「ジャンパー」を観てきました。立川のCINEMA TWOです。
劇場でけっこー予告やってたし、テレビCMも流れてたのに、えらい狭い劇場でした。
監督は、「ボーン・アイデンティティー」とかのダグ・リーマン。得意のドキュメンタリー的な映像もありました。主演は、スター・ウォーズでダースベイダーの若いころを演じたヘイデン・クリステンセン。得意のなにを考えてるかよくわかんない瞳と表情は健在でした。
テレポーテーションの能力を得た若者が、謎の組織に追われるストーリーです。主人公は、テレポーテーションであちこち飛びます。爽快です。スフィンクスとピラミッドの位置関係とか、ローマコロッセオの内部とか、普段観れないようなところが観れちゃいます。渋谷とかレインボーブリッジでもロケしてたみたい。
さて。
この作品でいちばん特徴的なのは、主人公が正義の味方じゃないところ。かといって、悪者でもない。エスパー魔美と同じく、テレポーテーションが使えるだけの主人公。その力の使い道は、想像を絶します。
悠 々 自 適 に 暮 ら す こ と。
すごい。斬新。ふつう、こんなアイディア映画にしない。こんなやつ主人公にしない。銀行の金庫から盗んだ金で、裕福な暮らしなんかさせない。
なんとなく、アナキン・スカイウォーカーとキャラかぶってるような気がしました。コミュニケーションが不得手で社会に適合できず、本能のおもむくまま自分の思うままに生きたいと思うところとか。平気で仲間を見捨てちゃうとことか。自分は悪くないと思ってるとことか。
で、謎の組織に襲われたり、彼女がさらわれたり、いろいろとあって、結局なにも解決しませんでした。
なんか核心に迫る肝心な部分とか設定的な部分を全部飛ばしたまま終わっちゃいました。伏線無視も甚だしい。オチてない。スカッとしない。ラストシーンの主人公とヒロインは、どことなく邪悪な雰囲気だったし。
嫁は、隣であんぐりと口開けてました。そりゃあ、エンドロールが始まるとともに客は出ていきますって。これはもう止めらんない。マナーとかいえない。
でも、サミュエル・L・ジャクソンだけは、とてもいい味出していました。気を吐いてました。実にニクイおやじです。
個人的には、さまざまな面を含めて面白かったです。妄想力のたわものです。アニメじゃなくてTVじゃなくて映画だからこの緊張感が出るんだと思う。とりあえず続編が公開されたら観に行きます。
え。
三部作なんですか、これ……。この客入りで……。
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なにを考えてるかよくわかんない瞳
2008年3月10日 月曜日ものすごく心にキた
2008年2月12日 火曜日
2008年2月9日土曜日に、「L change the WorLd」を観てきました。立川のCINEMA TWOです。公開初日の初回だったんで、満員でした。つか、子どもが多かったです。
この作品は、いわずと知れた、劇場版「デスノート」のスピンオフ映画です。監督は、「ザ・リング」でハリウッドに行った中田秀夫。
いやあ。
これはアレです。マンガを全巻読破し、劇場版「デスノート」の前編後編を観ていることが、大前提になります。
そうすると、すごいことになります。
号泣です。
久しぶりに、映画を観て号泣しまくりました。
とても素晴らしい映画です。邦画っていうのは、たまーにこーいう優れた作品があるので侮れません。お金のかけかたも、心地いいくらい丁度いい感じでした。ぶっちゃけ劇場版「デスノート」前編後編よりぜんぜんデキが良いです。
この映画のテーマは、「失われた父への想い」。
これがキた。
ものすごく心にキた。
死ぬ寸前のLのソファの上にワタリの写真があるのを思い出すだけでグッときちゃうのに、この映画にはそういうアレがいたるところにあって、もうたまんない。回想するだけで泣けてきちゃう。
演出やキャスティングを含め、いろいろとよくできた作品だと思います。さすが中田監督、サスペンス的な手法も用い、かゆい所に手が届きまくってました。
Lの強い信念や動向には首尾一貫性があり、違和感がなく、とてもよく伝わってきます。敵の作戦がちょっとというかかなりアホっぽいのはナニですけど、ワタリを中心に置いた理念の対決は、なかなか良かったです。
あと、少年が出てきたときに、ラスト近くのあのシーンはもう確定していたんですが、それでも号泣してしまいました。ずるい。わかってたのに、ずるい。重みがある。こりゃ泣いちゃうよ。
さて。
キャストですが、松山ケンイチはもうLそのものなのでいうことありません。キャラクター造詣が完璧です。つか、マンガ版の本物よりもLっぽい気がしますというかむしろマンガ版の方がLに似てないような気さえしてきます。
工藤夕貴が、ベテランなのに微妙に下手になっててびっくりしました。演技とか表情とかはさすがなんですけど、喋りが舞台っぽい大げさなものなので、映画の中だとどーにも嘘っぽい。南原清隆もそうで、いや、南原清隆の方はなんでこのひとキャスティングしたんだよ、っていう空気読めない雰囲気で残念でした。
鶴見辰吾は、相変わらずすごかったです。平泉成もいい味出しました。高嶋政伸はおいしいキャラだと思います。
そしてこの作品のヒロインの福田麻由子なんですけど、田中麗奈の娘でした。田中麗奈のファースト写真集を持っているワタクシが断言します。福田麻由子は、田中麗奈の娘です。もしくは、タイムふろしきを手に入れた田中麗奈本人です。顔がソックリとかそういうレベルじゃないです。これはちょっとヤバいです。なにこの演技力。今後も期待しまくりです。
事前に「デスノート」を知ってないとちょっとアレだったかも知れませんが、素晴らしく面白かったです。この作品を観るためだけに、マンガを全巻読破して劇場版「デスノート」の前編後編を観ておく価値があると思います。
続いて、約45分の休憩を挟み、「チーム・バチスタの栄光」を観ました。立川のCINEMA TWOです。これまた公開初日でしたが、劇場は結構狭かったです。
えー。
なんでしょう。
キャスティングは、最高だと思います。よくこれだけのひとを揃えたなーって関心するくらい。
阿部寛はいつもの阿部寛でしたが、竹内結子が予想以上にいい味出しているというか萌え萌えな雰囲気で萌えましたし、吉川晃司とか池内博之とか玉山鉄二も良かったです。田口浩正、田中直樹、佐野史郎なんていう個性派俳優もいい味出してましたし、脇を固める野際陽子とか平泉成も良かったです。つか、平泉成が「L change the WorLd」と役柄が微妙にかぶってる白衣系だったので、なんか笑ってしまいました。
演出は、小ネタとか効いてて素晴らしかったと思います。阿部寛のとこだけは、阿部寛過ぎて阿部寛でしたが。つか、阿部寛って、阿部寛を消費され過ぎじゃないでしょうか。もう阿部寛は阿部寛しか演じさせてもらえないというか求められてないというか。
えー、阿部寛はともかく、序盤はかなりわくわくさせてくれたんですよ。
それなのに、サスペンスとほんわか具合が平坦なバランスを保ちつつ、淡々とストーリーが進んでいっちゃいます。それが、ものすごいぬるい雰囲気なんです。必要以上にぬるいんです。
結局、そのままなんの盛り上がりもなく、ぬるいまま、終わってしまいました。一応どんでんがえしがありましたけど、雰囲気がぬるいので、驚きとかないです。
ほんとに、なんでしょう、これは。
とても不思議な邦画です。
吉川晃司の葛藤とか、もっと深く掘り下げられたと思うんですよ。池内博之との関係とか。とにかくキャラクターたちの背後が一切出てこないので、登場人物たちの厚みがない。深さがない。
原作は間違いなく面白いと思います。こんなんなっちゃった原因は、脚本なのかな、監督なのかな。もしかしたら、のほほんとした作風が得意なのかも知れない。
うーん。
作品自体に納得できない、非常に残念な邦画でした。こんなんだったら、テレビの2時間ドラマでいいんじゃないかな。キャスティング以外、お金かかってなさそうだし。
そういえば、この作品のCMも、ヤケクソっぽくなってきてますね。
最近、劇場の狭さが、業界の作品の評価なのかも知れないなー、なんて思い始めてきました。
残念でした。
正座して待ちます!
2007年8月6日 月曜日
「トランスフォーマー」を観てきました。立川の、CINEMA TWO。友達が集まり、6人で。
8月4日。公開初日です。
正直、なんで今さら「トランスフォーマー」やねん、などと思いつつも、劇場で予告編を何度か観てたら、チラリと映るコンボイ(オプティマスプライム)に、わくわく感を禁じ得ず、しかもアメリカで公開するやいなや大ヒットしていると知り、いてもたってもいられなくなりました。
製作総指揮は、”宇宙人大好き!”スティーヴン・スピルバーグ。監督は、”あざといこと大得意!”な「アルマゲドン」のマイケル・ベイ。
で、観ました。
観ちゃいました。
う、うわあ……。
……こ、これは。
とんでもないものを観てしまった!!
もうなんていうか、最初っから最後までパーフェクトです。
敵ロボットの判別がつかないとか、ちょっと気になる部分もありましたが、そんな些細なことなんかどーでもいいです。
すんごい映像でした。
すんごいアクションでした。
すんごいキャラクター描写でした。
なにもかもがエンターテイメントとして大成功していました。
これぞ”劇場で観なくちゃいけない娯楽映画”です。
主人公はダメな童貞少年だったんだけど、窮地に追い込まれ、ヒロインのひと言で目が覚め、男らしく走り出す。
ヒロインは過去のキズのせいで自堕落だったんだけど、窮地に追い込まれ、主人公の活躍を見て自分を取り戻す。
最強なのに、不利とわかっていてもかたくなに人間を守りながら戦うオプティマスプライムの男粋。意外とオチャメ。
仲間を殺られた軍人は、責任感と愛国心を強く持ち、ヒャッホーウ! と大活躍。
MJ-12をモデルにしたと思われるセクター7のエージェントは、性格だけじゃなく、着ているTシャツでも笑わせてくれる。
とにかくもう、全員キャラが立ってるというのがすんごい。いっぱい出てくるのに、どいつもこいつも面白い。
ちょい役の主人公の両親どころか、ちょい役の軍人とか、ちょい役のハッカーまでもがユニーク。
細かいギャグまでテンコ盛り。
しかも、これだけ多くの個性的なキャラクターがいるにも関わらず、ひとつにまとめ上げちゃうなんて、ありえないくらいすんごい。
その上で、メカとの友情に、主人公の成長。もうパーフェクトです。
アクションも、すんごいです。
ずいぶん前の話ですが、「マクロス」のバルキリーがロボットアニメの革命を起こしたんですけど、その先に行ったような気がします。
時間をかけて瞬時に変形するんです。
バルキリーがドガチャカッ! だとしたら、トランスフォーマーはドカチャカドドチャカチャカドドパシパシガガガガガチャカカカカカッパシ! です。
あーもう、こんなんじゃ通じない。観てください。
あと、CGがすごいっていいますけど、CGを極力排して実写の撮影を中心にしているみたいです。
アメリカ国防総省やアメリカ軍が全面協力しているらしく、歩兵たちが手持ちレーザーでターゲットを指定してラプター(F-22)が空から攻撃するとか、実際にやる方法っぽいです。エキストラの兵士達は、全員実際の軍人や元軍人だそうです。
そんなこだわりまであるだなんて、もうパーフェクトです。
久しぶりに、観ていて涙がたぎりました。ブルブルッとキました。「これだッ!!」と思いました。
2009年の夏に、続編の公開が決定したみたいです。
正座して待ちます!
映画館貸し切り
2007年7月18日 水曜日
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を観てきました。立川のCINEMA TWOで。14日に。本当は20日公開なので、いわゆる先行ロードショーというやつです。つっても14日から3日間もあってフツーに観れるので、先行って雰囲気じゃないような気がしますが。でもあんまし客が入ってませんでした。
というわけで、公開前ですが、ネタバレアリです。
ハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフがしっかりと育ってて、素で強そうでした。総合格闘家並の体格してます。
ハーマイオニーは、だんだん、こう、なんというか、……自粛。
さて。
なんだかたくさんキャラクターが出てきました。皆さん個性的です。
ていうか、原作を読んでないし、映画も前作「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」しか観ていないので、名前をいわれても誰のことだかさっぱりわからないというのは、さすがにキツイな、と思いました。
今回はわりとダークなイメージ。序盤からずっと緊張感があり、お子様向けじゃない感じでした。クスッとするような笑いどころもないし。隣に座ってた幼児は、退屈そうにばたばた暴れてました。
なんかハリーがひとりで悩みまくるという展開上、仕方がないのかも知れませんが、友達の存在感が希薄でした。ロンとかもう「友達その1」状態でした。最後はみんなで突撃かますのに、結局ハリーひとりで頑張ってる印象。
あと、中国娘とキスまでしといて放置は酷いと思います。誤解だってわかったあとも、知らんぷりはないかと。
今回初登場の天然系不思議少女が、いい感じに萌えポイントを刺激してくれてました。かなり萌え萌えでした。ハリーはこっちとくっつけばいいのに。
ていうか、原作を読んでないし、映画も前作「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」しか観ていないので、状況とか設定とかサッパリで首を捻りまくりでした。現実世界が舞台なの?
クライマックスに向けて、どんどん加速していくような感じでした。
面白かったです。
原作読んでみようかな。
「ダイ・ハード4.0」を観てきました。立川のCINEMA TWOで。映画館貸し切りで(!)。友人TAさんが借り切ってくれたのです。スゴイ! ありがとう!
というわけで、どんどん頭髪が薄くなってついにツルッ禿げになって非常に親近感のあるジョン・マクレーンが大暴れしてくれました。
無茶やり過ぎです。
凄まじいくらいに無茶やりまくってました。
問答無用でこれでもか、ってくらいにダイ・ハクリョクでした。まさか最新鋭の戦闘機F-35Bに勝ってしまうだなんて。
ていうか、いくらなんでも米国のセキュリティーが弱すぎです。でも、あんまし細かいところは突っ込んじゃあいけません。ノリとハクリョクを楽しむエンターテイメントです。
悪人ならいくら殺してもかまわないというのは、いい意味でも悪い意味でもアメリカ的だなあ、と思いました。今回マクレーン刑事は、たぶん30人くらいひと殺してます。無関係なひと含めて。トレーラーとかで。
面白かったです。