‘2006年に観た映画’ カテゴリーのアーカイブ

二時間ドラマ

2006年6月19日 月曜日
この記事の所要時間: 約 1分32秒

 体調回復しました。
 三日間の点滴と抗生物質により、15000あった白血球は7700まで落ちて正常値に。でも原因不明。なんか感染性のウィルスなんじゃないかなーとか医者にいわれました。
 なんだろうなあ。

 土曜日に「トリック 劇場版2」を観てきました。立川のシネマ2です。
 席を予約してあったものの、開始時間ギリギリというか少し過ぎていたので、チケット売り場のオネーサンに叱られました。嫁と「どーせガラガラだろう」とか話しながら劇場に入ってみれば満員御礼。ペコペコ頭を下げながら、ど真ん中の席まで移動。ご迷惑おかけしました。
 えーと。
 これってこないだTVでやってたスペシャル版と同時に撮ったんじゃないかしらん。クオリティ同じなんですけど。
 つか、映画じゃなくて二時間ドラマのレベルですよ。
 相変わらずの定番フォーマット。細かいギャグがトリックらしくて楽しかったんだけど、嫁はドン引き。
 つか、合成とか特撮(?)とかCG(?)なんかが十年前のレベルというかかなり低予算的でした。いいんですかコレで。ぜんぜんお金かかってません。ボロ儲けですね。
 映画版一作目よりはマシでしたけど、こんなんで映画とか名乗って欲しくないなあ。なんでもかんでも映画にすればいいってもんではないでしょう。TVドラマにはTVドラマなりの良さがあるのに。
 面白かったです。

 その後、HagePOWERのメンツとオフ会と偽る呑み会。病み上がりなのであんまり酒は飲めず。生暖かい目で見守りながら野菜汁をすする。
 他のメンツは「ポセイドン」を観にいっていた。感想を聞くと、予想通り。でも。びよ?んは見たいな。
 プラモの大先輩に「とりあえずやすれ」とアドバイスを受ける。

 というわけで、HGガンダムを400番のやすりでゴシゴシ削ってます。

松子

2006年5月29日 月曜日
この記事の所要時間: 約 2分2秒

 立川のCINEMA CITYへ行く。
 残念ながら、観たい映画はCINEMA ONEで上映だった。別館のCINEMA TWOが素晴らしい店員と空間を持つ美しい映画館であるのに対して、CINEMA ONEはダメ店員がだらだらやってる嫌な映画館。このクオリティの差はなんなのだろうか。謎だ。
 予約しなくても普通に観れるだろうと思ってたら、なんか行列できててチケットが買えない。なんでこんな行列できてるのか意味わかんない。「海猿」が人気なのかと思ったら、チケット売り場の手際が悪い。この辺の運用の悪さもCINEMA ONEクオリティ。そのまま行列に並んでると映画が始まっちゃうので、携帯のPCブラウザで予約して優先的にチケット購入。とっとと劇場へ入る。

 というわけで、「嫌われ松子の一生」を観に行った。「下妻物語」の中島哲也監督作品。
 主演は中谷美紀(太らすと柴咲コウに似てるよね)。他に出演してる気になる役者は、市川実日子、柄本明、柴咲コウ(痩せると中谷美紀に似てるよね)、マギー、劇団ひとり、カンニング竹山、宮藤官九郎、武田真治、荒川良々、嶋田久作、濱田マリ。
 まあなんというか、ストーリーとか原作とか演技とか演出とか吹っ飛ばして、この作品の存在自体に感動してしまった。
「下妻物語」もそうだったけど、これもう映画とか邦画とか、そういうジャンルじゃないような気がする。中島哲也作品、それ自体がもうひとつのジャンルであるような。いやはやなんとも素晴らしい。日本人にしか作れない、誇るべき映像作品であると思う。
 キャラクターの心理とか苦悩とか苦痛を物凄い早回しで間にギャグを混ぜたり唄わせたりしながら濁流のようにすっ飛ばす。23歳から53歳まで中谷美紀はずっと中谷美紀のままで年齢とか時間とかまったく感じさせないのにまるで違和感がない。全員どこか壊れてる。世界もどこか壊れてる。誰も救われてないのに救われているような気になれる勘違いのハッピーエンド。
 あー面白かった!
 ってテンション(涙を拭き拭き)で劇場を出たんだけど、嫁は無表情でした。

 あと「ニュー・スーパーマリオブラザーズ」買いました。
 協力プレイはできないのねコレ。嫁とVSモードで対戦してボロ負けするも、ミニゲームの対戦では圧勝。
 肝心の一人用、最初の面はチョー簡単でいい気持ち。なんか巧くなったような錯覚が。(でも後半は叫び出すほど難しいらしい)


むしろニュートン

2006年5月22日 月曜日
この記事の所要時間: 約 1分0秒

 今週末も、シコシコシコシコ。

 時間の合間に「ダ・ヴィンチ・コード」を観に行った。
 モナ・リザとかあんま関係ないじゃーん。
 つか、ダ・ヴィンチあんま関係ないじゃーん。
 むしろニュートンじゃーん。
 最初の殺人のおっさん。あんな死に方することないじゃーん。
 その娘。暗号解析のプロって設定生かしてないじゃーん。
 最後。あそこじゃなかったんじゃーん。
 ウワーオ。ジョージ・クルーニー。
 みたいな。
 流され感の強いストーリーだったけど、よくできてる。思ったよりもオカルトチックじゃなかったのが残念。
 キリストって神様だったんだね。普通に人間だって思ってた。どうも世界常識的には神様らしくて、実は人間なんだとか驚かれちゃったんだけど、なんだかなあとか思った。なにしろ日本には2600年続く神の子孫がいるのにあんな扱いだもの。
 でも聖杯の解釈は面白かった。あれ、これも世界常識?
「テンプル騎士団」と「シオン修道会」と「オプス・デイ」と「マグダラのマリア」くらいは知っといた方が、いい気分で観れるかも知れない(便利だよね、Wikiって)。
 日本人には普通のサスペンス。欧米人には衝撃の問題作。

藤岡弘はもう雰囲気だけでOK

2006年5月16日 火曜日
この記事の所要時間: 約 1分29秒

 なんかこう、いろいろと吸収しなくちゃいけないんじゃないかと思い、レンタルビデオ店へ。

「逆境ナイン」を観た。
 いわずと知れた、あの熱血疾風怒濤の吠えるペン、偉大なる超作家、島本和彦様のマンガが原作の映画。この御大の人間性が好きというか尊敬しているというか心の師匠であるんだけど、原作のマンガは読んでなかったそういえば。
 藤岡弘が出てて、ちょっと嬉しくなる。でも序盤はとにかくチープ。徹底的にチープで寒い。
 主人公の玉山鉄二がいい味出てきたあたりから面白くなる。チープなのは変わらないけど。もうほんとに趣味で作りました的な、商業的なニオイがまったくしない、ぎこちない作り。
 熱いというかバカな映画だ。島本和彦の持ち味は、猛烈に熱く壮絶にバカなキャラクターと世界観というものなのだけど、この映画には熱さはあんまり感じられない。それは役者がみんな素人に毛が生えた程度であり、演出とかも含めて全体的に素人っぽい作りだからだろう。玉山鉄二は結構いいけど。藤岡弘はもう雰囲気だけでOK。ココリコ田中はなんかもうキャラも存在も面白いのでそれだけでいいや。堀北真希って目が寄ってない?
 問題のクライマックス。それまではぎこちないなりにテンポよく楽しく観てたのだが、急に退屈になる。逆効果のスローモーション多用で、なかなか進まない。眠くなるのを必死に堪える。試されている。我慢だ。逆境だ。
 なんとか眠気を打破する。オチというかカタルシスみたいなのは、なんかこう、あるようなないような。やっぱり熱血度よりもバカ度よりもチープ度が高い。異様に高い。
 うーん。

 あと、今更ながら「クビキリサイクル」を読み始めた。
 やっぱ凄い。序盤は「虚無への供物」とか「匣の中の失楽」を彷彿させる。

肘が使えるルールだったら最強の格闘技

2006年3月9日 木曜日
この記事の所要時間: 約 2分37秒

 シコシコ構想案にOKが出た。
 いつもOK出るの月末なのに。かつてない余裕が生まれた。今日からシコシコ始めたいけど、なんか遊んじゃいそうでコワイ。

「マッハ!!!!!!!!」を観た。ムエタイの本場、タイ映画。「!」多すぎ。
 CGなし、ワイヤーなし、スタントマンなしという触れ込みのアクション映画。
 とにかく主人公のトニー・ジャーが、身体を張って大活躍。ブルース・リーかジャッキー・チェンか、ってくらい凄まじい生身のアクションを魅せてくれる。時代はカンフーからムエタイへ。もう爽快!
 ……のはずなんだけど、古い。70年代のフィルムか、ってくらい画面がキタナイ。全体的に暗い。フィルムが劣化していそう。DVDじゃなくてビデオで観たせいもあるだろうけど、三十年くらい昔の地味な映画に見えた。残念。
 製作者が映画を作るのに慣れていないような気がする。不必要なスローモーションや繰り返しが多い。テンポが微妙に悪い。微妙に効果的な絵を撮れていない。ほんとに微妙なんだけど。
 最悪だったのが、音楽。映画に音楽って重要だな、と思い知らされた。大切な人が死ぬシーンでBGMがないと、こんなにしらけるものなのか。シーンが変わったのに、思い出したように同じBGMが流れるのは酷い。
 ムエタイのアクションは本当に凄いし、実際ムエタイって肘が使えるルールだったら最強の格闘技なんじゃないかと思うんだけど、この映画のムエタイはあんまりよろしくない。大技ばっかり。あんなの絶対当たらない。でもまあ映画だし、わかりやすいし派手だからいいのか。
 カーチェイスがまたタイっぽくて素晴らしかった。なんとオート三輪でカーチェイス。すっ飛んだりぶっ飛んだり爆発したり。安っすいカーチャイスだけど、こんなの見たことない。身軽なので曲芸的になってて素晴らしかった。「TAXI」よりスピード感あったし。
 話的にはなんの捻りもない単純で使い古されたパターン(盗まれた仏像の頭を取り返しに行く……いやこれは斬新か)なのだが、敵のボス(趣味は仏像の頭を集めること)が喉に穴が開いててマシンボイスで話すというわりと斬新な(というか場違いな)キャラだった。農村部と都市部の格差をキャラで表現したというか。中国映画の「あの子を探して」を彷彿させる。
 全体的に、わかりやすい。ストーリーもキャラクターもわかりやすい。
 こういう、わかりやすくてありふれた話に、斬新なアクションが巧くはまると、いい作品ができる。
 もっとフィルムと音楽に予算割いて欲しかったけど。
 ところで、映像が悪かったせいで、ラストシーンで出家してたのが、腕折られて大仏の頭に下敷きになって死んだと思った主人公の知り合いに見えたんだけど、違うのかな。死ななかったんだよかったね、とか思ったんだけど。ヒロイン(?)も村にいたし。
 ああそうだ。ヒロイン(?)がむっちゃ可愛かった。プマワーリー・ヨートガモンっていうのか。ボーイッシュで強がっているけど本当は弱いという目が大きくて華奢な娘萌え。
 トニー・ジャーには、もっと洗礼された映画の世界に出て行って欲しい。プマワーリー・ヨートガモンもセットで。

ドラゴンボールみたい

2006年3月6日 月曜日
この記事の所要時間: 約 1分49秒

「火山高」を観た。一時期噂になった韓国製バカアクション青春映画。
 世間では、なにかっつーと「ドラゴンボールみたい」という。「DEAD OR ALIVE」もそうだし、この作品もそう。気弾飛ばせば、もうそれだけで「ドラゴンボールみたい」という評価。もうアホかと。どこにクリリンがいるのかと。誰が大猿に変身するのかと。どいつが死んだり生き返ったりを繰り返すのかと。
 しかし、これはもう完全に週間少年ジャンプの世界。少年漫画の世界。
 むちゃくちゃ居心地がいい。
 まず、主人公がいい。最強の転校生。猫背で目立たないようにしているのだが、金髪で目立ちまくりという。ブリーチの主人公っぽい。
 ロンドンブーツ1号2号の亮みたいな顔だけど。
 ヒロインはCoccoみたいな顔だけど。
 ていうか、登場人物全員のキャラクターが立っている。これだけキャラ立ちがいい映画はめったにない。みんなイイ。お約束に忠実というか、期待を裏切らない。ストーリーとか設定の矛盾なんか気にならなくなる。
 瀕死の重態だったのに、次のシーンではいつも以上の実力で戦ってたのはどうかと思うが。サイヤ人か? あと、誰がどれだけ強いのかがよくわからなかった。
 しかし、ストレスが溜まった。
 主人公がラスボスの教師をぶっ飛ばして終わるのだが、それまで主人公は連戦連敗。ラスボスの教師にも、何度も何度も負ける。いい加減にしてくれ、ってくらいしつこく負ける。徹底的に負けて負けて負けまくる。
 最初から最強の転校生、っていう感じだったのに、まるで強さをアピールできていないから、最後の最後でたまたま勝っただけ、みたいな感じに。あまりにも負けが多くて、1回勝ったくらいじゃカタルシスが得られい。
 でもこれ、映画で観るよりマンガで読みたい。主人公の過去や、各サブキャラクターのエピソードとか、もっと突っ込んで読みたい。絶対面白いってコレ。続きも気になるー!



 こんな少年マンガ風の作品書きたいけど、残念ながら小説じゃあもう使い古されてて新鮮味も目新しさもない。映画でワイヤーアクションとか3D使ってやっちゃうから許されるんだよなあ。
 アイディアも、出ず。
 苦悩。

稲垣吾郎はもう仕方がない

2006年3月3日 金曜日
この記事の所要時間: 約 1分25秒

 まいった。ぜんぜん進まない。というか思い浮かばない。ていうかやってない。つーかどうしよう。
 なんかこう、事務所的な場所が欲しい。家だと娯楽に走るし猫いるし、ファミレスだとちょっと肩身が狭い。最近ファミレスに行くと頼んでもコーヒーのおかわり持ってきてくれないんですけどこれは遠まわしにとっととカエレということなんでしょうか。

「笑の大学」を観た。三谷幸喜の原作・脚本。三谷幸喜、監督じゃないのか。どうりで。
 役所広司と稲垣吾郎の二人芝居。密室で二人切り。もう舞台そのまんまというか。主役は「脚本」。
 大笑いするんじゃなくて、クスリと笑える三谷節。しょーもないのがいい感じ。
 ちょいと退屈なところもあるし、映画にした意味あるのかコレ? とか思うけど、それなりに面白かった。やっぱ役所広司はステキだ。ラストシーンで、うるっときちゃったし。爺さんいい味だしてるし。
 稲垣吾郎はもう仕方がない。役所広司と比べても詮方ない。どこが悪いというわけじゃなく、なんとなく違和感というか不自然というかわざとらしいというか、そんな浮いた空気をかもし出していた。
 珍しく、他の三谷系役者が出てなかった。戸田恵子とか唐沢寿明とか近藤芳正とか。



 木曜日の「ファンタジーアース」。
 裏技発見。コンフィグじゃあ直せないので、設定ファイルを直接テキストエディタでいじって、液晶モニタにジャストフィットな解像度に変えてみる。
 ちょいとログイン。
 キレイになった。シャープになった。ウホッ!
 しかしながら、メンテナンスが始まるので落ちる。1日1回どころか1日数回のサーバ障害にメンテナンス。
 なんなんだろう、このゲーム……。

市川染五郎(七代目)

2006年2月28日 火曜日
この記事の所要時間: 約 4分7秒

 なんか、家に着くなり虚脱する。
 晩御飯食べて、ぐったりする。
 嫁は最強のノートPC、NEC LaVie RXにてサーバ障害が起こっていてログインできないはずの「ファンタジーアース」に接続して戦争へ。経験値1200くらい稼いでいた。
 なんにもやる気が起きないので、絨毯に倒れながら猫と戯れる。
 息吸うのも面倒くさくなる。
 このままでは死んでしまいそうだったので、レンタルビデオを返しに行く。ついでにまた4本借りてくる。「スターウォーズ エピソードIII」があったけど、後回しにする。
 なんか夢でダースベイダーの撮影シーンが出てきた。実は透明のプロテクターで、黒いシャツ着てたんだって(意味不明)。

「阿修羅城の瞳」を観てしまった。
 劇団☆新感線の舞台、『阿修羅城の瞳 BLOOD GETS IN YOUR EYES』の映画版。監督は「陰陽師」のひとなので、はなから期待せず。でもストーリー作りの参考になるかな、とか思って――
 凄い。これは凄い。ぶったまげた。
 最初のシーンからもう爆撃が始まる。沢尻エリカに吹く。内藤剛志はこういう役似合わないって。逆に渡部篤郎が似合ってるから、ギャップが酷い。ていうかセットがヤバイ。TV番組の戦隊ものレベルのしょぼさ。これ映画だよね?
 そして市川染五郎(七代目)。
 凄い。これは凄い。ぶったまげた。
 市川染五郎(七代目)のための市川染五郎(七代目)ショー。市川染五郎(七代目)大暴走。
 宮沢りえは、まあいい。もう30過ぎなのに15歳の役だったり、盗賊団の一員だったのにその設定無視だったり、頭の悪い阿修羅になっちゃったり、ラストではわけわかんなくなっちゃってるのは、もうどうでもいい。
 市川染五郎(七代目)。
 凄い。これは凄い。ぶったまげた。
 顔から表情から声から台詞からヤバイ。舞台そのまんまっぽいところが凄い。歌舞伎やっちゃってるとこが凄い。映画がどういうものだか、まるでわかってないところが凄い。。
 そもそも、ストーリーからして酷い。話がぶつ切りというか、その場その場の思いつきでキャラクターが動いてるので、見ていて納得できないので気持ち悪い。シーンの状況だけ設定しといて、中身はその場で作った、みたいな。説得力皆無でぐだぐだ。ご都合主義も、壮絶を極める。
 そのお蔭で、やたら長く感じる。中盤寝ちゃったんだけど、なかなか終わらない。
 やっと市川染五郎(七代目)が無意味に大見得切って終わりかな、とか思ったら、なんと空から阿修羅城登場。おいおいおい、まさかこれからあの城に突入とかないよな? もう終わりだよね? お腹いっぱいでゲロ吐きそう。とか思ってたら、やっぱり突入ですよ。中ボス(渡部篤郎)も復活ですよ。
 肩と脚に大怪我負ってフラフラだったのに、家に帰って気合いれたらなんともなくなってる市川染五郎(七代目)。RPGの宿屋かよ。ていうか江戸中炎の海なのに、自宅だけ無事なのかよ。
 そういや、この作品ってRPGっぽい。どっちかっていうとファイナルファンタジーっぽい。
 ラスボスのいる阿修羅城へ。ザコ敵が降ってくるので、もたもたとやっつけまくる市川染五郎(七代目)。迫力のない殺陣だ。
 ラスボスに命を与えられた中ボス(渡部篤郎)と市川染五郎(七代目)が宿命の対決。なんとラスボスが市川染五郎(七代目)を助けちゃう。まったく意味わかんないアホな理由で中ボス(渡部篤郎)死亡。
 ラスボスと市川染五郎(七代目)の戦い。ラスボスって宮沢りえであり阿修羅なんだけど、このお方はどこの阿修羅さんなんでしょうか。仏教方面じゃないみたいです。なんなんでしょうかこの阿修羅。阿修羅の意味あるんでしょうか。
 なんかこう、どうでもいい戦いの末、引き分けみたいな。一応、勝ったのかな市川染五郎(七代目)。本当にどうでもいい。どっちにしろ、江戸は壊滅。
 市川染五郎(七代目)、楽しそうでした。宮沢りえ、辛そうでした。
 もうね。笑うしかないですよ。全面的に。
 失笑。苦笑。
 あと、3Dなんて存在しなかったらよかったのに、と思わせる3D映像が強烈。PSのゲームより酷い。なにこのポリゴン江戸。
 セットもしょぼいというか子供だましというか。それに、あっちこっちが繋がっている。全部歩いていける範囲。異様に狭い世界。舞台じゃないんだから、この辺は変えて欲しかった。
 とどめはスタッフロール。「いま、会いにゆきます」も、ORANGE RANGEの曲がすべてをぶち壊してくれたけど(映画と全然合ってない)、この映画ほどじゃなかった。シーンをダイジェストに繋いで(ナルシスト的に)垂れ流し。とにかくもうセンスが悪い。そして曲は何故かスティング。意味わかんない。
 こんなの映画じゃない。
「最終兵器彼女」は「デビルマン」に匹敵するかも、と思ったけど、「阿修羅城の瞳」は「デビルマン」を余裕で抜いていると思います。
 いやあ、素晴らしい経験をしてしまった。満足。