‘映画’ カテゴリーのアーカイブ

この時代の役者は役者だなあ

2006年8月19日 土曜日
この記事の所要時間: 約 0分28秒

「日本沈没」の古い方を観た。DVDを買ったので。1973年だから、2歳のころの映画。
 なんかこう、この時代の役者は役者だなあ、と思った。今の役者とレベルが違う。時代のせいか、ちょっとへんなとこあったけど。とにかく丹波哲郎と小林桂樹の演技は壮絶を極める。スゴイ。あと藤岡弘の顔が濃かった。
 特撮とかは、30年以上前の作品なので、昔の「ウルトラマン」そのものなんだけど、これは仕方がない。
 原作に忠実だった。「リアル」と「リアリティ」の違いがよくわかったような気がした。

戦記じゃないじゃん

2006年7月31日 月曜日
この記事の所要時間: 約 1分37秒

 えー、「ゲド戦記」を見てまいりました。12人くらいで。立川のシネマツーで。
 宮崎駿の長男、宮崎吾朗初監督作品。元建設コンサルタントで、三鷹の森ジブリ美術館初代館長だったひと。今まで現場での経験はないみたい。
 脚本にも、宮崎吾朗の名が。挿入歌「テルーの唄」の作詞もしたらしい。
 むかし宮崎駿は「ゲド戦記」を映画化したかったのだが作者に断られてしまい断念したのだがその後ジブリが有名になることによって逆に作者に映画化してくれと頼まれたので満を持して映画化しようとしたら息子に取られちゃった、みたいな経緯があるとかないとか。
 ゲドの声の菅原文太。いい味出してました。シブイです。岡田准一もわりと良かった。ささやき声で話すささやき組。
 新人の手嶌葵は、ちょっとなんか棒読みというかそんな感じがした。肝心な場面で声に説得力がないというか。
 で、内容なんですが、原作を未読なので、椅子からずり落ちてしまいました。戦記じゃないじゃん。ゲド役立たずじゃん。そこでなんで竜よ。どうして竜なのよ。
 ジブリ作品に必ずあると思われる楽しい部分が皆無でした。楽び心のない、生真面目な作品。
 語るべきことを語らず、切るべきところを残しているあたり、まだ作品を作るのに慣れていないんだなー、とか思った。
 観終わったあと、みんなでけっこー盛り上がりました。
 面白かったです。

 映画の後は、昭和記念公園の花火大会。毎年ながら、すんごいひと。でも江戸っ子でも粋でもないので、途中で飽きちゃいました。テヘ。

 相変わらず「グラナド・エスパダ」プレイ中。マゾ仕様もだんだん慣れてきた。ちょっと油断すると、10レベル以上下の狩場ですぐ全滅しますが。
 シコシコの方は、そろそろ一息つけるというかつきたいというか。間髪いれず、次のアレをナニしなくてはいけないんですけど。
 たまには自分を信じてみます。そろそろ自分をさらけ出したいと思います。

ゲームばかりしてちゃイカン!

2006年7月18日 火曜日
この記事の所要時間: 約 2分59秒

 ゲームばかりしてちゃイカン!
 ということで、土曜日は嫁と2人で映画ダブルヘッダー。

「日本沈没」を観ました。
 藤岡弘(「、」が付く前)主演の「日本沈没」ではなくて、15日公開の新作の方です。主演は草彅剛と柴咲コウです。
 えーと。
 原作だいなしなんですが。
 最初の数分で椅子からずり落ちました。なにこのハズカシイ茶番。ていうか、「おーい」と数回叫ぶだけで”助けようとした”ことになるんでしょうか。
 何故か草彅剛と柴咲コウで「世界の中心で、愛を叫ぶ」的なことをやっちゃってます。そんな感じのBGMまで流して。失笑。こんな場違いなシーンを入れないと、スポンサーからOKもらえなかったんでしょうか。大人の世界を感じてしまいました。
 それでも、及川光博の演技がすごい光ってた。豊川悦司もシビレルほど素晴らしい。特別出演といいつつ、いい味出しまくってた石坂浩二も良かった。でも草彅剛(テレポート能力者)と柴咲コウ(なんだかんだいって結局身内のことしか考えていない)がすべてをだいなしにしてくれた。特に草彅剛の演技はすごい破壊力。彼にはユースケ・サンタマリア(ツッコミ)が必要だと思います。
 さすがに特撮というかCGは素晴らしかった。監督が監督なので、怪獣映画みたいでしたが。でもパソコンが全部Apple社製(しかも大半がMacBook Pro)っていうのはどうかと思いました。
 もっと原作に忠実に作ってもらいたかった。草彅剛と柴咲コウ抜きで。
 面白かったです。

 次まで時間がちょっとあったので、ぶらぶらしつつ喫茶店へ。
 すんごい大雨発生。超絶雷雨。ピカピカドカーン。
 映画の時間が差し迫ってきたので、嫁を喫茶店に残して走って100円ショップへ。ちょっとの距離だったのに、びしょ濡れになる。靴もぐっしょり。
 傘とタオルとカッパを買って、外に出る。
 わーい、小雨だー。なにこれー。カッパ意味ねー。
 微妙な気分で映画館へ向かう。

 というわけで、「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」を観ました。
 ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ主演。オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイは、前作から今作までの間に大物役者になっちゃったので、かなりの豪華キャスティング。でもキーラ・ナイトレイ、なんかアゴが丸くなってたような気が。
 前作は、キャラクターがよくてもシナリオと演出が悪いと駄作になるんだなあ、と思うくらいつまんなかったので全然期待してなかったんですけど、なにこのギャグマシンガン。キャラクターも巧く動いてて、すんごい楽しい。お約束的なギャグばっかりなのに、ひとつもハズしてない。息をつく暇もないアトラクションみたいな面白さ。
 話はちょっとヤヤコシイというか、説明不足というか、演出がヘタというか、もどかしい感じがした。ジャック・スパロウってわかりにくい性格してるから仕方がないんだけど。逆にウィル・ターナーは猪突猛進でわかりやすい。このコントラストも良い。
 3部作の2作目(今作と次回作は同時に撮影してるらしい)なので、途中で終わるのはわかってたけど、とんでもない終わり方をする。ゾクゾクものですよコレは。どうなってんの!? 早く続きが観たい!
 ちなみに嫁は1作目を観ていなかった。ごめんなさい。1作目観てないとわかんないわコレ。
 あと、やっぱり映画はスタッフロールの最後まで観よう。たまにいいことがあるから。
 面白かったです。

 はい。
 帰宅後即夫婦揃って「グラナド・エスパダ」直行でした。ヤヴァイです。

ぼかしかかってる

2006年7月4日 火曜日
この記事の所要時間: 約 1分33秒

 今日は人間ドックでした。朝8時30分から。東中野で。
 なんかこういうときに限って健康体というか、あれだけ絶不調でいろいろあったのに、なにも問題ありませんでした。ガッカリ。
 お腹の調子が悪かったので、バリウム飲んだあと下剤飲んでおなかピーピーになりましたが。
 それにしても、ここんとこ三ヶ月連続で血抜かれてる。
 14時30分には終了。でも6時間のうち5時間くらいが待ち時間という。効率悪いにもほどがある。

 早く終わったので、吉祥寺の映画館へ足を運ぶ。バウスシアター。
「ウルトラヴァイオレット」を観た。
 あの伝説の「リベリオン」のカート・ウィマー監督作品。ガンカタよ、再び。
 えーと。
 これはミラ・ジョヴォヴィッチのプロモーションビデオなんでしょうか。そう思っちゃうくらいドアップが多い。しかも微妙に効果入れてて顔面が輝いているというかぼかしかかってる。シワとかシミとかにきびとかごまかしているんでしょうかコレは。
 そんな窮屈な映像。それでいて最初っから最後までアクションシーンばっかりなので飽きる。ミラ・ジョヴォヴィッチ同じ動きばっかりだし。動き固いし。戦ってる感がないので迫力もないし。ガンカタを進化させたら普通になっちゃった、みたいな。ラスボス戦なんて全然盛り上がらない。
 あとCGがPS2のゲームみたいでした。たぶん「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」の方がレベル高いです。
 うーん。
 この監督なら、もっとステキな作品作れると思ったのに。B級テイストのしょぼいSF設定は(原作の設定だけど)この監督の味として気に入っているんだけど、画面の狭さとアクションに頼り過ぎなのとストーリーのまとめ方に問題が。
 ちなみに、お客さんは4人しかいませんでした。
 ほとんど貸し切り状態。わー。
 面白かったです。

二時間ドラマ

2006年6月19日 月曜日
この記事の所要時間: 約 1分32秒

 体調回復しました。
 三日間の点滴と抗生物質により、15000あった白血球は7700まで落ちて正常値に。でも原因不明。なんか感染性のウィルスなんじゃないかなーとか医者にいわれました。
 なんだろうなあ。

 土曜日に「トリック 劇場版2」を観てきました。立川のシネマ2です。
 席を予約してあったものの、開始時間ギリギリというか少し過ぎていたので、チケット売り場のオネーサンに叱られました。嫁と「どーせガラガラだろう」とか話しながら劇場に入ってみれば満員御礼。ペコペコ頭を下げながら、ど真ん中の席まで移動。ご迷惑おかけしました。
 えーと。
 これってこないだTVでやってたスペシャル版と同時に撮ったんじゃないかしらん。クオリティ同じなんですけど。
 つか、映画じゃなくて二時間ドラマのレベルですよ。
 相変わらずの定番フォーマット。細かいギャグがトリックらしくて楽しかったんだけど、嫁はドン引き。
 つか、合成とか特撮(?)とかCG(?)なんかが十年前のレベルというかかなり低予算的でした。いいんですかコレで。ぜんぜんお金かかってません。ボロ儲けですね。
 映画版一作目よりはマシでしたけど、こんなんで映画とか名乗って欲しくないなあ。なんでもかんでも映画にすればいいってもんではないでしょう。TVドラマにはTVドラマなりの良さがあるのに。
 面白かったです。

 その後、HagePOWERのメンツとオフ会と偽る呑み会。病み上がりなのであんまり酒は飲めず。生暖かい目で見守りながら野菜汁をすする。
 他のメンツは「ポセイドン」を観にいっていた。感想を聞くと、予想通り。でも。びよ?んは見たいな。
 プラモの大先輩に「とりあえずやすれ」とアドバイスを受ける。

 というわけで、HGガンダムを400番のやすりでゴシゴシ削ってます。

松子

2006年5月29日 月曜日
この記事の所要時間: 約 2分2秒

 立川のCINEMA CITYへ行く。
 残念ながら、観たい映画はCINEMA ONEで上映だった。別館のCINEMA TWOが素晴らしい店員と空間を持つ美しい映画館であるのに対して、CINEMA ONEはダメ店員がだらだらやってる嫌な映画館。このクオリティの差はなんなのだろうか。謎だ。
 予約しなくても普通に観れるだろうと思ってたら、なんか行列できててチケットが買えない。なんでこんな行列できてるのか意味わかんない。「海猿」が人気なのかと思ったら、チケット売り場の手際が悪い。この辺の運用の悪さもCINEMA ONEクオリティ。そのまま行列に並んでると映画が始まっちゃうので、携帯のPCブラウザで予約して優先的にチケット購入。とっとと劇場へ入る。

 というわけで、「嫌われ松子の一生」を観に行った。「下妻物語」の中島哲也監督作品。
 主演は中谷美紀(太らすと柴咲コウに似てるよね)。他に出演してる気になる役者は、市川実日子、柄本明、柴咲コウ(痩せると中谷美紀に似てるよね)、マギー、劇団ひとり、カンニング竹山、宮藤官九郎、武田真治、荒川良々、嶋田久作、濱田マリ。
 まあなんというか、ストーリーとか原作とか演技とか演出とか吹っ飛ばして、この作品の存在自体に感動してしまった。
「下妻物語」もそうだったけど、これもう映画とか邦画とか、そういうジャンルじゃないような気がする。中島哲也作品、それ自体がもうひとつのジャンルであるような。いやはやなんとも素晴らしい。日本人にしか作れない、誇るべき映像作品であると思う。
 キャラクターの心理とか苦悩とか苦痛を物凄い早回しで間にギャグを混ぜたり唄わせたりしながら濁流のようにすっ飛ばす。23歳から53歳まで中谷美紀はずっと中谷美紀のままで年齢とか時間とかまったく感じさせないのにまるで違和感がない。全員どこか壊れてる。世界もどこか壊れてる。誰も救われてないのに救われているような気になれる勘違いのハッピーエンド。
 あー面白かった!
 ってテンション(涙を拭き拭き)で劇場を出たんだけど、嫁は無表情でした。

 あと「ニュー・スーパーマリオブラザーズ」買いました。
 協力プレイはできないのねコレ。嫁とVSモードで対戦してボロ負けするも、ミニゲームの対戦では圧勝。
 肝心の一人用、最初の面はチョー簡単でいい気持ち。なんか巧くなったような錯覚が。(でも後半は叫び出すほど難しいらしい)


むしろニュートン

2006年5月22日 月曜日
この記事の所要時間: 約 1分0秒

 今週末も、シコシコシコシコ。

 時間の合間に「ダ・ヴィンチ・コード」を観に行った。
 モナ・リザとかあんま関係ないじゃーん。
 つか、ダ・ヴィンチあんま関係ないじゃーん。
 むしろニュートンじゃーん。
 最初の殺人のおっさん。あんな死に方することないじゃーん。
 その娘。暗号解析のプロって設定生かしてないじゃーん。
 最後。あそこじゃなかったんじゃーん。
 ウワーオ。ジョージ・クルーニー。
 みたいな。
 流され感の強いストーリーだったけど、よくできてる。思ったよりもオカルトチックじゃなかったのが残念。
 キリストって神様だったんだね。普通に人間だって思ってた。どうも世界常識的には神様らしくて、実は人間なんだとか驚かれちゃったんだけど、なんだかなあとか思った。なにしろ日本には2600年続く神の子孫がいるのにあんな扱いだもの。
 でも聖杯の解釈は面白かった。あれ、これも世界常識?
「テンプル騎士団」と「シオン修道会」と「オプス・デイ」と「マグダラのマリア」くらいは知っといた方が、いい気分で観れるかも知れない(便利だよね、Wikiって)。
 日本人には普通のサスペンス。欧米人には衝撃の問題作。

藤岡弘はもう雰囲気だけでOK

2006年5月16日 火曜日
この記事の所要時間: 約 1分29秒

 なんかこう、いろいろと吸収しなくちゃいけないんじゃないかと思い、レンタルビデオ店へ。

「逆境ナイン」を観た。
 いわずと知れた、あの熱血疾風怒濤の吠えるペン、偉大なる超作家、島本和彦様のマンガが原作の映画。この御大の人間性が好きというか尊敬しているというか心の師匠であるんだけど、原作のマンガは読んでなかったそういえば。
 藤岡弘が出てて、ちょっと嬉しくなる。でも序盤はとにかくチープ。徹底的にチープで寒い。
 主人公の玉山鉄二がいい味出てきたあたりから面白くなる。チープなのは変わらないけど。もうほんとに趣味で作りました的な、商業的なニオイがまったくしない、ぎこちない作り。
 熱いというかバカな映画だ。島本和彦の持ち味は、猛烈に熱く壮絶にバカなキャラクターと世界観というものなのだけど、この映画には熱さはあんまり感じられない。それは役者がみんな素人に毛が生えた程度であり、演出とかも含めて全体的に素人っぽい作りだからだろう。玉山鉄二は結構いいけど。藤岡弘はもう雰囲気だけでOK。ココリコ田中はなんかもうキャラも存在も面白いのでそれだけでいいや。堀北真希って目が寄ってない?
 問題のクライマックス。それまではぎこちないなりにテンポよく楽しく観てたのだが、急に退屈になる。逆効果のスローモーション多用で、なかなか進まない。眠くなるのを必死に堪える。試されている。我慢だ。逆境だ。
 なんとか眠気を打破する。オチというかカタルシスみたいなのは、なんかこう、あるようなないような。やっぱり熱血度よりもバカ度よりもチープ度が高い。異様に高い。
 うーん。

 あと、今更ながら「クビキリサイクル」を読み始めた。
 やっぱ凄い。序盤は「虚無への供物」とか「匣の中の失楽」を彷彿させる。