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これがアメリカか

2008年5月11日 日曜日
この記事の所要時間: 約 1分35秒

「フライトプラン」をレンタルDVDで観ました。ジョディ・フォスター主演。
 飛行機の中で、一緒にいたはずの娘が消えた。それなのに、乗客や添乗員は誰も全員信じてくれない。妄想だと疑われる。だけど、娘は絶対に一緒に乗っていたはず!



 序盤からジョディ・フォスターの態度が異様にアヤシイというかイカレ気味というか狂気じみて変なので、彼女の妄想だという線がとても濃くなり、いくらなんでもそのまんまはないだろうと思いつつも、いやもしかしてやっぱ彼女の妄想だったのでは? だけどそれだとなにも面白くないじゃん。えーじゃあなにがどうなってんの!? なんて困惑しちゃうくらいの演出はすごかったです。騙されるところだった。ジョディ・フォスターもすごい演技力。
 けれど、若干肩すかし的なオチなような気がしました。ミスリード自体は巧かったんですが。
 大金を得るためにハイジャックするために客室乗務員と遺体管理を仲間にし棺桶に爆弾をしかけるために飛行機に詳しい女性の夫を自殺にみせかけて殺した、ってゆーのはどーかと。
 ハイジャックも、主人公が娘とずーっと一緒にくっついてたら成立しない。よしんば拉致に成功しても、着陸まで主人公が我慢してても成立しない。主人公の精神が不安定なのを利用した、っていうんだろうけど、棺桶に爆弾仕掛けて乗客名簿から娘の名を抹消したり娘を死んでると偽造することに比べると、どーにも浅はか過ぎるよーな。
 でも、犯人のいちばんの失策は、ジョディ・フォスターが強過ぎたことでした。スーパーモンスターペアレントといっても過言じゃない。
 あと、ラストで犯人ごと飛行機の頭を爆発させるのは、いかがなもんかと。犯罪者は殺してもいいんでしょうか。これがアメリカか。いくらなんでも過剰防衛では。
 巧い映画でしたが、スッキリしませんでした。アラブ人に結局謝らなかったし。
 面白かったです。

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