだけ。なんだか「FFXI」のミッションを彷彿させる。ストーリーは面白そうだけど。

 ロンドンの海で、地方海賊やならず者を退治する。物足りないが、確実だ。簡単なクエストをしたり、貿易をやったりして、すこしずつ利益を得る。ちょっと身なりのよい服とか買ったりする。
 身なりがよくなったので、今まで無視しやがった上流階級のひとともまともに話せるかもしれないと思い、ロンドンの町をうろつく。デブのオッサンの家に乱入する。
 冒険の話を聞かせたら、数万ドルをもらえた
 今までまったく報告していなかった。実は、新しい土地や町なんかを見つけた後、このデブのオッサンに報告に行くと報酬が貰えるというシステムだったらしい。えらい損してた。
 いや、得した
 一気にお金持ちになった。いままで貯金していたようなものだ。無駄に失わないで済んだのだ。

 貯金をおろし、1ランク上の船を定価で購入!
 その直後、造船スキルをあげているひとから「6万で船作りますよ」と話しかけられた。
 たった今9万6千ドルで買ったばかりなのに
 引きつった笑顔で事情を話す。また今度、ということで別れる。走り去りながら、すこし泣いた

 船は、スタナーIII号と命名した。大砲を買い間違えてまた不良在庫が増えたけど、8門砲を取り付けてかなりパワーアップ。スタナーII号がかなりボロになっていたから、実にちょうどいいタイミングだ。
 凄い嬉しいキャプテン・ハゲ。ちょっと複雑な心境だけど。

 嬉しいけれど、深夜2時。疲れてるのに。早く寝ようと思っていたのに。
 就寝。

■2004年11月16日(火曜日) 大航海日誌 その6 〜提督を経験するキャプテン・ハゲ〜

 モウレツな忙しさが少々収縮。でも残業。やることイッパイある。コンテンツやりながらサーバ構築。でも脳が簡単に切り替えられない。英語読めないよママン。excite翻訳ヘンだよダディー!
 というわけで、テキトーなとこで逃げ出す。

『大航海時代 Online』

 スタナーIII号を手に入れたキャプテン・ハゲ。快調にクエストとか貿易をこなす。
 実に順調。限りなく0に近づいた貯金も、すこしづつ回復する。
 ロンドンの海で、順風満帆。もはや無敵。我が物顔で航海する。船員たちも、満足そうだ。
 このままではいけない
 なまぬるい状況に浸っていてはいけない。確かにこうして地道に無難なクエストや貿易をしていれば、お金や信用は貯まるが、海賊王になる夢をもつキャプテン・ハゲとしては、避けるべき状況である。
 もっと困難を。もっと冒険を。
 怠惰な日常を打破すべく、遠くオスロへ書簡を届けに向かうハゲであった。
 海賊退治の仕事があったのを見なかったことにしたということは、知らなかったことにしておいて欲しい

 実は、貿易で失敗していた。アムステルダムで毛織衣料を仕入れていたのだが、これがロンドン周辺の町ではかなり原価割れする。対岸のフランスの町に持っていっても赤字になる。
 なので、すーっと船に積んだままだ。きっとオスロなら売れるかも、と期待していたのだが、ここでも原価割れ。
 ちゃんと情報を調べないと、こういうことになるから貿易は怖い。
 オスロでクエストをクリアして、ロンドンに向かう。でも毛織衣料をなんとかしたいので、エジンバラに向かう。期待はしていないが、もしかしたら黒字で売れるかも知れない。
 エジンバラでも原価割れ
 いいかげん、船倉に積んでいるだけでも大損害のような気がしてくる。その分、他の積荷を載せられないし。

 エジンバラに到着して、一服して戻ってきたら、話しかけられていた。
 通訳してくれませんか、と。
 このゲームには、言語というスキルがある。英語とかフランス語とかポルトガル語とかだ。国には言語があり、当然その国のひとにはその言語でしか会話ができない。つまり、言語を覚えていないと買い物や仕入れやクエストができない
 言語にはかなり種類があるのだが、スキルを習得する数には限度がある。今のハゲだと、19個しかスキルを習得できないが、すでに17個スキルを覚えている。
 そしてどうやらパーティーを組むと、仲間の誰かが言語を覚えていれば他のメンバーも話をすることができるようだ。
 そのひとは、エクアドル出身だった。名前はYさん。英語は覚えていないらしい。
 キャプテン・ハゲ、ここで初めてパーティーを組む
 なんだかやっとオンラインゲームっぽくなってきたような気がするのであった。

 パーティーを組むと、Yさんはクエストをクリアし、酒場に行ったり仕入れに行ったり。ハゲもぶらぶらついていく。
 クエストを受けたアムステルダムまで報告に行くのでこないかと誘われたので、一緒について行く。海に出ると、Yさんの船は、珍しいムカデみたいな櫓の船だった。
 初めて艦隊を経験し、密かに感激するキャプテン・ハゲ。艦隊つっても2隻なんだけど
 Yさんが提督(パーティーリーダー)となり、スタナーIII号がその尻につく。途中でYさんはコーヒーを淹れに行くといって席を立ったので、代わりにハゲが提督になる。
 なんだかとっても嬉しい気分。
 なにしろ、提督である。艦隊の先頭を走るのである。
 艦隊つっても2隻なんだけど

 アムステルダムまでの途中で、海賊に襲われた。
 初めての艦隊戦である。2隻対2隻なんだけど。しかも海賊はしょぼい船なんだけど。
 Yさんの船に砲弾をぶち込むキャプテン・ハゲ
 大海賊としての本能か。血か。軽く海賊を蹴散らしたあと、Yさんに笑われる。ごめんなさい。

 難なくアムステルダムに到着。Yさんに教えられて海軍ギルドにご一緒すると、名声を得ることができた。Yさんがクエストの報告をし、その報酬を貰う時、パーティーメンバーにも名声が割り振られるらしい。
 こりゃ、パーティーで行動した方がお得かも知れない。
 お返しにと、ハゲもYさんを酒場に誘う。ハゲのクエストはロンドンで受けたものだが、ギルドがあるような主要都市では、酒場のオネーチャンに報告することができる。ちゃんと経験値や報酬も貰えるのだ。
 Yさんがきたので酒場で報告。経験値と名声と報酬を得る。
 でもYさんは口数がすくないので、Yさんにも名声が入ったかどうかはわからない。クエストクリアの時に一緒にいないと貰えないのかも知れない。

 ていうか、時計はもう深夜3時
 Yさんに誘ってもらった時点で既に深夜1時過ぎであり、もう寝ようと思っていたところだったのだ。
 まだまだ頑張るYさんと別れ、ぶっ倒れるように就寝。

■2004年11月17日(水曜日) 大航海日誌 その7 〜異国を旅するキャプテン・ハゲ〜

 久しぶりに「ついてないな」とつぶやく。何年ぶりだろうこの台詞。ついてない気分になると、立て続けに嫌なことが起こる。普段、気にしなければなんともない些細なことが、やけに悲しく感じる。
 そう思ったらとことん悲観的になる。つーか仕事が鬼のようにわいて出る。次々沸いて出る案件をこなしながら、ツールのデバッグやってサーバで試験やって、結局昼メシ喰えなかった
 しかも、どんどん体調が悪くなる。会社で流行ってるので、風邪にひっかかってしまったようだ。ていうか、昨日深夜3時までゲームやってたせいか。トホホ。
 全力疾走したお蔭で思ったよりも早く終わったので、20時30分くらいに会社から逃げ出す。密度の濃い仕事よりも、だらだら長く時間かけた方が、お金になるんだけどなあ。

『大航海時代 Online』

 アムステルダムで復帰したキャプテン・ハゲ。ロンドンに戻ると、海軍のクエストを受ける。
 リスボンに書簡を届けに行け、と。
 リスボンといえば、ポルトガルである。ロンドンからは、かなり距離がある。ミッションをクリアして報酬に貰った地図を見ると、いくつものまだ見ぬ町がある。大冒険の予感である。
 海賊退治の仕事があったのを見なかったことにしたということは、知らなかったことにしておいて欲しい

 補給に町に寄ろうとしたら、嵐に遭遇する。帆をたたみ、嵐が過ぎ去るのを待つ。ここはひたすら我慢だ。
 船員が3人流される
 今までこんなことなかったから、えらい慌てる。ともにずっと戦ってきた仲間が、海に流されていく。さっきロンドンの酒場で雇ったベテランさんも流されてしまったようだ。
 よく見たら、見張りのスキルをつけっぱなしだった。
 あの3人は、凄まじい嵐だというのに、見張り塔でふんばっていたのだ。流されるというか、むしろ飛んでいってしまった、と表現した方が正しいかも知れない。
 ごめんなさい。成仏してください。

 地図を頼りに、南下する。以前に比べれば、船もスキルも充実している。経験もある。いくつかの町に立ち寄り、弱い海賊を退治しつつ、無事にリスボンに到着。ポルトガル語も習得していたので、問題なくクエストクリア。
 ついでに、やっと毛織衣料を売ることができた。これで船もスッキリした。
 酒場のオネーチャンに報告して報酬をもらうと、リスボンの冒険者ギルドで簡単なクエストを貰う。リスボンの町で噂になってることを聞き出すというやつである。
 3D酔いになる
 仕事が忙しくてちょっと弱ってたみたいだ。寝不足かも知れない。

 噂のクエストをクリアすると、今度は海軍ギルドでクエストを受ける。アフリカ大陸の西にある島に、書簡を届ける任務である。なんだか最近、大海賊というか大郵便配達屋さんになったような気分のキャプテン・ハゲであった。
 地中海の方へ船を進め、海図のない場所に入ってえらい強そうな海賊に襲われて退散しつつ、アフリカ大陸北部にはりつくみたいな感じで西に向かう。
 なんつーか、とっても楽しい。旅、というか冒険している気分になる。地球は広いなあ、とか思ったり。
 ただひとつだけ難点がある。
 こうして自由に航海していると、全然お金が貯まらないし、レベルも上がらないということだ。

 アフリカ大陸の西にある島のエリアは、危険地帯であった。いわゆるPvPが可能な地域である。報酬安いのに、なんてデンジャラスな任務をくれるのだ。話が違う
 とはいえ、きっとマナーとかあるはずだ。いきなり問答無用で砲弾をぶち込まれることなどないだろう。とは思いつつも、内心ビクビクものである。早い人は、もうかなり強い船を持っている。キャプテン・ハゲのスタナーIII号は、まだまだ小さな船だ。
 無事に町に到着し、クエストをクリアする。
 帰りも、ビクビクしながら海に出る。
 もうすこしでこの海域から出られる、ってところでついに戦闘を仕掛けられた
 マジかよ! とか思ったらただの海賊だった。プレイヤーじゃない。
 でも強そうだったので、とっととケツを巻くって退散するキャプテン・ハゲ。最近めっきり逃げ足だけは早くなったような気がする。

 リスボンに到着したところで、ログアウト。
 体調がヤバイので早く寝ないと。つってももう深夜1時だけど。
 ぐう。
 あ。夢にあいぼんが出てきた。萌え。

■2004年11月18日(木曜日) 大航海日誌 その8 〜ついに大後悔したキャプテン・ハゲ〜

 なんか朝から体調悪かったはずなんだけど、仕事しているうちによくなってきた。せっかく風邪で休もうと思ってたのに。
 相変わらず仕事は忙しいが、ちょっと余裕出てきた。
 でも眠いので今日は早めにトンズラ。

『大航海時代 Online』

 キャプテン・ハゲは、ロンドンではそこそこ名が売れているのだが、ここリスボンではたいして名が売れていない。海軍ギルドでも冒険者ギルドでも、下っ端の任務しか依頼してくれない。
 クエストのランクは☆の数でわかる。ロンドンでは☆3個のクエストがメインだが、リスボンでは☆1個か2個のクエストしか依頼がこない。舐められたもんである。☆3個のクエストがあっても、恐らく逃げ出すだけなのだが。
 地元の娘の元カレを退治しに行ったりとか、こまかい仕事をこなしつつ、ちまちま小銭を稼ぐ。船や船員の維持費でトントンだ。貯蓄はなかなか増えない。
 弱っちい海賊を退治しに航海に出ていたら、フレンドになったYさんから連絡が入る。
 ☆5つのクエストをやるから手伝ってくれ、と。
 もちろん快諾するキャプテン・ハゲ。腰が引けて足が震えてるような気がするけど、きっと気のせい

 地中海入り口付近の町でYさんと合流。そのまま地中海に進むと、船団に襲われた。Yさんのクエストだ。キャプテン・ハゲは敵の攻撃を受けて盾になるくらいしか役に立てなかったが、Yさんが提督(リーダー)を倒して見事勝利。
 リスボンに戻ると、いよいよ☆5つのクエストをYさんが受ける、という予定だったのだが、依頼リストに出なかったようだ。ある程度ランダムなので、仕方がない。
 リストを更新するには、1日以上経過しないといけないらしい。簡単なクエストでも受けて、時間を調整することにする。
 ってことで、近くの町まで書簡を届けるクエストを受けるキャプテン・ハゲ。
 ポストマン・ハゲと名乗った方がいいかも知れない、と思い始める。

 リスボンに戻ると、いよいよ☆5つのクエストをYさんが受ける。ついでにクエストを受けといて、といわれたので、ハゲもクエストを受ける。アフリカ西海岸の町まで書簡を届けるクエストを受けるキャプテン・ハゲ。
 ポストマン・ハゲと名乗った方がいいかも知れない、と思い始める。
 ハゲがもたもたしているうちに、仲間がもうひとり入った。Mさんというひとで、戦闘レベルがハゲより3つも上だ。
 非常に心強いと思う一方、このクエストでハゲが役に立てるのかどうか疑問に思い始める。なにしろ、☆3つのクエストさえ話にならないポストマンなのだ。
 気にしないことにした
 とりあえず口数多めのムードメーカ的な役割ということで、割り切って出発。なんかほとんど独り言になってるけど。

 PvPのできる危険地域に入り、その先の海域に入ると、いきなり戦闘開始。私椋船団だ。あきらかに敵の船は大きく、数も6隻くらいいる。さすがは☆5つのクエストだ。
 提督(パーティーリーダー)がやられると終わりなので、Yさんは外円を描くように敵から離れる。Mさんは、敵の提督に白兵戦を仕掛ける。ハゲは、囮だ。敵の艦隊の中に入り、砲弾を受けまくる。
 ちなみに囮を遣ろうとしたつもりはまったくなかった。結果的にそうなっていたのだ。
 このクエストのために5万ドルもする砲台を取り付けていたのだが、これがまた再装填にえらい時間がかかる。だから、攻撃するより船を修理する方が忙しい。あまり役に立ってない感が、ひしひしと伝わってくる。
 まだ持つだろう、と思ってたらどえらい一撃をくらってスタナーIII号轟沈
 もう応援するしかないので、必死こいて応援する。Yさんは離れての砲撃。頼みの綱は、Mさんの白兵戦。
 そしてついに、Mさんが敵提督の船を空にした。
 戦闘勝利! ハゲは沈みかけた船の上で小躍りをする。船員の目が冷たいけど気にしない
 天の声が、ロンドンで褒賞を与えるから戻ってきなさい、といった。さすが☆5つのクエストだ。ポストマン・ハゲの地味な働きも、ちゃんと評価してくれたのだ。
 そういうことにしておこう

 Yさんに救命アイテムを使ってもらい、スタナーIII号はその場で復帰した。とてもありがたい。ペナルティーのお金の消費も少なく済んだ。積荷は全部流されちゃったけど。
 町で補給して、ハゲの郵便配達クエストにも付き合ってもらい、リスボンに帰る。
 Yさん、クエストクリア。なんでも上級職に転職できるアイテムを、報酬として貰ったらしい。クローズドβ版では、実装されてないみたいだけど。とにかくおめでとう!
 そんな感じで、艦隊解散。
 もっと強くならなくちゃな、と思ったポストマン・ハゲであった。

 冒険者ギルドで、ロンドンまで60日以内に到着する、というクエストを受ける。ロンドンに帰りたかったので、ちょうどいい。もうロンドンまでの海路は慣れたもので、海賊に2度襲われても30日で到着した。
 酒場のネーチャンにクエストクリアの報告をしようとしても、邪険に扱われたので、ダガーをプレゼントする。血の気が多いのかアマゾネスなのか、機嫌をよくして報告を聞いてくれた。報酬ゲット。
 リスボンではあまり稼げないので、ロンドンでガッツリ稼ごうと思う。
 海軍ギルドに行くと、以前初代スタナー号を絶望のどん底に追い込んでくれた、エジンバラ沖の海賊退治のクエストがあるので、リベンジをするために受ける。
 もうイギリス近辺では敵なしのスタナーIII号である。海賊をあっさり討ち取ると、エジンバラに寄航する。

 さて、もう深夜1時。風呂に入る。

 こ こ で 寝 て お け ば よ か っ た … …

 なんとなくまだまだ頑張りたい気分である。艦隊戦で強い船団と戦ったりとかして、ちょっと興奮気味なのである。
 ロンドンに戻って、報酬を貰ってから寝ようと思う。

 (……もし過去に戻れるのなら、この笑顔のオッサンに強烈な膝蹴りを叩き込んでやりたいと思う)

 さっき潰した海賊から奪った塗料で、スタナーIII号の帆を塗る。町では売ってないデザインだ。悩んだ挙句、白地に赤いラインを入れた。あまり見かけないデザインだから、きっと目立つだろう。

 (それが呪われた塗料だと知らず……)

 砲台も、以前使っていた装填の早いものに交換した。
 エジンバラで貿易品を買い、船に乗り込む。いい感じである。絶好調である。のんびり釣りをしながら、いい風を帆に受け、すいすいロンドンまで。

 突風

 (……嗚呼、思えばこれがこの惨劇の始まりだった)

 今まで何度か突風にあおられて船が軋んだことがある。地中海方面では、強風に流されたことがあった。だからこんな風には慣れっこだったのだが。
 壮絶な突風。
 船員が3人飛ばされてしまった
 スキルも使ってなかったし、どんな風だよ! と突っ込む間もなく嵐がきた。
 軋む船。ここは我慢だ。嵐が過ぎ去るのを待つ。
 やっと嵐が去った。
 船員を3人失い、船も傷つき、さっきまでの気楽な気分は一転、なんとなく嫌なムードである。
 それでも、もうすぐロンドンである。エリアが切り替わり、ロンドン沖になる。
 私椋船団がいた。船団といっても2隻だ。船は、スタナーIII号と同じくらいの大きさか。まさか襲ってはこないだろう、と高をくくっていたら襲われた
 しかしながら、こちらは☆5つのクエストを生き抜いた(船は沈んだけど)ツワモノである。ロンドン沖の私椋船団ごときにやられるわけがない。蹴散らしてくれるわ、と思うキャプテン・ハゲ。
 戦闘を開始すると、意外に手ごわい。ていうか、かなりピンチだ。さすがに2隻は強い。
 しかしながら、敵の提督を白兵戦に持ち込むことに成功した。こちらは12人。あちらは15人。数では負けるが、こうなればこっちのものだ。鍛え抜かれた我が船員たちが、剣を抜く。ハゲも銃を撃って威嚇しまくる。

 残り1人で逃げられる

 直後にもう1隻の船の体当たりを受け、20ダメージを喰らってスタナーIII号轟沈

 呆然とするキャプテン・ハゲ。
 そんなのありかよ、と歯軋りをするキャプテン・ハゲ。
 だがこれが現実だ。積荷はすべて失った。突風で船員を3人失っていなけれ絶対に勝てたと思うが、この天の悪意ある采配に意義を唱えても、なにも変わることはない。
 エジンバラに戻る。所持金も減った。残り少ないお金で、補給する。
 ロンドンに帰ろう。
 だが、次に戦えばきっと勝つ。スキルの経験値を溜めるために、航海中に釣りとかいろいろやってたので、ハゲの行動値が少なくなっていたのも敗因のひとつだ。行動値さえ十分にあれば、きっと勝てた。
 エリアが切り替わり、ロンドン沖になる。
 私椋船団がいた。2隻。さっきの、あの私椋船団である。間違いない。やはり襲ってきた。
 今回は、さっきのようにはいかない。確かに強敵だが、こっちは完全に戦う行動値を。

 酒場で回復していなかった

 スタナーIII号轟沈

 沈没するごとに、1万ドルくらい減る。積荷もなくなり、船の最大耐久力も減る。最大耐久力は、新品の頃は100もあったのに、もう30くらい減っている
 3000ドルくらいしかなかったので、エジンバラの酒場で行動値を回復して補給をすると、もう残りは雀の涙。
 だが、キャプテン・ハゲの目はまだ死んでいなかった
 このままでは眠れない!
 エジンバラから出航。エリアが切り替わり、ロンドン沖になる。
 私椋船団がいた。2隻。さっきの、あの私椋船団である。間違いない。やはり襲ってきた。
 今回は、さっきのようにはいかない。確かに強敵だが、こっちは完全に戦う行動値を回復している。

 戦闘開始。狙うは、提督の船1隻のみ。

 あと一撃!

 敵の提督の船の耐久度は、たったの4。あと一撃あてればで勝てる。

 射程に入った。装填は完了している。

 発射!
 命中!
 その瞬間、勝った! と思った。

 ダメージは3

 その直後、もう1隻の私椋船の体当たりを受け、20ダメージを喰らってスタナー号轟沈


 ゲームで本気で腹が立ったのって久しぶりである


 エジンバラに漂流。
 所持金は、もちろん0。この町には銀行はない。寂れた町だ。
 スタナーIII号の耐久力も、ついに60になった。新品と比べると、40も減っている。
 もう屁も出ない
 水も食料もない船に乗り込み、ロンドンを目指す。船員が反乱を起こし、殺戮の血が振る。そう、仲間の血をすすり、肉を食べなければ生き残れない。生き地獄とはこのことだろう。
 ロンドンに到着するころには、4人が死んでいた
 到着すると、船員が3人逃げ出した。逃げ出して当たり前だ。ゴンザレスが、悲しい目をしている。
 残ってくれた船員は6名。
 港の壁にもたれ、ひとり涙するキャプテン・ハゲであった。

 しかも時計は深夜3時
 なんというか、取り返しのつかないことをしてしまった感でいっぱいだ。エジンバラから出航さえしなければ、こんな無残な目に遭うこともなかったのに。
 大後悔、である。
 ちくしょう、ちくしょう、と呟きながら就寝。

 綾辻行人の「暗黒館の殺人」。もうくだらなさを突き抜けて楽しくなってきた(…・・・いや、確実につまらないのだが)
 あと、ゲームの解像度落としたら、スクリーンショット撮れるようになったワーイ!

DOLSS DOLSS
よく見たら、Yさんとは双生児だった。 艦隊で夕陽に向かって出撃!
DOLSS DOLSS
ロンドンに帰り、座っちゃいけないところに座ってみる。 呪いの模様……。




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