今さらですけど、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を揃えました。
安彦良和先生の描く、オリジナルの「機動戦士ガンダム」です。
いやあ、「機動戦士ガンダム」をじっくりと追体験できました。現在の最新刊は、15巻。まだ途中です。まだ哀戦士です。先が気になります。どう料理してくるのか。ザクレロは出るのか。
マンガとして、とてもよくできています。今までの安彦良和の作品よりも、話の詰め込み方が巧いです。TV版と同じ演出まであって、ゾクゾクしちゃいました。
一年戦争開戦までのエピソードの量が異様に多くて、相変わらずだなあ、と思いました。政治闘争とか、思想のぶつかり合いとか、ある意味真骨頂ですね。
やっぱりキャラクターがよく描けています。きっと、思い入れが深いんでしょう。読んでるこっちも思い入れは深いですが、違和感なく満足です。ハモンさん、エロ過ぎです。ガルマ様って、こんなに可愛い奴だったんだ。ドズル閣下、より一層大好きになりました。みなさん必要以上に個性が強調されてて、素晴らしいです。
けれど、シャアだけは、ちょっとやり過ぎな気がしないでもありません。
これじゃあニュータイプというか、完璧超人です。モンスターです。少年時代のエピソードで、すでに「逆襲のシャア」までの道を敷いてました。
全知全能のモンスターに挫折を味わわせるのが、引きこもりで不甲斐ないアムロ、という構図は、とても面白いですが。
それにしても、……いいにくいんですが……モビルスーツの扱いというか設定というかデザインというか運用というか全般というか……その辺りがちょっと……微妙に……
うん。
なんか嫌でした。
こうじゃないでしょう、モビルスーツは。
特にガンキャノンの扱いが不憫でなりません。
ていうか、キャノン砲。
ガンダムにキャノン砲とかありえない。そんなに好きなんですかキャノン砲。うわーん。
あと、ズゴックは大河原デザインが好きです。
はい。思いっ切り好みの問題です。
あと、これ↓も、買い……買ってしまい……買っちゃい……ました。
うだつの上がらない40歳のオッサンが会社やめちゃってなんとなく漫画家を目指すというダメ人間話。
時が見える。
……非常に心が痛いです。文字が涙でかすんで読めないくらい。
週刊モーニングに細々と連載中の「僕の小規模な生活」の方は、もう他人とは思えません。リアルタイムにガチです。
でも福満しげゆき先生は、十分成功していると思えます。