「カイジ 人生逆転ゲーム」を観てきました。立川のCINEMA TWOです。
マンガが原作の映画です。
藤原竜也が主演です。
ざわざわしたくて、公開初日の10月10日に観に行きました。
ネタバレなんか気にしない。
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「カイジ 人生逆転ゲーム」を観てきました。立川のCINEMA TWOです。
マンガが原作の映画です。
藤原竜也が主演です。
ざわざわしたくて、公開初日の10月10日に観に行きました。
ネタバレなんか気にしない。
「デトロイト・メタル・シティ」を観てまいりました。公開初日です。立川のCINEMA CITYです。デスメタルバカマンガが原作です。大好きです。
主演は、マツケンです。松山ケンイチです。コスプレキングです。クラウザーさんです。変態です。
いやあ、すごかった。
松山ケンイチは、サイコーです。Lとはまったく違うキャラクターを、Lと同じように、忠実に演じ切っていました。完璧です。もうこのひとは、マンガの世界から抜け出してきたとしか思えない。
松雪泰子の壊れっぷりというか原作再現度も、かなり高かったです。ていうか、原作より美人なので、主人公が羨ましくなります。パンチラ見えます。
加藤ローサは趣味じゃありません。ごめんなさい。
白いシャツ着たDMCファンは、すばらしい解説者っぷりを見せつけてくれました。原作と同じく、彼はいなくてはならない重要なキャラクターです。
他にも、強烈で個性的なキャラクターがたくさん。「ブルマ」しかいわないヤツまでいる。
キャラクターが生きている作品は、もうそれだけで面白いです。
李闘士男っていう監督、すごい巧い。無茶な2次元世界を、見事に3次元化してくれました。
強弱を、しっかりつけてました。のんびりした田舎のシーンでは、本当にゆっくりと時間が流れるし、ライブのときは、激しくスピーディー。キモカワブリッコのときはとことんキモイし、クラウザーさんのときはとことん変態。母と社長の対比も面白い。ギャップのあるキャラクターに、メリハリのあるシーン。コントラストがきいてて、とても良かった。
小ネタも、ふんだんに散りばめられています。原作を知ってようが知らなかろうが関係ない、オモロいネタやシュールな笑いが、これでもかというくらい、ていうか全体的に、いやもはや作品自体がネタです。変態です。
クライマックスの猛烈な外しっぷりから、怒濤の音楽シーンに移るところも、むちゃくちゃ良かった。
音楽まで良いですよこれが。アルバム欲しくなった。でも、カラオケだと「SATSUGAI」の歌詞表示されないみたいです。
原作知ってても知らなくても、十分楽しめると思います。劇場は満席で、けっこー幅広い客層でした。どっと笑い声が湧き起こる映画です。
いゃあ、映画って、本当にいいものですね。
2008年2月9日土曜日に、「L change the WorLd」を観てきました。立川のCINEMA TWOです。公開初日の初回だったんで、満員でした。つか、子どもが多かったです。
この作品は、いわずと知れた、劇場版「デスノート」のスピンオフ映画です。監督は、「ザ・リング」でハリウッドに行った中田秀夫。
いやあ。
これはアレです。マンガを全巻読破し、劇場版「デスノート」の前編後編を観ていることが、大前提になります。
そうすると、すごいことになります。
号泣です。
久しぶりに、映画を観て号泣しまくりました。
とても素晴らしい映画です。邦画っていうのは、たまーにこーいう優れた作品があるので侮れません。お金のかけかたも、心地いいくらい丁度いい感じでした。ぶっちゃけ劇場版「デスノート」前編後編よりぜんぜんデキが良いです。
この映画のテーマは、「失われた父への想い」。
これがキた。
ものすごく心にキた。
死ぬ寸前のLのソファの上にワタリの写真があるのを思い出すだけでグッときちゃうのに、この映画にはそういうアレがいたるところにあって、もうたまんない。回想するだけで泣けてきちゃう。
演出やキャスティングを含め、いろいろとよくできた作品だと思います。さすが中田監督、サスペンス的な手法も用い、かゆい所に手が届きまくってました。
Lの強い信念や動向には首尾一貫性があり、違和感がなく、とてもよく伝わってきます。敵の作戦がちょっとというかかなりアホっぽいのはナニですけど、ワタリを中心に置いた理念の対決は、なかなか良かったです。
あと、少年が出てきたときに、ラスト近くのあのシーンはもう確定していたんですが、それでも号泣してしまいました。ずるい。わかってたのに、ずるい。重みがある。こりゃ泣いちゃうよ。
さて。
キャストですが、松山ケンイチはもうLそのものなのでいうことありません。キャラクター造詣が完璧です。つか、マンガ版の本物よりもLっぽい気がしますというかむしろマンガ版の方がLに似てないような気さえしてきます。
工藤夕貴が、ベテランなのに微妙に下手になっててびっくりしました。演技とか表情とかはさすがなんですけど、喋りが舞台っぽい大げさなものなので、映画の中だとどーにも嘘っぽい。南原清隆もそうで、いや、南原清隆の方はなんでこのひとキャスティングしたんだよ、っていう空気読めない雰囲気で残念でした。
鶴見辰吾は、相変わらずすごかったです。平泉成もいい味出しました。高嶋政伸はおいしいキャラだと思います。
そしてこの作品のヒロインの福田麻由子なんですけど、田中麗奈の娘でした。田中麗奈のファースト写真集を持っているワタクシが断言します。福田麻由子は、田中麗奈の娘です。もしくは、タイムふろしきを手に入れた田中麗奈本人です。顔がソックリとかそういうレベルじゃないです。これはちょっとヤバいです。なにこの演技力。今後も期待しまくりです。
事前に「デスノート」を知ってないとちょっとアレだったかも知れませんが、素晴らしく面白かったです。この作品を観るためだけに、マンガを全巻読破して劇場版「デスノート」の前編後編を観ておく価値があると思います。
続いて、約45分の休憩を挟み、「チーム・バチスタの栄光」を観ました。立川のCINEMA TWOです。これまた公開初日でしたが、劇場は結構狭かったです。
えー。
なんでしょう。
キャスティングは、最高だと思います。よくこれだけのひとを揃えたなーって関心するくらい。
阿部寛はいつもの阿部寛でしたが、竹内結子が予想以上にいい味出しているというか萌え萌えな雰囲気で萌えましたし、吉川晃司とか池内博之とか玉山鉄二も良かったです。田口浩正、田中直樹、佐野史郎なんていう個性派俳優もいい味出してましたし、脇を固める野際陽子とか平泉成も良かったです。つか、平泉成が「L change the WorLd」と役柄が微妙にかぶってる白衣系だったので、なんか笑ってしまいました。
演出は、小ネタとか効いてて素晴らしかったと思います。阿部寛のとこだけは、阿部寛過ぎて阿部寛でしたが。つか、阿部寛って、阿部寛を消費され過ぎじゃないでしょうか。もう阿部寛は阿部寛しか演じさせてもらえないというか求められてないというか。
えー、阿部寛はともかく、序盤はかなりわくわくさせてくれたんですよ。
それなのに、サスペンスとほんわか具合が平坦なバランスを保ちつつ、淡々とストーリーが進んでいっちゃいます。それが、ものすごいぬるい雰囲気なんです。必要以上にぬるいんです。
結局、そのままなんの盛り上がりもなく、ぬるいまま、終わってしまいました。一応どんでんがえしがありましたけど、雰囲気がぬるいので、驚きとかないです。
ほんとに、なんでしょう、これは。
とても不思議な邦画です。
吉川晃司の葛藤とか、もっと深く掘り下げられたと思うんですよ。池内博之との関係とか。とにかくキャラクターたちの背後が一切出てこないので、登場人物たちの厚みがない。深さがない。
原作は間違いなく面白いと思います。こんなんなっちゃった原因は、脚本なのかな、監督なのかな。もしかしたら、のほほんとした作風が得意なのかも知れない。
うーん。
作品自体に納得できない、非常に残念な邦画でした。こんなんだったら、テレビの2時間ドラマでいいんじゃないかな。キャスティング以外、お金かかってなさそうだし。
そういえば、この作品のCMも、ヤケクソっぽくなってきてますね。
最近、劇場の狭さが、業界の作品の評価なのかも知れないなー、なんて思い始めてきました。
残念でした。
「デスノート」を観ました。レンタルDVDです。もちろん、アニメじゃなくて劇場版です。前編後編とも。主演は藤原竜也と松山ケンイチ。
藤原竜也って役者は、トリップ役者というか、必要以上に役になりきるというか、役が憑依するというか、とてもユニークな役者だと思います。けっこーひとりで別次元行っちゃって浮いてることもあります。でも今回は、わりと肩の力が抜けてたように見えました。抜けすぎだったような気もしますが。
Lの松山ケンイチは、コスプレ的に役になりきってて良かったと思います。彼はこれから期待できる役者だと思います。
リュークの声が中村獅童とはびっくりしました。てっきり一流の声優さんかと。
戸田恵梨香は……ちょっと……これは……どうなんでしょうか。
鹿賀丈史は、さすがの存在感。藤村俊二もちょい役なれど、雰囲気出てました。
瀬戸朝香が、意外に女優っぽい存在感と演技を見せてくれて驚きました。
というわけで、前編の「デスノート」。127分。
引き込まれているうちに終わりました。
そして後編の「デスノート the Last name」。140分。
やたら長かったような気がします。
けれど、あれだけの物語を、よく4時間ちょいでまとめあげたものです。
原作(というか絵)の清潔感というか綺麗感がうまく出てました。ライトの部屋とか、Lの秘密基地とか。ライトの藤原竜也とLの松山ケンイチを含め、雰囲気はバッチリでした。
死神のCGは、違和感がないといったら嘘になりますが(特に動きと声)、わりと巧く溶け込んでた方じゃないでしょうか。つか、もともと存在自体が反則なんで、違和感があった方が良いのかも。
ライトの策は、原作だともっとかしこかったような気がするんですけど、こんなもんでしたっけ? 騙し合いによるギリギリの緊迫感や、出し抜いた感が、原作ほどなかったような気がします。
最後はとても巧い着地だったと思います。原作のL編だけを持ってきて、見事に自滅させてました。時差のある相打ちというのも、余韻を残す良い終わり方だと思います。
それにしても、死神に翻弄されたライトやLに比べ、死神を2体も殺した弥海砂は最強だと思います。
面白かったです。