‘2006年に観た映画’ カテゴリーのアーカイブ

壮絶に難しい

2006年2月3日 金曜日
この記事の所要時間: 約 2分11秒

 会社の喫煙所で天啓。
 有頂天になる。でもちょっとネガティブなネタだ。しかも、もっと練りこまないとヒロインの出番がまるでない。
 だが、なんかノってきた。この調子だ。いいぞ、頑張れ自分!
 帰宅して机の上をテキトーに整理(というか端っこに積んだ)。よーっし、これでやる気が出るぞー! とか思ったけど、なんか気がそがれたのでDVDでも観ることにする。

「ボーン・スプレマシー」を観た。
「オージャンズ12」とはマット・デイモン繋がり。前作「ボーン・アイデンティティー」を観たのがだいぶ前だったので、あんまし覚えてないんだけど、最初に出てきたオネーチャンはやっぱ前作のヒロインだったみたい。いさぎよく最初の20分で死んじゃうけど。
 ストーリー的には、彼女が殺されたので復讐しに行ったらなんか事件に巻き込まれてFBIに追いかけられたけど彼女を殺したやつが出てきたので車で追いかけまわしたら自滅してくれたので昔殺した政治家の娘に会いにいってごめんなさいしてきました、というシンプルなもの。
 なんつーか、北野武監督の映画か、っつーくらい移動シーンばっかり。車で逃げて歩いて逃げて電車で逃げて走って逃げてもう逃げて逃げて逃げまくり。逃げながらいつの間にか相手の懐に入ってる、みたいな。
 ちょっと寝ちゃった。
 細か過ぎるカット割りとか手振れとか色とか、リアルだしカッコイイしクールだけど退屈なんだ。
 でもカーチェイスが凄かった。普通避けるだろう、ってとこでとにかくぶつける。ぶつかってぶつかってぶつかりまくる。これなんてレースゲーム? ってくらいタフなタクシーで追突しまくる。ガツンガツンぶつかりまくる。こんなの実際起こったら、死傷者何十人出てるんだろうか。極悪犯罪者だ主人公。
 しかも、追い掛け回されるシーンばっかりで逃げるシーンばっかりでどうやってこの包囲網を突破するんだろうか、っていうのが映画の大半を占めるというのに、最後はパトカーの包囲網から普通に歩いて脱出。何故か誰も追いかけない。なにそれ。
 変装もなにもしないで堂々と素顔で町を歩くのもどうかしていると思う。
 まあこんなもんか。「オージャンズ12」よりはマシだけど、面白いとはいえない。
「最終兵器彼女」にもいえることなのだが、細かいことなんてどうでもいい! って思わせるくらいのストーリーとかキャラクターがないと、非現実的なとこが気になって仕方がない。
 ……壮絶に難しいんだよなあ、それって。
 ……うーん。

 む!
 緊迫した逃走シーンというのは結構盛り上がるな、とか思いました。中盤の盛り上がりに是非。

机の上がキタナイ

2006年2月2日 木曜日
この記事の所要時間: 約 2分14秒

 なんかネタが足りない。プロット書けない。
 それ以前に自宅で作業ができない。
 なんでだろうと思ったら、机の上がキタナイからに違いないと思い当たる。
 領収書ばら蒔き状態だし文庫や新書が散らばってるしガムとか細かいゴミとか紙くずとかペンとかケロロ軍曹の破片とかバラバラになった食玩とかガシャポンのキーホルダーとかザクバズーカとかギャンのビームサーベルとか去年の卓上カレンダーとか今年の卓上カレンダーとか街頭で配ってたCD?ROMとかマイナスターズのCDとか焼くのに失敗したDVD?Rとか年賀状プリント用の雑誌とかその付録のCD?ROMとか資料にと思って買ったライトノベルの雑誌とか角川類語辞典とか飴とか胃薬とかノートPCの前のバッテリとか猫神社の本とかチェックされた原稿とかマグカップとかペットボトルとかもうそんなんが所狭しと積み重なっててマウス動かすのも一苦労だしキーボード打つのも苛々するような感じになっているせいなのかも。
 あと、猫が可愛い。

 というわけで、いろいろ吸収しなくちゃいけない。
 というか、なにもする気が出なくて部屋でごろごろしてたら嫁に追い出されたのでレンタルビデオ屋に行ってDVDを4枚借りてきました。

「オーシャンズ12」を観た。
 前作「オーシャンズ11」でもそうだったんだけど、寝た。
 カッコイイよ。クールだよ。トンガってるよ。でも退屈なんだ。
 ネタ的には前作から2000%ダウン。前作は11人で協力して金庫破り大作戦の果てにジョ?ジ・クルーニーが嫁さん取り戻す話だったが、今回は11人に協力してもらってブラッド・ピッドが女を手に入れる話。
 オーシャンズ12は、仲間の恋愛に全力で協力します。警察にも捕まってみせます。留置所にだって入ります。
 なんじゃそりゃ。
 盗みもダサイ。電車で置き引き。2?3人でできることを11人でやっちゃう。アホか。
 世界一の泥棒がランダムで動くたくさんの監視用レーザーを掻い潜れるという秘策が、カポエラ。踊りながらセンスと勘で抜ける。アホか。
 ジュリア・ロバーツがジュリア・ロバーツに変装してたらブルース・ウィリス役のブルース・ウィリスに見つかる。アホか。
 キャサリン・ゼタ=ジョーンズはなんか顔にインパクトがなくて、途中で誰だかわかんなくなりました。ごめんなさい。
 これからどうなるんだろう!? というワクワクを、不条理な方法(仲間の母がFBIに変装してて全員脱獄成功)で解決。アホか。
 しかしまあ、それでも良かったところを上げるとすると、そこそこ良いDVDプレイヤーとそこそこ良い液晶TVで観る映画はなかなか綺麗で良かった、というころかな。うん。

お勉強

2006年1月30日 月曜日
この記事の所要時間: 約 3分39秒

 先週は、かなりだらけた生活というかよく寝た。仕事の後遺症。
 なんか燻ってる感じ。妙に焦る。
 頑張ろう。
 好きなことだけして生活できたらいいな。

 というわけで、勉強期間。
 いろいろなものを観たり読んだりして勉強しよう。

 まずは金曜日。会社が終わると有楽町に映画を観に行く。
「THE 有頂天ホテル」を観た。
 三谷幸喜監督作品。
 いろんなエピソードを強引に詰め込み過ぎだし、キャラクターの心理の変化が強引で無理があったし(特に役所広司)、大団円に取り残されたキャラクターもいたけど(西田敏行の扱いヒドイ)、退屈しなかったし楽しかった。こういうごちゃごちゃスラップスティック好きだ。
 スイートルームなのに壁が薄くて隣の部屋の物音丸聞こえというのはどうだろう。ていうか角野卓造がカンニング竹山にしか見えなかった。麻生久美子ってなんか老けたなあ……。伊東四朗が画面に映るたびに客席から笑い声が漏れてたんだけど、声出して笑うというかニヤニヤする映画だと思った。
 あと、スタッフロールが潔いほど早かった。超高速。早く帰りたい客のこと考えててくれてる。でもキャスト読む隙もなかったので不満だった。

 土曜日はしっかり座席を予約して立川へ。
「博士の愛した数式」を観た。
 母親がえらい都合の良い存在で人間味がまったく感じられなくてリアリティ皆無な完璧超人だったけど、いい映画だった。なんか寺尾聰の存在自体が映画を浄化しているというか。桜とか家とか川とか空とか、ロケーションがとってもよくて、癒される感じだった。リアリティのまったくない、ファンタジー的な映画。
 ていうか、浅岡ルリ子おもしろ過ぎ。存在自体がギャグになってた。なにあれ。

 土曜日2発目。
「最終兵器彼女」を観てしまった。
 ……なにもフォローできない。逆の意味で観てよかった。「デビルマン」に匹敵するかも。
 9階から飛び降りて生きていた兄がいることで有名な窪塚(弟)が主人公。
 B級邦画常連の前田姉妹の妹がヒロイン。
 前田姉妹って、だいたい最初は「うっわーブサイク!」というインパクトなんだけど、観ているうちに段々可愛く感じてしまうという「女は顔じゃない」マジックを使うのだが、この作品でもそんな感じ。「いやでもやっぱりこりゃねーんじゃねーの?」という画面から目を背けたくなる顔面アップもあったけど。
 ていうか窪塚(弟)。窪塚俊介。濃い。顔というか毛が濃すぎるよ。そんな量の多い髪をオールバックにした高校生なんているのか。つーか眉毛がギリギリで繋がってない。逆にいうとギリギリで繋がりそう。いややっぱり繋がってるんじゃないか。とかもうそればっか気になる。
 それはともかく、問題のストーリー。
 序盤はよかった。
 最初の20分くらいは、すごいいい感じ。思春期の男子と女子が悶々とこう、悶々と、なんというかその、アレだよあの悶々。そんな悶々シーンが拷問のように続いて、観ながらもうこっちも悶々。すごいいい。やっぱこうじゃなくっちゃ思春期の男女!
 思春期の男女はよかったんだけど……。
 コレ誰も突っ込みいれなかったんでしょうか。それとも実際はこんなもんなんでしょうか。戦争にこれっぽっちもリアリティを感じられないというかデタラメというか幼稚園児並みの演出というかなにコレ。陸自しか出てこないし。もみあげしか出てこないし。政治どうなってんの? 伊武雅刀の重々しい声と存在感で強引に納得させようとして見事に失敗している。
 ていうかもうなんつーかそれ以前に……。
 彼女が最終兵器じゃなかったらいい映画だったと思います。

 期せずして邦画3本。
 なんか逃げた感じ。「Mr.&Mrs.スミス」とか「キング・コング」とか観たかったんだけどやめた。「単騎、千里を走る。」は嫁が嫌がってた。 
 洋画って、ハズレだとえらい疲れるからかなり気合がいる。邦画のハズレの場合、別の意味で勉強になるからいいんだけど。
 今度は「東京ゾンビ」が観たい。

 そしてマンガ喫茶。
「美味しんぼ」を読む。
 読むの早い方だと思ったんだけど、3時間2セッションで21巻までしか進まなかった。さすがにあれだけの情報量だと時間がかかる。残り75巻くらい。
 それにしても、海原雄山の士郎萌えは凄まじいものがあった。息子を愛するにもほどがある。色んな手回しをして、偶然を装って逢おうとするし。