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トイカメラメモ

2008年2月7日 木曜日
この記事の所要時間: 約 15分49秒

 Yahoo!オークションをよだれ垂らしながら見てたら、いつの間にかすんごい調べてた。
 せっかくなので、トイカメラメモ。追記もしまくってます。
(Update 2007.02.15)

HOLGA 120 シリーズ
http://www.lomography.jp/microsite/holgajp/
http://www.superheadz.com/colorholga/
 トイカメラの定番。1982年に香港で生まれた。ホルガの語源は広東語の「Ho Gwong(とても明るい)」。プラスチック製で安っぽく、光洩れしちゃう個体もあるらしい。味のあるベッタリとしたピンボケ写真が撮れる。多数のラインナップを揃える。最近は、カラーラインナップまである。しかしながら、ブローニーフィルムは現像代が高いし、今となってはちょっと割高感がある気がする。
 多重露光可能。6×6サイズで撮れるホルダーが標準装備。バルブモードあり。120フィルム(ブローニーフィルム)を使用。別売りのアダプターを使えば、130フィルムやポラロイドフィルムを使用可能。カラーレンズや魚眼レンズ等、別売りのオプション多数。
[ラインナップ]
HOLGA120S  (プラスチックレンズ/FLASHなし/生産終了)
HOLGA120SF  (プラスチックレンズ/FLASH内蔵/生産終了)
WOCA120G  (ガラスレンズ/生産終了)
FlashWOCA120GF(ガラスレンズ/FLASH内蔵/生産終了)
・HOLGA120N  (プラスチックレンズ/FLASHなし/ベーシックモデル) 税込4,588円
・HOLGA120FN  (プラスチックレンズ/FLASH内蔵) 税込5,885円
・HOLGA120CFN  (プラスチックレンズ/4色カラーFLASH内臓) 税込6,882円
・HOLGA120GN  (ガラスレンズ/Flashなし) 税込5,586円
・HOLGA120GFN  (ガラスレンズ/標準FLASH内蔵) 税込6,882円
・HOLGA120GCFN (ガラスレンズ/4色カラーFLASH内臓) 税込7,880円
・HOLGA120PC  (プラスチックレンズ/ピンホールカメラ) 税込4,830円

HOLGA 135 シリーズ
http://www.lomography.jp/microsite/holgajp/
http://www.superheadz.com/holga135-tolne/
 2007年12月発売。待望の35mmフィルム専用HOLGA。HOLGA 120よりひと回り小さく、さらにチープでおもちゃっぽい。トイカメラ初心者には最適だと思う。フラッシュ内蔵のモデルがないので、別売りのフラッシュを買うと倍くらい高くなってしまうが、アウトドア派ならまったく問題なし。
 多重露光可能。バルブモードあり。135フィルム使用。HOLGA 120用のオプション使用可能。
[ラインナップ]
・HOLGA135  (プラスチックレンズ/FLASHなし/ベーシックモデル) 税込4,830円
・HOLGA135BC  (プラスチックレンズ/FLASHなし/トンネル効果) 税込5,250円
・HOLGA135PC  (プラスチックレンズ/FLASHなし/ピンホールカメラ) 税込4,830円

にゃーにゃーHOLGA
http://www.superheadz.com/cat-holga/
http://www.superheadz.com/shironekoholga/
 猫の顔がデザインされたコンパクトカメラ。カメラの機能とはまったく関係のないボタンがついており、それを押すと「にゃー」と鳴いたりランプが点滅するという素晴らしい無駄仕様。猫缶で売ってる。白猫バージョンもある。わりとHOLGAっぽく、ねむたい感じに写る。
 フラッシュ付き。135フィルム使用。効果音が8種類と効果音MIXが1種類。
 税込3,900円。

Vivitar Ultra Wide&Slim
http://www.gizmoshop.jp/item_vuws.php
 サイケデリックな多国籍企業Vivitarのカメラ。オールプラスチック製でコンパクトな軽量ボディ。デザインはデジカメっぽいので、持ち歩いててもそんなに恥ずかしくない。プラスチックの22mmの超広角レンズにより、ゆがんだ世界が楽しめる。絞りもシャッタースピードも固定。とても手頃な価格だが、かなり好評で売れているらしく、オークションで高騰することも。
 トンネル効果。135フィルム使用。
 税込3,780円。

LOMO LC-A
 レニングラード光学機器公社が1983年?2005年まで生産していたプログラムオートマチックカメラ。実は日本のカメラメーカーCOSINAが製造していたcx-2というカメラのコピーといわれるが、描写が全く異なる。しかも一台一台のLC-Aに微妙な描写の違いがあるらしい。レンズはユニークで魅力的で大人気なロシア製Minitar-1。多くのファン(ロモグラファー)を生んだ。コレクションには良いが、実際使うとなると、LC-A+が存在する今となってはちょっと機能が足りない。
 トンネル効果。135フィルム使用。
 生産終了。Yahoo!オークションで16,000?20,000円くらい。

LOMO LC-A+
http://www.lomography.jp/microsite/lca+jp/
 LomographicSosietyInternationalが開発、販売しているLC-Aの後継機。ロモグラファーの熱意により、2006年より製造、販売が開始。外観、使用感は従来のLC-Aのまま。レンズも同じくMinitar-1だが製造は中国工場。LC-Aからの追加/改良点は、多重露光ができるようになり、ケーブルレリーズがつき、ISO(ASA)設定範囲が見直され、裏フタに小窓がついたこと。ある意味究極のトイカメラ。誰もが憧れるカメラだが、トイカメラとは思えないくらい高価。
 多重露光可能。トンネル効果。135フィルム使用。
 税込31,500円。

LOMO SMENA 8M
http://www.lomography.jp/microsite/smenajp/
 LC-Aと同じく、レニングラード光学機器会社が、1970?1990年代に製造したカメラ。通称「すめはち」。スメナシリーズの中で、特に人気と定評があるカメラ。40mm・F4のレンズはトイカメラとは思えないほど写りが良いので、普通に取ると普通の写真が撮れてしまう。しかし、露出、シャッタースピードの設定はもちろん、フィルムの巻き上げ、シャッターチャージも自分で行うフルマニュアルカメラなので、設定を変えることで個性的な写真を撮ることができる。いつかは手にしたい、上級者向けのトイカメラ。
 多重露光可能。バルブモードあり。135フィルム使用。
 生産終了。デッドストック品で税込15,960円。Yahoo!オークションで5,000?8,000円くらい。

LOMO SMENA 35
http://www.lomography.jp/microsite/smena35jp/about/
 レニングラード光学機器公社が1995年まで製造していたコンパクトカメラ。通称「すめさんご」。SMENA 8Mを少し軽くして簡略化したプラスチックボディ。レンズはSMENA 8Mと同じT-43と表記された高性能レンズで、写りはシャープ。SMENA 8Mで難点だったシャッターチャージレバーの位置が解消されているが、デザインがチープなのでSMENA 8Mに負ける。
 多重露光可能。バルブモードあり。135フィルム使用。
 生産終了。デッドストック品で税込12,600円。Yahoo!オークションで4,000?7,000円くらい。

ZENIT 35F
 レニングラード光学機器公社が製造していたコンパクトカメラ。SMENAとLC-Aを結ぶ貴重な存在で、SMENAのようなマニュアル感と、LC-Aのような軽快さが、不思議なバランスでまとめられているらしい。LC-Aと共通の部品が使われているらしく、レンズもLC-Aのminitar 1と同一かもしれないminitar。約75,000台しか製造されておらず、かなり貴重なカメラ。直線的なデザインで、表面はスチール製。色は、黒と赤がある。
 フラッシュ付き。トンネル効果。135フィルム使用。
 生産終了。Yahoo!オークションでもめったに出品されないくらいレア。

Diana+
http://www.lomography.jp/microsite/dianajp/
 1960年代に当時1ドル程度のコストで香港にて製造され、1970年代に製造中止されたカメラDianaが、2007年にLomographicSosietyInternationalにより復活。HOLGAよりもチープで怪しい写りをする、泡沫のような、色彩溢れ、時に薄汚れ、幻覚にも似た素晴らしい効果のあるDianaオリジナルのプラスチック製レンズを再現。3つのフレームサイズが用意されている。デザインが良いので、ブローニーフィルムじゃなかったら、確実に手をだすだろうトイカメラ。
 多重露光可能。トンネル効果。ピンホール機能。シャッターロック。パノラマ撮影が可能。120フィルム(ブローニーフィルム)を使用。
 税込4,830円。

Colorsplash Camera
http://www.lomography.jp/microsite/colorsplashcamjp/
 LomographicSosietyInternationalが開発、販売しているトイカメラ。わりと今風のデザイン。暗いところでのフラッシュ&長時間露光撮影を前提にしている。リボルバー式のカラーホイールを回転させ、セットしておいた4色のカラーフラッシュを切り替えて撮影するという、とても楽しいカメラ。オプションを含めると、フラッシュは12色。人や物を取るのではなく、光を撮るカメラ。
 フラッシュ付き。多重露光可能。バルブモードあり。135フィルム使用。
 税込9,240円。

FISHEYE
http://www.lomography.jp/microsite/fisheyejp/
 LomographicSosietyInternationalが販売している魚眼トイカメラ。目で見える以上のフィールドを撮影する、可視範囲角170度の超ワイド(広角)ガラスレンズが特徴。超接近撮影も可能で、とても面白い写真が撮れる。
 フラッシュ付き。135フィルム使用。6×6サイズ(?)。
 税込6,090円。

FISHEYE 2
http://www.lomography.jp/microsite/fisheye2jp/specifications/index.html
 LomographicSosietyInternationalが販売しているFISHEYEの進化版。アルミのボディになった。可視範囲角170度の超ワイド(広角)ガラスレンズは健在。バルブモードが追加され、ホットシューがついて2重フラッシュの撮影が可能。さらに多重露光までできるという、全部つきの魚眼トイカメラ。
 フラッシュ付き。多重露光可能。バルブモードあり。135フィルム使用。6×6サイズ(?)。
 税込7,980円。

GoldenHalf
http://www.superheadz.com/goldenhalf/index.html
 superheadzが開発した、フィルムの1コマに2回撮影できるというハーフサイズカメラ。つまり36枚撮りのフィルムで72枚撮れる。サイズはちっちゃくて可愛いデザイン。ホットシューが付いてるので、別売りのフラッシュの装着が可能。基本撮影フォーマットは縦位置らしい。
 135フィルム使用。
 税込5,040円。

OKTOMAT
http://www.lomography.jp/lomography/microsite/oktomatjp
 LomographicSosietyInternationalが販売しているオクトパス・カメラ。赤いプラスチック製のボディーに、8つの連写レンズを持つ。シャッターを1回押すと、2.5秒間に8回撮影され、8分割された1枚の写真になる。つまり、1枚の写真に少しずつ時間がずれた8枚の光景が収まるという、面白すぎるカメラ。しかもノーファインダーが基本なので、必要なときだけファインダーを出す仕様。
 135フィルム使用。
 税込5,040円。

ActionSampler
http://www.lomography.jp/microsite/actionsamplerjp/
http://www.lomography.jp/microsite/actionsamplerflashjp/
 LomographicSosietyInternationalが販売。4つの連写レンズを持つトイカメラ。1秒間に4回撮影され、4分割された1枚の写真ができる。OKTOMATの前にはかすんでしまう中途半端な存在だが、4連射サンダーフラッシュ搭載のActionSampler Flashは強烈かも知れない。
 135フィルム使用。
 税込3,990円。ActionSampler Flashは税込8,190円。

CyberSampler
http://www.lomography.jp/microsite/cybersamplerjp/
 LomographicSosietyInternationalが販売。ActionSamplerの改良版。テカテカのクロームメッキ仕様。レンズ回りの遮光度が高くなり、ボディー部分の耐久性に改良を加えられているらしいが、性能は同じ。ていうか、ただの色違いなのかも知れない。
 135フィルム使用。
 税込3,990円。

SuperSampler
http://www.lomography.jp/microsite/supersamplerjp/
 LomographicSosietyInternationalが販売。4つのレンズを搭載する世界唯一のパノラマ連写カメラ。2秒間に4回撮影され、4分割された1枚の写真ができる。写真は縦に4分割される。プルコードを引っぱってフィルムを送るというおもちゃ仕様。ファインダーなんて余計なものもついてない。
 135フィルム使用。
 税込6,090円。

ActionShot16
http://www.lomography.jp/microsite/actionshot16jp/
 LomographicSosietyInternationalが販売。もともとKalimarCameras というメーカーから発売されていた。レンズが16個も並んでおり、なんと電子制御で2枚の写真に16コマの光景が収まるという、やりすぎ感たっぷりなカメラ。つまり1回シャッターを押すと、フィルム2コマを消費する。撮影モードは5種類あり、連続撮影ノーマルモード(2.5秒で16連射)、連続撮影ファストモード(1.5秒で16連射)、15コマ連続撮影+16コマ目単独撮影、各コマ独立撮影モードが選択可能。レンズはガラス製。巻き上げと巻き戻しはオート。レンズ16個はサイバーな感じだけど、デザインはダサイ。そして電子制御のせいか、価格が高い。
 135フィルム使用。セルフタイマー付き。
 税込26,250円。

海鴎205A
http://www.lomography.jp/microsite/seagull205jp/
 シーガル205Aと読む。英字だとseagull。1970年代に中国上海の海鴎社が開発したレンジファインダー・カメラ。シャッター、絞り、露出度すべてがマニュアル設定。歪みの少ない38mm広角レンズが使われている。ホットシューはLC-Aと同じ。
 135フィルム使用。セルフタイマー付き。
 生産終了。デッドストック品で税込12,600円。Yahoo!オークションで5,000円くらいだけどめったに出品されない。

KIEV35A
 ウクライナ製、KIEVブランドのコンパクトカメラ。絞り優先AE方式。ドイツ・ミノックス社の高級コンパクトカメラMINOX GTのまるっきりコピー品だが、性能まではコピーできてない。レンズ部分がしまえる沈胴式。個体差が激しく、まともに動作すると期待しちゃいけない。光漏れもするみたい。皮製カメラケースを開けるとき、ものすごく雑巾臭いらしい。
 135フィルム使用。
 生産終了。実売価格10,000円前後。

FED-50
 FEDは、ウクライナ共和国のハリコフのメーカー。1977?1986年に売られていたプログラムオートマチックカメラで、先行のFED-35のスペックダウンバージョン。ボディーは金属製で、ズシリとくる質感。セレン受光窓がレンズの外周についているのが古臭くて味がある。セレン光電池によるオート露出で、わりと普通の写真が撮れる。つか、ここまでくるとトイカメラじゃないかも。
 135フィルム使用。
 生産終了。Yahoo!オークションでは10,000円くらい。

カメラくん
 100円均一のお店ダイソーで売ってたらしい、幻のカメラ。なんとびっくり、価格は100円。フィルムの方が高いという、別の意味で究極のカメラ。名前もすごい。もちろん中国製で、いろいろと難点があるようだが、意外とちゃんと(トイカメラっぽくだけど)写るみたい。色は、ブラック、ブルー、イエロー、レッドの4種類。
 フラッシュ付き。トンネル効果。135フィルム使用。
 生産終了。残念ながら入手困難。

TOLNE
 タカラトミーが、楽しむためのカメラという視点から作ったトイカメラ。2007年11月29日発売予定。色は黒、黄緑、水色、ピンクの4色で、おもちゃっぽいポップなデザイン。付属する3種類のレンズフィルターと内部フィルターにより、ユニークな撮影が可能。同時発売のフィルターセットは2種類あり、さまざまなフィルターを通した撮影が楽しめる。ここまでくるとやりすぎだと思えてくるくらい、おもちゃなカメラ。
 フラッシュ付き。多重露光可能。バルブモードあり。135フィルム使用。
 税込3,990円。フィルターセットは各892円。
 ……だったんだけど、何故か発売中止に。あと、タカラトミーとsuperheadzのコラボレーションカメラ「TOLNE JB」も発売中止に。なにがあったんだろうタカラトミー。

 この他にも、なんかいろいろとトイカメラは存在するみたいですよ、奥さん! どこまでがトイカメラなのか、ちょっとわかんなくなってきましたけど。でもトイデジカメはなんか根本的に違うと思います。
 使えないものをサブカルとしてよみがえらす世界ってすげえ! ラブアンドピース!