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2009年6月6日(土)に、「ターミネーター4」を観てきました。立川の、CINEMA TWOです。
いちおう、先行上映です。
でも、3日間あるので、限定って気がしません。
劇場が、かなり狭めのとこだったのが、唯一、先行っぽい所でした。満員だったと思います。
ネタバレなんか気にしない。
実は、前作「ターミネーター3」が、わりと好きです。
頑張って頑張って、やっと未来を変えた! と思ったのに、実は変わってなかった! とゆー、バッドエンド。
その、続編です。
人類のほとんどが死に絶え、スカイネットに支配された、未来の話です。
クリスチャン・ベールのジョン・コナーは、リーダー的存在として、かなり説得力ありました。
素晴らしい、英雄でした。
ひとりで敵の本拠地に乗り込んで、捕虜を全員解放して、捕らわれていた父になるべき青年を救出して、ターミネーターと戦って、本拠地を爆破して逃げ切り、心臓をやられたけど心臓移植で生き残る、なんていう、英雄にもほどがあるだろ、っていうくらいの英雄っぷりでした。
そもそも、初っぱなっから、味方は全滅したのに自分だけ生き残ったり、嵐の海にヘリからダイビングして潜水艦に拾ってもらう、なんていう無茶っぷりを披露してくれます。
さらに、ラジオで簡単な演説したら、各地に散らばる仲間が、本部の命令を無視して、全員ジョン・コナーのいうことをきくとか、想像を絶するカリスマまで見せてくれます。
そりゃあ、スカイネットも本気出して命を狙うってもんです。
前回までの3作は、”絶望的な未来を変える”という雰囲気だったと思います。
でも、違います。
”未来の救世主であるジョン・コナーを生き残らせる”だったのです。
未来は、変わりません。
未来が変わらないのは、確定的事項だったのです。
だって、未来が変わったら、ジョン・コナーは生まれません。ある意味、スカイネットの勝利です。
そして、未来になりました。
「T4」からは、”過去のジョン・コナーを生き残らせる”に変わります。
ぶっちゃけ、前作までと、同じです。
未来のジョン・コナーは、救世主として頑張りつつ、過去の自分を護らなくちゃいけません。
すんごいタイヘンです。
それこそ、とんでもない英雄っぷりを披露するくらいじゃないと、やってられません。
それでも、やりすぎだったと思いますが。
今作では、マーカスという、プロトタイプ・ターミネーターが出てきます。
人間の姿をし、人間の時の記憶を持った、スカイネットによる核攻撃以前に作られたターミネーターです。
けっこーカッコよくて、ジョン・コナーを喰うくらいの存在感でした。ジョン・コナーをがクリスチャン・ベールじゃなかったら、完全に主役を持っていかれてたと思います。
でも、中途半端でした。
強くもなく、弱くもなく。
結局、スカイネットが、ジョン・コナーを誘き出すためだけに、お蔵入りしていた彼を、蘇らせただけでした。
歴代の”味方になるターミネーター”としては、最弱でしたが、もったいないくらい、カッコよかったです。
それにしても、スカイネットがなにをしたいのか、わかりません。
人類を滅ぼして、どーしたいんでしょうか。まるでビジョンが見えません。
あと、ジョン・コナーにこだわりすぎているのか、作戦がぐだぐだです。燃料電池丸出しのターミネーター工場に誘き出すとか、意味不明です。
ラストシーンのナレーションで、「スカイネットのネットワークは強大だ」みたいな言葉が流れるんですが、いくら通信状態が良くても、セキュリティーがスカスカでは、どーしようもないような気がしました。
監視カメラとかないし。
無数のターミネーターを配備しているハズなのに、1体しか出さないし。
セコムに入った方がいいと思います。
一応、三部作の予定らしいので、「T5」「T6」と続くようです。
ここまできたら、最後まで観てみたいです。
スカイネットが勝利して、シームレスに「マトリックス」に繋がっても、まったく違和感ないと思いました。
いゃあ、映画って、本当にいいものですね。
核心を突きすぎててワロスw