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ハードボイルド兎

2009年6月8日 月曜日
この記事の所要時間: 約 3分52秒

 土曜日は、Takeon、Kayata、Ganhiro、友人N、Nyagon、ハゲで、「ターミネーター4」を観て、居酒屋で軽く一杯やり、「ソードワールド2.0」をプレイしました。
 ついに、「ソードワールド2.0」です。
 マスターは、Kayata。プレイヤーは、Takeon、Nyagon、ハゲの3人。
 いよいよ、プレイヤーです。
 15年ぶりの、プレイヤーなのです。
 ドッキドキの、わっくわっくです。
 マスターのKayakaも、ドッキドキのわっくわっくだったに違いありません。だって、マスターやるの、15年ぶりくらいのハズですから。
 そんな、ドッキドッキのわっくわっくな感じで、セッションがスタートしました。
 今回は、Tikiが仕事で参加できません。お試しプレイ的で、試し運転的な、セッションです。

 セッションに参加させるキャラクターは、タビットの、ビビデビーです。
 もっふもっふの、ウサギ人間です。
 メルフェンな、フェアリーテイマーです。
 能力値を3回振り直しても、ルールブックに載ってるサンプルキャラクター(つまり平均的な能力値)に、ひとつを除き負けまくっているという、負け犬人生が確約されたキャラクターです。負け犬っていうか、負け兎です。とてもリプレイ本には出演できないくらいの、低能力値っぷりです。ふん。
 ビビデビーは、フェアリーテイマーがレベル2。セージがレベル1。冒険者レベルは2です。
 どんなキャラクターにするかは、すでに考えてありました。
 普段は、シブくてニヒルなハードボイルド兎。
 交渉の時とか、誰かに助けを求めなくちゃいけない時には、つぶらな瞳で懇願し、かわいらしく「きゅーん」とか鳴いちゃう。
 こんな感じの、ありがちな二面性のある兎にしたかったんですけど、実際やってみたら、ただの出しゃばりなオッサン兎になってしまいました。
 15年ぶりのプレイヤーだったんで、想定していたキャラクターを、演じられなかったのです。
 15年前だったら、演じられたか、っていうと、自信なかったりしますけども。
 でもまあ、これはこれでいいでしょう。
 いいってことにしといて欲しいと思います。

 Nyagonのキャラクターは、ドワーフ娘。イケイケで、頭の中にひまわりが咲いてる系の戦士です。笑顔で両手斧をぶんぶん振り回します。ドワーフなので、ヒゲフェチです。
 Takeonのキャラクターは、パーティーのリーダーです。穏和で真面目なタイプです。人間のスカウトです。フェンサー技能で戦闘もできます。レンジャー技能も取ってたかも。パーティーが生き抜くために、必要な人物です。
 そこへ、プリーストのエルフ娘が、あやしげな剣を持ってやってきました。NPCです。メガネの巨乳娘です。いろいろとバッチリOKです。視聴率アップです。
 なんとなくバランスが取れたパーティーになったところで、迷宮へ挑みました。

 今回の任務は、メガネエルフ娘が持ってきた、あやしげな剣を、迷宮に返すこと、です。
 穴を渡るところでビビデビーが無駄に張り切って失敗こいたり、ガーゴイルでちょと苦戦したり、妖精の部屋でティモテだったり、ヒゲを手に入れたり、向こうからわざわざラスボスが歩いてきてくれたり、巨乳エルフ娘が意外な活躍を見せてくれたり、剣の新しい持ち主になることをキャンセルしたりしつつ、わりと危なげなく、任務完了しました。
”剣のかけら”を、たくさん出していただいたので、”ペーペーの冒険者”から、”顔くらい知ってる冒険者”になりました。
 メガネ巨乳のエルフ娘が、また、あやしげな鍋を持ってきて、ズコーっ! となったところで、セッション終了です。
 お疲れ様でした。
 経験値をいただき、ビビデビーは、フェアリーテイマーがレベル3になりました。冒険者レベルが3に上がりました。パワーアップです。

 というわけで、初めての「ソードワールド2.0」でした。
 ルールがシンプルで、理解しちゃうと、すいすい進められます。
 戦闘も、簡単でやりやすかったです。まだ、できることが少ないせいも、ありますが。
 Kayataのマスターは、ノリが良く、ぶっちゃけ系で、和気藹々な雰囲気で進められるから、とてもとても楽しかったです。さすがです。照れも、巧く溶け込ませていました。さらに、シナリオをコンパクトにまとめてくれました。素晴らしい。
 それにしても、マスターもいいけど、プレイヤーも楽しいなあ。
 こーなると、いろんなキャラクターを、作りたくなってきてしまいます。

 そして、翌日の日曜日に、Tikiを入れて、本番セッションが始まるのです。
 つづく。

ダンジョンズ&ドラゴンズ(第4版)

2009年4月22日 水曜日
この記事の所要時間: 約 6分7秒

 というわけで、テーブルトークRPGです。
 実は、テーブルトークRPGに関しては、プロでした。
 コンベンションを主催するサークルの、会長を務めていたことも、あったくらいです。お金を取ってマスターやってたので、プロです。
 会誌に、マンガとか小説とか書いてました。勝手なルールを構築して、同人誌にしたこともありました。自分でイラストまで描いてました。やたら創作意欲が活発な時期でした。
 思い出すだけで、顔面が発火しそうですが。
 そんなわけで、黒歴史は、長いです。
 間違えました。
 テーブルトークRPG歴は、長いです。
 ファミコンの「ドラゴンクエスト」をプレイする前に、サイコロ振ってました。
 22年前のことです。
 人生、狂いました。
 未だに、狂ったままです。
 何人も、狂ってます。
 原因は、友人Rです。彼が、元凶です。特異点です。とても感謝しています。
 この友人Rが、コンプティークというマイナーな雑誌で連載されていた「ロードス島戦記」のリプレイ(もちろんD&Dの第1部)を読んで影響され、始めてしまったのが、そもそものきっかけです。
 ですから、RPGといえば、「D&D」でした。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」です。
 当時はまだ、青箱までしか出ていませんでした。それでも、膨大な時間をかけて、遊んでいました。頭の中は、D&Dのことでいっぱいでした。受験とか二の次でした。第一志望に落ちた友人もいました。
 ちなみに、この「テーブルトーク」という言葉が、心の底から気に入りません。当時は、RPGといえば、こっち(テーブルトーク)の方でした。ファミコンの方を、「コンピューターRPG」と呼ぶべきだと思っていました。実際、欧米諸国では、そうなってます。「テーブルトーク」なんて言葉は、この日本だけでしか通用しません。和製英語です。そもそも、ウチらはテーブルじゃなくて、床でサイコロ転がしてました。週刊少年ジャンプを、机代わりにしてました。どっちかっていうと、「週刊少年ジャンプRPG」です。もうなにがなんだかわかりません。

 懐かしトークはこの辺にして、現実に戻ろうと思います。
 テーブルトークRPGから引退して、15年くらい。
 すっかり、その存在を忘れていました。
 ぶっちゃけ、オンラインゲームがあれば、テーブルトークなんていらないじゃん、と思ってました。
 しかし、テーブルトークRPGは、根強く残っていたのです。

「ダンジョンズ&ドラゴンズ(第4版)」
http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/

 最近、作者の2人が死去したことで話題になたった、”ザ☆RPG”、”RPGの王様”、”元祖RPG”、”ヘタすると1レベルの戦士のHPが1で転んだだけで死んじゃうRPG”、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」です。
 このゲーム、知らないうちに、すごいことになってました。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ(第4版)」は、実は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の第4版じゃないのです!
 びっくりしました。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ(第4版)」は、実は「アドバンスト ダンジョンズ&ドラゴンズ」の第4版だったのです!

 22年前にプレイしていた新和版「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、すでにもう第4版でした。
 もちろん、とっくの昔に絶版です。ヤフオクでも、めったに出品されません。
 ルールが一新された第5版は、「ダンジョンズ&ドラゴンズ ルールサイクロペディア」というタイトルで、メディアワークスから、文庫として、出版されていました。
 プレイヤーズ、ダンジョンマスターズ、モンスターズの、3冊です。
 かなり日本っぽくローカライズされています。挿絵も、日本人が描いてます。
 しかし、英語版の2/3しかサポートしておらず、業界の衰退や、翻訳権の失効などが重なり、ろくにサプリメントも出ないまま、終演を迎えてしまいました。
 この時点で、日本の「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、終わりました。
 そして、本国のアメリカでも、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、終わってしまいました。
 権利とか版権とか買収とか確執とか、いろいろな大人の事情があったようです。
 とても残念な結果です。
 今でも、ギリギリ手に入るとしたら、メディアワークス版です。絶版しているので、古本屋か、ヤフオクくらいしかありませんが。同人誌で、足りない部分を翻訳したものも、ヤフオクでは売ってます。

 そして、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、生まれ変わりました。
「アドバンスト ダンジョンズ&ドラゴンズ」の第3版が、「ダンジョンズ&ドラゴンズ(第3版)」として、売り出されたのです。
「アドバンスト ダンジョンズ&ドラゴンズ」とは、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を拡張した、複雑なRPGです。アドバンストなのです。いろいろなルールが増えていて、自由度は高いのですが、とても難しいRPGです。ハーフリングのレベルが8でおしまい、ではありません。
 今はもう、アドバンストの系譜しか、残っていません。
 この後、「ダンジョンズ&ドラゴンズ(第3.5版)」が、出版されました。
 そして、「ダンジョンズ&ドラゴンズ(第4版)」が、登場します。
 最新版です。日本語版は、今年の頭にやっと揃ったばかりです。
 プレイヤーズハンドブック。ダンジョンマスターズガイド。そして、モンスターマニュアル。3冊揃って、初めて遊ぶことができます。
 1冊につき、6,090円。
 3冊で、18,270円。
 飛び込むには、あまりにも高価です。
 しかし、これは本として優秀。なにしろ、英語版とまったく同じ構成! 紙質! カラーページ! とことんこだわった、至上の逸品なのです!
 そもそも、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のルールブックは、読み物として、チョー面白いんです! 想像力が、モリモリ刺激されまくりんぐ! モンスターマニュアルなんか読み始めたら、あっという間に朝になっちゃう!
 あー。欲っすぃい!


 さて。
 実際にプレイするとなると、ルールブックは、各自揃えておかないといけません。
 しかし、「ダンジョンズ&ドラゴンズ(第4版)」は、あまりにも高いです。プレイヤーハンドブックだけあればいいのですが、それでも6,090円です。キビシイです。
 なので、他のも探してみました。

「ソードワールド2.0」
http://www.fujimishobo.co.jp/sw/

 まあ、D&Dじゃないとしたら、これですかね。文庫です。
 最初の「ソードワールド」は、アホみたいにやり込んでました。
 手軽だったですしね。
 でも、2.0になって、ちょっと複雑化してるんじゃないでしょうか。3冊になってるし。最初の「ソードワールド」も、ちょっと複雑でした。


「アリアンロッドRPG」
http://www.fear.co.jp/ari/

 なんか初心者にも優しくて、いい感じのルールみたいです。評判いいです。
 リハビリには、丁度いいかも知れません。とても興味あります。


 なんかこう、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」とそれ以外でテンションの差が激しいような気がしますが、気のせいです。
 買っちゃいそう。
 いや、読み物としてね! やるやらないは別として、本としてね! コレクションとしてね! やっぱやりたい。