2008年2月3日 のアーカイブ

ノーファインダーで!

2008年2月3日 日曜日
この記事の所要時間: 約 5分1秒

HOLGA
 最近、トイカメラというものを買いました。
 トイカメラっていうのはナニか? というと、読んで字の如く、”おもちゃのカメラ”です。
 実際、カメラの見た目が非常におもちゃっぽいです。種類はいろいろあって、中には組み立て式のプラモデルカメラというのもあります。ハリネズミカメラという、3cm四方のサイコロみたいなカメラもあります。「にゃー」と鳴くボタンつきのカメラもあります。
 おもちゃなので、けっこー安いです。お手頃かつ、お気軽です。
 LOMO LC-AとかSMENA 8Mとか、1万円を超える高級トイカメラもありますが、トイカメラのスタンダードであるHOLGAのカメラは、6,000円くらいで買えます。
 で、一般的なトイカメラってやつは、レンズがガラスじゃありません。プラスチックです。透明度が低いので、全体的にかなりぼんやりした写真になっちゃいます。しかも、部屋の中だと照明があっても光量不足で暗くなっちゃいます。お外専用です。アウトドア派のカメラです。
 つまり、すんごい性能が低いカメラなんです。もうカメラなんて呼ぶのもおこがましいくらい。
 けれど、トイカメラならではの遊び方があります。
 まずは多重露光。トイカメラっていうのは、わざといい加減な作りをしてまして、フィルムを巻かなくてもシャッターが押せてしまうのです。同じフィルムに、複数回シャッターが切れちゃうんです。これだけで、わくわくしちゃうじゃあありませんか。心霊写真もお手の物です。
 つぎに、トンネルエフェクトです。写真の周辺の光量が極端に落ちて、まるでトンネルの中から写真を撮った写真になってしまいます。実はこれ、ケラレと呼ばれる現象で、普通はカメラやレンズの欠陥なんですけど、トイカメラではなくてはならない特徴的な味となります。もうトンネルエフェクトのない写真なんか、我慢できません。
 そしてノーファインダーが推奨されます。ファインダーを覗かず、テキトーにシャッターを押す。これがトイカメラの遊び方です。なにが撮れているかわからない。それがいーんです。どっちにしろ、仕様上ファインダーを覗いても微妙にずれちゃうので、覗かなくても同じです。


(さらに…)