「イカとクジラ」を観ました。嫁が借りたレンタルDVDで。2005年の映画です。
ヨーロッパ映画だと思ったら、アメリカ映画でした。
過去の栄光にすがりつくしかない、売れない文学作家のダメオヤジ。浮気しまくりで、売れっ子作家のダメオカン。父を真似た文学家かぶれで、盗作癖があり、女に強がって嫌われるダメ長男。家では酒を呑み、学校で自慰するダメ次男。
もーイヤんなるほどダメな家族。彼らの日常が、もーイヤんなるほどリアルかつ克明に淡々と続きます。
離婚を決意したり、別居したり、浮気相手が誰かわかったり、自慰行為が学校にバレたり、若い女にもてあそばれたり、盗作が発覚して大問題になったり、カノジョにふられたり、思い切って仲直りしようとしたら笑われたり、倒れて救急車で運ばれたり、イカとクジラを観に行ったりします。
で、オチはナシ。
いくらダメでもイヤでも家族の絆は永久不滅だし人生は死ぬまで続く、といわんばかりに、ブツッと終わる。
あまりにも生々しく、心の傷に入り込んでくるので、正視できませんでした。これがホームコメディー? リアルすぎて、心当たりありすぎて、これっぽっちも笑えません。
面白くなかったです。気分的に。でも映画としては、今ふうの純文学っぽくて良いと思いました。
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イカとクジラ
2008年6月9日 月曜日
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