鼻毛を抜いたら白髪だった。
そんな清々しい曇天と湿気のわだかまりの中、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
「シャイニング」を観ました。レンタルDVDで。原作者のスティーヴン・キングが撮り直したわかりやすい方じゃなくて、スタンリー・キューブリック監督の方です。
いやもうね。すごい。とにかくすごい。なんにもないのに、とにかく常時音楽が究極的にスリリングでサスペンスなホラーチック。子どもが三輪車でホテル内を周回してるだけなのに、ゾクゾクしちゃう。
あと、顔芸。すごい。とにかくすごい。ジャック・ニコルソンの顔芸がとにかく強烈に残虐で凶悪。あと、奥さん役のひとのビックリ顔も、かなりのクオリティ。
説明不足なのは、スタンリー・キューブリック監督なので仕方がないです。逆に説明とかしてもらいたくない。人間の狂気に理屈なんか必要ない。これはこれで良いと思います。
でも、ぜんぜん恐くなかった。
面白かったです。
連続して「2001年宇宙の旅」を観ました。スタンリー・キューブリック監督です。
何度か観る機会があったというか何度か観てる気がするんですが、まともにちゃんと観てなかった気がしたので、観てみたんですけど、記憶の中のこの作品にはびっくりするくらい脳内補正がかかっており、首を傾げてばっかりでした。
公開されたのは、1968年。つまり1971年生まれのワタクシが誕生する前の作品だということを忘れちゃいけない。「ウルトラマン」よりも古い。そういう意味では、信じられないほどクオリティが高い。
けれども、昨今の3DCGバリバリ作品のせいで、この映画の印象の脳内補正がすごいことになってました。これは仕方がないと思います。
それにしても、なにがなんだかわかりません。
わからなくて正解だと思います。嫁は、冒頭の真っ暗な画面にBGMがただただ流れているというシーンで、さっそく寝てました。
芸術的としかいいようがないこの作品の圧倒的なリアリティは、この「間」の力が大きいと思います。あと、完全なまでの「放置」。あえてナレーションを取っ払ったこの作品は、現実と同じようになんの説明もなされない。ただ現象があるだけ。
とかいいつつも、いろいろと調べてたりしててかなり蘊蓄溜まった状態で観たわけですが。
面白かったです。
実は自分の中でスタンリー・キューブリックフェアが実施されてたんですが、しばらくスタンリー・キューブリック監督はいいです。精神疲労が激しい。
おなかいっぱい。
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スタンリー・キューブリックフェア
2008年6月18日 水曜日
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