‘2007年に観た映画’ カテゴリーのアーカイブ

グログロです

2007年4月3日 火曜日
この記事の所要時間: 約 3分52秒

 ネタ探しの旅。
 こないだ『覚悟のススメ』をマンガ喫茶で完読し、強烈なオリジナリティに滅多打ちにされました。いや、連載時に読んでたし、単行本で何度も読んでたんですけど、時間を置いて改めて読み直してみても、やっぱ圧倒的でした。けっこー落ち込みました。
 そりゃあ、ゲームに逃避したくなるってもんです。

『イルマーレ』を観ました。レンタルDVDで。
 韓国映画のリメイクです。キアヌ・リーヴスがもさっとしてて、なんかこう、恋愛映画に向いてないんじゃないかなこのひと、とか思ってしまいました。でもまあ、そんなところがこの映画には合っているんだと思います。情けなさが悶々と出てました。
 2年後と現在、2年前と現在、そして現在と現在が入り乱れ、時折どっちがどっちなのかわからなくなりました。
 こーゆーちょっとした不思議要素が入ると、恋愛映画も観やすくなります。ネタはSF的なんですが、科学考証が省かれるとファンタジーになるんだな、なんて思いました。
 中盤から多少強引でしたけど、映像的にもいい雰囲気の映画でした。腑に落ちないところもありますが、やっぱハッピーエンドはステキです。
 ところで、あの犬はどこに行っちゃったんでしょうか。あの犬こそが、不思議空間を作り出していたような気がするんですけど。実はあの犬は遠い未来からきたロボ犬で破滅寸前の世界を救うには歴史を変えなくちゃいけなくてそれにはこのふたりをくっつけなくちゃいけなくてそのためにやってきた――とかじゃないです。
 面白かったです。

『ソウ3』を観ました。レンタルDVDで。
 なんか『ソウ』と『ソウ2』のメイキング映像みたいなのも劇中に入ってました。なるほどー、みたいな(まあ納得はできませんが)。
 つか、ジグゾウは末期癌なのにまだ生きてました。前回ボコボコにされたはずなのに。血を吐いて心臓止まりそうになっても、酸素マスクひとつで生きてます。やっぱ超人ですこのひと。
 今回は、グロテスク度が物凄くアップしてました。シャレにならんくらい、グロかったです。これでもか、ってくらいグロかったです。笑っちゃうくらいグロいです。グログロです。
 逆に、ゲーム要素が少なくなってました。実はそれは伏線だったし、結局はまるごとゲームだったんですが、ちょっと脳がスッキリしません。前作、前々作に比べると、ゾクゾクするような驚きが少なかったです。
 今作の最大の驚きといえば、レギュラー陣が確実に全滅しちゃったこと。
 続編を作れるんでしょうかコレ。
 面白かったです。

 ちょっと前ですが、『さくらん』を観てきました。立川のCINEMA CITYで。
 同じ現代風時代劇として、『大奥』とは特にかぶることはなかったです。残念なことに、竹中直人は出てませんでした。
 有名写真家さんが監督しただけあって、コントラストの強い映像美溢れる箱庭的な作品でした。どっちかっていうと、椎名林檎のプロモーションビデオみたいな感じでした。ストーリーよりも、絵と音楽を楽しむ映像作品です。
 土屋アンナは、安野モヨコの原作の絵に近いと思いましたが、声がちょっと花魁張れるようなもんじゃない気がしました。吹き替えしたらよかったかも。
 夏木マリが凄かったです。椎名桔平がかわいそうでした。あと、永瀬正敏と小泉今日子がニアミスしてたのがドキドキしました。サブカル系の邦画には毎回どこかにプチ出演している庵野夫婦ですが、今回はさすがに庵野秀明しか出てませんでした。
 面白かったです。

『蟲師』が観たかったんですが、今は『ゲゲゲの鬼太郎』に興味深々です。アニメも気になりますが、ウエンツ鬼太郎の方が観たいんです。こーゆー映画に田中麗奈が出るなんて事件です。公式サイト見たんですが、大泉洋のネズミ男って似合い過ぎじゃないですか。
 男として生まれたからには、『ロッキー・ザ・ファイナル』も観なくちゃいけないような気がします。
 実は『大帝の剣』も観たかったりします。
『スパイダーマン3』も、もうすぐですね。1作目2作目は、2?3回ずつ観に行きましたが、今回はどうでしょう。
 あとは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』に、『シュレック3』。『トランスフォーマー』はどうなんでしょうか。
 つか、『インディ・ジョーンズ4』なんてあるんですか。『300』と『TMNT』は日本公開いつなのかな。
 なんて書いても、実際には観に行けなかったりするんですけど。

 関係ないですが、「ずつ」という表記。
「ずつ」は現代仮名遣い、「づつ」は歴史的仮名遣いだそうです。昭和21年の内閣告示第33号として告示されたものだそうです。
 へー。

竹中直人が主人公

2007年2月20日 火曜日
この記事の所要時間: 約 2分15秒

 一喜一憂しながらシコシコしてます。
 ファミレス出勤です。
 なにもかもが25日に集約されてて困ります。煩悩を捨てようと思います。

 そういえば、先々週くらいに『どろろ』を観に行ってきました。立川のCINEMA TWOです。
 なんか客層が若かったです。ガキんちょばっかでした。お菓子臭かったです。嫁は足踏まれてご立腹でした。
 ということで、感想を書きます。
 もう原作読んだのずいぶん前なので、すっかり忘れてるんですが、オリジナリティのある近未来的時代劇な舞台設定がステキすぎると思いました。序盤の一連のシーンは、もうびっくりするくらい良かったです。あと、百鬼丸の改造シーンがすごい。
 CGに関しては、なにもいいません。
 妻夫木聡は、カッコ良かったです。軟弱なイメージがあったんですが、十分にオリジナルの百鬼丸してました。これはアリだと思います。
 柴咲コウは、ひたすら叫んでました。やかましいです。
 で、問題は中井貴一です。クライマックスのひとり芝居は、壮絶でした。インディーズ系のカルト映画を彷彿とさせます。とてつもなくシリアスなシーンに、目を疑うようなナンセンスなカットを乱暴にぶっ込むというやり方。これはこれで好きなんですけどね。
 面白かったです。

 そういや『犬神家の一族』も観に行ってました。立川のCINEMA CITYです。けっこー前です。
 なんというかこう、登場人物全員が、歳食ってました。映像は新しいのに、古臭いというイリュージョン。
 内容は、1976年版の脚本そのまんま使ったんじゃないの? ってくらいそのまんまらしいですけど、1976年版を覚えてないのでなんともいえません。でも、前作にあった風土的な雰囲気が、なくなってたような気がしました。
 なんか松坂慶子が気を吐いていました。
 奥菜恵は、もうホラー映画女優でいいと思います。
 深田恭子は、存在感がありすぎて、絶対に事件になんか関わってる、と思わせちゃうところがどうかと思いました。
 でもやっぱ、石坂浩二の金田一耕助は良いですねえ。今後もCGでいいからお願いします。
 面白かったです。

 あと、『大奥』も観ました。立川のCINEMA CITYです。かなり前です。
 まさか竹中直人が主人公だとは思いませんでした。ひとりで大興奮しちゃいました。テヘ。
 杉田かおるは、なんかそのまんまで、リアリティあり過ぎて困りました。
 ミッチーは、相変わらずミッチーでした。ステキです。
 ていうか、出演者のほとんどが友情出演ってどういうことなんでしょうか。
 それはそうと、時代劇も演出とキャストと音楽でこうも現代的になるんだなあ、と思いました。
 面白かったです。