日曜日も、Takeon邸で、TRPG部です。
週末まるごとTRPGなんて、とってもブルジョワジー! 時代に逆らう最先端! いくらアクセス数下がっても気にしない!
それにしても、「クイーンズブレイド」が、書店でTRPGの棚にTRPGとして置いてあるのには、違和感を覚えまくりました。とてもじゃないですけど、ロールプレイできません。
さて。
「ソード・ワールド2.0」です。
マスターは、前日と同じくKayata。
プレイヤーは、Tikiを加えた、Takeon、Nyagon、ハゲの4人。
「ソード・ワールド2.0」キャンペーン、本番セッションの開始です。
この日だけで、セッションを2回も行いました。
プレイ日記は、脳内補正が、かなりかかってます。
プレイヤー視点なので、書きやすいというか、筆が滑るというか。
で、実はフェルリック以外の技能が、うろ覚えだったりします。名前間違ってたらどうしよう。
セッション第1話
フェルリック 人間 男性 【ファイター2/フェアリーテイマー1】 冒険者レベル2
プレイヤー:ハゲ
タケ・オン ルーンフォーク 男性 【マギテック2/スカウト1/シューター1】 冒険者レベル2
プレイヤー:Takeon
エルサイス エルフ 男性 【プリースト2/セージ1】 冒険者レベル2
プレイヤー:Tiki
アルベルト ナイトメア 女性 【グラップラー2/エンハンサー1】 冒険者レベル2
プレイヤー:Nyagon
戦士として最弱の生命力を持ち、フェアリーテイマーの両親を持つ、貧弱人間フェルリック。
反抗期の彼は、メルフェンな両親の妖精溢れるほえほえ空間に反抗し、家出を決意します。
やっぱ男は冒険者だッ!
漢なら、戦士だッ!
盗んだシルフで走り出す、17の夜です。
近所には、ルーンフォーク村がありました。フェルリックは、友達のタケ・オンを、強引に誘います。
そして、旅立ちます。
目指すは、冒険に溢れているという噂の、ルーフェリア。
ここで、名を上げるのです!
そんなわけで、ルーフェリアへ到着しました。
虚弱体質のフェルリックは、血を吐くくらい、疲れ果てていますが、タケ・オンは、ピンピンしてます。
「大丈夫ですか、ご主人様」
「誰がご主人様だ。友達だろ。つか、くたくただよオレは」
「そうですか。残念です」
「しょーがないだろ。体力ないんだから」
「そっちじゃないです」
「お? おい、あれ見ろよ、タケ・オン」
噴水のある広場までくると、身綺麗な衣服を着た、冒険者風の男女が、目につきました。
聖印を垂らした、美形で知的なエルフと、腰にナックルを提げた、神秘的な色香を漂わす美しい女性です。とても絵になる、美麗なふたりです。キラキラ輝いてます。眩しいです。
美形のエルフと、目が、合いました。
フフン、と、鼻で笑われたような気がしました。
フェルリックは、カチーンときます。
ちくしょう。同じ冒険者なのに、なんだこの差は。こちとら、ぐでぐででゲホゲホで汗臭くて髪の毛ボサボサでひもじくて血まで吐いてるのに。隣の友達も、美女とはほど遠い、ロボロボしい男だし。
「おうおうおう! なに見てんだよ!」
フェルリックは、からみました。
まるで、チンピラです。
まったくの、いいがかりです。
「えー。だって、汚いしー。臭いから、近寄らないでくれるー?」ナックルを提げた美女が、顔を歪めます。
いいがかりじゃなかったみたいです。
「な、ななななんだとぅっ!?」
噴水の広場で、口喧嘩が始まりました。しかし、相手も負けてません。むしろ、ふっかけたフェルリックの方が、血圧低下でダウン寸前です。
気付くと、周りに人だかりができてました。
その中に、子犬風の、もふもふがいました。
買い物かごを提げた、コボルトです。
ナックル女の目が、キュピーン! と輝きました。
「か、かわゆぅ?いっ!」
ナックル女は、コボルトをひっつかんで、ぎゅーぎゅー抱きしめてます。コボルトが死にそうになってたので、フェルリックが助けます。
コボルトのお蔭で、なんとなく、場がなごみました。
コボルトの名は、エンク。この先にある冒険者の店”水晶の欠片亭”で、働いてるみたいです。
エンクは、手を振って、お買い物に行きました。
「……さて。タケ・オン。冒険者の店に行こっか」フェルリックが、いいました。
「……アル。私たちも、向かいましょう」美形のエルフが、いいました。
ギロリと、睨み合います。
ギスギスしたまま、フェルリックたち4人は、”水晶の欠片亭”へ向かいました。
”水晶の欠片亭”は、何故か、がらんとしてました。店の外には、困り顔のひとたちが何人かいましたが、入ってきません。
その理由である、女将のトンデモ料理を食しながら、フェルリックたちは、渋々、自己紹介しました。
美形のエルフの名は、エルサイス。ルーフェリアの神官の息子だそうです。彼も、プリーストでした。
ナックル女の名は、アルベルト。グラップラーです。実はナイトメアで、両親はリルドラケンですが、彼女を置いて冒険に出ちゃったみたいです。
ふたりとも、まだ冒険に出たことはないようです。
フェルリックは、ピンときました。
タケ・オンは、マギテックで、スカウト技能を持ってます。
自分は、頑丈な戦士。
4人で組めば、いい感じのパーティーになりそうです。
前衛のフェルリックのHPが、パーティー内でダントツに最低値であることが、不安材料ではありますが。
エンクが、帰ってきません。エンクは、”水晶の欠片亭”の料理長なのですが、夕方なっても、買い物から帰ってきません。
心配になったフェルリックたちは、捜しに行きます。
町外れで、子コボルトを発見しました。エンクと、子コボルトの父が、蛮族に連れられていったことを、知ります。
放っておくことは、できません。
足跡を頼りに、森を進みます。
小屋を、発見しました。
様子を探りにいったタケ・オンが、敵に発見されてしまいます。
小屋から出てきたのは、ボガード。しかも、2体。
タケ・オンがボコボコにされましたが、フェルリックたちは協力し、ボガード2体を倒しました。
そして、エンクと、子コボルトの父を、蛮族から解放することに、成功しました。
めでたしめでたし。
”水晶の欠片亭”に戻ったフェルリックたちは、女将や、エンクの料理を待っていたひとたちに、感謝されます。
初めての冒険。
巧くいったような気がします。
この4人なら、どんな冒険でも、こなせるような気がする。フェルリックは、そう思いました。
「んじゃー、これからも、よろしくな!」フェルリックは、手を差し出します。
「……まあ、いいでしょう」苦笑するエルサイスは、手を握り替えしてきます。
「足、引っ張らないでよねー」アルベルトも、頷きました。
「よかったですねえ、ご主人様」タケ・オンは、拍手します。
「誰がご主人様だよ。友達だろ。つか、腹減った。エンクに、なんか作ってもらおう!」
「そうですか。残念です」
「え。……お、お前、女将の料理の方がいいのか!?」
「そっちじゃないです」
第2話につづく
第1話のシナリオは、そうです。「ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち」の、1話目を、使ってます。
実はプレイヤーなのに、読んでしまってました。迂闊でした。事前に、そうと知らされた時は、おろおろしました。
でも、要所要所では、他のプレイヤーに行動を任せたので、知らないふりを突き通すことができた気がします。
たぶん。
それにしても、貧弱戦士は、戦闘で微妙でした。
もちろん、プレイヤーのダイス運も、関係してます。
ていうか、ナイトメア強い。グラップラー強い。しかも、アルはグラップラー技能3になったのに、フェルリックはレベルが上がらなかったです。HPがちょっとだけ上がっただけです。まだパーティーで最低のHPです。
ひぎぃ。