マスターKayataの、「ソード・ワールド2.0」です。
日曜日2回目のセッションです。
このプレイ日記は、フェルリックが主人公みたいな感じで書いてますが、そうじゃないです。ほとんど脳内妄想です。もはや二次創作です。ごめんなさい。本当は、みんな活躍してるし、もっともっと面白いセッションでした。この場を借りて、謝罪します。あれ。なんかこのプレイ日記の存在意義が揺らいでまいりました。でも書いちゃう。楽しいから。
ちなみに、フェルリック以外の技能レベルは、うろ覚えというか、むしろ直感で書きました。
セッション第2話
フェルリック 人間 男性 【ファイター2/フェアリーテイマー1】 冒険者レベル2
プレイヤー:ハゲ
タケ・オン ルーンフォーク 男性 【マギテック3/スカウト1/シューター1】 冒険者レベル3
プレイヤー:Takeon
エルサイス エルフ 男性 【プリースト3/セージ1】 冒険者レベル3
プレイヤー:Tiki
アルベルト ナイトメア 女性 【グラップラー3/エンハンサー1】 冒険者レベル3
プレイヤー:Nyagon
戦士として最弱の生命力を持ち、フェアリーテイマーの両親を持つ、貧弱人間フェルリック。
体力だけではなく、所持金まで貧弱になってまいりました。
具体的にいうと、タケ・オンに借金して、タワーシールドを買っちゃったせいで、金欠なのです。自業自得です。
でも、こんな時に限って、仕事がありません。
4人は、”水晶の欠片亭”のカウンターに並んで、エンクのおごってくれた昼食を食べてます。
「どーしよう、タケ・オン。ヤバイ。お金ない」フェルリックは、愚痴ります。
「返すのはいつでもいいですよ、ご主人様」
「誰がご主人様だ。友達だろ。つか、美味いな、この唐揚げ」
「そうですか。残念です」
「お前、唐揚げ喰えなかったっけ? じゃあ、もらってやるよ」
「そっちじゃないです」
「か、唐揚げ泥棒!」エルサイスが、突然叫びました。
「な、なんだとぅ!? お前からは、取ってないぞ!」
「いや、これ……」
エルサイスがつかみ上げたのは、小柄なグラスランナーでした。唐揚げ食べてます。
「もぐもぐもぐ。ごくん。やあ! 君たち、暇そうだね。情報、買わないかい?」
彼の名前は、カヤタ。情報屋だそうです。
カヤタが売ってくれる情報は、どうやら、”剣の迷宮”のようです。
”剣の迷宮”とは、魔力を持った剣が、自ら作り出した迷宮です。
きっと、困難な冒険になることでしょう。
しかし、得られるものは、唯一無二。
血湧き肉躍ります。
フェルリックはお金がないので、タケ・オンとエルサイスとアルが、100ガメルずつ出して、カヤタから情報を買いました。
「ようし! 出発だーっ!」
「……あんたは、お金出してないでしょーが」
「細かいことは、気にするな!」
アルベルトの白い目にも負けず、フェルリックは意気揚々と、先頭切って、店から出ました。
現地に到着しました。
つい最近できたばかりっぽい洞窟へ、足を踏み入れます。
鉄製の両開きの扉を開けると、その先は、”剣の迷宮”です。
最初の広間に、剣と盾を装備してない大理石の騎士像が、ありました。あきらかに、剣と盾を探してきて装備させる系の像です。
奥の部屋を、探索しに行きます。
ゾンビとワイトの一団を倒し、大理石の盾をゲット。
燃えさかる部屋で、ヘルハウンドを倒し、大理石の剣をゲット。
途中で、宝箱を調べるタケ・オンに、ミミックが襲いかかり、ピンチに陥ったりしましたが、順調にキーアイテムを揃えることができました。
アルベルトのナックル2回攻撃は強烈で、クリティカルもよく出します。
エルサイスの防御魔法、治癒魔法、そして攻撃魔法は、心強い援護です。
タケ・オンは、聞き耳やトラップ感知で、迷宮に仕掛けられた危険を取り除き、戦闘では、魔法を込めた銃を使って、活躍します。
しかし、フェルリック。
前衛に立つ、貧弱戦士、フェルリック。
「ようし! 先へ進むぞ!」
口ばっかりで、あんまし役に立ってません。
頬に流れるのは、きっと汗じゃありません。
大理石の騎士像に、大理石の剣と盾を装備させたら、先へ続く道が開けました。
突き当たりの広間には、光り輝く魔法陣。
奥の台座には、悠然と鎮座する剣。
どこからともなく、シブイ声がして、最後の試練を見事乗り越えて見せよと、いわれます。
魔法陣から現れたのは、キクロプス。体長10mくらいの、恐竜です。
とんでもない試練です。
でも、やるしかない!
エルサイスの「プロテクション」を浴び、フェルリックとアルベルトは、突撃します。
ドゴーン! バゴーン! と、アルベルトの凄まじい威力の拳が、キクロプスに炸裂します。
バキューン! と、タケ・オンの魔法の弾丸が、キクロプスを削ります。
ビャビューッ! と、エルサイスの攻撃魔法が、キクロプスを焦がします。
しかし、フェルリック。
スカッとさわやか、空振りマシーン。
「オ、オレを見るなーっ!」
涙目で、叫びます。
ドゴーン! バゴーン! と、アルベルトの凄まじい威力の拳が、キクロプスに炸裂します。
バキューン! と、タケ・オンの魔法の弾丸が、キクロプスを削ります。
パピーッ! と、エルサイスの回復魔法が、怪我人を癒します。
しかし、フェルリック。
スカッとさわやか、空振りマシーン。
「オ、オレを見るなあぁぁーっ!」
涙目で、叫びます。
そんな彼も、前衛としての仕事は、しています。敵の攻撃を、身体で止めているのです。
グラップラーのアルベルトは、回避力こそ高いのですが、防御力がありません。囓られたり、しっぽで打たれれば、ダメージが大きいです。
ただし、HPは高いです。
戦士のフェルリックは、しっかりと鎧を着て、タワーシールドを装備しているので、頑丈です。
ただし、HPがありません。絶望的にありません。エルサイス以下です。たった一撃で、瀕死です。
「うおおおおっ! 運命変転っ!」
運命を乗り越えて、しっぽをかわします。
ギリッギリで、生きてます。
ぶっちゃけますと、実は、マスターの慈悲がなかったら、とっくに死んでます。
「オレを見るなあああぁぁぁあああ――っ!!」
しかも、当たりません。
とても苦戦し、やっとのことで、キクロプスを倒しました。
この戦闘で、フェルリックが命中させた攻撃は、たったの1回。
さすがの彼も、部屋の隅で体育座りして、落ち込みました。
「我が力、お前に預けよう!」剣が、フェルリックの手の中に収まりました。
微妙な気分です。
もらっちゃって、いいのでしょうか。
でも、剣を使っているのは、フェルリックしかいません。
「よかったですねえ、ご主人様」タケ・オンは、拍手します。
「誰がご主人様だ。友達だろ。つか、オレ、もっと強くなんないとな……」
「そうですか。残念です」
「な、なんてこというんだ、お前はーっ!?」
「そっちじゃないです」
「一応、パーティーを守るって仕事は、こなせてたと思うよ」エルサイスが、フォローしてくれました。
「あたしは、もっと強くなる! ふん! ふん!」アルベルトは、ムキムキでした。
フェルリックは、悟りました。
そうか。わかったぞ、オレの役割。
「よし! オレが、みんなを護るぜーっ! ゲホゲホッ」
貧弱なフェルリックは、血を吐きながら、そう、誓いました。
第3話につづく
第2話は、オリジナルっぽい感じになっていきます。もしかしたら、「?シナリオ集1」のKayata流アレンジかも知れません。マスターKayataのNPCは、声優つきなので、とても楽しいです。
あと、手に入れた剣は、前世の兎で見たことがあるっぽい剣でした。お試しプレイの世界と、微妙にリンクしてます。
それにしても、今回は、ダイス運がアレでした。
10以上のクリティカルすら1回もなかったのに、ファンブルは2回ありました。全体的に低調で、攻撃が全然命中しなかったです。
確率論なんて、真っ赤な嘘です。
あ。そういえば、どーでもいい判定で、6ゾロを出してた気がします。
確率論は、正しいです。
ガッデム。
しかし、へこたれません。
ファイター技能がレベル3になりました。HPも上がりました。まだエルサイス以下で、パーティー最低値の座は不動でしたけど。
金属鎧も買いました。フェアリーテイマーの魔法を使うのにペナルティーがつきますが、妖精をすり潰して回復ドリンクを作る魔法しか使いませんから、問題ないです。
そして、《かばう》を取りました。
今回手に入れた剣の能力に、「《かばう》時に防御力+2」というものがあったからです。
まさに、騎士の剣!
次回から、仲間をかばいまくりです!
死んだらごめんなさい。
ていうか、こんな貧弱な前衛、マスターにしてみれば、とてもとても扱いにくいキャラクターだと思います。
ご迷惑を、おかけします。