嫁が、ヴァイオリンを始めました。
ヴァイオリン。
ブルジョワジー溢れる、高尚な楽器です。
高尚なので、バイオリンじゃなくて、ヴァイオリンと書きます。
嫁が購入した店は、自宅から徒歩5分のとこにある宮地楽器。なにかあったら、5分で持って行けるという、絶好のロケーションにあるこの店で、なんとヴァイオリンフェアーをやっておりまして、さらにフェアーの初日だったりしまして、なんとなく運命のフェイトを感じずにはフィーリングなのですが、そもそも嫁がヴァイオリン教室に通うということで生徒割引もあり、なにがいいたいかというと、約5万円ほど安くなりました。ラッキー。
しかし、ヴァイオリンは、スゴイです。
なんとびっくり、宮地楽器で一番安いヴァイオリンは、105,000円。
じゅ、じゅうまんごせんえん!?
思わず、目玉が飛び出しそうになります。
スクワイヤーのギターと同じレベルで、10万超えるのです。
合わせる弓は、本体の1/3くらいの値段。
ケースは、25,000円から。
1,980円のケースって高いよね、みたいなエレキの世界とは、まるで違います。
この世界は、魑魅魍魎です。
庶民には、縁のない世界です。
とんでもない、ブルジョワな世界です。
うかつに足を踏み入れると、失禁してしまう世界です。
ちなみに、インターネットを覗くと、もっと安いヴァイオリンが売ってるんですが、材質が悪い、曲がってる、すぐ壊れる、修理ができない、音が悪い、音が小さい、そもそもチューニングができない、先生に鼻で笑われる、等々、粗悪品が多いようです。個体差も、激しいようです。つまり、当たりを引けば、そこそこ弾けますが、ハズレを引くと、ゴミになります。
修理等、アフターサービスを考えても、自宅から徒歩5分の宮地楽器で購入するのが、無難です。
嫁はやる気です。
子どもの頃、ちょっと弾いてたので、自信もあるようです。
嫁は、ヴァイオリン教室に入会しました。
もう逃げられません。
ヴァイオリンを、買うしかありません。
ニコニコ顔の店員が、弾き比べてくれました。
10万円クラス、20万円クラス、30万円クラス、50万円クラスのヴァイオリンを、チューニングしながら、弾いてくれたのです。嫁のリクエストで、500万円のやつまで弾いてくれました。買えるわけないのに。
さすが、ヴァイオリン売り場の店員。ちゃんと弾けます。いい腕してます。ちょっと間違えたりしてましたが。
美しい曲。
素晴らしい音色。
でも、ヴァイオリンの違いが、さっぱりわかりません。
500万円も、10万円も、同じように聴こえます。
そりゃまあ、多少の音色の差は、ありました。でも、そんなもん、弾き方とか力の入れ方で、どーにでもなるよーな気がします。
ヴァイオリンの世界は、深淵です。
深いです。
深く、遠いです。
遠すぎて、なんも見えません。
さっぱりぷーなので、店員の言葉を、信じるしかありません。
騙されてるとか、詐欺られてるとか、考えちゃいけません。音色がわからない方が、悪いのです。
店員は、10万円のヴァイオリンは、あんまりオススメできませんねー、とかいいます。
おいおいおい! 10万円もする商品を、バカにするのか!? と思いました。
10万円だって、十分高いよ! 信じらんないくらい高いよ! 20万円なんて、冗談じゃないよ! どんだけ高いんだよ! 今からでもヴァイオリン職人になりたいくらいだよ!
最初はそう考えてたのですが、よく考えたら、PCって、そんくらいの値段じゃないですか。
5年くらいしかもたないPCに、15万とかかけるじゃないですか。液晶モニタつけたら、軽く20万超えるじゃないですか。
同じじゃん。
つか、ヴァイオリンの方が、長持ちするじゃん。
そもそも、PCと違って、高尚だし。
そう思いついたら、スカッと、もやもやが晴れました。
踏ん切りつきました。
10万円なんて、安物です。
できるだけ、良い物を買いたい。
高貴な気分を味わいたい。
固定資産税とか、都民税とか、老後とか、忘れちゃおう。
というわけで。
定価21万円の、サンアントニオ V-815を、購入しました。
パーツ材は、ローズウッド。ニスのベタ塗りではなく、アンティーク風の仕上げが施されています。
中国製なのですが、その品質は、プロのヴァイオリニストも認めるほど。同じ素材、同じクオイリティで、別の国で作ったとしたら、2倍以上の値段がつくそうです。中国は人件費が安いからこそ、この値段で、このクオリティが出せるのです。
ワンランク上の、ヴァイオリン。人気も高いようです。
コストパフォーマンスは、最高だと、店員もおっしゃっておりました。信じます。ええ、信じますとも。
弓は、8万円のやつを買いました。
ただの木の棒なのに、なんでこんな高いんだよ! と、ちょっと納得できないんですが、8万円台から、弾き心地が断然変わるらしいです。わかるひとには、わかるらしいです。
ヴァイオリンフェアーのとこには、90万円の弓とか置いてありました。
ただの棒なのに。
ヴァイオリンの世界は、深淵です。
ヴァイオリンとエレキベースで、なんかできたらいいな、と思います。
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サンアントニオ
2009年5月12日 火曜日
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