シコシコ構想案にOKが出た。
いつもOK出るの月末なのに。かつてない余裕が生まれた。今日からシコシコ始めたいけど、なんか遊んじゃいそうでコワイ。
「マッハ!!!!!!!!」を観た。ムエタイの本場、タイ映画。「!」多すぎ。
CGなし、ワイヤーなし、スタントマンなしという触れ込みのアクション映画。
とにかく主人公のトニー・ジャーが、身体を張って大活躍。ブルース・リーかジャッキー・チェンか、ってくらい凄まじい生身のアクションを魅せてくれる。時代はカンフーからムエタイへ。もう爽快!
……のはずなんだけど、古い。70年代のフィルムか、ってくらい画面がキタナイ。全体的に暗い。フィルムが劣化していそう。DVDじゃなくてビデオで観たせいもあるだろうけど、三十年くらい昔の地味な映画に見えた。残念。
製作者が映画を作るのに慣れていないような気がする。不必要なスローモーションや繰り返しが多い。テンポが微妙に悪い。微妙に効果的な絵を撮れていない。ほんとに微妙なんだけど。
最悪だったのが、音楽。映画に音楽って重要だな、と思い知らされた。大切な人が死ぬシーンでBGMがないと、こんなにしらけるものなのか。シーンが変わったのに、思い出したように同じBGMが流れるのは酷い。
ムエタイのアクションは本当に凄いし、実際ムエタイって肘が使えるルールだったら最強の格闘技なんじゃないかと思うんだけど、この映画のムエタイはあんまりよろしくない。大技ばっかり。あんなの絶対当たらない。でもまあ映画だし、わかりやすいし派手だからいいのか。
カーチェイスがまたタイっぽくて素晴らしかった。なんとオート三輪でカーチェイス。すっ飛んだりぶっ飛んだり爆発したり。安っすいカーチャイスだけど、こんなの見たことない。身軽なので曲芸的になってて素晴らしかった。「TAXI」よりスピード感あったし。
話的にはなんの捻りもない単純で使い古されたパターン(盗まれた仏像の頭を取り返しに行く……いやこれは斬新か)なのだが、敵のボス(趣味は仏像の頭を集めること)が喉に穴が開いててマシンボイスで話すというわりと斬新な(というか場違いな)キャラだった。農村部と都市部の格差をキャラで表現したというか。中国映画の「あの子を探して」を彷彿させる。
全体的に、わかりやすい。ストーリーもキャラクターもわかりやすい。
こういう、わかりやすくてありふれた話に、斬新なアクションが巧くはまると、いい作品ができる。
もっとフィルムと音楽に予算割いて欲しかったけど。
ところで、映像が悪かったせいで、ラストシーンで出家してたのが、腕折られて大仏の頭に下敷きになって死んだと思った主人公の知り合いに見えたんだけど、違うのかな。死ななかったんだよかったね、とか思ったんだけど。ヒロイン(?)も村にいたし。
ああそうだ。ヒロイン(?)がむっちゃ可愛かった。プマワーリー・ヨートガモンっていうのか。ボーイッシュで強がっているけど本当は弱いという目が大きくて華奢な娘萌え。
トニー・ジャーには、もっと洗礼された映画の世界に出て行って欲しい。プマワーリー・ヨートガモンもセットで。
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肘が使えるルールだったら最強の格闘技
2006年3月9日 木曜日ドラゴンボールみたい
2006年3月6日 月曜日
「火山高」を観た。一時期噂になった韓国製バカアクション青春映画。
世間では、なにかっつーと「ドラゴンボールみたい」という。「DEAD OR ALIVE」もそうだし、この作品もそう。気弾飛ばせば、もうそれだけで「ドラゴンボールみたい」という評価。もうアホかと。どこにクリリンがいるのかと。誰が大猿に変身するのかと。どいつが死んだり生き返ったりを繰り返すのかと。
しかし、これはもう完全に週間少年ジャンプの世界。少年漫画の世界。
むちゃくちゃ居心地がいい。
まず、主人公がいい。最強の転校生。猫背で目立たないようにしているのだが、金髪で目立ちまくりという。ブリーチの主人公っぽい。
ロンドンブーツ1号2号の亮みたいな顔だけど。
ヒロインはCoccoみたいな顔だけど。
ていうか、登場人物全員のキャラクターが立っている。これだけキャラ立ちがいい映画はめったにない。みんなイイ。お約束に忠実というか、期待を裏切らない。ストーリーとか設定の矛盾なんか気にならなくなる。
瀕死の重態だったのに、次のシーンではいつも以上の実力で戦ってたのはどうかと思うが。サイヤ人か? あと、誰がどれだけ強いのかがよくわからなかった。
しかし、ストレスが溜まった。
主人公がラスボスの教師をぶっ飛ばして終わるのだが、それまで主人公は連戦連敗。ラスボスの教師にも、何度も何度も負ける。いい加減にしてくれ、ってくらいしつこく負ける。徹底的に負けて負けて負けまくる。
最初から最強の転校生、っていう感じだったのに、まるで強さをアピールできていないから、最後の最後でたまたま勝っただけ、みたいな感じに。あまりにも負けが多くて、1回勝ったくらいじゃカタルシスが得られい。
でもこれ、映画で観るよりマンガで読みたい。主人公の過去や、各サブキャラクターのエピソードとか、もっと突っ込んで読みたい。絶対面白いってコレ。続きも気になるー!
こんな少年マンガ風の作品書きたいけど、残念ながら小説じゃあもう使い古されてて新鮮味も目新しさもない。映画でワイヤーアクションとか3D使ってやっちゃうから許されるんだよなあ。
アイディアも、出ず。
苦悩。
稲垣吾郎はもう仕方がない
2006年3月3日 金曜日
まいった。ぜんぜん進まない。というか思い浮かばない。ていうかやってない。つーかどうしよう。
なんかこう、事務所的な場所が欲しい。家だと娯楽に走るし猫いるし、ファミレスだとちょっと肩身が狭い。最近ファミレスに行くと頼んでもコーヒーのおかわり持ってきてくれないんですけどこれは遠まわしにとっととカエレということなんでしょうか。
「笑の大学」を観た。三谷幸喜の原作・脚本。三谷幸喜、監督じゃないのか。どうりで。
役所広司と稲垣吾郎の二人芝居。密室で二人切り。もう舞台そのまんまというか。主役は「脚本」。
大笑いするんじゃなくて、クスリと笑える三谷節。しょーもないのがいい感じ。
ちょいと退屈なところもあるし、映画にした意味あるのかコレ? とか思うけど、それなりに面白かった。やっぱ役所広司はステキだ。ラストシーンで、うるっときちゃったし。爺さんいい味だしてるし。
稲垣吾郎はもう仕方がない。役所広司と比べても詮方ない。どこが悪いというわけじゃなく、なんとなく違和感というか不自然というかわざとらしいというか、そんな浮いた空気をかもし出していた。
珍しく、他の三谷系役者が出てなかった。戸田恵子とか唐沢寿明とか近藤芳正とか。
木曜日の「ファンタジーアース」。
裏技発見。コンフィグじゃあ直せないので、設定ファイルを直接テキストエディタでいじって、液晶モニタにジャストフィットな解像度に変えてみる。
ちょいとログイン。
キレイになった。シャープになった。ウホッ!
しかしながら、メンテナンスが始まるので落ちる。1日1回どころか1日数回のサーバ障害にメンテナンス。
なんなんだろう、このゲーム……。
市川染五郎(七代目)
2006年2月28日 火曜日
なんか、家に着くなり虚脱する。
晩御飯食べて、ぐったりする。
嫁は最強のノートPC、NEC LaVie RXにてサーバ障害が起こっていてログインできないはずの「ファンタジーアース」に接続して戦争へ。経験値1200くらい稼いでいた。
なんにもやる気が起きないので、絨毯に倒れながら猫と戯れる。
息吸うのも面倒くさくなる。
このままでは死んでしまいそうだったので、レンタルビデオを返しに行く。ついでにまた4本借りてくる。「スターウォーズ エピソードIII」があったけど、後回しにする。
なんか夢でダースベイダーの撮影シーンが出てきた。実は透明のプロテクターで、黒いシャツ着てたんだって(意味不明)。
「阿修羅城の瞳」を観てしまった。
劇団☆新感線の舞台、『阿修羅城の瞳 BLOOD GETS IN YOUR EYES』の映画版。監督は「陰陽師」のひとなので、はなから期待せず。でもストーリー作りの参考になるかな、とか思って――
凄い。これは凄い。ぶったまげた。
最初のシーンからもう爆撃が始まる。沢尻エリカに吹く。内藤剛志はこういう役似合わないって。逆に渡部篤郎が似合ってるから、ギャップが酷い。ていうかセットがヤバイ。TV番組の戦隊ものレベルのしょぼさ。これ映画だよね?
そして市川染五郎(七代目)。
凄い。これは凄い。ぶったまげた。
市川染五郎(七代目)のための市川染五郎(七代目)ショー。市川染五郎(七代目)大暴走。
宮沢りえは、まあいい。もう30過ぎなのに15歳の役だったり、盗賊団の一員だったのにその設定無視だったり、頭の悪い阿修羅になっちゃったり、ラストではわけわかんなくなっちゃってるのは、もうどうでもいい。
市川染五郎(七代目)。
凄い。これは凄い。ぶったまげた。
顔から表情から声から台詞からヤバイ。舞台そのまんまっぽいところが凄い。歌舞伎やっちゃってるとこが凄い。映画がどういうものだか、まるでわかってないところが凄い。。
そもそも、ストーリーからして酷い。話がぶつ切りというか、その場その場の思いつきでキャラクターが動いてるので、見ていて納得できないので気持ち悪い。シーンの状況だけ設定しといて、中身はその場で作った、みたいな。説得力皆無でぐだぐだ。ご都合主義も、壮絶を極める。
そのお蔭で、やたら長く感じる。中盤寝ちゃったんだけど、なかなか終わらない。
やっと市川染五郎(七代目)が無意味に大見得切って終わりかな、とか思ったら、なんと空から阿修羅城登場。おいおいおい、まさかこれからあの城に突入とかないよな? もう終わりだよね? お腹いっぱいでゲロ吐きそう。とか思ってたら、やっぱり突入ですよ。中ボス(渡部篤郎)も復活ですよ。
肩と脚に大怪我負ってフラフラだったのに、家に帰って気合いれたらなんともなくなってる市川染五郎(七代目)。RPGの宿屋かよ。ていうか江戸中炎の海なのに、自宅だけ無事なのかよ。
そういや、この作品ってRPGっぽい。どっちかっていうとファイナルファンタジーっぽい。
ラスボスのいる阿修羅城へ。ザコ敵が降ってくるので、もたもたとやっつけまくる市川染五郎(七代目)。迫力のない殺陣だ。
ラスボスに命を与えられた中ボス(渡部篤郎)と市川染五郎(七代目)が宿命の対決。なんとラスボスが市川染五郎(七代目)を助けちゃう。まったく意味わかんないアホな理由で中ボス(渡部篤郎)死亡。
ラスボスと市川染五郎(七代目)の戦い。ラスボスって宮沢りえであり阿修羅なんだけど、このお方はどこの阿修羅さんなんでしょうか。仏教方面じゃないみたいです。なんなんでしょうかこの阿修羅。阿修羅の意味あるんでしょうか。
なんかこう、どうでもいい戦いの末、引き分けみたいな。一応、勝ったのかな市川染五郎(七代目)。本当にどうでもいい。どっちにしろ、江戸は壊滅。
市川染五郎(七代目)、楽しそうでした。宮沢りえ、辛そうでした。
もうね。笑うしかないですよ。全面的に。
失笑。苦笑。
あと、3Dなんて存在しなかったらよかったのに、と思わせる3D映像が強烈。PSのゲームより酷い。なにこのポリゴン江戸。
セットもしょぼいというか子供だましというか。それに、あっちこっちが繋がっている。全部歩いていける範囲。異様に狭い世界。舞台じゃないんだから、この辺は変えて欲しかった。
とどめはスタッフロール。「いま、会いにゆきます」も、ORANGE RANGEの曲がすべてをぶち壊してくれたけど(映画と全然合ってない)、この映画ほどじゃなかった。シーンをダイジェストに繋いで(ナルシスト的に)垂れ流し。とにかくもうセンスが悪い。そして曲は何故かスティング。意味わかんない。
こんなの映画じゃない。
「最終兵器彼女」は「デビルマン」に匹敵するかも、と思ったけど、「阿修羅城の瞳」は「デビルマン」を余裕で抜いていると思います。
いやあ、素晴らしい経験をしてしまった。満足。
30キロ
2006年2月27日 月曜日
日曜日は午後から休日出勤で渋谷へ。4時間くらいシコシコして帰ってくる。
3月の出版に間に合うといいな……。
「TAXI NY」を観た。
おお、今回は別のコンビが出てきてあのバカコンビと対決か!? とかわくわくしてたら、1作目のリメイクだった。ガッカリ。
役者もなんか違和感あるなー。特にヘボ警官の方。本家よりもムカつき度が高い。
でもまあ面白かった。ハリウッドっぽいけど。
「シークレット・ウインドウ」を観た。
ジョニー・デップ主演。原作はスティーヴン・キング。監督は……なんとトム・クルーズの「宇宙戦争」のひとだった。_| ̄|○
まあなんというか、今更感溢れる多重人格妄想もの。時間を気にしたり、キーワードをちりばめたりして、わりとフェアな演出。でも肩透かし。そのまんま。
ジョニー・デップはイイね。萌え。ジョニー・デップだけ観ていたい。
そんだけ。
「マシニスト」を観た。
30キロも体重を落としたクリスチャン・ベイルの肉体がすべて。これはスゴイ。
まあなんというか、今更感溢れる妄想もの。しかもなんの捻りもない。そのまんま。「シークレット・ウインドウ」とかぶってる。「メメント」を時系列に観たような感じ。でも、あんまりフェアじゃないとうか消化不足的な演出だった。
轢き逃げした罪悪感でやつれて妄想見てただけという、しょーもないオチ。1年間寝てないっていうけど、寝てるじゃん。
クリスチャン・ベイルは本当に凄かった。かわいそうなくらい凄かった。なんでこんな映画のために……。
今回借りたDVD4本、どれも低調。
映画館に行きたいな。「ミュンヘン」と「 アブノーマル・ビューティ」と「子ぎつねヘレン」が観たい。「イーオン・フラックス」はどうなんだろう?
ていうか「東京大学物語」映画になるのか。しかも監督が江川達也本人。うわー。間違いなく駄作確定だけど、観たい。
その日雨だけどね
2006年2月23日 木曜日
トム・クルーズの「宇宙戦争」を観た。スティーブン・スピルバーグ監督作品。
うーん。なんとなく戦争批判的な感じ。9・11後のアメリカ的というか。
淡々と話は進む。M・ナイト・シャマランっぽい。ヘンなオッサンの家にかくまってもらって宇宙人に侵入されてもう戦うしかないとかいうオッサンをトム・クルーズが殺す辺りで寝る。
なんか宇宙人に捕まったけどみんなに引っ張ってもらって肛門から脱出したときに手投弾が爆発してた。なんだアレ? そのまま鉄の籠ごと中空から地面に放り投げられたのに全員無事っぽかった。なにアレ?
映画の裏でいつの間にか終わってたクライマックス。正義の味方であるバクテリア軍団が宇宙人どもを殺戮しまくってた。
もうなんつーかトム・クルーズの情けないオヤジっぷりを堪能するしかないんだが、途中で息子に逃げられ、必死こいて娘を離婚した妻(新しい夫つきで妊娠中)の実家に送り届けたはいいが、息子は先に帰ってるし、居場所ないしで、「なにやってんだろオレ」みたいな悲しいエンディング。帰る場所のないオヤジ萎え。
それにしても、なんでボストンだけ無事だったんだろう。そこが一番の謎。
というわけで、ついにマイナスターズのライヴDVDを買った。うわーい! |
胴が長い
2006年2月16日 木曜日
「ヴィレッジ」を観た。洋画なので松尾スズキは出演していない。
テンションの低い登場人物しか出てこない作品を作らせたらNo.1である、笑いの天才M・ナイト・シャマラン監督作品。
相変わらず、眠い。このひとの作品で、途中意識を失わなかった作品ってないかも。
前作の「サイン」では、裏の裏の裏をかいて思いっ切りそのものを出してしまった。だから、今回はまたその裏をかいた。裏の裏の裏の裏である。
表になっちゃった。
そんな映画。
自作自演。そして引きこもり。そんなテーマ。
本当になんにもなかった。びっくりした。さすが天才。
ていうか、盲目の女性が頑張るんだけど、彼女のオヤジが鬼だった。目が見えない娘に、森を抜けて一度も行ったことのない町へ向かわせるなんて、凄い酷い。しかも娘はそれを達成しちゃう。どんなニュータイプだ。
前作までは、どこに出てたのかわからなかったんだけど、今回はM・ナイト・シャマランの姿を画面で確認できた。なんかローワン・アトキンソンに似てるよね、カレ。
深夜寝る前に、愛猫マロンと遊ぶ。
最近マロンとは一緒に寝れない。寝るとき布団の上に乗るのでえらい重いから。朝起きると筋肉痛になるから。寝るときになると、居間に隔離しなくてはいけなくて、とっても寂しい。ぐすん。
なんとなく、子猫の頃を思い出してしんみりする。
いっぱい遊んであげたいなあ。
でもマロンと遊ぼうと思っても、ベルが邪魔するというか乱入するというかベルが入ってくると何故かしらけちゃうんですマロン。
ていうか最近ベルが可愛い。ぐにゃぐにゃ。胴が長い。
井筒クオリティ
2006年2月15日 水曜日
バレンタインデー。
嫁にチョコレートを貰う。うわあい。嫁と一緒に食べる。おいしー。嫁が食べたかったチョコみたい。
「パッチギ!」を観た。松尾スズキは出演していない。
映画をボロクソに酷評することで有名な井筒和幸監督作品。酷評するたびに「リアリティがない」といってたが、この作品には確かに現実があった。
最近「いま、会いにゆきます」とか綺麗な映像の映画が多かったんで、古めかしたフィルムの色と下品なオープニングにちょと引く。でもこれが井筒クオリティ。1968年の京都。リアルな世界が始まった。
いやあ、面白かった。
なんかもう、下手な感想いうのも野暮に感じる。
「GO」みたいなカッコイイ部分なんてない。ファンタジーが排除された、真実と比喩と青春のリアリティ。
ていうか仕事が忙しいというか残業はあんましないんだけどなんだこの密度は……。