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リトル・ミス・サンシャイン

2009年3月5日 木曜日
この記事の所要時間: 約 2分57秒

 HGUCのギャンを、組み立て直してます。瞬間接着剤でベタ貼りしました。次はヤスリです。
 なんで今更ギャンなのかというと、陸戦型ギャンとか良くね? とか思いついちゃったからです。バズーカとかミサイルとか装備です。
 筆塗りに挑戦してみようと思ってます。汚くします。



 嫁が借りてきたDVDを見ました。
「リトル・ミス・サンシャイン」です。
 まったくノーマークだった洋画です。監督の名前を聞いたこともなければ、知ってる役者も出てません。
 その前に、「普通じゃない」という映画も観ました。
 こっちは、すごいです。
 監督は、なんと、つい最近「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞を受賞しまくった、ダニー・ボイルです。
 主演は、ユアン・マクレガーとキャメロン・ディアス。
 もうこの時点で、普通じゃない。
 作品も、普通じゃなかったです。
 あまりにも普通じゃなかったので、途中でリタイアしてしまいました。普通じゃないのも、考え物です。

 話を戻しまして、「リトル・ミス・サンシャイン」です。
 調べてみたら、けっこー実力派の役者ばっかりでした。
 内容も、なかなか素晴らしかったです。
 簡単にいってしまうと、家族映画です。ロードムービーでもあります。
 問題ありまくりな家族が、ボロボロのバンで旅に出て、様々な事件に遭遇しながら、娘をミスコンテストに出場させる、という内容。
 この”問題ありまくりな家族”と、”様々な事件”が、ハンパない。こっちの作品の方が、よっぽど、「普通じゃない」です。

 父は、やたら前向きで自信過剰な教授。勝ち馬に乗れ! が信条。研究した成功理論を出版してくれると信じて、エージェントに投資してたのに、あっさり見切られ、破産が決定的になる。
 母は、家事が下手。料理できなくて、できあいのものばかり。タバコがやめられない。
 叔父は、文学系教授で、ゲイ。失恋して鬱になり自殺未遂。道中で、元恋人(もちろん男)にばったり。恋敵は、同じジャンルの世界で超有名に。
 祖父は、女好きで麻薬中毒。戦争を経験していることを誇り、ひとに説教ばかり。しかし、なんと旅の途中で死亡。一行は、死体を連れて旅を続けることに。
 兄は、パイロットになるために願掛けして、一切喋らない。筆談のみ。だが、旅の途中で色盲なことが発覚し、パイロットになれないことがわかり、荒れ狂う。その後立ち直るが、好きなことしかやりたくないと公言。
 娘は、太ってる。可愛いけど、太ってる。でも、美少女コンテストで優勝を狙う。しかし、祖父にダンスを習ったので、卑猥なセクシーダンス。会場ドン引き。数人だけに大ウケ。
 車は、ボロいワーゲン。クラッチが壊れ、押しがけしないと走らない。クラクションが壊れ、ずっと鳴ってる。ドアが落ちる。

 で、最終的に、どーにもならない。
 挫折や絶望と遭遇し、窮地をくぐり抜け、一応目的は達したけど、状況は悪化しただけで、なんにも解決してない。
 それなのに、なんだかほんわかした気分になれました。
 家族っていいな。よかったね。と、素直に思えました。
 とても、不思議な映画でした。

 ちなみに、同じような映画だと、「レクイエム・フォー・ドリーム」というのがあります。
 こっちはもう、本格的にダメなひとたちが、究極的にダメになって終わるというバッドエンドで、非常に後味が悪い。
 それがまたすごく良いんですが。
 うん。よく考えたら、まったく似てない。

 いゃあ、映画って、本当にいいものですね。

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