「デスノート」を観ました。レンタルDVDです。もちろん、アニメじゃなくて劇場版です。前編後編とも。主演は藤原竜也と松山ケンイチ。
藤原竜也って役者は、トリップ役者というか、必要以上に役になりきるというか、役が憑依するというか、とてもユニークな役者だと思います。けっこーひとりで別次元行っちゃって浮いてることもあります。でも今回は、わりと肩の力が抜けてたように見えました。抜けすぎだったような気もしますが。
Lの松山ケンイチは、コスプレ的に役になりきってて良かったと思います。彼はこれから期待できる役者だと思います。
リュークの声が中村獅童とはびっくりしました。てっきり一流の声優さんかと。
戸田恵梨香は……ちょっと……これは……どうなんでしょうか。
鹿賀丈史は、さすがの存在感。藤村俊二もちょい役なれど、雰囲気出てました。
瀬戸朝香が、意外に女優っぽい存在感と演技を見せてくれて驚きました。
というわけで、前編の「デスノート」。127分。
引き込まれているうちに終わりました。
そして後編の「デスノート the Last name」。140分。
やたら長かったような気がします。
けれど、あれだけの物語を、よく4時間ちょいでまとめあげたものです。
原作(というか絵)の清潔感というか綺麗感がうまく出てました。ライトの部屋とか、Lの秘密基地とか。ライトの藤原竜也とLの松山ケンイチを含め、雰囲気はバッチリでした。
死神のCGは、違和感がないといったら嘘になりますが(特に動きと声)、わりと巧く溶け込んでた方じゃないでしょうか。つか、もともと存在自体が反則なんで、違和感があった方が良いのかも。
ライトの策は、原作だともっとかしこかったような気がするんですけど、こんなもんでしたっけ? 騙し合いによるギリギリの緊迫感や、出し抜いた感が、原作ほどなかったような気がします。
最後はとても巧い着地だったと思います。原作のL編だけを持ってきて、見事に自滅させてました。時差のある相打ちというのも、余韻を残す良い終わり方だと思います。
それにしても、死神に翻弄されたライトやLに比べ、死神を2体も殺した弥海砂は最強だと思います。
面白かったです。
邦画DVDにしては、破格の安さな気がします。売れてるからかな。