2009年6月6日(土)に、「ターミネーター4」を観てきました。立川の、CINEMA TWOです。
いちおう、先行上映です。
でも、3日間あるので、限定って気がしません。
劇場が、かなり狭めのとこだったのが、唯一、先行っぽい所でした。満員だったと思います。
ネタバレなんか気にしない。
(さらに…)
2009年6月6日(土)に、「ターミネーター4」を観てきました。立川の、CINEMA TWOです。
いちおう、先行上映です。
でも、3日間あるので、限定って気がしません。
劇場が、かなり狭めのとこだったのが、唯一、先行っぽい所でした。満員だったと思います。
ネタバレなんか気にしない。
2009年5月2日(土)に、「バーン・アフター・リーディング」を観てきました。新宿の、バルト9です。
アカデミー賞受賞監督となった、コーエン兄弟の作品です。主演は、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ、ブラッド・ピット。他にも、どっかで観たような有名な役者が、いっぱい出てます。
前にも書きましたが、コーエン兄弟の作品は、大好きです。
サム・ライミと同じくらい、大好きです。
で、この作品、噂を聞いた時から、昔のコーエン兄弟の作品っぽい香りが、プンプンしてました。
だらだらとしてて、間が抜けてて、なぜか緊張感があって、意地悪で、ブラックなユーモアが満載の、特に意味がないストーリー。
ビンゴ! でした。
これは、とてもコーエン兄弟な映画です。
CIAをクビになった男。彼と離婚しようとする妻。彼女を寝取った財務省連邦保安官の男。彼と出会い系サイトを通じて知り合ったスポーツジムの女。彼女の同僚。
みんな、どーしょーもない奴らばっかりです。
ダメ人間品評会です。
彼らの、ダメっぷりが、淡々と、流れます。
コーエン兄弟っぽい!
そして、それぞれの関係が、複雑に絡み合っていきます。
みんな、間違ってます。
行っちゃいけない方向へ、ズンズン進みます。
コーエン兄弟っぽい!
とてもここでは書けないような、アダルトなネタとか出てきます。
ブラックなユーモアが、さりげなく出てきます。
思わず、ニヤニヤしちゃいます。
コーエン兄弟っぽい!
すごい役者ばっかりなのに、とてもおバカなことさせてます。
ジョージ・クルーニーが、とても情けないおっさんです。
ブラッド・ピットなんて、あっという間に笑顔で射殺です。
コーエン兄弟っぽい!
ラストも、あっさり。
この一連の事件で、なんにも学ばない。
コーエン兄弟っぽい!
というわけで、最初から最後まで、コーエン兄弟らしい、コーエン兄弟っぽい、コーエン兄弟の作品でした。
面白かった!
大満足!
ひさしぶりに、コーエン兄弟を味わいました。
「ノーカントリー」も良かったけど、コーエン兄弟らしさでいえば、こっちの方が上だと思います。
サム・ライミも、昔の味を取り戻してくれないかな?、なんて思いました。「スパイダーマン3」は、彼の味が薄すぎでした。
そんなことを思いながら、CIAマンの歌を聴いてました。スタッフロールが終わったので、含み笑いしながら席を立ったら、嫁は憮然としてました。「久しぶりに映画観て嫌な気分になった」といってました。
あれー?
あ、そうか。
この映画、ひとを選ぶっていうか、ほとんどのひとは受け付けないんじゃないでしょうか。たぶん、普通のひとならドン引きします。
だって、コーエン兄弟すぎる。
もともと、超B級カルト映画のひとですし。
アカデミー賞受賞監督になったことをいいことに、豪華な役者を揃えて、本気出しちゃった、って感じの映画です。
そういや、劇場も、ガラガラでした。
いゃあ、映画って、本当にいいものですね。
「レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―」を観ました。立川の、CINEMA TWOです。2009年4月10日公開だから、だいぶ経っちゃいました。
前作で、焦らしに焦らしまくった、赤壁戦です。
いよいよ、決戦です!
トニー・レオンが、金城武が、中村獅童が、ピエール瀧が、血相変えて、気を吐きます!
果たして、孫権劉備連合軍は、曹操に勝てるのか!?
勝てます。
まあ、歴史がそーなってますし。
すでに、ネタバレしてます。
びっくりしました。
この「レッドクリフ」って、とても貴重な位置づけの三国志でした。
基本的に、三国志って、蜀じゃないですか。三国志演義でも、劉備サイコー! みたいな雰囲気じゃないですか。人形劇でも、劉備様ステキー! じゃないですか。そうでもなきゃ、曹操スゲー! みたいな感じじゃないですか。三国志って。
三国の中で、持ち上げられるとしたら、蜀か、魏。
主人公になるとしたら、劉備か、曹操。
地味なんですよね、呉って。
孫堅、孫策の時代は、わりとブイブイいわせてたんですよ。
でも、孫権の時代になると、落ち着いちゃう。
戦国時代に落ち着いちゃうっていうのは、実はとてもすごいことなんですが、やっぱ地味なんですよ。呉の民には悪いですけど、派手さがない。
陸遜、呂蒙、甘寧、周泰、蒋欽、徐盛、陳武、凌統とかいますけど、本格的に活躍するのは、もうちょっと後ですし。しかも、一瞬の輝きです。
赤壁の時代には、韓当、黄蓋、程普というベテラン武将がいますが、イマイチぱっとしません。周瑜だけが、桁違いに輝いている時代です。
だから、今までは、ありませんでした。
いや、ないことないんですが、やっぱり地味だったんです。
でも、違いました。
この映画は、違いました。
そうです。
「レッドクリフ」は、歴史を突き抜けて呉が大活躍しまくっちゃう、超三国志だったのです!
てっきり、おいしいところを孔明が、劉備軍が、全部持って行くのかと思ってたら、違いました。
前例が、通用しません。
なにしろ、この映画の劉備は、とんでもないダメ人間です。完全に落ちぶれちゃった、ペシミストです。だんごを作るしか、能がありません。まるで威厳もカリスマもありません。関羽や張飛、趙雲までもが、愛想を尽かして勝手に戦場へ向かってしまうくらいです。
なので、劉備軍は、主役じゃありません。
孔明すら、ニコニコしているだけ。
ですから、周瑜が大活躍。全てを背負った周瑜が、苦悩しながらも大活躍。
小喬も、身を賭して、健気に大活躍。
孫尚香なんて、度肝を抜くスパイ活動で、超活躍。本当は、劉備のとこへ行くハズなのに、ペシミストな劉備にまったくなびくことなく、敵陣で恋をしちゃったりします。胸が締め付けられる乙女っぷりを、見せてくれました。正直、ここしか泣き所ありません。
甘興は、見事に爆死してくれました。初めからこの為に出てたんだ、ってくらいの、渾身の死にっぷりでした。
黄蓋の苦肉の策は、まさかの却下。語源がなくなっちゃっいました。
そして、ありえないことに、孫権までもが、前線に出て戦い出します。彼は、呉の主ですよ。王ですよ、王。いずれ呉の皇帝を名乗る男が、最前線で、戦っちゃいます。
すごい。呉がすごい。
曹操を追い詰めた周瑜の周りに、孫権、黄蓋、関羽、張飛、劉備が、勢揃い。やけに厚遇を受けている趙雲は、得意の槍アクロバティックで、小喬を奪取。孫権の矢が、曹操の髪留めを射ました。
本当に、すごい。呉がすごい。呉がすごいなんて、すごいすごい。
あまりにすごすぎるので、どう考えても、このあと三国志になりそうにありません。
だって、赤壁の戦いって、劉備軍がどさくさにまぎれて荊州南部をごっそりいただいちゃう、っていう戦いなんです。確かに、曹操軍と呉軍は戦いましたが、史実だと、疫病で曹操軍が自滅したってくらいで、そんなに重要じゃないんです(復旧に時間かかったけど)。放浪軍だった劉備が、呉を騙してついに領地を持つ、ってとこが肝要なんです。
しかし、「レッドクリフ」には、それがありません。
周瑜がすごすぎるし、劉備はなにもかもを諦めちゃってますから。
このあと、間違いなく、趙雲、関羽、張飛は、呉の武将になります。南郡攻防戦はなさそうなので、周瑜は死なないでしょう。確実に、天下二分の計。隠居した劉備と孔明は、呉が魏を滅ぼすのを、ただ眺めているだけになることでしょう。
興奮してこんな妄想抱いちゃうくらい、すごい映画でした。
いゃあ、映画って、本当に面白いものですね。
レンタルDVDで、「ソウ5」を観ました。
前回の「ソウ4」を観たのは2008年05月09日なので、約1年前です。
誰が誰だか、すっかり覚えてません。
「ソウ4」の自分の感想を読んだら、もうその時点で覚えてないとか書いてありました。
「ソウ4」って、「ソウ3」の回答編的な話だったようです(あんまし覚えてない)。
で、「ソウ5」は、1作目の「ソウ」から4作目までの穴埋めというか、補強というか、後付けというか、なんかこう、実はこーだったんですよー、みたいな展開でした。
ほほう!
そ、そうだったのかー!
みたいな。
覚えてないので、なんともいえません。そろそろ、予習が必要になってまいりました。
肝心のゲームですが、ゲームなんだか拷問なんだか処刑なんだか私刑なんだか、わかんなくなってきています。
仕掛けも、前作よりも、みちみち感がなかったというか、痛そうじゃなかったです。そもそも、メインじゃなかったし。おまけ程度のものだったし。
謎の解明は、たいしたものがなかく、最後のどんでん返しまでなくなってました。おぞましそうな演出や、スリリングな音楽は、いつもと同じなのに、まったく意外性のないフラッシュバックシーンが流れるという、オチ。
ちっともカタルシスが得られませんでした。
前作から脚本家が変わったみたいなので、若干パワーダウンしているのかも知れません。
いろいろなことが、どんどん破綻していきます。
この先どうなるのか。
すべて、ジグソウの思惑通り、らしいです。
楽しみです。
早く続きが観たい。
こんだけ悪趣味なブランド、他にはないですから。
そういえば、どっかで誰かが、こんなこといってました。
「これ、連続TVドラマのノリだよね」
その通りだと思います。年に1作しかリリースされない、「LOST」とか「24」みたいなもんです。
今回も、まったく触れられてない、次回への”引き”が存在します。
もりもり伏線が増えていきます。
まだまだ先は長そうです。
でも、ジグソウの役者、もう77歳です。早く終わらせないと、CGになっちゃいます。作中では死んでるから、CGでもいいかも知れませんけど。
いゃあ、映画って、本当にいいものですね。
ウィルス性胃炎2日目の昼に、「クローズZERO II」を、観てまいりました。公開初日の2009年4月11日です。
立川CINEMA TWOだと思って劇場行ったら、CINEMA CITYのシアター2ですっていわれて追い返されました。間違えたの2回目です。
上映中、ずっとおなかが、ぐきゅるきゅーと鳴ってました。騒音です。ごめんなさい。でも、出てはないです。なにも出てないです。音だけです。本当です。
ネタバレなんて気にしない。
あの、「DRAGONBALL EVOLUTION」を、観てまいりました。
先行とかやってて、封切りとか関係なくなってますが、一応、公開初日の2009年3月13日です。金曜日です。平日です。劇場は、新宿バルト9です。会社帰りに、嫁と突撃かましてきました。
この映画は、いろいろと話題性のある作品です。
製作のチャウ・シンチーは、ろくに口出しできず、製作総指揮のハズの鳥山明も一切関われず、できあがったものを観てさじを投げたようなコメントを出していました。
そういえば、この鳥山明のコメントが、電車の中刷り広告に堂々と載ってました。オフィシャルな広告なのに、いいんでしょうかコレ。
そんな「DRAGONBALL EVOLUTION」ですが、個人的には、期待していました。
実は、予告編を観て、ひと知れずブルッときちゃってました。
オラ、わくわくしてきたぞ。
そんな感じで、レッツネタバレ。
嫁が借りてきたDVDで、「KIDS」を観ました。乙一が原作の映画です。
監督は、荻島達也という方です。「きみにしか聞こえない」でも、乙一の原作を監督してます。
映画館かなんかで、予告編だけ観てました。ひとの傷を引き受けることができる超能力を持った少年と、喧嘩の強い少年の、愛……じゃなくて友情を描く作品。
主演は、小池徹平と玉木宏です。非常に、清潔感のある役者です。受けと攻め。どことなくBL臭がただよってくるので、乙一の作品に合ってる気がしました。
ヒロインは、栗山千明。作中でマスク取る前の方が可愛かったと、嫁がいってました。
泉谷しげるが、泉谷しげるのまんまでした。シゲリストにはたまらない。全部で10分くらいしか出てない斉藤由貴が、いちばん巧い演技を見せてくれました。
心に傷を持った少年少女の、ちょっと残酷で、ちょっと痛い、青春物語。
「KIDS」は、「傷」とかけてあるんですが、最後の方になると、「きっつー」になっちゃいました。残念です。
いゃあ、映画って、本当に面白いものですね
さて、ここからが、本題です。
2009年3月8日に、「ヤッターマン」を観てまいりました。立川の、CINEMA TWOです。公開2日目です。
ぶっちゃけ、まったく期待してなかったんで、観る気はなかったんですけど、深田恭子が、……その、……あの、……つまりアレだったので、いちおう観とこうかなー、なんて、その、ええと、つまり、鼻の下を伸ばしながら観に行っちゃいました。
ネタバレなんか気にしない。
HGUCのギャンを、組み立て直してます。瞬間接着剤でベタ貼りしました。次はヤスリです。
なんで今更ギャンなのかというと、陸戦型ギャンとか良くね? とか思いついちゃったからです。バズーカとかミサイルとか装備です。
筆塗りに挑戦してみようと思ってます。汚くします。
嫁が借りてきたDVDを見ました。
「リトル・ミス・サンシャイン」です。
まったくノーマークだった洋画です。監督の名前を聞いたこともなければ、知ってる役者も出てません。
その前に、「普通じゃない」という映画も観ました。
こっちは、すごいです。
監督は、なんと、つい最近「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞を受賞しまくった、ダニー・ボイルです。
主演は、ユアン・マクレガーとキャメロン・ディアス。
もうこの時点で、普通じゃない。
作品も、普通じゃなかったです。
あまりにも普通じゃなかったので、途中でリタイアしてしまいました。普通じゃないのも、考え物です。
話を戻しまして、「リトル・ミス・サンシャイン」です。
調べてみたら、けっこー実力派の役者ばっかりでした。
内容も、なかなか素晴らしかったです。
簡単にいってしまうと、家族映画です。ロードムービーでもあります。
問題ありまくりな家族が、ボロボロのバンで旅に出て、様々な事件に遭遇しながら、娘をミスコンテストに出場させる、という内容。
この”問題ありまくりな家族”と、”様々な事件”が、ハンパない。こっちの作品の方が、よっぽど、「普通じゃない」です。
父は、やたら前向きで自信過剰な教授。勝ち馬に乗れ! が信条。研究した成功理論を出版してくれると信じて、エージェントに投資してたのに、あっさり見切られ、破産が決定的になる。
母は、家事が下手。料理できなくて、できあいのものばかり。タバコがやめられない。
叔父は、文学系教授で、ゲイ。失恋して鬱になり自殺未遂。道中で、元恋人(もちろん男)にばったり。恋敵は、同じジャンルの世界で超有名に。
祖父は、女好きで麻薬中毒。戦争を経験していることを誇り、ひとに説教ばかり。しかし、なんと旅の途中で死亡。一行は、死体を連れて旅を続けることに。
兄は、パイロットになるために願掛けして、一切喋らない。筆談のみ。だが、旅の途中で色盲なことが発覚し、パイロットになれないことがわかり、荒れ狂う。その後立ち直るが、好きなことしかやりたくないと公言。
娘は、太ってる。可愛いけど、太ってる。でも、美少女コンテストで優勝を狙う。しかし、祖父にダンスを習ったので、卑猥なセクシーダンス。会場ドン引き。数人だけに大ウケ。
車は、ボロいワーゲン。クラッチが壊れ、押しがけしないと走らない。クラクションが壊れ、ずっと鳴ってる。ドアが落ちる。
で、最終的に、どーにもならない。
挫折や絶望と遭遇し、窮地をくぐり抜け、一応目的は達したけど、状況は悪化しただけで、なんにも解決してない。
それなのに、なんだかほんわかした気分になれました。
家族っていいな。よかったね。と、素直に思えました。
とても、不思議な映画でした。
ちなみに、同じような映画だと、「レクイエム・フォー・ドリーム」というのがあります。
こっちはもう、本格的にダメなひとたちが、究極的にダメになって終わるというバッドエンドで、非常に後味が悪い。
それがまたすごく良いんですが。
うん。よく考えたら、まったく似てない。
いゃあ、映画って、本当にいいものですね。