「ハッピーフライト」を観ました。嫁が借りてきたDVDです。
「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」で有名な矢口史靖監督作品です。
主人公は、田辺誠一です。嫁が堺雅人と間違えてたのは秘密です。
時任三郎が、すごいいい味出してました。岸部一徳も、中年の憧れ的なキャラクターでカッコよかったです。つか、ベンガル含めみんなステキでした。けっこーいろんなひとが出演しています。残念ながら、竹中直人は見逃してしまいました。
あと平岩紙が気になって仕方がありません。気になる度では、綾瀬はるかよりはるかに上です。
もっといろんなアクシデントがあったり成長物語だったりするのかと思ったら、まったりと困難を切り抜けて頑張り抜くという群像劇でした。
空港に関わるさまざまな職業のひとたちがひとつの事件に関わり、それぞれの悩みや問題を抱えながらそれぞれの場所で奮闘します。面識すらないのに、彼らは知恵を絞り出して協力し合うのです。
ただそれだけなに、すばらしく面白かったです。
「ハッピーフライト」というわりには大惨事一歩手前のフライトでしたが、緩い雰囲気で緩いキャラクターばかりだから安心して観れました。
それでいて、深い。
普通に飛行機を利用してるだけだと知ることができない、いろんなひとたちのことを知ることができました。これだけでも、観る価値があります。みんな頑張ってる。プロフェッショナルってすごい。
博識でマニアックな映画です。矢口史靖監督の味が出まくってます。
全面協力したANAもすごいな、と思いました。
いゃあ、映画って、本当にいいものですね。
‘2009年に観た映画’ カテゴリーのアーカイブ
ハッピーフライト
2009年8月28日 金曜日サマーウォーズ
2009年8月4日 火曜日
「サマーウォーズ」を観てきました。立川のCINEMA TWOです。公開初日の2009年8月1日です。
友人合わせて6人で観に行ったのですが、なんとその日の最終である21時からでした。
こんな時間にもかかわらず、予約してなかったらチケット買えなかったという満席状態。
やはりすげーぜ「サマーウォーズ」! 前評判もいいし。これはもう期待しちゃう!
わくわくしながら座席に着きました。
ネタバレなんか気にしない。
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
2009年6月29日 月曜日
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観てきました。立川の、CINEMA TWOです。公開初日の、2009年6月27日です。
予約を前日に行ったのですが、やっぱり満席に近く、新宿バルト9はもうダメで、立川も、朝8時の回で前から3列目という席しか空いてませんでした。
そんなわけで、公開初日の、第1回目を、観てきたわけです。
最初の最初です。
誰よりも先に、観ることができたのです。
個人的には、嬉しかったです。
でも、前から3列目の席は、肉体的にキツかったです。
ネタバレなんか気にしない。
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トランスフォーマー リベンジ
2009年6月22日 月曜日
「トランスフォーマー リベンジ」を観てきました。立川の、CINEMA TWOです。
「トランスフォーマー」の、続編です。
監督は、1作目と同じ、マイケル・ベイです。
なぜ2作目なのにタイトルが「トランスフォーマー2」ではないかというと、たぶん、略すと「T2」になり、4作目の場合「T4」になっちゃって、どこかのなにかと同じになり、とても紛らわしいからだと思いました。
どちらも、戦闘バリバリ、3DGCモリモリでしたし。
ネタバレなんか気にしない。
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ターミネーター4
2009年6月11日 木曜日
2009年6月6日(土)に、「ターミネーター4」を観てきました。立川の、CINEMA TWOです。
いちおう、先行上映です。
でも、3日間あるので、限定って気がしません。
劇場が、かなり狭めのとこだったのが、唯一、先行っぽい所でした。満員だったと思います。
ネタバレなんか気にしない。
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バーン・アフター・リーディング
2009年5月10日 日曜日
2009年5月2日(土)に、「バーン・アフター・リーディング」を観てきました。新宿の、バルト9です。
アカデミー賞受賞監督となった、コーエン兄弟の作品です。主演は、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ、ブラッド・ピット。他にも、どっかで観たような有名な役者が、いっぱい出てます。
前にも書きましたが、コーエン兄弟の作品は、大好きです。
サム・ライミと同じくらい、大好きです。
で、この作品、噂を聞いた時から、昔のコーエン兄弟の作品っぽい香りが、プンプンしてました。
だらだらとしてて、間が抜けてて、なぜか緊張感があって、意地悪で、ブラックなユーモアが満載の、特に意味がないストーリー。
ビンゴ! でした。
これは、とてもコーエン兄弟な映画です。
CIAをクビになった男。彼と離婚しようとする妻。彼女を寝取った財務省連邦保安官の男。彼と出会い系サイトを通じて知り合ったスポーツジムの女。彼女の同僚。
みんな、どーしょーもない奴らばっかりです。
ダメ人間品評会です。
彼らの、ダメっぷりが、淡々と、流れます。
コーエン兄弟っぽい!
そして、それぞれの関係が、複雑に絡み合っていきます。
みんな、間違ってます。
行っちゃいけない方向へ、ズンズン進みます。
コーエン兄弟っぽい!
とてもここでは書けないような、アダルトなネタとか出てきます。
ブラックなユーモアが、さりげなく出てきます。
思わず、ニヤニヤしちゃいます。
コーエン兄弟っぽい!
すごい役者ばっかりなのに、とてもおバカなことさせてます。
ジョージ・クルーニーが、とても情けないおっさんです。
ブラッド・ピットなんて、あっという間に笑顔で射殺です。
コーエン兄弟っぽい!
ラストも、あっさり。
この一連の事件で、なんにも学ばない。
コーエン兄弟っぽい!
というわけで、最初から最後まで、コーエン兄弟らしい、コーエン兄弟っぽい、コーエン兄弟の作品でした。
面白かった!
大満足!
ひさしぶりに、コーエン兄弟を味わいました。
「ノーカントリー」も良かったけど、コーエン兄弟らしさでいえば、こっちの方が上だと思います。
サム・ライミも、昔の味を取り戻してくれないかな?、なんて思いました。「スパイダーマン3」は、彼の味が薄すぎでした。
そんなことを思いながら、CIAマンの歌を聴いてました。スタッフロールが終わったので、含み笑いしながら席を立ったら、嫁は憮然としてました。「久しぶりに映画観て嫌な気分になった」といってました。
あれー?
あ、そうか。
この映画、ひとを選ぶっていうか、ほとんどのひとは受け付けないんじゃないでしょうか。たぶん、普通のひとならドン引きします。
だって、コーエン兄弟すぎる。
もともと、超B級カルト映画のひとですし。
アカデミー賞受賞監督になったことをいいことに、豪華な役者を揃えて、本気出しちゃった、って感じの映画です。
そういや、劇場も、ガラガラでした。
いゃあ、映画って、本当にいいものですね。
レッドクリフ Part II
2009年4月28日 火曜日
「レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―」を観ました。立川の、CINEMA TWOです。2009年4月10日公開だから、だいぶ経っちゃいました。
前作で、焦らしに焦らしまくった、赤壁戦です。
いよいよ、決戦です!
トニー・レオンが、金城武が、中村獅童が、ピエール瀧が、血相変えて、気を吐きます!
果たして、孫権劉備連合軍は、曹操に勝てるのか!?
勝てます。
まあ、歴史がそーなってますし。
すでに、ネタバレしてます。
びっくりしました。
この「レッドクリフ」って、とても貴重な位置づけの三国志でした。
基本的に、三国志って、蜀じゃないですか。三国志演義でも、劉備サイコー! みたいな雰囲気じゃないですか。人形劇でも、劉備様ステキー! じゃないですか。そうでもなきゃ、曹操スゲー! みたいな感じじゃないですか。三国志って。
三国の中で、持ち上げられるとしたら、蜀か、魏。
主人公になるとしたら、劉備か、曹操。
地味なんですよね、呉って。
孫堅、孫策の時代は、わりとブイブイいわせてたんですよ。
でも、孫権の時代になると、落ち着いちゃう。
戦国時代に落ち着いちゃうっていうのは、実はとてもすごいことなんですが、やっぱ地味なんですよ。呉の民には悪いですけど、派手さがない。
陸遜、呂蒙、甘寧、周泰、蒋欽、徐盛、陳武、凌統とかいますけど、本格的に活躍するのは、もうちょっと後ですし。しかも、一瞬の輝きです。
赤壁の時代には、韓当、黄蓋、程普というベテラン武将がいますが、イマイチぱっとしません。周瑜だけが、桁違いに輝いている時代です。
だから、今までは、ありませんでした。
いや、ないことないんですが、やっぱり地味だったんです。
でも、違いました。
この映画は、違いました。
そうです。
「レッドクリフ」は、歴史を突き抜けて呉が大活躍しまくっちゃう、超三国志だったのです!
てっきり、おいしいところを孔明が、劉備軍が、全部持って行くのかと思ってたら、違いました。
前例が、通用しません。
なにしろ、この映画の劉備は、とんでもないダメ人間です。完全に落ちぶれちゃった、ペシミストです。だんごを作るしか、能がありません。まるで威厳もカリスマもありません。関羽や張飛、趙雲までもが、愛想を尽かして勝手に戦場へ向かってしまうくらいです。
なので、劉備軍は、主役じゃありません。
孔明すら、ニコニコしているだけ。
ですから、周瑜が大活躍。全てを背負った周瑜が、苦悩しながらも大活躍。
小喬も、身を賭して、健気に大活躍。
孫尚香なんて、度肝を抜くスパイ活動で、超活躍。本当は、劉備のとこへ行くハズなのに、ペシミストな劉備にまったくなびくことなく、敵陣で恋をしちゃったりします。胸が締め付けられる乙女っぷりを、見せてくれました。正直、ここしか泣き所ありません。
甘興は、見事に爆死してくれました。初めからこの為に出てたんだ、ってくらいの、渾身の死にっぷりでした。
黄蓋の苦肉の策は、まさかの却下。語源がなくなっちゃっいました。
そして、ありえないことに、孫権までもが、前線に出て戦い出します。彼は、呉の主ですよ。王ですよ、王。いずれ呉の皇帝を名乗る男が、最前線で、戦っちゃいます。
すごい。呉がすごい。
曹操を追い詰めた周瑜の周りに、孫権、黄蓋、関羽、張飛、劉備が、勢揃い。やけに厚遇を受けている趙雲は、得意の槍アクロバティックで、小喬を奪取。孫権の矢が、曹操の髪留めを射ました。
本当に、すごい。呉がすごい。呉がすごいなんて、すごいすごい。
あまりにすごすぎるので、どう考えても、このあと三国志になりそうにありません。
だって、赤壁の戦いって、劉備軍がどさくさにまぎれて荊州南部をごっそりいただいちゃう、っていう戦いなんです。確かに、曹操軍と呉軍は戦いましたが、史実だと、疫病で曹操軍が自滅したってくらいで、そんなに重要じゃないんです(復旧に時間かかったけど)。放浪軍だった劉備が、呉を騙してついに領地を持つ、ってとこが肝要なんです。
しかし、「レッドクリフ」には、それがありません。
周瑜がすごすぎるし、劉備はなにもかもを諦めちゃってますから。
このあと、間違いなく、趙雲、関羽、張飛は、呉の武将になります。南郡攻防戦はなさそうなので、周瑜は死なないでしょう。確実に、天下二分の計。隠居した劉備と孔明は、呉が魏を滅ぼすのを、ただ眺めているだけになることでしょう。
興奮してこんな妄想抱いちゃうくらい、すごい映画でした。
いゃあ、映画って、本当に面白いものですね。
ソウ5
2009年4月15日 水曜日
レンタルDVDで、「ソウ5」を観ました。
前回の「ソウ4」を観たのは2008年05月09日なので、約1年前です。
誰が誰だか、すっかり覚えてません。
「ソウ4」の自分の感想を読んだら、もうその時点で覚えてないとか書いてありました。
「ソウ4」って、「ソウ3」の回答編的な話だったようです(あんまし覚えてない)。
で、「ソウ5」は、1作目の「ソウ」から4作目までの穴埋めというか、補強というか、後付けというか、なんかこう、実はこーだったんですよー、みたいな展開でした。
ほほう!
そ、そうだったのかー!
みたいな。
覚えてないので、なんともいえません。そろそろ、予習が必要になってまいりました。
肝心のゲームですが、ゲームなんだか拷問なんだか処刑なんだか私刑なんだか、わかんなくなってきています。
仕掛けも、前作よりも、みちみち感がなかったというか、痛そうじゃなかったです。そもそも、メインじゃなかったし。おまけ程度のものだったし。
謎の解明は、たいしたものがなかく、最後のどんでん返しまでなくなってました。おぞましそうな演出や、スリリングな音楽は、いつもと同じなのに、まったく意外性のないフラッシュバックシーンが流れるという、オチ。
ちっともカタルシスが得られませんでした。
前作から脚本家が変わったみたいなので、若干パワーダウンしているのかも知れません。
いろいろなことが、どんどん破綻していきます。
この先どうなるのか。
すべて、ジグソウの思惑通り、らしいです。
楽しみです。
早く続きが観たい。
こんだけ悪趣味なブランド、他にはないですから。
そういえば、どっかで誰かが、こんなこといってました。
「これ、連続TVドラマのノリだよね」
その通りだと思います。年に1作しかリリースされない、「LOST」とか「24」みたいなもんです。
今回も、まったく触れられてない、次回への”引き”が存在します。
もりもり伏線が増えていきます。
まだまだ先は長そうです。
でも、ジグソウの役者、もう77歳です。早く終わらせないと、CGになっちゃいます。作中では死んでるから、CGでもいいかも知れませんけど。
いゃあ、映画って、本当にいいものですね。