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ドビャビャビャー

2008年1月25日 金曜日
この記事の所要時間: 約 2分38秒

 禁煙3日目です。
 嘘です。
 体長悪くて煙草吸えません。特に神経痛が酷いです。すさまじい一撃です。1分間に3?4回の割合で、ビクン! ビクン! と体を折ってます。電車の中でひとの目が怖かったです。きっとアブナイひとだと思われたに違いない。
 神経痛は、整形外科らしいです。意外です。

 というわけで、「鉄コン筋クリート」を観ました。レンタルDVDです。
 松本大洋のマンガを映画化したものですが、原作は最初の5ページくらいしか読んでません。
 体長が悪いので、眠くなったら寝ちゃえばいーや、などと思いつつ、だらりと横になって観てたんですが、活目しました。
 チョーすげー。
 このマイケル・アリアス監督って、天才じゃないだろうか。
 彼はもともとCGに長けた技術者でもあり、この作品でも使用した素晴らしい「トゥーン・シェーダー」は、彼が開発し特許を取得したものらしいです。しかしいくら自分が開発した技術を使ったとはいえ、このクオリティは尋常じゃない。松本大洋の描くあの独特の世界が(一部違うとこもあったけど)、ほぼ完璧に動いてました。
 チョーすげー。
 とはいえ、目を見張るような新鮮さと気持ちよさは確かにあるんですが、リアルかというとちょっと違います。「トゥーン・シェーダー」だし。スラスラ動いてるんだけど、フツーのアニメーションとそんなに変わりません。逆に、動いてないのに動いているように見せかける(または、極力少ない労力で最高の効果を出している)一般的なアニメーション技術の完成度の高さを知りました。3Dにすると、人件費とか安くなるのかしら?
 いや、そんなことはどーでもいいんですよ。この映画のすげーところは、「トゥーン・シェーダー」だけじゃありません。
 クロとシロのミッシングピース的なあのなんというかグッとくるそのナニにドビャーですよ。離れ離れになったシロの叫びにドビャドビャーですよ。クライマックス直前の約束されていたスーパーサイヤ人化は不意打ではぐらかされた感じだったのでカタルシスなんてなかったんですけど、最後にクロが戻ってきてくれてドビャビャビャーですよ。
 これはアレですね。アムロの「僕にはまだ帰れる場所があるんだ。こんなにうれしいことはない」に通じるものがあります。孤独という名の悪魔との離別は、大きな少年たちの永遠のテーマです。
 すげー面白かったです。

 ちなみに、声優は本職以外の方が多かったです。いわゆる芸能人系です。
 クロの声は、ジャニーズ嵐の二宮和也メンバーでした。うそー!? って思うくらい良かったと思います。
 あと伊勢谷友介とか宮藤官九郎とか本木雅弘とか森三中とかが声当ててましたけど、そんなに違和感なかったです。
 ていうか、シロの声が蒼井優だということが未だに信じられません。嵐どころの騒ぎじゃありません。スタッフロールを見たときも、きっと見間違いだろうと思ってました。でも、ちゃんと確認しました。あの蒼井優で間違いないです。びっくりです。ちょっとクレヨンしんちゃんの声に似てましたが、感情表現、声質ともに完璧なクオリティでした。こりゃ本職の声優さんの仕事なくなるわ。