TRPGプレイ日記です。
セッション第4回目は、Takeon邸で行いました。
ベースは、あくまでも「シナリオ集1 ファーストプレイ」です。原型とどめていませんが。
今回のシナリオのタイトルは、『ふたつの壊音』です。
セッション時に、タイトルいうの忘れてました。プリプレイで、シナリオの概略いうの忘れてました。いわなくても、まったく問題ありませんでした。ヘコー。
今回も、けっこー脳内補正加わってます。
プリプレイで、今回から参加することになった、Ganhiroのキャラクターを作成しました。
猫族の【ウォリアー/ダンサー】です。
ぷるぷる震える、ダンシングおじーちゃんです。
ギルド『花鳥風月』
キャッチフレーズ「我々は花鳥風月! お金に困っている!」
チキ ヴァーナ(狼族) 女性 【アコライト/シーフ】 レベル6
プレイヤー:Tiki
苦労性で、いつも金欠の少女。何故か不意打ちが得意。
父親が、反神聖帝国軍の隊長。軍資金を調達するために、冒険者となる。宝石魔人ジュエリーザの弱点を知っている。
カヤタ ドゥアン(有角族) 男性 【ウォーリア/サムライ】 レベル6
プレイヤー:Kayata
楽天家で行動力のある、ムードメーカー。とても運がいい。肩に、彼にしか見えない鳥を乗せている。
”久遠の森”の、封印守護の一族。何者かに、崖の上から突き落とされたが、運が良かったので生きている。
タルト エルダナーン 男性 【メイジ/アコライト】 レベル6
プレイヤー:Nyagon
美少女にしか見えない謎の魔術師。とても金に飢えている。過去の記憶を失っている。
魔術を使って、大暴れする夢を見る。過去の記憶が、ちょこっとだけ蘇ったもよう。
タケオン フィルボル 男性 【シーフ/サモナー】 レベル6
プレイヤー:Takeon
賢くて、マイペースで、ひとがいい。ダンジョンでの仕事はピカイチ。たまに、罠もかかってないのに爆発する。
魔人になった父親を捜している。右手の甲に、魔族が近づくと痛むという入れ墨が施されている。
じじ ヴァーナ(猫族) 男性 【ウォーリア/ダンサー】 レベル6
プレイヤー:Ganhiro
ぷるぷる震える、ダンシングおじーちゃん。川上から流れてきた。
オープニングフェイズ。
欲望の女神マハディルグの悪意で、クラン=ベルから遠く離れた僻地、ルディオン山脈に飛ばされちゃった、”花鳥風月”の一行。
しかしここは、カヤタの故郷に、近い土地です。”石の街”ロダニアまで、徒歩で3日くらいのところだとわかったので、歩いて行くことにします。
次の日の早朝、野営をしていたタケオンが、水を汲みに小川へ行くと、茂みから、獅子が出てきました。
やたら威厳のある風貌の獅子です。何故か、ぐるぐる喉を鳴らしてます。
獅子は、硬直して動けないタケオンに、近づいてきて、そばに身を伏せました。
「タケパパには、世話になった」獅子は、フレンドリーに話し出します。魔人ツヨイーザが、陰の森にある遺跡、”刻の墓”へ向かってることとか、教えてくれます。
ここで、起きてきたカヤタとチキとタルトが、タケオンと獅子の様子を、こっそり覗き見ます。
とても珍しい、言葉を話す獅子を見て、彼らは襲いかからんばかりの勢いです。
「……も、もうひとつ、助言を与えよう」居心地悪そうに、獅子は話します。「それは、近々起こる厄災のことだ。……名誉を得るなら、財宝を失うだろう。森へと旅立つのなら、責任を問われるだろう。と、いうわけで、サラバ!」
思わせぶりなことをいって、獅子のくせに脱兎のごとく、逃げ出しました。
タケオンの指には、サモナーリング。獅子からの、プレゼントです。
と、ここで、川上から悲鳴が。
「わひゃ?い!」
なんと、段ボールに乗った、猫耳おじーちゃんが、流れてきたのです。慌てて救出するカヤタたち。
おじーちゃんの名前は、じじ。
還暦で、よぼよぼで、ぷるぷる震えていますが、剣を持っています。「まだまだ現役バリバリじゃわ?い」といってます。
こんな山の中に放置するのもアレなんで、街まで連れて行くことにしました。
ミドルフェイズです。
やっと、ロダニアの街が見えてきました。街っていうか、国です。城壁に囲まれ、立派な城もあります。
山を下り、街道に出ると、ロダニアから商隊が出てきました。大きな商隊です。護衛を引き連れて、なにやら仰々しいです。
と、その時。
タケオンの手の甲の入れ墨が、焼け付くように痛くなります。
ズアッと、影に覆われ、突風とともに、影は消えます。なにか巨大なものが、頭上を通過したのです。
それは、街道に、ドスン! と、着地しました。強烈な、地響き。
10mはあろうかという、巨人が、登場しました。
巨人は、キラキラと、太陽の光に、輝いています。赤、青、緑、翡翠色、様々な色が、陽炎のように、眩しく乱反射しています。全身が、宝石でできているかのようです。
「グオオォォーン!」巨人が、凄まじい咆哮をあげました。商隊の馬車を、襲い始めます。
間違いありません。
あの巨人は、宝石魔人ジュエリーザです。
チキが追い求めていた、魔人です。
こんなところで、遭遇です。
商隊を護衛していた冒険者や、兵士が、ジュエリーザに蹴散らされ、踏み潰されてます。圧倒的です。
「でかっ! あ、あれは、ちょっと、勝てないなあ。……って、あれ?」
カヤタが悩んでいる間に、チキが走り出してました。タケオンも、続きます。
「ま、負けんぞぉ?いっ!」何故か、おじーちゃんは、チキに駆けっこで対抗意識を持ち、走り出しました。
こうなったら、仕方ありません、カヤタとタルトも、走り出します。
ジュエリーザは、チキたちに気付くと、クワッ! と目を輝かします。口元から、虹色の竜巻が放たれました。それは、みんなが所持している、宝石やアクセサリーを、残らず吸い取りました。
宝石魔人ジュエリーザは、貴金属が大好物なのです。
竜巻がやむと、ジュエリーザは、目を、ぱちくりとさせました。後ずさりし、何故か怯えた声を出します。
その視線は、足下にいる、タルトを捕らえているみたいです。
ジュエリーザは、地面を蹴り、飛びます。背中から放出されたルビーとサファイヤが人型になり、逃げる魔人を守るように、立ちはだかります。
宝石の、ゴーレムです。コランダムゴーレムです。レベル15のエネミーです。
2体のゴーレムは、襲いかかってきます。
ゴーレム特有の必殺技、ビームが2連続で射出されました。凄まじい威力のビームです。全体攻撃です。
しかしながら、チキの《プロテクション》、タケオンの《サモン・アラクネ》が、強固に護ります。
仲間の援護を得て、カヤタの斬撃、タルトの《ウォータースピア》、タケオンの召喚魔法が、ゴーレムを削ります。強敵を前にして、一歩も引けを取りません。
チキなんか、《プロテクション》を使いまくってたので、自分の行動順がきたのに、もう行動終了した気になってました。
前衛には、カヤタと並んで、猫耳おじーちゃんも、立っていました。
おじーちゃんは、還暦ですが、戦士なのです。
そして、ダンサーでもあります。
ダンシングおじーちゃんです。
避ける! 避ける!
「まだまだ、若いもんには負けんぞぉ?い!」
ぷるぷる震える足どりで、巧みに回避します。
いつ寿命がくるかわからないので、おじーちゃんは、スキルの出し惜しみはしません。《ダンシングヒーロー》を使って、ダンシングヒーローです。
でも、3度目には、直撃を受けちゃいました。ボクッ! と、大出血。
「おじーちゃんに、なにをするっ!」
タルトの大砲が飛び、カヤタがとどめを刺そうとしてギリギリで倒せなかったりしつつ、戦闘終了しました。
すると、辺りから、熱烈な歓声と、割れんばかりの拍手が。
宝石魔人ジュエリーザを追い払い、商隊を助けたことで、感謝されたのです。商隊の荷馬車に積んでいたのは、とてもとても高価なロダニア石。半分は、無事だったようです。
ありがとう、ありがとうの声が、鳴り止みません。
「我々は花鳥風月! お金に困っている!」宝石を奪われたので、カヤタは遠慮なく、そう叫びました。
「報酬!」タルトの目が、キュピーン! と光りました。
つづく。