2007年8月6日 のアーカイブ

正座して待ちます!

2007年8月6日 月曜日
この記事の所要時間: 約 2分53秒

「トランスフォーマー」を観てきました。立川の、CINEMA TWO。友達が集まり、6人で。
 8月4日。公開初日です。
 正直、なんで今さら「トランスフォーマー」やねん、などと思いつつも、劇場で予告編を何度か観てたら、チラリと映るコンボイ(オプティマスプライム)に、わくわく感を禁じ得ず、しかもアメリカで公開するやいなや大ヒットしていると知り、いてもたってもいられなくなりました。
 製作総指揮は、”宇宙人大好き!”スティーヴン・スピルバーグ。監督は、”あざといこと大得意!”な「アルマゲドン」のマイケル・ベイ。
 で、観ました。
 観ちゃいました。
 う、うわあ……。
 ……こ、これは。

 とんでもないものを観てしまった!!

 もうなんていうか、最初っから最後までパーフェクトです。
 敵ロボットの判別がつかないとか、ちょっと気になる部分もありましたが、そんな些細なことなんかどーでもいいです。
 すんごい映像でした。
 すんごいアクションでした。
 すんごいキャラクター描写でした。
 なにもかもがエンターテイメントとして大成功していました。
 これぞ”劇場で観なくちゃいけない娯楽映画”です。

 主人公はダメな童貞少年だったんだけど、窮地に追い込まれ、ヒロインのひと言で目が覚め、男らしく走り出す。
 ヒロインは過去のキズのせいで自堕落だったんだけど、窮地に追い込まれ、主人公の活躍を見て自分を取り戻す。
 最強なのに、不利とわかっていてもかたくなに人間を守りながら戦うオプティマスプライムの男粋。意外とオチャメ。
 仲間を殺られた軍人は、責任感と愛国心を強く持ち、ヒャッホーウ! と大活躍。
 MJ-12をモデルにしたと思われるセクター7のエージェントは、性格だけじゃなく、着ているTシャツでも笑わせてくれる。
 とにかくもう、全員キャラが立ってるというのがすんごい。いっぱい出てくるのに、どいつもこいつも面白い。
 ちょい役の主人公の両親どころか、ちょい役の軍人とか、ちょい役のハッカーまでもがユニーク。
 細かいギャグまでテンコ盛り。
 しかも、これだけ多くの個性的なキャラクターがいるにも関わらず、ひとつにまとめ上げちゃうなんて、ありえないくらいすんごい。
 その上で、メカとの友情に、主人公の成長。もうパーフェクトです。

 アクションも、すんごいです。
 ずいぶん前の話ですが、「マクロス」のバルキリーがロボットアニメの革命を起こしたんですけど、その先に行ったような気がします。
 時間をかけて瞬時に変形するんです。
 バルキリーがドガチャカッ! だとしたら、トランスフォーマーはドカチャカドドチャカチャカドドパシパシガガガガガチャカカカカカッパシ! です。
 あーもう、こんなんじゃ通じない。観てください。
 あと、CGがすごいっていいますけど、CGを極力排して実写の撮影を中心にしているみたいです。
 アメリカ国防総省やアメリカ軍が全面協力しているらしく、歩兵たちが手持ちレーザーでターゲットを指定してラプター(F-22)が空から攻撃するとか、実際にやる方法っぽいです。エキストラの兵士達は、全員実際の軍人や元軍人だそうです。
 そんなこだわりまであるだなんて、もうパーフェクトです。

 久しぶりに、観ていて涙がたぎりました。ブルブルッとキました。「これだッ!!」と思いました。
 2009年の夏に、続編の公開が決定したみたいです。
 正座して待ちます!

役者の行列に混ざってました

2007年8月6日 月曜日
この記事の所要時間: 約 1分29秒

 3日に、劇団め組というところの舞台を観てきました。
「幕末シリーズ 会津篇・戊辰残照」というやつです。新宿の、紀伊國屋サザンシアター。
 劇団め組っていうのは吉祥寺にあり、けっこー有名らしく、客席は満員でした。役者さんは、テレビドラマとかCMとかにも出てるみたい。
 今まで観た舞台の中では、もっとも大がかり。出演者も、やたら多かったです。

 メインは戊辰戦争の会津戦争なんですが、鳥羽・伏見の戦いのあたりからやってました。
 なので、けっこーな早足。
 主人公は、大庭修理という会津藩の侍。架空の人物っぽいです。大庭恭平ってひとは実在したみたいですけど、たぶん別人だと思います。
 土方歳三は、準主人公並の存在感で出てきますが、ちょい役のはずの斉藤一の方が活躍してました。
 んで、感想なんですが、……ちょっと残念な感じでした。
 初日だったせいか、妙な緊張感があり、みんな早口でした。
 しっかりと事前に戊辰戦争のことを調べて、名前も覚えていったんですけど、登場人物が多すぎで、誰が誰だかわからなくなることもありました。やはり演劇だと情報の提示方法が限られているから、これだけ複雑な話を表現するのは難しいのかも知れません。もっとテーマを絞り込んでいたらよかったのかも。緊迫感やリアリティがなく、史実通りの話が淡々と進んでたような感じで、新しさもなかったです。
 あと、笑いがないのはつらかった。ほんの少しでもいいから、笑いが欲しかったです。

 終わった後、トイレに行って出てきたら、目の前の廊下が役者たちの通り道だったようで、土方歳三とか出てきて狼狽えてしまいました。なんか存在感が違う。オーラが出てる。
 とか思ってたら、トイレから出てきた嫁が、役者の行列に混ざってました。
 うわあ。