この記事の所要時間: 約 3分43秒
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観てきました。立川の、CINEMA TWOです。公開初日の、2009年6月27日です。
予約を前日に行ったのですが、やっぱり満席に近く、新宿バルト9はもうダメで、立川も、朝8時の回で前から3列目という席しか空いてませんでした。
そんなわけで、公開初日の、第1回目を、観てきたわけです。
最初の最初です。
誰よりも先に、観ることができたのです。
個人的には、嬉しかったです。
でも、前から3列目の席は、肉体的にキツかったです。
ネタバレなんか気にしない。
前作の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は、フツーの「エヴァンゲリオン」でしたが、今回の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は、完全に「ヱヴァンゲリヲン」になってました。
「エヴァンゲリオン」ではない、まったく新しい、「ヱヴァンゲリヲン」。
いままで、ちょっと斜に構えて観てたとこがあったんですが、もう意地張るの止めます。
すごいです。
すごすぎです。
コレだッ! と思いました。
コレだったのかぁッ! って感じました。
ぽかぽかでした。味噌汁飲みたくなりました。
拳を握りしめ、ガカガタ震え、感涙を流し、画面に釘付けでした。
こんなにすごいものを観せてくれるんだったら、2年でも3年でも待たせていただこうじゃないですか。
次回作は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」。Qだけに、きっと回答編の4作目があって「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:A」になるに違いないとかいう噂がありますが、「エヴァンゲリオン」は繰り返す物語です。「ヱヴァンゲリヲン」は、「エヴァンゲリオン」のリメイクではなく、続編です。「ヱヴァンゲリヲン」が完了したら、また最初から初まることでしょう。100,000回くらい繰り返せば、碇シンジも、いかりや長助くらいに成長すると思います。
今作は、いろいろと豪勢でした。
クオリティが、ハンパなかったです。
同じシーンを何人かに描かせて、いちばんデキのよいものを使う、という、ブルジョワなシステムを使ってるらしいです。
静と動のコントラスト。なんてことのない、通学シーンや、下校シーンなんかが、たまらないノスタルジーです。
レイの首輪に小さく2番目って書いてあるとか、画面の全てを見逃せない仕様です。
アスカの死にフラグも、見てらんないくらい、徹底的に重ねられすぎてました。彼女から病んでる部分を取っ払うと、こんなにも儚い存在になるだなんて。
そして、後半。
今回は、飴だなー。「エヴァ」っぽい甘さだなー。とってもぬるくて、居心地いいなー。という感情にしておいて、「エヴァ」らしい、エゲツなさが大炸裂。
「ヱヴァンゲリヲン」として、完璧だったと思います。
あー、もどかしい。
オタクになりきれなかった人間にとって、この作品は、とてもツライです。
はっきりいいまして、「ヱヴァ」を語る資格がないのです。
記憶力が、ないんです。見たこと、知ったこと、覚えたこと、感じたこと、思ったこと、片っ端から、忘れていく。
こんなんじゃ、楽しい議論を交わせません。
前作との対比、さまざまな引用、張り巡らされた伏線、蘊蓄、語りたいけど、わかりません。さっき観たばかりのことさえ、うろ覚えです。
子どもを利用することに嫌気を覚える加持と、大人を利用していると悪びれるマリ。 あれだけ物議を醸し出した、マリのプラグスーツと、エヴァ五号機の扱われ方。変化するレイ。素直になるアスカ。誰かのために戦うシンジ。「今日の日はさようなら」。 「翼をください」。形状の違うロンギヌスの槍。
語れない。
口惜しい。
悔しい。
嫉妬しちゃう。
脳細胞の死滅を、どーにかして食い止めたいです。
でも、十代の頃から、記憶力ありませんでした。
本気で生まれなおしたい。そう思わせるほどの、作品でした。
次回予告のあとは、満員の劇場で、拍手が巻き起こってました。
3列目の席で観るアニメじゃなかったです。
もう1回、ちゃんと観直したいです。
正座して、観たいです。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」も、もう1回観たくなってまいりました。正直いいまして、キレイさっぱり忘れています。どうせなら、ブルーレイで観たいです。PS3を買う時が、ついにやってきたのかも知れません。でも、テレビの電源入れるのが、果てしなく面倒くさいです。
いゃあ、映画って、本当にいいものですね。