TRPGプレイ日記です。
セッション第5回目『時空の迷宮』のつづきです。
ギルド『花鳥風月』
キャッチフレーズ「我々は花鳥風月! お金に困っている!」
チキ ヴァーナ(狼族) 女性 【アコライト/シーフ】 レベル7
プレイヤー:Tiki
苦労性で、いつも金欠の少女。何故か不意打ちが得意。
父親が、反神聖帝国軍の隊長。軍資金を調達するために、冒険者となる。宝石魔人ジュエリーザの弱点を知っている。
カヤタ ドゥアン(有角族) 男性 【ウォーリア/サムライ】 レベル7
プレイヤー:Kayata
楽天家で行動力のある、ムードメーカー。とても運がいい。肩に、彼にしか見えない鳥を乗せている。
”久遠の森”の、封印守護の一族。何者かに、崖の上から突き落とされたが、運が良かったので生きている。
タルト エルダナーン 男性 【メイジ/アコライト】 レベル7
プレイヤー:Nyagon
美少女にしか見えない謎の魔術師。とても金に飢えている。過去の記憶を失っている。
魔術を使って、大暴れする夢を見る。過去の記憶が、ちょこっとだけ蘇ったもよう。
タケオン フィルボル 男性 【シーフ/サモナー】 レベル7
プレイヤー:Takeon
賢くて、マイペースで、ひとがいい。ダンジョンでの仕事はピカイチ。たまに、罠もかかってないのに爆発する。
魔人になった父親を捜している。右手の甲に、魔族が近づくと痛むという入れ墨が施されている。
じじ ヴァーナ(猫族) 男性 【ウォーリア/ダンサー】 レベル7
プレイヤー:Ganhiro
ぷるぷる震える、ダンシングおじーちゃん。川上から流れてきた。
宝石魔人ジュエリーザを退け、チキの父リヒトを救出した”花鳥風月”の一行は、再び、宇宙空間に伸びる、曲がりくねった通路に出ました。
歩いていると、もやもやとした、白い霧に包まれました。視界が遮られ、浮遊感があり、まるで雲の上を歩いているみたいです。
すると、みんなの目の前に、映像が映し出されました。
マグドゥーラの王女サングリエルの姿です。
彼女は、サッサカと、豪奢な部屋をお掃除していました。じじは、なぜか、胸がきゅーんとなり、思わず若返ってしまいます。サングリエルは、棚の上の写真を手に取りました。そこに映っているのは、若いじじの姿。
そこで、映像は途切れました。じじは、しゅんとなり、幼児ではなく、じーさんに戻りました。
次に映し出されたのは、タケオンの母、タケママでした。
彼女のそばには、タケオンの知っている、冒険者の姿。タケママたちは、森の中で、なにかと戦っているようです。
それは、武具魔人ツヨイーザ。冒険者たちを一蹴し、タケママに刃を向けますが、ぴたりと止まります。そして、ツヨイーザは走り去ってしまいました。悲しそうな、タケママの顔。
その次は、チキの父、リヒトです。
先ほどの若々しい姿とは違い、年輪の刻まれた、険しい顔をしています。反帝国軍の隠れ家で、部下と戦略を練っていました。資金がない、武器が揃わないと、リヒトは嘆いています。
チキは、金金いってる父を見て、なんだか気分がヘコんできました。さっきの父は、カッコよかったのに。
今度は、棺に眠る、タルトの姿が映しされました。
すぐに映像が変わり、闇の中で膝を抱える宝石魔人ジュエリーザの姿、森を疾走する武具魔人ツヨイーザの姿、街を破壊する巨大な恐竜の姿、
そして、小柄なゴシック風のファッションを着た人形のような美少女が映ります。少女は、体中に包帯を巻き、眼帯をしていました。見られているのを察したように、キツイ目で睨みます。すると、映像が掻き消えました。
どうやら映像は、その場にいる者に関係するひとが、映し出されているようです。
じじ、タケオン、チキ、タルトときましたので、カヤタの番です。
映し出されたのは、スコティッシュフォールド。
にゃんこです。
ズコー! っとなりました。
しかしすぐに、可愛い女の子が映りました。猫の飼い主っぽいです。窓辺で立て肘をつき、空を眺めています。
「はやくこの世界が、あたしだけのものにならないかなー」
なんだか、物騒な女の子です。いいんでしょうか、これで。
最後は、リグレです。どうでもいいといった雰囲気の中、封印守護の一族の、族長の姿が映ったり、里に住むひとたちの姿が映ったり、カヤタのときに出てきた女の子のとこでピタリと止まったりしました。
「ふ、深い意味はないぞ!」リグレは焦りますが、カヤタはまったく気にしてません。
「……オレは、里のみんなのことが好きだ。オレが、一族を護る。そう、思っていた」リグレは悔しそうな顔で、カヤタを睨みますが、カヤタはまったく気にしてません。
みんなの映像が終わると、急に霧が乱れ、黒々としてきて、まるで暗雲の中にいるかのようになりました。
雷光がほとばしり、雷鳴が轟きます。足下の黒雲が、渦を巻き、その中で、3つの巨大な目が、ギョロリと開きました。おぞましく血走った、青と、赤と、黒い目玉。そして、上空から、死蝋のように白い、巨大な手が、グアッと、伸びてきます。
捕まれそうになった瞬間、ぱっ! と、映像が消えました。
宇宙空間に戻りました。
宝の部屋でいいことがあったりなかったり、トノレネコとかいう怪しげなぼったくり商人に逢ったり、数値当てクイズに正解したり、温泉で心身共に癒されたりしたあと、苔の生えた石の扉が出てきました。
ドアを開けると、重苦しい霧に包まれた、カビだらけの部屋に出ます。
部屋の奥には、バンシーがいます。グールが2体、飛び出してきました。
戦闘です。
若干手間取りましたが、危なげなく、勝利しました。
ひと息ついていると、背後から声がしました。
「おおっ!? この迷宮に、先に入った冒険者がいたのか!」
冒険者っぽいひとたちが、入ってきました。フィルボルの男、フィルボルの女、そして、獅子の顔をした体格のいい男と、ヴァーナ猫族の女の、4人です。
タケオンは、フィルボルの男女に、両親の面影を見ます。
かなり若いですけど、間違いありません。タケパパとタケママです。
獅子の顔をした男の目にも、なんだか、見覚えがあるような気がしました。
若いタケパパは、この迷宮を、”死獣の迷宮”といい、奥にいる死獣の王”ヘルデスタイガー”を討伐しにきたといいます。
タケオンは、この迷宮の名に、聞き覚えがありました。
父が、”魔人の武具”のうちのひとつを、を手に入れた迷宮です。
部屋の奥の壁には、穴が開いていました。おそらく、出口です。穴は、時間が経つにつれ、すこしずつ小さくなっていきます。あまり、時間がありません。
「このあと手に入れた防具は、絶対、身につけちゃだめですよー!」タケオンは、そういい残して、部屋から出ました。
宇宙空間に戻りました。
時間が残り少なくなってきたので、すごい駆け足です。
宝の部屋でいいことがあったりなかったり、ダマスクススコーピオンを再度スルーしたり、連続でダマスクススコーピオンをスルーしたり、幼児だったチキが元の年齢に戻ったのに今度はカヤタがおじいちゃんになっちゃったり、宝の部屋でいいことがあったりなかったり、宝の部屋でいいことがあったりなかったり、宝の部屋でいいことがあったりなかったり、神々しい者と出会った気がしたり、トノレネコとかいう怪しげなぼったくり商人の店の前を通り過ぎたり、嵐の海のど真ん中に投げ出されたり、虹の橋を渡ったりしました。なんか全員フェイトが1点増えました。
そして、ついに、両開きの白い扉が現れました。
制限時間、残り30分。
いよいよ、最後の部屋です。
クライマックスフェイズ。
真っ白な、広い部屋です。
おじいちゃんいなってたカヤタが、元の姿に戻りました。
正面奥に、霧の扉が見えます。出口だ。リグレとカヤタは、難なく、霧の扉をくぐり抜けることができますが、他のメンバーは、通り抜けできません。
壁に、「ご用の方はこちら」と書かれたボタンがあります。
ボタンを押すと、霧の身体を持った巨漢が、がっはっはと笑いながら、出てきました。
「おうおう! なんというか、すさまじいメンツだわい! わしは、この、時空の洞窟の主、ボティラーだわい! 時と時間の妖精だぞい! まあ、わかっているとは思うが、わしを倒さないと、ここから出ることは、できんぞい。とどめはささんが、ここで倒れたら、出られるのは数十年後か、数百年後か。ぐはは。まあ、頑張れや! 手加減は、せんぞい!」
というわけで、ボス戦です。
レベル18のエネミーです。
ギルドスキル《陣形》で移動し、じじは若返ります。
いきなり、《セレスチャルスター》+《マジックブラスト》の攻撃を受けますが、ふたつのエンゲージに別れていたので、《プロテクション》と《サモンアラクネ》により、被害は最小限に抑えられました。
カヤタとじじの攻撃、タルトとカヤタの魔法、チキの援護。
2ターン目で、チキの《ヘイスト》を受けたタルトが《ウォータースピア》をぶちかまし、放心したところへ、カヤタの強烈な一撃。とどめは、じじが刺しました。
あっという間です。
せっかく、6ターン目までの行動を書いておいたのに、使わず終いでした。
でも、制限時間ギリギリでした。
タルトのダイスの目を数える時間が、長かったのです。
「うわっはっは! このわしが、負けるとはな! 通ってよしだわい! またこいよ! 勇者さま!」
ボティラーは、バターン! と倒れます。
しっかりと戦利品をかっぱいだところで、部屋全体が、眩しく輝きました。
エンディングフェイス。
気付くと、森の中にいました。
「ようこそ、”久遠の森”へ!」リグレが、いいました。
「懐かしいなあ。カレーのにおいがする」カヤタがいいました。
……インド?
アフタープレイ。
きっちり、5時間で終えることができました。
部屋ひとつにつき、経験点2点、って決めてたので、20部屋だと、これだけで、40点。ボスエネミーが、18点。特殊イベントなども盛り込むと、ひとりにつき、100点超えてしまいました。
なんという大盤振る舞い!
でも、レベルはひとつしか上がりません。
全員揃って、8レベルです。
レベル8の5人パーティーが、どんくらい強いのか、さっぱりわかりません。
セッション第6回目につづく。