なんというか、今まで石油の値上がりなんか対岸の火事だと思ってたんですが、ガンプラが値上がりと聞いて、顔を真赤にして憤慨しました。こうなったら、自分で掘るしかない。
ていうか、今まで敬遠してたFGシリーズに手を出さざるを得ない状況に追い込まれました。
だって1/144オーガンダムが欲しいもん。
くそー。えげつない商売しやがるぜー(とろけるような笑顔で)。
http://www.bandai-hobby.net/gundam00/special/index.html
というわけで、「新機動戦記ガンダムW」を観始めました。
嫁に観せるためにも、最初から。ヒイロが自殺したい症候群にかかり、リリーナがわたくしを殺して病になるところから。
いやあ、わかりやすいです。「新機動戦記ガンダムW」は、「機動戦士ガンダム00」に比べると、100倍わかりやすいです。いろんな意味で無茶やってますが。
ヒイロの顔が更けすぎているとのたまう嫁は、6話くらいで寝てました。おそらく、トールギスのカッコよさがわからないせいだと思います。
でも、やっぱり「機動戦士ガンダム00」の方がわくわくします。
ここ最近の盛り上がりというか不意打ちというかさすが水島精二監督というか、もう眼を離せません。
パトリック・コーラサワーのおバカ具合がやっとクローズアップされてきてるし、グラハム・エーカーは男の中の男だし、セルゲイ中佐は相変わらずシブイ。シブ過ぎる。抱いて。
アムロが核心に迫るキャラだったことにも驚いたんですが、それよりもまさかここにきて今まで完全に部外者だった沙慈・クロスロードが主人公だったことが明かされるだなんて、びっくり驚愕です。ガンダムターミネイターとなった沙慈は、すべてを終わらせる究極のガンダム、ガンダムルキフェールに乗り、地球を破壊しようとする。刹那たちは、彼を止めることができるのか!?
真っ赤な嘘です。
でも、後半はきっと沙慈が主人公になると思います。
2008年2月 のアーカイブ
わたくしを殺して病
2008年2月28日 木曜日主人公は、フツーのひと
2008年2月19日 火曜日
「機動戦士Vガンダム」全51話を観終わりました。
とってもおサイコなストーリーでした。富野由悠季総監督の想いというか怨念というか嫌な感情が、なんとなーく伝わってきたような気がします。
突っ込み出したらきりがないのでなにもいいませんが、カテジナさんの最後だけは、とても良かったと思います。アレだけで、全話観たかいがありました。
でも、5本1,000円で借りたのに、延滞料金1,500円取られたので、嫌な思い出が残りました。
さて。
このシリーズから、「機動武闘伝Gガンダム」「新機動戦記ガンダムW」「機動新世紀ガンダムX」と続くわけです。
「機動武闘伝Gガンダム」は、前半ちょっとだけ見てました。島本和彦が好きなので。でもついていけませんでした。しかし、なにやら人気もあったようですし、それこそキン肉マンの超人のようなトンデモガンダムが続々登場してたようなので、観てみたいです。
「新機動戦記ガンダムW」は、ウイングガンダムがぶっ壊れちゃうあたりまで観ました。エンディングが好きです。何度か続きを観ようとしたんですけど、観たはずの前半部分をもうスッカリ忘れちゃてるんで、最初から観なくちゃいけないめんどくささがあるんで躊躇してます。
そして「機動新世紀ガンダムX」。39話で打ち切りにされた、「ガンダムを考えるガンダム」シリーズ。世界観を重視したストーリー。ニュータイプがニュータイプじゃない。主人公は、フツーのひと。一般人。「機動戦士ガンダムSEED」の福田己津央監督は、1話だけ見てビデオ屋に突っ返したらしい。ここまで調べたら、もうなんとしてでも観たくなりました。
でも、近くのレンタルショップには置いてないんです。
ついにTSUTAYA DISCASを使う日がきたのかも知れません! ネットで予約! ご自宅にお届け! なにより延滞料金が0円!
今日もトイカメラ日和
2008年2月17日 日曜日
トイカメラなんですが、なんかこう、えらいアレがナニでモロ過ぎるので、我ながらどうかと思うところがありまして、あえて別にブログを作りました。
しかも、あえてFC2に作りました。
あえてアフィリエイトとかランキングとかつけない、シンプルな作りにしてあります。
こちらにもあえて写真とか載せる場合もあるかと思いますが、あえてドン引きさせない程度にしてやんよ。
今日もトイカメラ日和
ええ。
もう本気出しちゃいますよ。
いちばん鼻息が荒かった
2008年2月16日 土曜日
今日は、吉祥寺のFree Designという雑貨屋さんに行ってきました。もちろん、トイカメラ目当てです。
http://freedesign.jp/
ヴィレッジヴァンガードには、HOLGAとかイキモノシリーズは豊富なのに、他のトイカメラはあんまし置いてません。
しかしFree Designには、Diana+とかFISHEYEが置いてありました。
トイカメラのコーナーは棚1つだけで、あんまし広くないんですけど、興味ありげなお客は何人かいました。
そんな中で、いちばん鼻息が荒かったうえにもう一生ここに住んでたいとか思うオッサンがひとり。
いやあ、やっぱDiana+は良いです。思いっ切り軽くておもちゃっぽいのに、どことなく本格的な香りがして、コレクター魂を奮わせてくれます。ブローニーフィルムじゃなかったらなー。
FISHEYE2もいいなー、魚眼レンズでいろいろ撮りたいなーとか思いました。SuperSamplerのひもを引っ張りながら、どんな写真撮ろうかなーなんて妄想したり。
つか、Colorsplash Cameraが欲しい。実物見たら余計に欲しくなりました。だけど高い。だけど欲しい。こうなったらYahoo!オークションに賭けるしかない。
というわけで、吉祥寺PARCOのヴィレッジヴァンガードで、嫁専用のキセカエカメラを買いました。
Kisekae camera
http://www.superheadz.com/kisekae/index.html
superheadzが開発した、キセカエができるだけのトイカメラ。自作のシートでキセカエすることができる。びよんびよんするストラップが標準装備。わりとちゃんと撮れるが、微妙にトンネル効果が出るかも。
135フィルム使用。シート3枚つき。
税込2,625円。
購入したのは、限定品のチェコアニメバージョンです。
もともと嫁はSisterHolgaを持ってるんですが、ポケットカメラ用の110フィルムなので、現像に5日(土日とか祝日挟むと1週間以上)かかってしまうので、気軽にパシャパシャ撮りまくって現像しまくる、ってことができません。110フィルム独特の写真は、かなりいい味が出るので、ちょっと残念です。
そんなわけで、普通に現像できる135フィルムを使うカメラでトイカメラっぽい写真が撮れるのを探しました。
でもちょうどいいのがにゃーにゃーHOLGAくらいしかなく、まあにゃーにゃーHOLGAでもいいと思ったんですが、実物を手にしてみるとちょっとでかいし予想以上にうるさいし意外とピカピカ光るし嫁はアレ気味なデザインが気に入らないらしく、それじゃあGoldenHalfはどうだろうと悩んでたんですけど、倍も撮れたらなかなか現像に出せないじゃないかとなり、Vivitar Ultra Wide&Slimがあったら勧めるとこなんですが置いてないし、結局キセカエできるキセカエカメラになりました。
どんな写真ができあがるか、楽しみです。
かなりコンパクトで軽いです。
おまけ。
マフラー装備のベル。
心配してしまうくらいすごくて可愛かったです
2008年2月15日 金曜日
やっぱりどうしてもTHE POLICEのニット帽が欲しくて、お金降ろして会社帰りに東京ドーム(14日は追加公演)へ向かったんですが、売り切れでした。ガチョーン!
ちょっと前になるんですけど、レンタルDVDで「エクステ」を観ました。インディーズ系映画界を席巻した園子温の監督作品。主演は、栗山千明と大杉漣。
サイコホラーだと思ったら、カルト映画だった。
一般向けだと思ったら、思いっ切りサブカル系だった。
というわけで、一緒に観てた嫁は、ポカーンでした。
特にラストシーンなんか、カルト映画が好きじゃなきゃ許されない、カルト映画が好きじゃなきゃ笑えない、カルト映画が好きじゃなきゃ納得できない、ヘンテコでナンセンスでシュールなアレ系でした。素人にはオススメできない。
好きなんですけどね、こーゆー作品。でも、心の準備ができてなかったんで、ちょっと苦笑い的な感じで観てしまいました。
個人的に大好きな役者である大杉漣が、ものすごい怪演してるっていう噂を聞いていたので、すんごい期待してたんですが、あんまり大杉漣から外れてない大杉漣でした。たとえば藤原竜也がこの役をやってたら鬼気迫るものがあったかも知れませんが、大杉漣は役の幅が広いので、こんなイカレ役でも特にインパクトありませんでした。いつもの大杉漣です。
逆に栗山千明は、めずらしくとても明るい役で、素晴らしい空気を醸し出していました。この清々しい空気感は、なかなか出せない映像だと思います。透明感のある演出がとてもきれいで、好感持てました。
さて。
ぶっちゃけ、この映画にエクステと大杉漣はいらなかったんじゃないだろうか。栗山千明が逆境を乗り越えるドラマだけでよかったんじゃないだろうか。そんなふうに思えてしまう映画でした。
良かったでした。
レンタルDVDで「ローズ・イン・タイドランド」を観ました。監督脚本は、あのテリー・ギリアム。
”現代版不思議の国のアリス”と銘打たれた映画です。嫁も、このコピーを見て、このDVDを選びました。
そしたら、ドラッグと死体とキチガイの映画でした。
汚くて、臭くて、間違ってて、どうしようもないストーリーでした。
R-15でした。
もう、まともな登場人物がひとりも出てこない。みんな心の底からイカレている。だれも救ってくれないし、救おうともしない。完全放置でなすがまま。しかも、妄想や幻影じゃない。完全なる現実。ここまで徹底されてるのはすごい。言葉を失う気狂いっぷりです。
主人公で少女のジョデル・フェルランドがむちゃくちゃ美少女で可愛いというか演技がすごい達者で本当にすごかったんですが、役が役だけに、こんなに巧く演じてしまって大丈夫なのだろうか、なんて心配してしまうくらいすごくて可愛かったです。10歳でこの萌力は、これだけでR-15だと思います。
さて。
この作品も、テリー・ギリアムを知ってれば、テリー・ギリアムなら仕方がないなあ、って思えるテリー・ギリアムな作品でした。素人にはオススメできない。
というわけで、一緒に観てた嫁は、ポカーンでした。
テリー・ギリアムでした。
革のツナギ着てました
2008年2月14日 木曜日
東京ドームキターッ!!!!
というわけで、2008年2月13日水曜日、THE POLICEのライブに行ってきましたZE!
正直、チケット買った時点で満足しちゃって当日ライブがあることを忘れるんじゃないかと危惧してたんですが(経験あり)、大丈夫でした。朝からiPod touchでTHE POLICEの曲を聴きまくって事前準備バッチリです。
17時開場、19時30分開演、ってことで、18時くらいに丸ノ内線後楽園駅に到着しました。
すんごい寒いというか空気が冷たい。でも胸はワクワク。心ウキウキ。
寒いんならとっとと中に入ればいいのに、後楽園ホールの方まで歩いてみたら、グッズ売り場を発見。
しかし、さっそく並んで警察グッズをガッポリと買おうと思ったのに、サイフがガス欠気味。THE POLICEファンには意味がわかりTHE POLICEを知らなければ知らないで見過ごせるようなかっちょいいデザインのニット帽があったんですけど、買えませんでした。はうん。ギリギリでプログラムだけ買えました。
ていうか、プログラムを1部買うだけに10分くらい並んだんですが、東京ドームの中にもグッズ売り場はありました。しかも空いてました。ぎゃふん。
ドームの中に入り、まだ開演まで時間があると思って喫煙者隔離部屋でたばこを吸ってたら、急に曲が流れてきてびっくり。慌てて客席に向かうと、前座のフィクション・プレインが演ってました。
フィクション・プレインは、スティングの息子ジョー・サムナーが率いているトリオのバンドです。ジョーが予想以上に父親似で笑ってしまいました。あと、カタコトでけっこー日本語喋ってました。
構成も親父のバンドTHE POLICEと同じでしたが、音楽性は違ってて、ハードロックバンドがやるバラードっぽい曲ばっかみたいな感じでした。
うーん。ちょっとCD欲しいとは思えないかなー。
ステージの前方にずらーっと並ぶ30,000円もしたアリーナ席は、当然のようにパイプ椅子でした。30,000円も出してパイプ椅子かよ、とか思ったんですが、どうせ演奏中は立つのでどーでもいいなと思い直しました。
それよか、今日は独りです。
孤独です。
孤独のメッセージです。Message In A Bottleです。
左右に座ってる人たちが思いっ切り盛り上がってたら寂しいなあ、とか考えてたんですが、やはり右隣はサラリーマンのグループ。ちょっと老年入ってるひともいて、昔から好きだったんだなーオーラが出てました。楽しそう。
左隣は、女性でした。なんか彼女は孤独そうでした。携帯カチカチやってました。孤独のメッセージです。Message In A Bottleです。
なんとなく、微妙な空気でした。額に縦線が降りました。
無言のまま、孤独に開演を待ちます。
そして、ついに始まりました。
いきなりMessage In A Bottleからだったので、吹きました。なにか胸に突き刺さってきます。最初はnext to youかと思ったのに、なんという的確な選曲。
出てきたTHE POLICEのメンバーは、普段着でした。
当然ですが、20年前より老けてます。スティング56歳。スチュワート・コープランド55歳。アンディ・サマーズに至っては、なんと65歳でキース・リチャーズより年上です。
はっきりいいまして、老年バンドです。
それなのに、すんごいパワフルです。
ぶっちゃけアンディ・サマーズのことを心配してたんですが、こりゃあバリバリの現役ですよ。むしろテクニックとか上達してますよ。えらいハッスルしてました。
スチュワート・コープランドの妙技も、ナマで見れました。やっぱスゲーよこのひと。もはや人間業じゃない。それに、やたら楽しそう。
スティングは、若干気難しい親父的な感じがしました。声を枯らしたのか、MCのときは声が低かったです。歌では高音に戻ってましたが。
THE POLICEのステージは、これだけドデカイ会場でも、基本的にコーラスやサポートメンバーが皆無で3人だけ。THE POLICEのTHE POLICEとしてのこだわりです。スティングのベースが腹に響き、アンディ・サマーズのギターが空気を切り裂き、スチュワート・コープランドのドラムが身体を揺らします。間違いなく、THE POLICEの音です。
いくらアリーナ席とはいえ、前から2ブロック目なので、肉眼では表情までは見れませんが、姿は15センチくらいには見えます。動きと音にずれもありません(東京ドームの外野席だと距離のせいでずれまくる)。大きなスクリーンがステージの後ろにあり、メンバーを見ながら拡大映像もリアルタイムで見れるという親切セットだったので、とてもTHE POLICEを満喫できました。
いやあ。
まさか、本物を見ることができるとは。
ナマスティングです。ナマスチュワート・コープランドです。ナマアンディ・サマーズです。
おそらく、本物を肉眼で見るのは最初で最後でしょう。
感動です。
感無量です。
20年前の自分に自慢してやりたいです。
すげー。
マジすげー!
生きてて良かった!!
携帯とかなら写真撮影OKだったもよう。もっと撮っておけばよかった。でもノリが途切れるというか、ぶっちゃけ写真なんか撮ってる場合じゃなかったです。
曲目は、こんな感じでした。
01 Message In A Bottle
02 Synnchronicity II
03 Walking On The Moon
04 Voices Inside My Head ? When The World Is Runnming Down
05 Don’t Stand So Close To Me
06 Driven To Tears
07 Hole In My Life
08 Every Little Thing She Does Is Magic
09 Wrapped Around Your Finger
10 De Do Do Do, De Da Da Da
11 Invisible Sun
12 Walking in your footsteps
13 Can’t Stand Losng You ? Reggatta De Blanc
14 Roxanne
休憩
15 King Of Pain
16 So Lonely
17 Every Breath You Take
アンコール
18 next to you
アンコール前のアンディ・サマーズの動きが、とても面白かったです。やるなあ、おじいちゃん。
それにしても、約2時間があっという間でした。
もうおしまいなの? って感じでした。アンコールも1曲だけだったんで、寂しかった。
個人的には「Synnchronicity I」が聴きたかったんですが、大好きなアルバム「Synnchronicity」から5曲も演ってくれたのでいいです。
ていうか、全部良い曲ですよ!
サイコーですよ!
孤独のせいか、隣と身体が当たるのに気を使ったり、立ち位置を確認したり、変な声出してないか気になったり、なにこいつとか思われてないだろうかとか気にしたりと、微妙に会場と一体化できなかったんですけど、すげー楽しかったです!
あ。
そういえば、同じブロックにふつーに竹中直人がきてました。なんか革のツナギ着てました。
これがアリーナ席の特典。日本公演のTシャツ入ってました。
でもこれ、特典があることは知ってたんですけど、どこで配ってるのかわからず(アナウンスもない)、隣に座ってたサラリーマン組が話してたのを盗み聞いて、やっと手に入れることができました。
忘れてたり知らなかったりで、入手できなかったひととか多かったんじゃないかなー。
梅のつぼみ
2008年2月13日 水曜日
建国記念日というより、にゃんわんわん記念日の2月11日には、近くの小金井公園に行ってきました。フィルムを消費するためなら、どこへでも出かける所存であります。
つか、犬は「わんちゃん」なのに、猫は「ねこちゃん」と呼ぶのに疑問があります。鳴き声を愛称とするなら、猫は「にゃんちゃん」だろうと。いいにくいとしたら、「にゃんこちゃん」だろうと。もしくは、犬を「いぬちゃん」だろうと。
いやまあ、小金井公園ににゃんこちゃんはいなかったので、どーでもいいんですけどね。いぬちゃんばっかでした。梅ちゃんは、ちょっと気が早いのが咲いてるだけみたいな雰囲気でした。
HOLGA 130 BC + DNP CENTURIA 400 / 24 + Nagasakiya DPE
多重露光により、奇跡的というにはちょっとオーバーですが、わりと面白い写真が撮れました。
こんなん撮れちゃったら、もうウキウキですよ。まあ、嫁が梅のつぼみを鼻の穴に突っ込もうとしてるとこなんですけどね。
(さらに…)
ものすごく心にキた
2008年2月12日 火曜日
2008年2月9日土曜日に、「L change the WorLd」を観てきました。立川のCINEMA TWOです。公開初日の初回だったんで、満員でした。つか、子どもが多かったです。
この作品は、いわずと知れた、劇場版「デスノート」のスピンオフ映画です。監督は、「ザ・リング」でハリウッドに行った中田秀夫。
いやあ。
これはアレです。マンガを全巻読破し、劇場版「デスノート」の前編後編を観ていることが、大前提になります。
そうすると、すごいことになります。
号泣です。
久しぶりに、映画を観て号泣しまくりました。
とても素晴らしい映画です。邦画っていうのは、たまーにこーいう優れた作品があるので侮れません。お金のかけかたも、心地いいくらい丁度いい感じでした。ぶっちゃけ劇場版「デスノート」前編後編よりぜんぜんデキが良いです。
この映画のテーマは、「失われた父への想い」。
これがキた。
ものすごく心にキた。
死ぬ寸前のLのソファの上にワタリの写真があるのを思い出すだけでグッときちゃうのに、この映画にはそういうアレがいたるところにあって、もうたまんない。回想するだけで泣けてきちゃう。
演出やキャスティングを含め、いろいろとよくできた作品だと思います。さすが中田監督、サスペンス的な手法も用い、かゆい所に手が届きまくってました。
Lの強い信念や動向には首尾一貫性があり、違和感がなく、とてもよく伝わってきます。敵の作戦がちょっとというかかなりアホっぽいのはナニですけど、ワタリを中心に置いた理念の対決は、なかなか良かったです。
あと、少年が出てきたときに、ラスト近くのあのシーンはもう確定していたんですが、それでも号泣してしまいました。ずるい。わかってたのに、ずるい。重みがある。こりゃ泣いちゃうよ。
さて。
キャストですが、松山ケンイチはもうLそのものなのでいうことありません。キャラクター造詣が完璧です。つか、マンガ版の本物よりもLっぽい気がしますというかむしろマンガ版の方がLに似てないような気さえしてきます。
工藤夕貴が、ベテランなのに微妙に下手になっててびっくりしました。演技とか表情とかはさすがなんですけど、喋りが舞台っぽい大げさなものなので、映画の中だとどーにも嘘っぽい。南原清隆もそうで、いや、南原清隆の方はなんでこのひとキャスティングしたんだよ、っていう空気読めない雰囲気で残念でした。
鶴見辰吾は、相変わらずすごかったです。平泉成もいい味出しました。高嶋政伸はおいしいキャラだと思います。
そしてこの作品のヒロインの福田麻由子なんですけど、田中麗奈の娘でした。田中麗奈のファースト写真集を持っているワタクシが断言します。福田麻由子は、田中麗奈の娘です。もしくは、タイムふろしきを手に入れた田中麗奈本人です。顔がソックリとかそういうレベルじゃないです。これはちょっとヤバいです。なにこの演技力。今後も期待しまくりです。
事前に「デスノート」を知ってないとちょっとアレだったかも知れませんが、素晴らしく面白かったです。この作品を観るためだけに、マンガを全巻読破して劇場版「デスノート」の前編後編を観ておく価値があると思います。
続いて、約45分の休憩を挟み、「チーム・バチスタの栄光」を観ました。立川のCINEMA TWOです。これまた公開初日でしたが、劇場は結構狭かったです。
えー。
なんでしょう。
キャスティングは、最高だと思います。よくこれだけのひとを揃えたなーって関心するくらい。
阿部寛はいつもの阿部寛でしたが、竹内結子が予想以上にいい味出しているというか萌え萌えな雰囲気で萌えましたし、吉川晃司とか池内博之とか玉山鉄二も良かったです。田口浩正、田中直樹、佐野史郎なんていう個性派俳優もいい味出してましたし、脇を固める野際陽子とか平泉成も良かったです。つか、平泉成が「L change the WorLd」と役柄が微妙にかぶってる白衣系だったので、なんか笑ってしまいました。
演出は、小ネタとか効いてて素晴らしかったと思います。阿部寛のとこだけは、阿部寛過ぎて阿部寛でしたが。つか、阿部寛って、阿部寛を消費され過ぎじゃないでしょうか。もう阿部寛は阿部寛しか演じさせてもらえないというか求められてないというか。
えー、阿部寛はともかく、序盤はかなりわくわくさせてくれたんですよ。
それなのに、サスペンスとほんわか具合が平坦なバランスを保ちつつ、淡々とストーリーが進んでいっちゃいます。それが、ものすごいぬるい雰囲気なんです。必要以上にぬるいんです。
結局、そのままなんの盛り上がりもなく、ぬるいまま、終わってしまいました。一応どんでんがえしがありましたけど、雰囲気がぬるいので、驚きとかないです。
ほんとに、なんでしょう、これは。
とても不思議な邦画です。
吉川晃司の葛藤とか、もっと深く掘り下げられたと思うんですよ。池内博之との関係とか。とにかくキャラクターたちの背後が一切出てこないので、登場人物たちの厚みがない。深さがない。
原作は間違いなく面白いと思います。こんなんなっちゃった原因は、脚本なのかな、監督なのかな。もしかしたら、のほほんとした作風が得意なのかも知れない。
うーん。
作品自体に納得できない、非常に残念な邦画でした。こんなんだったら、テレビの2時間ドラマでいいんじゃないかな。キャスティング以外、お金かかってなさそうだし。
そういえば、この作品のCMも、ヤケクソっぽくなってきてますね。
最近、劇場の狭さが、業界の作品の評価なのかも知れないなー、なんて思い始めてきました。
残念でした。