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本物の舞台

2008年9月4日 木曜日
この記事の所要時間: 約 2分1秒

 2008年9月1日に、「戸惑いの日曜日 ?アパッチ砦の攻防より?」を、嫁と観てきました。
 もう何年も前からやってる舞台ですが、今年の東京公演は、この日が初。
 脚本は三谷幸喜。演出は、佐藤B作。出演は、西郷輝彦、升毅、石野真子、あめくみちこ、中澤裕子。
 本当は佐藤B作が主演だったんですが、胃ガンの切除で降板したので、代役として升毅が出演。

 チケット代は、かなり高かったです。後悔するくらい高かったです。それなのに、チケットを購入したのが半年くらい前だったんで、危なく忘れるところでした。
 劇場は、池袋のサンシャイン劇場です。改装だかなんだか知らないですが、この日のサンシャイン60は、18時の時点でガラガラでした。店もほとんど閉まってた。なんとなく、女神転生チックな雰囲気。
 劇場に入ると、すごい数の花束が積んであって、芸能人の名前がちらほらと刺してありました。さすがプロの舞台。案内係も、上品でした。

『離れて暮らす父親の家に、婚約の報告に来た娘。しかしその父親の家には、娘には言えない秘密があった。娘を悲しませたくないという父親の一世一代の大芝居の行く末は・・・?』
 という、あらすじです。
 3時間近く、ずっとハイテンション。マンションの一室を舞台にした、ノンストップドタバタコメディーです。間に15分の休憩ありましたが。
 三谷幸喜らしい舞台でした。
 様々な人間関係が交錯し、邂逅する。無理なシチュエーションで、嘘に嘘が重なり、しっちゃかめっちゃかになるけど、最後はスッキリする。小ネタも面白い。キャラクターのエピソードも楽しい。佐藤B作の演出は、三谷幸喜の色をクッキリと出してました。
 升毅が、代役とは思えないくらいの素晴らしい熱演でした。西郷輝彦の芝居も、すごい巧かった。石野真子って、以外と小柄で華奢で可愛かったです。中澤裕子は、中澤裕子でした。あと個性のある役者がいっぱい出てました。

 すごい面白かったです。
 約3時間が、あっという間。尻が痛くなる暇もなかった。序盤はそんなに笑えなかったけど、後半は気づいたら笑ってた。
 やっぱプロの舞台は、余裕が違います。安心して見られるというか、完成している。レベルが違った。本物の舞台を見たような気がする。
 とはいえ、アマチュアはアマチュアで、良いところはたくさんあるんですが。


 DVD出てました。佐藤B作が主演の2006年度版。