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牧歌的かつ脱力系

2008年5月15日 木曜日
この記事の所要時間: 約 1分59秒

「ナチョ・リブレ」を観ました。レンタルDVDで。
 ジャック・ブラックつながりです。つまり「スクール・オブ・ロック」の主人公である、ロックに命を賭けるメタボで暑苦しい30代のダメ男と同じく、プロレスラーに夢を賭けるメタボで暑苦しい30代のダメ男が主人公のお話。
 子どもの頃からルチャドール(プロレスラー)になることに憧れ、マスクとか衣装とか考えてた主人公。修道院の食事係として働いていたが、ひょんなことがきっかけで、ヤセな泥棒と組んでルチャ・リブレ(プロレス)の試合に出ることになり、連戦連敗の人気ルチャドールになってしまう。しかし修道院には秘密。修道院にきた可愛い尼僧にも秘密。でもバレちゃう。でもがんばっちゃう。
 孤児のために戦う、暴風神父フライ・トルメンタという実在のルチャドールがヒントになってるらしい。彼の話は、ジャン・レノで映画化されてるらしい。でも実物の体型はジャック・ブラックに近い。



 まーとにかくジャック・ブラックが画面狭しと暴れまくるというかぼてぼてと走って逃げたり失敗しまくる愉快な映画でした。彼は、存在だけで楽しくなれるという、希有な役者オーラを持っています。
「スクール・オブ・ロック」と監督が違うので当たり前なんですが、「スクール・オブ・ロック」みたいにぬるくはなく、とても牧歌的かつ脱力系です。それがとても笑える。メキシカンギャグといってもいい。台車バイク欲しい。
 ていうか、小ネタが異様に効いてます。細かい動きやキメポーズや顔芸などが、ほんとうに細かくあちこちに散りばめられていて、ものすごく楽しめました。ジャック・ブラックサイコー。あの顔とキャラクターと体型だからこそ、思いっ切り笑える。おならぶっこいても許される。
 ジャック・ブラック以外のキャラクターも冴えてました。主人公とパートナーを組むヤセ(この名前だってすごい)は、アンガールズの山根が腐ったみたいな見かけ姿で、存在自体が笑える。プロモーターのメタボ娘だって、無意味に強烈でした。
 夢を諦めるが、友に励まされ、ついに夢を実現するハッピーエンド。元気出ます。
 プロレスが好きだとよりいっそう楽しめると思うんですけど、ルチャ・リブレのルールってよく知らない。場外でカウント3取るとリングアウト勝ち、ってなんかヘンな気がします。
 面白かったです。おバカ映画大好き。

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